虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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一度目の人生

白い結婚

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 バートンの話によると、私の結婚はサウザンド侯爵家からの申し入れだったらしい。

 前侯爵様、つまり旦那様のお父様が、決めたそうだ。
 当時、ご病気を患っていた前侯爵様は、残される旦那様のことを心配されての結婚だった。

 前侯爵夫人は、旦那様が幼い頃に亡くなられていて、だから残される旦那様のことを共に支えてくれる人間を欲した。

 まぁ、何故レティーナだったのかはともかく、結婚する前から旦那様には思いを寄せる方がいたそうだ。

 政略結婚のことは良く分かんないけど、それならその人との結婚を、父親に願えば良かったんではないだろうか。

 と思ったら、その旦那様の好きな方は男爵家のご令嬢で、侯爵夫人にはなり得ない人だそうだ。

 だから、私との結婚は避けて通れない。
だけど、愛する人は彼女だけ。

 というわけで結婚した直後から、名ばかりの侯爵夫人として、初夜も行われず、あげくに侯爵夫人の部屋でなく、その部屋から遠く離れたこの使用人部屋に押し込まれた、そうだ。

 で、レティーナがどういう反応をしたのかと問うと、バートンたちはものすごく微妙な表情をした。

「奥様は・・・それは淡々と『かしこまりました』とおっしゃって、この部屋へと向かわれました。旦那様は一応は、その客間を奥様に使われるようにおっしゃられたのですが、奥様は『こちらで結構です』とおっしゃって」

 はぁ。
じゃあ、この使用人部屋はレティーナが望んだということね?

 初夜もしていないということだから、自分は使用人だという嫌味だったのかな?

 私にはレティーナがどういうつもりでここにいるのかも、それから離縁を考えていたのかも分からない。

 ついでに言えば、私も見たこともない旦那様に愛情もないし、お飾りの妻に夫人としての仕事だけはやらしているという屑に興味もない。

 他の使用人は分からないけど、少なくとも目の前の四人とはいい関係のようだ。

 なら、別にいいか、と思う。

 正直、夫人というのはちょっと納得いかないけど、白い結婚というのならそれは我慢するわ。

 私の望みは、少なくとも私を大切にしてくれる人に辛い思いをさせず、長生きすることだもの。

 別に豪華な暮らしも必要ないし、見る限りは、痩せ細ってもないから、食事とかの問題はなさそうに見えるわ。

 結婚しているのなら、家族仲良くしたかったとは思うけど、白い結婚って確かラノベ情報だと三年で離縁できるのよね。

 可能かどうか、後で調べておかなきゃ。
別に使用人扱いでもかまわないけど、それならちゃんと契約書を交わして、お給料もらわなきゃ。
 お金がないと、離縁した後が困るものね。

 




 
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