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居た堪れない
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私は、昼休みの食堂で、ラノアが生徒会の書記係になってしまった経緯を説明していました。
「本当に、申し訳ないとは思ったのよ。他に思いつかなくて、咄嗟に口からラノアの名前が出てしまったの。ごめんなさい、私、今から王太子殿下のところへ行って来るわね。きちんとお断りして…」
椅子から立ち上がって生徒会室へ行こうとしたのですが、ラノアは私の腕を掴んで、にこやかに笑い掛けてくれました。
「待って、リーゼ。そんなに謝らなくても大丈夫よ。私は、リーゼが名前を出してくれた事が、とても嬉しいわ。だって、私の事を、一番に思い出してくれたのでしょう?それって、親友だと思っているのと同じことよね?私、それだけで充分嬉しいのよ。生徒会は………うん。リーゼと一緒なら、きっと楽しめると思うわ」
私は、少し落ち着きを取り戻せた様で、ゆっくりと椅子に腰かけたのです。
「生徒会か…面倒くさい雑用を、沢山押し付けられそうだよな…」
「ちょっと、ハル。本当の事を、言わないで、気が滅入るわ」
「ごめん、ごめん。その…良かったね、王太子殿下に見初められたら、未来の国母になれるよ」
私は、ハルジオンの言葉を聞いて、飲みかけのスープを噴き出してしまいそうになったのを必死に堪えたのでした。
危なかったわ…淑女にあるまじき失態を犯すところでした。
「ちょっと、ハル!嫌な事を言わないでと、言っているでしょう。誰かに聞かれたらどうするのよ」
ラノアは、辺りをキョロキョロと見回しながら、聞き耳を立てている人物がいないかどうかを確認しています。
「王太子殿下は、いつになったら正式な婚約を結ぶのだろうね?」
ハルジオンは、ラノアとは対照的に、呑気な事を考えているようです。
「殿下の心配よりも、自分の心配をしたらどうなの、ハルジオン。良い婿入り先は、競争率が高いから、のんびりしていたら行き遅れるわよ」
「僕の事を、心配してくれるの?ありがとう、リーゼ。でも、大丈夫だよ。叔父上には子供がいないから、婿入り先がなかったら、養子に入るつもりなんだ」
私は、ハルジオンを揶揄ってみたくなりました。
「あら、そうだったのね。ハルジオンは、女性からの人気があるから、えり好みをしているのかと思っていたわ」
「あはは。リーゼって、時々失礼だよね」
ハルジオンは、楽しそうに笑っています。
「その言葉、そっくりお返しするわね」
最近では、昼食時にテオドール様と遭遇する機会が、減ってきた様に思います。
少し寂しいと感じる気持ちと、他の女子生徒と一緒にいる姿を見なくて済むと思う気持ちがあり、複雑な心境になっておりました。
屋敷に戻れば、テオドール様に会えるのですが、やはり学園でも一緒に過ごしたいと思う気持ちを消す事が出来ずにいるのです。
女心とは、厄介なものですね…
「そういえば…最近、イブさんの姿がありませんわね。毎日の様に、私のところへ来ていたのに、学園をお休みされているのかしら?」
「イブさんね…学園には、来ているみたいよ。ペンタール公爵令嬢と一緒にいるのを、よく見かけるわ」
「あら、そうだったのね」
「あいつ、ペンタール家の茶会に出た…っ痛!!!何をするんだよ、ラノ」
ハルジオンは、ラノアに蹴とばされたみたいです。
私は、ペンタール公爵邸のお茶会に招待された時の出来事を、思い出してしまいした。
「本当にデリカシーがないわね。いつも、口を開く時は気を付けてって、言っているでしょう!」
私が考え事をしていると、ハルジオンは何かを察したみたいです。
「あ…ごめんね、リーゼ。嫌な事を、思い出させてしまった」
「気にしないで、ハルジオン。私は、大丈夫よ。ただ…イブさんの事が気になっただけ」
「もう!ハルの所為よ」
「本当にごめんね。リーゼが気にするからって隠していたのに、うっかりしてしまった。イブの事、気になったよね…でも、リーゼが考えている様な事は、起きていないと思うよ…多分?」
「ハル!もう、貴方は、黙っていなさい」
ハルジオンが申し訳なさそうにしているのを見ていると、怒られた時の大型犬の様に見えてしまって、自然と笑顔になったのです。
「ごめんなさいね、リーゼ。私たちが知っている事でよかったら話すけれど…聞く?」
「そうね、気になるから教えて貰えるかしら」
ハルジオンから、効果音が聞こえてきそうな笑顔を向けられました。
やっぱり、大型犬みたいで可愛く見えてしまいます。
「うん。僕たちも、噂を耳にしただけだから、事実かどうかは分からないけれどね。イブは、ペンタール公爵令嬢の事を、親友だって触れ回っているみたいだ。実際に、一緒にいる姿を見かけた事があるし、ペンタール公爵邸で開かれる茶会にも毎回参加していると聞いているよ」
「毎回?」
ハルジオンは、ゆっくりと頷きました。
そして、ラノアも知っている事を、教えてくれたのです。
「そうなのよ。私たちも、最初は信じてはいなかったのだけれど、親友って言うのは本当みたいよ。ペンタール公爵令嬢と一緒に、公爵家の馬車に乗り込むイブさんの姿を、沢山の生徒が目撃しているわ。私たちも、見た事があるもの」
「そうなのね。なんだか、意外な組み合わせだわ。イブさんは、テオドール様の事を、お慕いしていると思っていたのだけれど…諦めたのかしら?」
ラノアとハルジオンは、お互いに顔を見合わせてから、私の方へと向き直りました。
「イブさんって、フェナジンの商店から、出入り禁止になったらしいわよ」
「えっ。どうして?テオドール様の幼馴染なのに、出入り禁止だなんて…」
「フェナジンからは、何も聞いていないの?」
「初耳だわ」
「そう。実はね…ペンタール公爵令嬢と付き合う様になってから、フェナジンの商店に頻繁に通う様になって、お金も払わずに凄い数の商品を持ち出していたらしいの。なんでも男爵位や、子爵位を買える金額だとか、領地を丸ごと買い取れるだけの金額だったとかって噂なのよ」
「噂だからね、尾ひれ背びれがついているとは思うけれど…茶会の度に、違うドレスやアクセサリーを身に着けていたって、公爵家を辞めた使用人が言いふらしていたらしいよ。とても平民が身に着けられる様な代物でもなかったってね」
私は、背中から氷水をかけられた様な気分になりました。
爵位や領地を買える程の金額を使い込まれてしまったら、テオドール様の商店はどうなってしまうのでしょうか。
新装開店したばかりだというのに、商店をたたむ様な事になってしまったらと思うと、いたたまれない気持ちになったのです。
顔色が悪かったのでしょう、ラノアが心配そうに見ています。
「大丈夫よ。フェナジン商会って、国一番の大富豪でしょう。イブさんが豪遊したくらいで、商店が傾く事なんて、万が一にもないわよ」
「そうだよ。テオドールだって、大した事じゃないから、リーゼに何も言わなかったんだと思うよ」
「そうね、心配する必要は、ないわよね」
ラノアとハルジオンが言う様に、フェナジン商会は国一番の大富豪なのですもの。
私が気に病んだとしても、どうにも出来ないのですから、心配するのは止める事にいたしました。
それはそうと、ペンタール公爵令嬢と関わらなければ、イブさんがテオドール様の商店から出入り禁止になる事もなかったのではないでしょうか?
私は、少しだけ複雑な気持ちになったのです。
「本当に、申し訳ないとは思ったのよ。他に思いつかなくて、咄嗟に口からラノアの名前が出てしまったの。ごめんなさい、私、今から王太子殿下のところへ行って来るわね。きちんとお断りして…」
椅子から立ち上がって生徒会室へ行こうとしたのですが、ラノアは私の腕を掴んで、にこやかに笑い掛けてくれました。
「待って、リーゼ。そんなに謝らなくても大丈夫よ。私は、リーゼが名前を出してくれた事が、とても嬉しいわ。だって、私の事を、一番に思い出してくれたのでしょう?それって、親友だと思っているのと同じことよね?私、それだけで充分嬉しいのよ。生徒会は………うん。リーゼと一緒なら、きっと楽しめると思うわ」
私は、少し落ち着きを取り戻せた様で、ゆっくりと椅子に腰かけたのです。
「生徒会か…面倒くさい雑用を、沢山押し付けられそうだよな…」
「ちょっと、ハル。本当の事を、言わないで、気が滅入るわ」
「ごめん、ごめん。その…良かったね、王太子殿下に見初められたら、未来の国母になれるよ」
私は、ハルジオンの言葉を聞いて、飲みかけのスープを噴き出してしまいそうになったのを必死に堪えたのでした。
危なかったわ…淑女にあるまじき失態を犯すところでした。
「ちょっと、ハル!嫌な事を言わないでと、言っているでしょう。誰かに聞かれたらどうするのよ」
ラノアは、辺りをキョロキョロと見回しながら、聞き耳を立てている人物がいないかどうかを確認しています。
「王太子殿下は、いつになったら正式な婚約を結ぶのだろうね?」
ハルジオンは、ラノアとは対照的に、呑気な事を考えているようです。
「殿下の心配よりも、自分の心配をしたらどうなの、ハルジオン。良い婿入り先は、競争率が高いから、のんびりしていたら行き遅れるわよ」
「僕の事を、心配してくれるの?ありがとう、リーゼ。でも、大丈夫だよ。叔父上には子供がいないから、婿入り先がなかったら、養子に入るつもりなんだ」
私は、ハルジオンを揶揄ってみたくなりました。
「あら、そうだったのね。ハルジオンは、女性からの人気があるから、えり好みをしているのかと思っていたわ」
「あはは。リーゼって、時々失礼だよね」
ハルジオンは、楽しそうに笑っています。
「その言葉、そっくりお返しするわね」
最近では、昼食時にテオドール様と遭遇する機会が、減ってきた様に思います。
少し寂しいと感じる気持ちと、他の女子生徒と一緒にいる姿を見なくて済むと思う気持ちがあり、複雑な心境になっておりました。
屋敷に戻れば、テオドール様に会えるのですが、やはり学園でも一緒に過ごしたいと思う気持ちを消す事が出来ずにいるのです。
女心とは、厄介なものですね…
「そういえば…最近、イブさんの姿がありませんわね。毎日の様に、私のところへ来ていたのに、学園をお休みされているのかしら?」
「イブさんね…学園には、来ているみたいよ。ペンタール公爵令嬢と一緒にいるのを、よく見かけるわ」
「あら、そうだったのね」
「あいつ、ペンタール家の茶会に出た…っ痛!!!何をするんだよ、ラノ」
ハルジオンは、ラノアに蹴とばされたみたいです。
私は、ペンタール公爵邸のお茶会に招待された時の出来事を、思い出してしまいした。
「本当にデリカシーがないわね。いつも、口を開く時は気を付けてって、言っているでしょう!」
私が考え事をしていると、ハルジオンは何かを察したみたいです。
「あ…ごめんね、リーゼ。嫌な事を、思い出させてしまった」
「気にしないで、ハルジオン。私は、大丈夫よ。ただ…イブさんの事が気になっただけ」
「もう!ハルの所為よ」
「本当にごめんね。リーゼが気にするからって隠していたのに、うっかりしてしまった。イブの事、気になったよね…でも、リーゼが考えている様な事は、起きていないと思うよ…多分?」
「ハル!もう、貴方は、黙っていなさい」
ハルジオンが申し訳なさそうにしているのを見ていると、怒られた時の大型犬の様に見えてしまって、自然と笑顔になったのです。
「ごめんなさいね、リーゼ。私たちが知っている事でよかったら話すけれど…聞く?」
「そうね、気になるから教えて貰えるかしら」
ハルジオンから、効果音が聞こえてきそうな笑顔を向けられました。
やっぱり、大型犬みたいで可愛く見えてしまいます。
「うん。僕たちも、噂を耳にしただけだから、事実かどうかは分からないけれどね。イブは、ペンタール公爵令嬢の事を、親友だって触れ回っているみたいだ。実際に、一緒にいる姿を見かけた事があるし、ペンタール公爵邸で開かれる茶会にも毎回参加していると聞いているよ」
「毎回?」
ハルジオンは、ゆっくりと頷きました。
そして、ラノアも知っている事を、教えてくれたのです。
「そうなのよ。私たちも、最初は信じてはいなかったのだけれど、親友って言うのは本当みたいよ。ペンタール公爵令嬢と一緒に、公爵家の馬車に乗り込むイブさんの姿を、沢山の生徒が目撃しているわ。私たちも、見た事があるもの」
「そうなのね。なんだか、意外な組み合わせだわ。イブさんは、テオドール様の事を、お慕いしていると思っていたのだけれど…諦めたのかしら?」
ラノアとハルジオンは、お互いに顔を見合わせてから、私の方へと向き直りました。
「イブさんって、フェナジンの商店から、出入り禁止になったらしいわよ」
「えっ。どうして?テオドール様の幼馴染なのに、出入り禁止だなんて…」
「フェナジンからは、何も聞いていないの?」
「初耳だわ」
「そう。実はね…ペンタール公爵令嬢と付き合う様になってから、フェナジンの商店に頻繁に通う様になって、お金も払わずに凄い数の商品を持ち出していたらしいの。なんでも男爵位や、子爵位を買える金額だとか、領地を丸ごと買い取れるだけの金額だったとかって噂なのよ」
「噂だからね、尾ひれ背びれがついているとは思うけれど…茶会の度に、違うドレスやアクセサリーを身に着けていたって、公爵家を辞めた使用人が言いふらしていたらしいよ。とても平民が身に着けられる様な代物でもなかったってね」
私は、背中から氷水をかけられた様な気分になりました。
爵位や領地を買える程の金額を使い込まれてしまったら、テオドール様の商店はどうなってしまうのでしょうか。
新装開店したばかりだというのに、商店をたたむ様な事になってしまったらと思うと、いたたまれない気持ちになったのです。
顔色が悪かったのでしょう、ラノアが心配そうに見ています。
「大丈夫よ。フェナジン商会って、国一番の大富豪でしょう。イブさんが豪遊したくらいで、商店が傾く事なんて、万が一にもないわよ」
「そうだよ。テオドールだって、大した事じゃないから、リーゼに何も言わなかったんだと思うよ」
「そうね、心配する必要は、ないわよね」
ラノアとハルジオンが言う様に、フェナジン商会は国一番の大富豪なのですもの。
私が気に病んだとしても、どうにも出来ないのですから、心配するのは止める事にいたしました。
それはそうと、ペンタール公爵令嬢と関わらなければ、イブさんがテオドール様の商店から出入り禁止になる事もなかったのではないでしょうか?
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