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四度目の人生
聖女の力
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私がフィリアさんに言ったことは、事実かどうかは分からない。
私もレティーナの日記にそう書かれていたから言っただけだし、レティーナも司教様たちから聞いただけのようだから。
だけど、大半の聖女はそれを信じている。
信じているからこそ、私に直接的ないじめが今の時点ではないのだ。
もっとも、目の前の王太子のように信じていない人間も多くいるわけで・・・
「おい、フィリア!何を間に受けてるんだ」
「や、やめて!聖女でなくなったらどうしてくれるの!」
「だからそんなのは、まやかしだろう」
「殿下が信じないのは殿下の自由だけど、私は無理なのっ!」
そりゃそうよね。
だって、力を失うのはフィリアさんであって、王太子殿下じゃないもの。
でも・・・
「駄目ですよ、フィリアさん。教会は来る人を拒んではいけません。たとえ、それが罪を犯した人であろうとも、神はその御手を広げて受け入れて下さるのですから」
「え、あ、わ、私は、別に拒んだわけでは・・・その・・・」
「私に、弁解なさる必要はありません。さぁ、掃除を早く終えましょう?お祈りの時間に遅れてしまいますから」
教会は、来る人を拒んではいけない。
それも、司教様たちからの教えである、そうだ。
まぁ、懺悔に来る人とかを、お前は悪いことをしたから来るな!っていうのはおかしな話だものね。
だから私も、いきなりやって来て私を怒鳴りつけた王太子とやらに「帰れ」とは言わなかった。
心情は別として。
別に私が平民だから言えなかった、というわけではない。
目の前の王太子様はご存知ないようだけど、この国で聖女の地位というのは王族と並ぶほどのものらしい。
フィリアさんのように、微々たる力でも、神の加護を与えられているということで、王女と同じくらいの地位があるのだ。
王家と教会。
対等の権力を持っていると言われている。
もっとも、神に仕える教会は権力にこだわることがないから、王家と敵対することがない、というだけである。
つまりは、筆頭聖女である私は、たとえ平民といえど王太子殿下である目の前の男と対等で、貴様呼ばわりされる覚えはないということだ。
だけど、馬鹿に何を言ったところで、逆ギレされるのがオチである。
私は、王太子殿下の存在をないものとして、窓の掃除に戻った。
私に対して思うところはあれど、聖女の力の意味を、王太子よりは理解しているフィリアさんも、黙々と掃除を始める。
結果。
「え?おい、フィリア?おい・・・クソッ!覚えてろよ!」
という、チンピラまがいの捨て台詞を吐いて、王太子は出て行ったのだった。
私もレティーナの日記にそう書かれていたから言っただけだし、レティーナも司教様たちから聞いただけのようだから。
だけど、大半の聖女はそれを信じている。
信じているからこそ、私に直接的ないじめが今の時点ではないのだ。
もっとも、目の前の王太子のように信じていない人間も多くいるわけで・・・
「おい、フィリア!何を間に受けてるんだ」
「や、やめて!聖女でなくなったらどうしてくれるの!」
「だからそんなのは、まやかしだろう」
「殿下が信じないのは殿下の自由だけど、私は無理なのっ!」
そりゃそうよね。
だって、力を失うのはフィリアさんであって、王太子殿下じゃないもの。
でも・・・
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「え、あ、わ、私は、別に拒んだわけでは・・・その・・・」
「私に、弁解なさる必要はありません。さぁ、掃除を早く終えましょう?お祈りの時間に遅れてしまいますから」
教会は、来る人を拒んではいけない。
それも、司教様たちからの教えである、そうだ。
まぁ、懺悔に来る人とかを、お前は悪いことをしたから来るな!っていうのはおかしな話だものね。
だから私も、いきなりやって来て私を怒鳴りつけた王太子とやらに「帰れ」とは言わなかった。
心情は別として。
別に私が平民だから言えなかった、というわけではない。
目の前の王太子様はご存知ないようだけど、この国で聖女の地位というのは王族と並ぶほどのものらしい。
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もっとも、神に仕える教会は権力にこだわることがないから、王家と敵対することがない、というだけである。
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だけど、馬鹿に何を言ったところで、逆ギレされるのがオチである。
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私に対して思うところはあれど、聖女の力の意味を、王太子よりは理解しているフィリアさんも、黙々と掃除を始める。
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「え?おい、フィリア?おい・・・クソッ!覚えてろよ!」
という、チンピラまがいの捨て台詞を吐いて、王太子は出て行ったのだった。
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