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二 総真くん総真くん総真く(∞
side羽咲2
しおりを挟む「俺に出来ることならね」
「え、えーと……」
総真くんのものがほしいです。……これ小四のときに言ったな。
そしたら桜色のシャーペンとボールペンのセットをプレゼントしてくれたんだった。
明らかに女の子用で、可愛くラッピングしてあった。
どうやら総真くんは、『総真くんが選んだものがほしい』と解釈したようだ。
二つとも、今でも私のペンケースのメインメンバーだ。
総真くんと写真撮りたいです。……これ毎月言ってるな。
イベントごとに一緒に写真撮ってくれているから、総真くんオンリーのアルバムは百一冊目だ。
犬の数じゃないよ。
えーと、えーと……出来るだけふつーのやつ……
「そ、総真くんの淹れてくれた紅茶、飲みたいです……」
「そんなのいつでも淹れるよ?」
「総真くんが手ずから淹れてくれたお茶ほど美味しいものはこの世にないよっ!」
「大袈裟。想(そう)のが美味しいって美結(みゆ)も言うよ?」
「奥さんなんだからそう言うよ! 私は総真くんが一番好き!」
って、ああああああああああ! 今のもっと素敵な感じで言えばよかったあああ! せっかく総真くんに今日七回目の『すき』を言えるチャンスだったのにーっ! ラッキーセブン!
総真くんは「大袈裟だなあ」と苦笑した。
「ありがと。でも、そうだなあ。それじゃあ簡単過ぎるから……うん、一日うーに付き合おうか」
………え。
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