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声なき泡沫の呪い
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前説:人魚姫。
それは誰もが知る悲恋の物語。
人間の王子に恋をし、声を失ってもなお届くことはなく、海の泡となって消えた人魚の少女のお話。
夢と悲しみに満ちたその御伽噺は奇しくも怪異現象となり、一つの噂へと姿を変えた。
金田:「ほぅ、それまた不思議な事件だね」
三上:「ですよね? こう神隠しにあったような……。
って、ちょっと、真面目に聞いてくださいよ」
金田:「はぁ、いいかい? 君が持ってくる話はどれもつまらない。
そこら辺のスイッターですらこんなにつまらない話はないだろうね」
三上:「えぇ? 都市伝説みたいな噂を集めて来い、
とか言ったの先生じゃないですか」
金田:「いや、すまない。
まさかここまで面白くない話を持ってくるとは思わなかったもので」
三上:「じゃあ、どう言う話なら面白いんですか?」
金田:「ふむ、仕方ない。不甲斐ない助手のために、一つ話をしてやろうか。
ほら、お茶を用意して座りたまえ」
三上:「不甲斐なっ……。暴言言った挙句、準備するの、こっちなんですね」
金田:「私はお茶なんて淹れられないからな」
三上:「ドヤ顔でそんなこと言わない方がいいですよ。はい、どうぞ」
金田:「うむ、ありがとう」
三上:「それで? どんな話なんですか? その面白い話、とやらは」
金田:「それじゃあ、話してやるとしよう。
……人魚に呪われて消えた少女の話を」
三上:「人魚、ですか?」
金田:「あぁ、そうだ。
その少女はね、私が海岸沿いの街を訪れた時に会ったんだよ。
防波堤に座っていて……」
三上:「え、ちょっ、その女の子に声をかけたんですか?
それ相当な不審者ですよ」
金田:「その辺りはどうでもいい。
実のところ、私もよく覚えていないのだから。
……まぁ、それにしても残酷な話だよ。
何せ、消えた少女はまだ高校生だったからね」
三上:「先生。それってまさか……」
金田:「あぁ、怪異現象だったよ。
勿論だが、元ネタは童話の人魚姫だ」
三上:「それで、止めることはできなかったんですか?」
金田:「あぁ、人魚姫は実に知名度がある。
おまけに、日本には八尾比丘尼という人魚に関する伝承だってある。
無論、その街にも八尾比丘尼伝説は存在した」
三上:「その子は、どうなったんですか?」
金田:「救えなかったよ。あの時は随分と無力さを感じた。
今の私なら……いや、すまない。単なる自己嫌悪だ。気にしないでくれ」
三上:「先生にそんなことが」
金田:「まあいい。終わったことだ。あの時も今日みたいな夏日だったよ」
シーン:回想
少女:「ねぇ、おじさん。人魚を見た、って言ったら信じてくれる?」
金田:「人魚? あの人の体に、足元がヒレの?」
少女:「うん。誰も私の話を聞いてくれなくて。
……まぁ、そりゃ誰も信じないよね」
金田:「確かに信じ難い話だな。
ただ、もし良ければ、おじさんに話してくれないか?
詳しく知りたいんだ」
少女:「え? いいけど……。
えっとね、先々週の月曜日にポチの散歩をしてたの。
そしたら、海の向こうにある岩にいたんだよ」
金田:「ほうほう、中々興味深いな」
少女:「どうしたの? おじさん」
金田:「あ、いや、なんでもない。それで?」
少女:「それでね、頭の中に変な声が聞こえたの。
『大切なものを月が満つる晩までに手にせよ。
さもなくば、泡の夢になるだろう』
って」
金田:「もしかして……。
少し失礼だが、君、好きな人はいるのかな?」
少女:「えっ? あ、いや、その……」
金田:「すまない。デリケートな質問だが、許してくれ。
もしかしたら、君の危険に関わるかもしれないんだ」
少女:「えっと……。います」
金田:「その人は君の彼氏なのかい?」
少女:「い、いえ。実はさっき告白して……」
金田:「……そうか。返答はどうだった?」
少女:「まだ返ってきてないよ。『ちょっと考えさせてくれ』ってさ」
金田:「(この時にはもう何が起こったか全て分かっていた)
(そして、私にはどうにもできないことも気づいていた)」
金田:「落ち着いて聞いて欲しい。
あくまで推測だが、その彼の返答次第では、君は消えてしまう」
少女:「……(吐息)」
金田:「そしてそれは、もう……」
少女:「分かってるよ、おじさん」
金田:「え?」
少女:「私、そんなに鈍くないんだ」
金田:「じゃ、じゃあ、君は、分かっていて?」
少女:「まあね。……今日って満月なんだよね」
金田:「……あぁ」
少女:「不思議な気分なんだ。
消えちゃうって分かってるのにさ、なんか胸がスッキリするんだよ」
金田:「なら、どうしてそんなに悲しい顔をするんだ」
少女:「分かんない。……分かんないよ」
金田:「……いっぱい泣くといい。よく一人で頑張った」
少女:「どうして……なんで……」
シーン:現在
金田:「少女はそれから、しばらくずっと泣いてた。
だが、すぐに不思議な雰囲気を纏って、大人っぽくなった」
三上:「……先生は何もしなかったんですか?」
金田:「勿論、手を出したとも。死力を尽くした。
それこそ禁忌スレスレまでやった。
だが、例え延命だけでもしようとしても、間に合わなかったよ。
本当に無力さを痛感した」
三上:「そうだったんですね」
金田:「それにね、不思議なものだ。
月が登る頃にちょうどその男の子からメッセージが来たらしい」
三上:「答えは……」
金田:「ノー、だったよ」
三上:「その後、どうなったんですか?」
金田:「それから、いろいろ話していた。
けれど、ちょうど日付が変わる頃だったかな。
ふと、何かに誘われるように浜辺へと歩いて行って、
彼女は私に向かって微笑みかけたんだよ。『ありがとう』ってな」
三上:「……(何かを言おうとして、口を閉じた)」
金田:「彼女の足元を波が攫ったと同時にパッと泡になったように消えた。
同時に、彼女の存在自体、この世から消えた」
三上:「……消えた、って?」
金田:「そのままの意味さ。誰からも忘れ去られたよ」
三上:「え、でも、なんで先生は」
金田:「私は直前にやっていたことのおかげでちょっとは耐性があったのさ。
だが、もう彼女の名前も顔も思い出せない。
あくまで、こう言うことがあったという事実だけしか覚えていないのだ」
三上:「そんなのって……」
金田:「……ま、そんな理不尽なことなんて普通は起こらないさ。本来なら」
三上:「どう言うことですか?」
金田:「実はね、その街ではこんな言い伝えがあったんだよ。
『新月の日、愛する者を思い浮かべて海に願うと試練が与えられる。
そして、次の満月までに結ばれたら永遠に愛し合える』
とね」
三上:「……その話には続きがあったと言うことですか」
金田:「そうだ。けれど、言い伝えはそこまでしかなかった」
三上:「そんな……」
金田:「それにね、続きがあったとしてもこうはならなかったはずさ。
……彼と彼女は互いに思い合っていたらしい。二人は幼馴染だった」
三上:「じゃあ、どうしてその男の子は断ったんですか?」
金田:「さぁ。私は憶測でものを言わない。知っているだろう?」
三上:「そう、ですか」
金田:「……少しばかり、ポリシーに反することを言う。私の独り言だ」
三上:「はい」
金田:「彼は怖かったんだろう。関係が壊れてしまうことが。
ずっとそばに居られるなら恋愛関係でなくていい。
そんな当たり前の、ただの臆病が生んだ悲劇だ。
それにな、悲劇と呼ばれる恋愛物語は総じて、
そういった勘違いが悲しい結末を引き起こす」
三上:「でも……。そんな怪異現象があっていいわけ……」
金田:「あるさ。残念ながら、この世には理不尽に近い怪異現象がある。
だがそれは、都合のいいものだけ残る。
悪いものは存在ごと抹消されるのだから」
三上:「そんなこと、やっぱりあっていいはずが」
金田:「助手……。私たちの存在理由、忘れたか?」
三上:「あっ」
金田:「分かったなら、さっさと噂を集めてこい。
そして、未然に怪異現象を暴き、正しい見識を広め、
食い止められる悲劇を阻止する。
それが私たち、『オカルト編集社』の仕事だ」
三上:「はいっ! それじゃあ、また外回り行ってきます」
それは誰もが知る悲恋の物語。
人間の王子に恋をし、声を失ってもなお届くことはなく、海の泡となって消えた人魚の少女のお話。
夢と悲しみに満ちたその御伽噺は奇しくも怪異現象となり、一つの噂へと姿を変えた。
金田:「ほぅ、それまた不思議な事件だね」
三上:「ですよね? こう神隠しにあったような……。
って、ちょっと、真面目に聞いてくださいよ」
金田:「はぁ、いいかい? 君が持ってくる話はどれもつまらない。
そこら辺のスイッターですらこんなにつまらない話はないだろうね」
三上:「えぇ? 都市伝説みたいな噂を集めて来い、
とか言ったの先生じゃないですか」
金田:「いや、すまない。
まさかここまで面白くない話を持ってくるとは思わなかったもので」
三上:「じゃあ、どう言う話なら面白いんですか?」
金田:「ふむ、仕方ない。不甲斐ない助手のために、一つ話をしてやろうか。
ほら、お茶を用意して座りたまえ」
三上:「不甲斐なっ……。暴言言った挙句、準備するの、こっちなんですね」
金田:「私はお茶なんて淹れられないからな」
三上:「ドヤ顔でそんなこと言わない方がいいですよ。はい、どうぞ」
金田:「うむ、ありがとう」
三上:「それで? どんな話なんですか? その面白い話、とやらは」
金田:「それじゃあ、話してやるとしよう。
……人魚に呪われて消えた少女の話を」
三上:「人魚、ですか?」
金田:「あぁ、そうだ。
その少女はね、私が海岸沿いの街を訪れた時に会ったんだよ。
防波堤に座っていて……」
三上:「え、ちょっ、その女の子に声をかけたんですか?
それ相当な不審者ですよ」
金田:「その辺りはどうでもいい。
実のところ、私もよく覚えていないのだから。
……まぁ、それにしても残酷な話だよ。
何せ、消えた少女はまだ高校生だったからね」
三上:「先生。それってまさか……」
金田:「あぁ、怪異現象だったよ。
勿論だが、元ネタは童話の人魚姫だ」
三上:「それで、止めることはできなかったんですか?」
金田:「あぁ、人魚姫は実に知名度がある。
おまけに、日本には八尾比丘尼という人魚に関する伝承だってある。
無論、その街にも八尾比丘尼伝説は存在した」
三上:「その子は、どうなったんですか?」
金田:「救えなかったよ。あの時は随分と無力さを感じた。
今の私なら……いや、すまない。単なる自己嫌悪だ。気にしないでくれ」
三上:「先生にそんなことが」
金田:「まあいい。終わったことだ。あの時も今日みたいな夏日だったよ」
シーン:回想
少女:「ねぇ、おじさん。人魚を見た、って言ったら信じてくれる?」
金田:「人魚? あの人の体に、足元がヒレの?」
少女:「うん。誰も私の話を聞いてくれなくて。
……まぁ、そりゃ誰も信じないよね」
金田:「確かに信じ難い話だな。
ただ、もし良ければ、おじさんに話してくれないか?
詳しく知りたいんだ」
少女:「え? いいけど……。
えっとね、先々週の月曜日にポチの散歩をしてたの。
そしたら、海の向こうにある岩にいたんだよ」
金田:「ほうほう、中々興味深いな」
少女:「どうしたの? おじさん」
金田:「あ、いや、なんでもない。それで?」
少女:「それでね、頭の中に変な声が聞こえたの。
『大切なものを月が満つる晩までに手にせよ。
さもなくば、泡の夢になるだろう』
って」
金田:「もしかして……。
少し失礼だが、君、好きな人はいるのかな?」
少女:「えっ? あ、いや、その……」
金田:「すまない。デリケートな質問だが、許してくれ。
もしかしたら、君の危険に関わるかもしれないんだ」
少女:「えっと……。います」
金田:「その人は君の彼氏なのかい?」
少女:「い、いえ。実はさっき告白して……」
金田:「……そうか。返答はどうだった?」
少女:「まだ返ってきてないよ。『ちょっと考えさせてくれ』ってさ」
金田:「(この時にはもう何が起こったか全て分かっていた)
(そして、私にはどうにもできないことも気づいていた)」
金田:「落ち着いて聞いて欲しい。
あくまで推測だが、その彼の返答次第では、君は消えてしまう」
少女:「……(吐息)」
金田:「そしてそれは、もう……」
少女:「分かってるよ、おじさん」
金田:「え?」
少女:「私、そんなに鈍くないんだ」
金田:「じゃ、じゃあ、君は、分かっていて?」
少女:「まあね。……今日って満月なんだよね」
金田:「……あぁ」
少女:「不思議な気分なんだ。
消えちゃうって分かってるのにさ、なんか胸がスッキリするんだよ」
金田:「なら、どうしてそんなに悲しい顔をするんだ」
少女:「分かんない。……分かんないよ」
金田:「……いっぱい泣くといい。よく一人で頑張った」
少女:「どうして……なんで……」
シーン:現在
金田:「少女はそれから、しばらくずっと泣いてた。
だが、すぐに不思議な雰囲気を纏って、大人っぽくなった」
三上:「……先生は何もしなかったんですか?」
金田:「勿論、手を出したとも。死力を尽くした。
それこそ禁忌スレスレまでやった。
だが、例え延命だけでもしようとしても、間に合わなかったよ。
本当に無力さを痛感した」
三上:「そうだったんですね」
金田:「それにね、不思議なものだ。
月が登る頃にちょうどその男の子からメッセージが来たらしい」
三上:「答えは……」
金田:「ノー、だったよ」
三上:「その後、どうなったんですか?」
金田:「それから、いろいろ話していた。
けれど、ちょうど日付が変わる頃だったかな。
ふと、何かに誘われるように浜辺へと歩いて行って、
彼女は私に向かって微笑みかけたんだよ。『ありがとう』ってな」
三上:「……(何かを言おうとして、口を閉じた)」
金田:「彼女の足元を波が攫ったと同時にパッと泡になったように消えた。
同時に、彼女の存在自体、この世から消えた」
三上:「……消えた、って?」
金田:「そのままの意味さ。誰からも忘れ去られたよ」
三上:「え、でも、なんで先生は」
金田:「私は直前にやっていたことのおかげでちょっとは耐性があったのさ。
だが、もう彼女の名前も顔も思い出せない。
あくまで、こう言うことがあったという事実だけしか覚えていないのだ」
三上:「そんなのって……」
金田:「……ま、そんな理不尽なことなんて普通は起こらないさ。本来なら」
三上:「どう言うことですか?」
金田:「実はね、その街ではこんな言い伝えがあったんだよ。
『新月の日、愛する者を思い浮かべて海に願うと試練が与えられる。
そして、次の満月までに結ばれたら永遠に愛し合える』
とね」
三上:「……その話には続きがあったと言うことですか」
金田:「そうだ。けれど、言い伝えはそこまでしかなかった」
三上:「そんな……」
金田:「それにね、続きがあったとしてもこうはならなかったはずさ。
……彼と彼女は互いに思い合っていたらしい。二人は幼馴染だった」
三上:「じゃあ、どうしてその男の子は断ったんですか?」
金田:「さぁ。私は憶測でものを言わない。知っているだろう?」
三上:「そう、ですか」
金田:「……少しばかり、ポリシーに反することを言う。私の独り言だ」
三上:「はい」
金田:「彼は怖かったんだろう。関係が壊れてしまうことが。
ずっとそばに居られるなら恋愛関係でなくていい。
そんな当たり前の、ただの臆病が生んだ悲劇だ。
それにな、悲劇と呼ばれる恋愛物語は総じて、
そういった勘違いが悲しい結末を引き起こす」
三上:「でも……。そんな怪異現象があっていいわけ……」
金田:「あるさ。残念ながら、この世には理不尽に近い怪異現象がある。
だがそれは、都合のいいものだけ残る。
悪いものは存在ごと抹消されるのだから」
三上:「そんなこと、やっぱりあっていいはずが」
金田:「助手……。私たちの存在理由、忘れたか?」
三上:「あっ」
金田:「分かったなら、さっさと噂を集めてこい。
そして、未然に怪異現象を暴き、正しい見識を広め、
食い止められる悲劇を阻止する。
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