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イベント発生
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花乙で起きるイベントは、最初のうちは、攻略対象と2人きりで倉庫に閉じ込められたり、悪役令嬢にいじめられそうになり、攻略対象と2人ロッカーの中に隠れたりと、なんというかラッキースケベ的なものが多い。
前世の私は、周りの友人や知人のリア充具合に嫉妬していたのだろうと思う。全然、平気な顔をしながら、高スペック男子のキャラを生み出し、彼らがヒロインである『私』を溺愛する様にゲームを作り上げたのだから。
イベント後半は、ヒロインが毒牙にかかりそうなのを、その時点で1番好感度が高い攻略対象が助けに来るという風になる。
まぁ、どっちにしてもそれはヒロインの役割であって、悪役令嬢の私には関係ないことだ。
関係ないはずなのに、どうして私はソルとロッカーに隠れているんだろう?
いやいやいや、おかしい。
これ、確かシオンとフローラのイベントだから。『リアナ』に追いかけられたシオンとフローラが、ロッカーに隠れるっていう密着イベント。
それまでは気になる程度だったのが、お互いの中で好意に変わっていく第1歩目の大事なやつ!
それを何で私が?しかも、あのリリー嬢に追いかけられて、ソルと?
いや、まぁ、ソルが私に好意を持つとかあり得ないけど。
大体、ソルの攻略は難しいんだ。全キャラの好感度を絶妙なところまで上げて、でも他の誰とも親密にはならずにいないと攻略できない。
しかも、選択を間違えると好感度がダダ下がりするんだ。
「大丈夫ですか?リアナ様」
「う、うん」
ちょっと狭くて、ソルとぴったり密着してるのがアレだけど。まぁ、ソルに至っては、密着してるのが私という時点で何とも思われてないし。
フローラだと、あの不埒で凶器なモノがこの狭い空間で、ソルに押し付けられて・・・
ソルだって多少は意識すると思う。だってシオンは、このイベントでばっちりフローラを意識し出すからね。
残念ながら、私のモノはあまりにもささやか過ぎて、ソルはもちろん攻略対象の誰にも意識してもらえるようなものではない。
・・・最近の攻略対象見てると断言できないけど・・・うん。きっと意識なんてされない。されないと・・・思っておこう!
「俺にもたれかかっていて下さい。少しは楽だと思うので」
「え、いや、大丈夫だから」
もたれかかるとか無理。密着してるだけでもういっぱいいっぱいだから。
「もうっ!どこ行ったのよ!!あの女がちゃんと役目を果たさないと、私とシオン様とのイベントが発生しないじゃない!」
ロッカーの外で、リリー嬢が喚いているのが聞こえた。
あの女って・・・多分私のことよね。
でも、私とシオンのイベントってどういうこと?花乙のイベントはフローラのものなのに。
というか、まさかリリー嬢も転生者なの?イベントって言ってるってことは花乙のことを知ってるってことよね?
私は思わずソルの胸元を掴んでしまう。怖い。リリー嬢がシオンたちを攻略するために何をしてくるか想像がつかない。
「リアナ様」
震える指先をソルの指がとらえた。そのまま密着した体をさらに引き寄せられる。
「何か気にかかることがあるのですか?」
「い、いや、ないけど」
やばい。やばい。ソルに不審感をもたれると、暗殺フラグが立つ!
私は悪役令嬢するつもりもないし、攻略対象に関わりたくもないの!
お願いだから、そっとしといて!!
前世の私は、周りの友人や知人のリア充具合に嫉妬していたのだろうと思う。全然、平気な顔をしながら、高スペック男子のキャラを生み出し、彼らがヒロインである『私』を溺愛する様にゲームを作り上げたのだから。
イベント後半は、ヒロインが毒牙にかかりそうなのを、その時点で1番好感度が高い攻略対象が助けに来るという風になる。
まぁ、どっちにしてもそれはヒロインの役割であって、悪役令嬢の私には関係ないことだ。
関係ないはずなのに、どうして私はソルとロッカーに隠れているんだろう?
いやいやいや、おかしい。
これ、確かシオンとフローラのイベントだから。『リアナ』に追いかけられたシオンとフローラが、ロッカーに隠れるっていう密着イベント。
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それを何で私が?しかも、あのリリー嬢に追いかけられて、ソルと?
いや、まぁ、ソルが私に好意を持つとかあり得ないけど。
大体、ソルの攻略は難しいんだ。全キャラの好感度を絶妙なところまで上げて、でも他の誰とも親密にはならずにいないと攻略できない。
しかも、選択を間違えると好感度がダダ下がりするんだ。
「大丈夫ですか?リアナ様」
「う、うん」
ちょっと狭くて、ソルとぴったり密着してるのがアレだけど。まぁ、ソルに至っては、密着してるのが私という時点で何とも思われてないし。
フローラだと、あの不埒で凶器なモノがこの狭い空間で、ソルに押し付けられて・・・
ソルだって多少は意識すると思う。だってシオンは、このイベントでばっちりフローラを意識し出すからね。
残念ながら、私のモノはあまりにもささやか過ぎて、ソルはもちろん攻略対象の誰にも意識してもらえるようなものではない。
・・・最近の攻略対象見てると断言できないけど・・・うん。きっと意識なんてされない。されないと・・・思っておこう!
「俺にもたれかかっていて下さい。少しは楽だと思うので」
「え、いや、大丈夫だから」
もたれかかるとか無理。密着してるだけでもういっぱいいっぱいだから。
「もうっ!どこ行ったのよ!!あの女がちゃんと役目を果たさないと、私とシオン様とのイベントが発生しないじゃない!」
ロッカーの外で、リリー嬢が喚いているのが聞こえた。
あの女って・・・多分私のことよね。
でも、私とシオンのイベントってどういうこと?花乙のイベントはフローラのものなのに。
というか、まさかリリー嬢も転生者なの?イベントって言ってるってことは花乙のことを知ってるってことよね?
私は思わずソルの胸元を掴んでしまう。怖い。リリー嬢がシオンたちを攻略するために何をしてくるか想像がつかない。
「リアナ様」
震える指先をソルの指がとらえた。そのまま密着した体をさらに引き寄せられる。
「何か気にかかることがあるのですか?」
「い、いや、ないけど」
やばい。やばい。ソルに不審感をもたれると、暗殺フラグが立つ!
私は悪役令嬢するつもりもないし、攻略対象に関わりたくもないの!
お願いだから、そっとしといて!!
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