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テオドール様の様子がおかしい
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最近のテオドール様は、以前の様に私を束縛するような事を、言わなくなってきております。
学園であった出来事を報告してはいるのですが、黙って聞いているだけで、上の空の様な気もします。
学園にいる時は、相変わらず女子生徒たちと楽しそうに過ごしていらっしゃるので、何か悩み事があるようにも見えないのです。
それとも、学園では心の内を隠されているのでしょうか?
なんだか、とても気になってしまうのでした。
私の誕生日も近いので、去年の様に一緒に花祭りを見に行こうとお誘いを待っていたのですが、テオドール様は忘れているのか何も仰ってはくれませんでした。
なんだか心の中がすっきりとせずに過ごしていると、突然テオドール様から沢山のプレゼントが届いたのです。
ミヤと一緒に箱を開けたのですが、どれも高級で貴重なお品ばかりだったため、これらを頂く事に躊躇いが出てしまいました。
テオドール様が屋敷へいらした時にお返ししようとも思ったのですが、誕生祝の言葉の後に、返品不可と書かれたカードが同梱されていたのです。
私の思考は、全てお見通しの様ですね。
困ってしまい、小さな溜息が出てしまったのは、ミヤと二人だけの秘密です。
誕生日は覚えていてくださった様ですが、その後もテオドール様からのお誘いがなかったので、私は思い切って自分から花祭りへお誘いする事にいたしました。
学園での態度には思うところもありますが、現時点で未来の旦那様になる事は確定事項なのです。
少しでも親睦が深まれば、この先の行動も改めていただけるのではないかと淡い期待を込めてしまうのは、仕方がない事だと自分に言い訳をしてしまいます。
テオドール様は、私から花祭りへお誘いするとは考えてもいなかった様で、とても驚いておりました。
そして、思わず見惚れてしまいそうな爽やかな笑顔で、快諾してくださったのです。
『その笑顔は、反則ですわ!』
心臓が五月蠅くなるのを必死に隠しながら、お顔が綺麗な男性は罪深いと思うのでした。
花祭り当日。
私は、テオドール様が贈ってくださった衣装を纏い、めいっぱいお洒落をしてお迎えを待っております。
暫くすると、馬のいななきが聞こえてきました。
窓に近寄ると、伯爵邸の門を、フェナジン商会の紋章が刻まれた馬車が通過するところでした。
エントランス前に馬車が止まると、素敵に着飾ったテオドール様が下りて来るのが見えたのです。
執事が呼びに来たので、私はエントランスホールへ行くと、満面の笑みを浮かべているテオドール様が待っていてくださいました。
「ごきげんよう、リーゼ。花祭りへの誘い、とても嬉しかった、ありがとう。今日の装いも、とても素敵だ。リーゼに、よく似合っているな」
「ありがとうございます。テオドール様も、とても素敵ですわ」
私は、思わず顔が赤くなってしまいました。
学園でのテオドール様を好きになる事はどうしてもできませんが、二人きりの時は、不思議な事に素敵な方だと思えるのです。
伯爵家で教わったマナーも身に付いてきた様で、とてもスマートに私をエスコートしてくださいました。
馬車の中でも、テオドール様はとても優しい口調で話しかけてくださいます。
なんだか別人になってしまったのではないかと思うのですが、よくよく考えてみると、学園に入る前はこんな感じだったと思い出したのです。
何故、学園に入ったのをきっかけに変ってしまわれたのか?
私は、不思議で仕方がありませんでした。
花祭り会場に到着して、私たちは早速屋台を巡っていると、途中でテオドール様の友人にもお会いしたのです。
彼らは平民ですが、皆様とても気さくで親しみやすく、テオドール様も何処か表情が穏やかな感じがいたしました。
伯爵家にいらっしゃる時とは、違う笑みを浮かべているのです。
話し方も砕けており、とても自然な感じがいたしました。
私は、本当にこの方を貴族の籠の中へ閉じ込めてしまってよいのかと、複雑な心境になったのです。
それでも、いつもとは違うテオドール様と一緒に過ごした花祭りは、私にとってとても楽しい時間になりました。
学園であった出来事を報告してはいるのですが、黙って聞いているだけで、上の空の様な気もします。
学園にいる時は、相変わらず女子生徒たちと楽しそうに過ごしていらっしゃるので、何か悩み事があるようにも見えないのです。
それとも、学園では心の内を隠されているのでしょうか?
なんだか、とても気になってしまうのでした。
私の誕生日も近いので、去年の様に一緒に花祭りを見に行こうとお誘いを待っていたのですが、テオドール様は忘れているのか何も仰ってはくれませんでした。
なんだか心の中がすっきりとせずに過ごしていると、突然テオドール様から沢山のプレゼントが届いたのです。
ミヤと一緒に箱を開けたのですが、どれも高級で貴重なお品ばかりだったため、これらを頂く事に躊躇いが出てしまいました。
テオドール様が屋敷へいらした時にお返ししようとも思ったのですが、誕生祝の言葉の後に、返品不可と書かれたカードが同梱されていたのです。
私の思考は、全てお見通しの様ですね。
困ってしまい、小さな溜息が出てしまったのは、ミヤと二人だけの秘密です。
誕生日は覚えていてくださった様ですが、その後もテオドール様からのお誘いがなかったので、私は思い切って自分から花祭りへお誘いする事にいたしました。
学園での態度には思うところもありますが、現時点で未来の旦那様になる事は確定事項なのです。
少しでも親睦が深まれば、この先の行動も改めていただけるのではないかと淡い期待を込めてしまうのは、仕方がない事だと自分に言い訳をしてしまいます。
テオドール様は、私から花祭りへお誘いするとは考えてもいなかった様で、とても驚いておりました。
そして、思わず見惚れてしまいそうな爽やかな笑顔で、快諾してくださったのです。
『その笑顔は、反則ですわ!』
心臓が五月蠅くなるのを必死に隠しながら、お顔が綺麗な男性は罪深いと思うのでした。
花祭り当日。
私は、テオドール様が贈ってくださった衣装を纏い、めいっぱいお洒落をしてお迎えを待っております。
暫くすると、馬のいななきが聞こえてきました。
窓に近寄ると、伯爵邸の門を、フェナジン商会の紋章が刻まれた馬車が通過するところでした。
エントランス前に馬車が止まると、素敵に着飾ったテオドール様が下りて来るのが見えたのです。
執事が呼びに来たので、私はエントランスホールへ行くと、満面の笑みを浮かべているテオドール様が待っていてくださいました。
「ごきげんよう、リーゼ。花祭りへの誘い、とても嬉しかった、ありがとう。今日の装いも、とても素敵だ。リーゼに、よく似合っているな」
「ありがとうございます。テオドール様も、とても素敵ですわ」
私は、思わず顔が赤くなってしまいました。
学園でのテオドール様を好きになる事はどうしてもできませんが、二人きりの時は、不思議な事に素敵な方だと思えるのです。
伯爵家で教わったマナーも身に付いてきた様で、とてもスマートに私をエスコートしてくださいました。
馬車の中でも、テオドール様はとても優しい口調で話しかけてくださいます。
なんだか別人になってしまったのではないかと思うのですが、よくよく考えてみると、学園に入る前はこんな感じだったと思い出したのです。
何故、学園に入ったのをきっかけに変ってしまわれたのか?
私は、不思議で仕方がありませんでした。
花祭り会場に到着して、私たちは早速屋台を巡っていると、途中でテオドール様の友人にもお会いしたのです。
彼らは平民ですが、皆様とても気さくで親しみやすく、テオドール様も何処か表情が穏やかな感じがいたしました。
伯爵家にいらっしゃる時とは、違う笑みを浮かべているのです。
話し方も砕けており、とても自然な感じがいたしました。
私は、本当にこの方を貴族の籠の中へ閉じ込めてしまってよいのかと、複雑な心境になったのです。
それでも、いつもとは違うテオドール様と一緒に過ごした花祭りは、私にとってとても楽しい時間になりました。
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