虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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やり直しの人生

ソフト監禁?

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 私の日課の散歩は、その六割がラウルお兄様、そして残りの四割がお父様とお母様が一緒だ。

 倒れたことがよほど気がかりなのか、全くもって一人になる時間がない。

 まぁ、大切にしてくれていることは嬉しいからいいけれど。

 この世界で目覚めて一か月たっても、未だに一人での散歩が許可されていなかった。

 基本、私が行動する範囲は王族の居住区である。
 つまりは、他の貴族たちに会うことはない場所だ。

 倒れたことを差し引いても、そろそろ散歩くらい一人でさせて欲しい。
 大体、侍女のセレナと護衛はいるんだから、完全な一人でもないのだが。

 そう思って、一度ラウルお兄様がくるのを待たずに散歩に出たことがあった。

 セレナや護衛は慌てて止めてきたけど、そこは王女なのでゴリ押した。

 結果・・・
泣かれた。家族全員に。しかも、ガン泣きだった。

 お母様とラウルお兄様までは、ギリギリ良しとしよう。
 さすがにナイスミドルなお父様に泣かれた時は、顔がひきつりそうだった。

 それ以来、絶対に許可なく散歩には行かないことにしている。

 うん。
あの泣き顔は普通にショックだ。

 イケメンなのに。
お父様、すごーくイケメンなのに。

「今日はラウルお兄様、遅いわ」

 いつもの、私の散歩時間はとっくに過ぎている。

 勝手に出歩かない代わりに、みんな時間厳守で来ていたのに、今日は珍しく遅刻なのだ。

 もちろん、公務があれば時間通りにならないこともあるだろう。

 そのあたりは幸いにも、過去の四回の経験から理解している。

 だから、我儘も言わずに待っていたわけだが・・・

「おかしいですね。ご公務でしたら近衛の方がご連絡下さるのですが」

 セレナも首を傾げている。
遅れるときは誰かしらが連絡してくるのだけど、今日はそれもない。

 別に散歩に毎日行かなければならない、というわけではない。
 運動を兼ねて、なだけだ。

 ただ、行き先が庭にしろ、他の場所にしろ、家族と一緒でないことがネックらしく、部屋から出るときは必ず家族が一緒だ。

 食事に行くのにも、迎えが来るくらい。

 ある意味、ちょっと危ない病みを感じるけれど、根底に私を案ずる気持ちがあるのは間違いない。

 ソフト監禁?みたいになってるけど、可愛い娘&妹が五日も意識がなかったのだ。
心配するのもやむ得ないだろう。

 そのあたりを深く考えてはいけないと、心の奥底が警鐘を鳴らしている。

「仕方ないわ。お父様たちかお兄様に誰か連絡を。図書室に行きたいの。許可を取ってきて」

「はい、すぐに」

 勝手に出歩けないのなら、許可を取るしかない。
 幸いにも、居住区内に王族用の図書室はある。冊数は少ないが。

 出て行った護衛が戻るのを待つことにした。



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