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第三章 近づく心
章閑話—8 メイドと執事—2
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馬車を降り、見慣れた筈の道を一人歩く。少しばかり傾いた陽の日差しを遮る木々の葉をちらりと眺め、髪を揺らす程度に吹き抜ける風を吸い込んだ。
眼前には懐かしい屋敷が見えていた。
久しぶりに実家へ帰ってきた。
家族仲が悪い訳ではなかったが、カナリアの事が心配で側を離れられなかった為に、この玄関を潜るのが酷く懐かしく思えた。
「ただいま」
玄関ホールを掃除していた壮年のメイドが、驚いたように顔を上げる。数年ぶりに先触れもなく帰省した屋敷の末娘に、それはそれは綺麗な二度見をかましている。そうして慌てて奥へと向かい、やがてシンプルなドレスに身を包んだ貴婦人を連れて戻ってきた。母だ。それなりに年齢は重ねているが、立ち居振る舞いは美しい。
「お帰りナタリー。でも、どうしたの? いきなり……しかもこんな時期に」
嬉しさ半分困惑半分と言った表情の母に、曖昧に微笑んだ。
「うん。カナリアの体調が落ち着いたから、式の前に旦那様がお休みを下さったのよ。……少しゆっくり出来そう」
クーラにも使った言い訳を活用し、心配そうな母の表情が緩んだところで、お土産にと買ったお菓子を手渡した。「これ好きなの」と喜ぶ母に、自然と口元が緩む。
「皆様おかわりない?」
「っ、……ええ」
それ以上口を開くとボロが出てしまいそうで、荷物置いてくるからと自室へ向かった。二階にある部屋へ行く為、駆け足で階段を上がる。そんな後ろ姿を見つめる母の顔が不安気だった事には気付かなかった。
「自分の部屋なんて……いつぶりかしら」
サイドテーブルに少ない荷物を置き、ベッドへと腰掛ける。実家なんてホッと一息つける場所の筈なのに、なんだか落ち着かない。何もしない時間というのがほぼ無かったからか、ただ座っているだけというのは違和感があった。
アズベルト様は大丈夫かしら。かなり疲れた顔をなさっていたし、無理していないか心配だわ……。あんな風にお酒を召し上がる事も無かったし……身体を壊さないかしら。
カナリアはちゃんと食事を摂っているかしら。……塞ぎ込んでいないかしら。身の回りの事で困ってないかしら。
床へ視線を投げ、はっと気が付けば二人の事ばかり考えてしまっている自分がいる。
『待ってるからな!』
そう言って逃げるように走って行った背中を思い出した。耳まで赤かった筈だ。無意識に熱い手で掴まれた腕に触れていた。
あれは一体何だったのか。言いたい事があるならはっきり言ってくれればいいのに。「言いにくかった」なんて、遠慮するような仲ではない筈だ。
思い出したら何だかムズムズした。ひとりでじっとしていたら、変な事ばかり考えてしまう。さっさと着替えを済ませ、母のいるリビングへと向かった。
「お茶、飲むでしょう?」
いつもの席で、いつものように刺繍を嗜んでいた母は、娘の姿を見るなり湯通ししたポットに茶葉を入れている。
「うん。飲む」
幼い頃から母の淹れてくれるお茶が大好きだった。お茶の淹れ方は母に教わったくらいだ。
ティーコゼーを外したポットからカップへ注がれると、紅茶の爽やかな香りがふわりと香ってくる。
カップを受け取り、やや赤みがかった濃い色を香ってから口へ含んだ。思わずはぁと息が零れる。
「……美味しい」
「そう? 良かった」
満足そうに微笑む母は、自分のカップを傾け、再び刺繍枠を手に取り針を刺している。
「私の淹れたお茶をね、アズベルト様もカナリアも美味しいって褒めてくれるわ」
「そう……。それは特訓した甲斐があったわね」
「私が髪をすくと艶々になるからって喜んでくれて……毎日お手入れさせてくれるの」
「メイド冥利に尽きるじゃない」
「アズベルト様はね……っ!」
嬉しそうに目を細め、こちらを見つめる母と目が合った。
「貴女が良い方々に囲まれて、本当に楽しそうに仕事が出来て……心の底から良かったと思うわ」
そうだ……いつもいつもお屋敷の話ばかり……
二人の話ばかりしてしまう……
母が嬉しそうに聞いてくれるから。私もつい、嬉しくって。
カナリアの……
目の奥がつんと痛くなって、我慢なんて出来なかった。ポロポロと大粒の涙が、次から次から溢れてくる。一度溢れてしまった感情は、もう自分ではどうする事も出来ない。止めようがなくて、どうにも出来なくて、しゃくりあげながら全てを吐き出すように溢れてくる。
突然泣き出してしまったにも関わらず、母は椅子を隣に持ってくると、何も聞かずに肩を抱いてくれた。
「ナタリー……大丈夫。……大丈夫よ」
子供の頃以来、母の胸で声を上げて泣いた。
私には、兄がふたりいる。
長兄は、城で文官として務めている。この家は長兄が継ぐ事が決まっている為、今は見識を広める為の勉強中だ。
次兄は王立の学院へ通っており、今は寮で生活をしている。卒業後はアズベルト様のように騎士団へ所属する事になるだろう。
私は学院へは行かず、社交界へも出ずに、メイドとして働く道を選んだ。これは母の影響も大きい。
もちろん子爵令嬢として生きる道もあったが、どうせ結婚するなら政略結婚ではなく好きな人と結ばれたい。
大きな家ではなかったが、両親は恋愛結婚だ。当時メイドとして務めていたお屋敷で、そこに客人として訪れた父が一目惚れして結婚に至ったと聞いている。身分差のある婚姻だった為に、周囲の反対もあったようだが、それでも母はいつも幸せだと言っていた。だから漠然とだが、自分もそうでありたいと考えていた。
しかし、現実はそう甘くはなかったのだ。利用価値の無い子爵の末娘になど、誰も興味を示さなかった。社交界にも出ていないし、当然の結果だとは言えるのだが。
それでも、今の仕事に就き、やりがいと居場所を見つける事が出来て幸せだった。こういう幸せもあるのだと……その幸せが続いて欲しい……そう思っていたのに……
これからどうなってしまうだろう
その不安がぐるぐると頭を巡り続けた。
久しぶりに夕食の支度を手伝った。
母は普段料理はしない。この家にもメイドがいて、彼女がするからだ。私がメイドとして働く事を決めた時、色々と教えてくれたのも彼女だった。手際が随分と良くなったと褒められ、少しは成長出来ているのだと嬉しくなった。
娘の作った夕食を、母は本当に美味しそうに食べてくれた。今夜は仕事で帰らない父と、兄達に自慢の手紙を出す、と上機嫌だったのだ。
今は珍しく母もキッチンに立っている。夕食後の後片付けをしていると、一緒にやりたいと言ってきた。母が拭いた食器を私が重ねて片付けているところだ。
「仕事は楽しい?」
「ええ。とっても」
「……辛くない?」
あんな風に急に泣き出してしまったからだろうか。こちらを見つめる母の瞳は優しく穏やかなものだったが、やはり心配させてしまった。
「……ごめんね、心配させて……でも、もう大丈夫」
「そう? ナタリーがカナリア様の側にいる為にメイドの道を選んだ事、私は誇りに思ってるわ」
「……っ……」
「貴女が選んだ事だから、私は応援する。……だから後悔しないように、しっかりやりなさい」
「……はい」
「疲れた時は休めばいいの。……貴女にはちゃんと帰る場所があるんだから」
「……ええ……ありがとう……」
母の言葉を噛み締める。
そうだ……私が決めた。
カナリアの側にいる事を――
彼女と出会ったのは九歳の時。両親に連れられてオラシオンにある大きな農場へ行った時、それが最初の出会いだった。
第一印象は天使のような女の子で、よく表情の変わる可愛らしくてどこか儚い少女だった。カナリアは生まれつき身体が弱く、風邪を引こうものなら一週間寝込んでしまう事などざらにあったという。
虚弱でベッドにいる事の多かったカナリアには友と呼べる友人がおらず、私と歳も近く両親が知った仲だった事もあり、唯一私が一緒に過ごす事を許された。話す内容の殆どがアズベルト様の事で、そんな風にたったひとりを想い愛し続けた彼女が好きだったし、幼いながらに尊敬していた。
私が学院に入学する直前、カナリア本人から不治の病である事を告げられた。当たり前のように一緒に学院に通えるのだと思っていた私には、衝撃的な事実だった。
彼女の両親と私の両親が、カナリアの命の期限がそう長くはないと話していたのを偶然聞いてしまった時は、ショックのあまり暫くその場を動く事が出来なかった。
その時だと思う。私が今の道を選んだのは。
学院へは行かずに、カナリアの側で彼女とアズベルト様を見守ると、心に決めた。
その話を両親にした時、父は心配したが、母は笑顔で応援してくれたのだ。
それからすぐ、カナリアの両親にお願いして、カナリアの専属のメイドとして雇ってもらったのだ。お二人は勿論、カナリアもとても喜んで迎えてくれた。
生涯仕えると約束した。
ふたりを見守ると誓った筈だった。
カナリアはいつも言っていた。どんな姿になっても、どこにいても彼だけは見守っていたいと。……ずっと愛し続けたいと。
まるでこうなる事が分かっていたような言い方だった。
それがカナリアの願いなら。
私は、『約束』を果たそう——
眼前には懐かしい屋敷が見えていた。
久しぶりに実家へ帰ってきた。
家族仲が悪い訳ではなかったが、カナリアの事が心配で側を離れられなかった為に、この玄関を潜るのが酷く懐かしく思えた。
「ただいま」
玄関ホールを掃除していた壮年のメイドが、驚いたように顔を上げる。数年ぶりに先触れもなく帰省した屋敷の末娘に、それはそれは綺麗な二度見をかましている。そうして慌てて奥へと向かい、やがてシンプルなドレスに身を包んだ貴婦人を連れて戻ってきた。母だ。それなりに年齢は重ねているが、立ち居振る舞いは美しい。
「お帰りナタリー。でも、どうしたの? いきなり……しかもこんな時期に」
嬉しさ半分困惑半分と言った表情の母に、曖昧に微笑んだ。
「うん。カナリアの体調が落ち着いたから、式の前に旦那様がお休みを下さったのよ。……少しゆっくり出来そう」
クーラにも使った言い訳を活用し、心配そうな母の表情が緩んだところで、お土産にと買ったお菓子を手渡した。「これ好きなの」と喜ぶ母に、自然と口元が緩む。
「皆様おかわりない?」
「っ、……ええ」
それ以上口を開くとボロが出てしまいそうで、荷物置いてくるからと自室へ向かった。二階にある部屋へ行く為、駆け足で階段を上がる。そんな後ろ姿を見つめる母の顔が不安気だった事には気付かなかった。
「自分の部屋なんて……いつぶりかしら」
サイドテーブルに少ない荷物を置き、ベッドへと腰掛ける。実家なんてホッと一息つける場所の筈なのに、なんだか落ち着かない。何もしない時間というのがほぼ無かったからか、ただ座っているだけというのは違和感があった。
アズベルト様は大丈夫かしら。かなり疲れた顔をなさっていたし、無理していないか心配だわ……。あんな風にお酒を召し上がる事も無かったし……身体を壊さないかしら。
カナリアはちゃんと食事を摂っているかしら。……塞ぎ込んでいないかしら。身の回りの事で困ってないかしら。
床へ視線を投げ、はっと気が付けば二人の事ばかり考えてしまっている自分がいる。
『待ってるからな!』
そう言って逃げるように走って行った背中を思い出した。耳まで赤かった筈だ。無意識に熱い手で掴まれた腕に触れていた。
あれは一体何だったのか。言いたい事があるならはっきり言ってくれればいいのに。「言いにくかった」なんて、遠慮するような仲ではない筈だ。
思い出したら何だかムズムズした。ひとりでじっとしていたら、変な事ばかり考えてしまう。さっさと着替えを済ませ、母のいるリビングへと向かった。
「お茶、飲むでしょう?」
いつもの席で、いつものように刺繍を嗜んでいた母は、娘の姿を見るなり湯通ししたポットに茶葉を入れている。
「うん。飲む」
幼い頃から母の淹れてくれるお茶が大好きだった。お茶の淹れ方は母に教わったくらいだ。
ティーコゼーを外したポットからカップへ注がれると、紅茶の爽やかな香りがふわりと香ってくる。
カップを受け取り、やや赤みがかった濃い色を香ってから口へ含んだ。思わずはぁと息が零れる。
「……美味しい」
「そう? 良かった」
満足そうに微笑む母は、自分のカップを傾け、再び刺繍枠を手に取り針を刺している。
「私の淹れたお茶をね、アズベルト様もカナリアも美味しいって褒めてくれるわ」
「そう……。それは特訓した甲斐があったわね」
「私が髪をすくと艶々になるからって喜んでくれて……毎日お手入れさせてくれるの」
「メイド冥利に尽きるじゃない」
「アズベルト様はね……っ!」
嬉しそうに目を細め、こちらを見つめる母と目が合った。
「貴女が良い方々に囲まれて、本当に楽しそうに仕事が出来て……心の底から良かったと思うわ」
そうだ……いつもいつもお屋敷の話ばかり……
二人の話ばかりしてしまう……
母が嬉しそうに聞いてくれるから。私もつい、嬉しくって。
カナリアの……
目の奥がつんと痛くなって、我慢なんて出来なかった。ポロポロと大粒の涙が、次から次から溢れてくる。一度溢れてしまった感情は、もう自分ではどうする事も出来ない。止めようがなくて、どうにも出来なくて、しゃくりあげながら全てを吐き出すように溢れてくる。
突然泣き出してしまったにも関わらず、母は椅子を隣に持ってくると、何も聞かずに肩を抱いてくれた。
「ナタリー……大丈夫。……大丈夫よ」
子供の頃以来、母の胸で声を上げて泣いた。
私には、兄がふたりいる。
長兄は、城で文官として務めている。この家は長兄が継ぐ事が決まっている為、今は見識を広める為の勉強中だ。
次兄は王立の学院へ通っており、今は寮で生活をしている。卒業後はアズベルト様のように騎士団へ所属する事になるだろう。
私は学院へは行かず、社交界へも出ずに、メイドとして働く道を選んだ。これは母の影響も大きい。
もちろん子爵令嬢として生きる道もあったが、どうせ結婚するなら政略結婚ではなく好きな人と結ばれたい。
大きな家ではなかったが、両親は恋愛結婚だ。当時メイドとして務めていたお屋敷で、そこに客人として訪れた父が一目惚れして結婚に至ったと聞いている。身分差のある婚姻だった為に、周囲の反対もあったようだが、それでも母はいつも幸せだと言っていた。だから漠然とだが、自分もそうでありたいと考えていた。
しかし、現実はそう甘くはなかったのだ。利用価値の無い子爵の末娘になど、誰も興味を示さなかった。社交界にも出ていないし、当然の結果だとは言えるのだが。
それでも、今の仕事に就き、やりがいと居場所を見つける事が出来て幸せだった。こういう幸せもあるのだと……その幸せが続いて欲しい……そう思っていたのに……
これからどうなってしまうだろう
その不安がぐるぐると頭を巡り続けた。
久しぶりに夕食の支度を手伝った。
母は普段料理はしない。この家にもメイドがいて、彼女がするからだ。私がメイドとして働く事を決めた時、色々と教えてくれたのも彼女だった。手際が随分と良くなったと褒められ、少しは成長出来ているのだと嬉しくなった。
娘の作った夕食を、母は本当に美味しそうに食べてくれた。今夜は仕事で帰らない父と、兄達に自慢の手紙を出す、と上機嫌だったのだ。
今は珍しく母もキッチンに立っている。夕食後の後片付けをしていると、一緒にやりたいと言ってきた。母が拭いた食器を私が重ねて片付けているところだ。
「仕事は楽しい?」
「ええ。とっても」
「……辛くない?」
あんな風に急に泣き出してしまったからだろうか。こちらを見つめる母の瞳は優しく穏やかなものだったが、やはり心配させてしまった。
「……ごめんね、心配させて……でも、もう大丈夫」
「そう? ナタリーがカナリア様の側にいる為にメイドの道を選んだ事、私は誇りに思ってるわ」
「……っ……」
「貴女が選んだ事だから、私は応援する。……だから後悔しないように、しっかりやりなさい」
「……はい」
「疲れた時は休めばいいの。……貴女にはちゃんと帰る場所があるんだから」
「……ええ……ありがとう……」
母の言葉を噛み締める。
そうだ……私が決めた。
カナリアの側にいる事を――
彼女と出会ったのは九歳の時。両親に連れられてオラシオンにある大きな農場へ行った時、それが最初の出会いだった。
第一印象は天使のような女の子で、よく表情の変わる可愛らしくてどこか儚い少女だった。カナリアは生まれつき身体が弱く、風邪を引こうものなら一週間寝込んでしまう事などざらにあったという。
虚弱でベッドにいる事の多かったカナリアには友と呼べる友人がおらず、私と歳も近く両親が知った仲だった事もあり、唯一私が一緒に過ごす事を許された。話す内容の殆どがアズベルト様の事で、そんな風にたったひとりを想い愛し続けた彼女が好きだったし、幼いながらに尊敬していた。
私が学院に入学する直前、カナリア本人から不治の病である事を告げられた。当たり前のように一緒に学院に通えるのだと思っていた私には、衝撃的な事実だった。
彼女の両親と私の両親が、カナリアの命の期限がそう長くはないと話していたのを偶然聞いてしまった時は、ショックのあまり暫くその場を動く事が出来なかった。
その時だと思う。私が今の道を選んだのは。
学院へは行かずに、カナリアの側で彼女とアズベルト様を見守ると、心に決めた。
その話を両親にした時、父は心配したが、母は笑顔で応援してくれたのだ。
それからすぐ、カナリアの両親にお願いして、カナリアの専属のメイドとして雇ってもらったのだ。お二人は勿論、カナリアもとても喜んで迎えてくれた。
生涯仕えると約束した。
ふたりを見守ると誓った筈だった。
カナリアはいつも言っていた。どんな姿になっても、どこにいても彼だけは見守っていたいと。……ずっと愛し続けたいと。
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