暴走娘×ど天然?-六花の恋4-【完】

桜月真澄

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六 うーに近づくな

side総真36

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「俺砂糖なんて食わせてないよ。直で砂糖食わせるってなに」

「そういう意味じゃねえんだよ。羽咲、お前らのおかげで、大体玲が一番の被害者だった」

「私のせいでもあるの!? う……今度玲くんに謝っとく……」

「お前も総真にだけは素直だから、こいつ歯止めがなかったんだよ。水都は割と回避するのが上手い」

「水都ちゃん、コレ把握してたんだ……」

「まあ、うまくいったんならいいよ。父さんの反応が怖いけど」

え……やっぱり晃さん、僕たちが付き合うの、認めんぞ! って感じなんじゃ……。

――不安に陥った僕をよそに、うーと由羽は言い合いをしている。

本当仲のいい兄妹だなあ。……そう思って気持ちを和ませていないと、不安がどんどん大きくなっていく……。

しばらくすると晃さんが帰ってきた声がして、三人で一階へ降りた。

「ただいま。総真も来てたのか」

リビングでネクタイをほどいていた晃さんが、僕を見てそう言った、

「はい。――あのっ、今日は晃さんと咲雪さんにお話したいことがありまして……」

「なにかあったか?」

晃さんが、座れ、とダイニングテーブルの椅子を示してくれたので、腰かける。

うーが隣に座って、キッチンにいた咲雪さんも「なになに?」とやってきて晃さんの隣につく。

事情を知る由羽は一人、僕らの後ろあたりに立ったままだ。

すーっと、深呼吸を一度した。それから、隣に座るうーを見た。

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