121 / 144
最終章
見る目はなかったのね
しおりを挟む
「ご理解していないみたいだから、一応説明いたしますけど、貴族ならみんな知っていることですし、学園でも習いますわよ?」
前置きをしてから、話し始める。
まぁ、親のピスタス侯爵夫妻が理解していないみたいだから、娘のチェリー様が理解していないのは無理ないわよね。
でも一応、学園で最初に習うのだけど。
貴族の在り方として。
最下位クラスだし、授業もまともに受けていないみたいだったから、仕方ないのかもしれないけど。
「貴族限定ですけど、その家を継げるのはその家の血を継いだ嫡子のみですわ」
「それが何?私はお父様の子供だから、ピスタス侯爵家を継ぐのに問題ないじゃない!」
「話を聞いていますか?その家の血を継いだ嫡子なのですわよ?チェリー様は、夫人の連れ子。つまり、ピスタス侯爵家の血を継いでいないということなのですよ?」
小さな子供でもわかることなのだけど。
「でも!今は私のお父様だわ!」
「養女として現在はピスタス侯爵令嬢を名乗れますけど、侯爵家を継ぐ権利は、先代ピスタス侯爵様の実子である現ピスタス侯爵の血を引くフロランス様にしかありません」
「そっ、そんなこと言ってたら、後継がいない家はどうするのよ!子供が生まれなかったら養子とか取るでしょっ!」
「ええ。取りますわね。ただし、血のつながりのある親戚筋から。どうしても血縁者がいない場合は、当代が儚くなられたら爵位返上となり領地は王家預かりとなりますわ」
だから高位貴族ほど兄弟は多い。
ファンブルク王国で、女性でも爵位を継げるのはそういう理由からなのだ。
血を重んじる。
だが、いくら嫡子でも能力がなければ親戚筋から養子が迎えられる。
その養子が迎えられなければ、潔く爵位を返上する。
ファンブルク王国の貴族はそうやって、自分の家と領民を守り、国に仕えてきたのだ。
「お父様っ!嘘よね?」
「・・・」
「お父様?ねぇ!お母様!私、侯爵令嬢よねっ?」
「・・・」
チェリー様が、ピスタス侯爵や夫人に縋り付くように問いかけるが、さすがに夫妻は自分たちが言われたことを理解したようである。
まぁ、今更理解しても遅いけど。
王族や多くの貴族の前で、嫡子の勘当を言い渡した。
チェリー様が侯爵の血を引いていれば問題はなかったけど、夫人の連れ子。
しかも、ピスタス侯爵家には他に養子に迎えられる親戚がいない。
先代様が侯爵に跡を継がせたのは、当時婚約者であったフロランス様のお母様が優秀な方だったからと、一応領地経営とかの才は持ってたからみたいだけど。
女を見る目は持ってなかったみたいね。
前置きをしてから、話し始める。
まぁ、親のピスタス侯爵夫妻が理解していないみたいだから、娘のチェリー様が理解していないのは無理ないわよね。
でも一応、学園で最初に習うのだけど。
貴族の在り方として。
最下位クラスだし、授業もまともに受けていないみたいだったから、仕方ないのかもしれないけど。
「貴族限定ですけど、その家を継げるのはその家の血を継いだ嫡子のみですわ」
「それが何?私はお父様の子供だから、ピスタス侯爵家を継ぐのに問題ないじゃない!」
「話を聞いていますか?その家の血を継いだ嫡子なのですわよ?チェリー様は、夫人の連れ子。つまり、ピスタス侯爵家の血を継いでいないということなのですよ?」
小さな子供でもわかることなのだけど。
「でも!今は私のお父様だわ!」
「養女として現在はピスタス侯爵令嬢を名乗れますけど、侯爵家を継ぐ権利は、先代ピスタス侯爵様の実子である現ピスタス侯爵の血を引くフロランス様にしかありません」
「そっ、そんなこと言ってたら、後継がいない家はどうするのよ!子供が生まれなかったら養子とか取るでしょっ!」
「ええ。取りますわね。ただし、血のつながりのある親戚筋から。どうしても血縁者がいない場合は、当代が儚くなられたら爵位返上となり領地は王家預かりとなりますわ」
だから高位貴族ほど兄弟は多い。
ファンブルク王国で、女性でも爵位を継げるのはそういう理由からなのだ。
血を重んじる。
だが、いくら嫡子でも能力がなければ親戚筋から養子が迎えられる。
その養子が迎えられなければ、潔く爵位を返上する。
ファンブルク王国の貴族はそうやって、自分の家と領民を守り、国に仕えてきたのだ。
「お父様っ!嘘よね?」
「・・・」
「お父様?ねぇ!お母様!私、侯爵令嬢よねっ?」
「・・・」
チェリー様が、ピスタス侯爵や夫人に縋り付くように問いかけるが、さすがに夫妻は自分たちが言われたことを理解したようである。
まぁ、今更理解しても遅いけど。
王族や多くの貴族の前で、嫡子の勘当を言い渡した。
チェリー様が侯爵の血を引いていれば問題はなかったけど、夫人の連れ子。
しかも、ピスタス侯爵家には他に養子に迎えられる親戚がいない。
先代様が侯爵に跡を継がせたのは、当時婚約者であったフロランス様のお母様が優秀な方だったからと、一応領地経営とかの才は持ってたからみたいだけど。
女を見る目は持ってなかったみたいね。
38
あなたにおすすめの小説
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
【完結】あなたを忘れたい
やまぐちこはる
恋愛
子爵令嬢ナミリアは愛し合う婚約者ディルーストと結婚する日を待ち侘びていた。
そんな時、不幸が訪れる。
■□■
【毎日更新】毎日8時と18時更新です。
【完結保証】最終話まで書き終えています。
最後までお付き合い頂けたらうれしいです(_ _)
【完結】身代わり皇妃は処刑を逃れたい
マロン株式
恋愛
「おまえは前提条件が悪すぎる。皇妃になる前に、離縁してくれ。」
新婚初夜に皇太子に告げられた言葉。
1度目の人生で聖女を害した罪により皇妃となった妹が処刑された。
2度目の人生は妹の代わりに私が皇妃候補として王宮へ行く事になった。
そんな中での離縁の申し出に喜ぶテリアだったがー…
別サイトにて、コミックアラカルト漫画原作大賞最終候補28作品ノミネート
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
アンジェリーヌは一人じゃない
れもんぴーる
恋愛
義母からひどい扱いされても我慢をしているアンジェリーヌ。
メイドにも冷遇され、昔は仲が良かった婚約者にも冷たい態度をとられ居場所も逃げ場所もなくしていた。
そんな時、アルコール入りのチョコレートを口にしたアンジェリーヌの性格が激変した。
まるで別人になったように、言いたいことを言い、これまで自分に冷たかった家族や婚約者をこぎみよく切り捨てていく。
実は、アンジェリーヌの中にずっといた魂と入れ替わったのだ。
それはアンジェリーヌと一緒に生まれたが、この世に誕生できなかったアンジェリーヌの双子の魂だった。
新生アンジェリーヌはアンジェリーヌのため自由を求め、家を出る。
アンジェリーヌは満ち足りた生活を送り、愛する人にも出会うが、この身体は自分の物ではない。出来る事なら消えてしまった可哀そうな自分の半身に幸せになってもらいたい。でもそれは自分が消え、愛する人との別れの時。
果たしてアンジェリーヌの魂は戻ってくるのか。そしてその時もう一人の魂は・・・。
*タグに「平成の歌もあります」を追加しました。思っていたより歌に注目していただいたので(*´▽`*)
(なろうさま、カクヨムさまにも投稿予定です)
【完結】気付けばいつも傍に貴方がいる
kana
恋愛
ベルティアーナ・ウォール公爵令嬢はレフタルド王国のラシード第一王子の婚約者候補だった。
いつも令嬢を隣に侍らす王子から『声も聞きたくない、顔も見たくない』と拒絶されるが、これ幸いと大喜びで婚約者候補を辞退した。
実はこれは二回目の人生だ。
回帰前のベルティアーナは第一王子の婚約者で、大人しく控えめ。常に貼り付けた笑みを浮かべて人の言いなりだった。
彼女は王太子になった第一王子の妃になってからも、弟のウィルダー以外の誰からも気にかけてもらえることなく公務と執務をするだけの都合のいいお飾りの妃だった。
そして白い結婚のまま約一年後に自ら命を絶った。
その理由と原因を知った人物が自分の命と引き換えにやり直しを望んだ結果、ベルティアーナの置かれていた環境が変わりることで彼女の性格までいい意味で変わることに⋯⋯
そんな彼女は家族全員で海を隔てた他国に移住する。
※ 投稿する前に確認していますが誤字脱字の多い作者ですがよろしくお願いいたします。
※ 設定ゆるゆるです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる