虐げられ令嬢の最後のチャンス〜今度こそ幸せになりたい

みおな

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やり直しの人生

勘違いしてるわ

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「れ、レティーナひとりが願いをきかなくても、僕たちも・・・」

 あの後、当事者たちを連れて王宮へと戻った。

 側近候補二人に関しては、どちらも侯爵を呼ばなければならないもの。

 クレスト様とは、後日お話することになった。

 彼女がもし転生者だとしても、『シロ』だもの。ああ。ダウニー様は『クロ』よ。
 あの言動は、もし転生者でなくてもダメなやつだわ。

 ダウニー様、ラグドール様、ナルシス様は王宮の牢にそれぞれ別々に入れてあるわ。
 なんだか喚き散らしていたけど、処罰されないとでも思ったのかしら。

 もしそうなら、おめでたい頭をしてるわ。

 もしアルフレッド陛下が許さないと言ったなら、我が国は責を負わなければならないのよ。それすら、理解していないのかしら。

 そんなのが王太子の側近なんて、絶対無理よ。

 廃籍は当然だけど、それだけでは済ませられないわ。

 本来なら、物理的に首が飛ぶところだもの。
 私が『お願い』をきくことと相殺して、侯爵家の降爵と彼らは炭鉱行きかしらね。

「お兄様、勘違いされてますわ」

「勘違い?」

 私の言葉に、首を傾げるお兄様。
あら?本当に気付いてないのかしら?

 お母様をチラリと見ると、お顔を顰められているわ。お父様は苦笑いね。

「ラウルお兄様。アルフレッド陛下と私の婚約は、もうですわ。お母様がそうおっしゃられていたでしょう?」

 お父様とお兄様は反対されていたけど、お母様は決定事項だとおっしゃられたわ。
 一応、婚約者がいないことなどを私自身がアルフレッド陛下とお話してからということになってはいるけど。

 ほぼ、決定といって間違いないのよ。
だから、そのことをにすることの意味をお兄様、気付いていらっしゃる?

「なのに、それをお願いだとおっしゃって下さったのは、アルフレッド陛下のご厚意ですわ。私たちが責を負わなくて済むようにしてくださったのよ」

「・・・」

「ラウル。もう少し、頭を働かせなさい。今のままじゃ、王太子には相応しくないわよ。レティーナのほうがよっぽど大人よ」

 お母様の叱責に、お兄様は小さく「はい」と頷いた。

 私が大人びているのは、過去の四回があったから。
 四度も人の悪意に晒されれば、人の言うことの裏を考えるようになってしまうわ。

 それが正しいというわけではないけれど、お兄様はもう十五歳だもの。

 これから新しい側近を決めなきゃいけないし、何事も言葉通りに受け取っているのではダメよね。

 でも、お兄様のそんな優しいところ、私は好きよ。

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