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番外編 寝てしまいました
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親族の方たちと談笑をしていると、侍女が声を掛けて来ました。
結婚したので、私は既婚者となったのですが、このホールには奥様と言われる方が沢山おります。
侍女は敢えて奥様ではなく、名前で私を呼びました。
「キャロライン様、そろそろお時間です。準備を致しましょう」
「もうそんな時間なの?楽しくて、すっかり忘れていたわ」
前回はメリーに連れられて、使用人部屋へ閉じ込められてしまったのです。
ですが今回は、シエルも侍女たちも一緒なので、不安は全くありませんでした。
皆にご挨拶をしてからホールを後にしようと思ったのですが、何故かハロルド様も付いて来てしまいました。
侍女がハロルド様に、ホールへ戻るよう声を掛けております。
「若旦那様。キャロライン様のお支度には時間が掛かりますので、準備が出来ましたらお迎えにあがります。どうかホールへお戻りくださいませ」
「それは分かっているのだが…伯爵家から来た君たちを、疑っている訳でもないのだけれど…その、キャロラインが部屋に入ったのを見届けたら、ホールに戻ろうと思う」
「ハロルド様。もしかして前回の事が、トラウマになっているのではありませんか?」
「そうかもしれません。大丈夫だとは思うのですが、どうしても落ち着かないのです…キャロライン、何か不穏な気配を感じたら、直ぐに知らせて下さい」
「分かりましたわ。出来るだけ早く身支度を整えますので、待っていてくださいね」
「はい。愛しています、キャロライン」
ハロルド様は私を寝室まで送った後、何度も振り返りながらホールへと戻って行かれました。
ドレスを脱ぎ、温かい湯船に浸かっていると、眠気が出て来ました。
「忘れていたわ。私、夜更かししていたのよね。どうしましょう、初夜なのに寝てしまいそうだわ」
「奥様。湯あみが終わりましたら、目が冴えるハーブティを、お持ち致しましょうか?」
「そうね。ハーブティよりも、コーヒーの方が良いかしら」
「お休み前に飲まれるのですか?」
「大丈夫よ。今日も眠れないと思うもの」
私たちは楽しく会話をしながら、湯あみを早めに終わらせました。
コーヒーを飲んでから寝室に入り、ハロルド様がいらっしゃるまで、シエルに身体をマッサージして貰っていたのです。
シエルだけではなく侍女たちも、私の身体が動かなくなってしまった時に、リハビリの専門医から指圧と言う物を学んでくれたのです。
交代で、寝る前の日課としてマッサージをしてくれる様になったのでした。
身体が自由に動く様になってからは、もう大丈夫だと言ったのだけれど…疲れている時等は、こうして身体をほぐしてくれるのです。
これがとても心地よくて、一睡もしていなかった事もあり、コーヒーの効果はシエルのマッサージで相殺されてしまった様です。
この彼女たちの行動が、ハロルド様への憂さ晴らしだと言う事を、私は知る由もありませんでした。
そして、侍女たちが淹れてくれたコーヒーにも、カフェインが入っていないと言う事も…
ハロルド様と私の結婚を、反対している訳ではないのですが、思う所があったようです。
ホールに居たハロルド様に、私が就寝した事を侍女が伝えたら、真っ青な顔をされて寝室まで様子を見に来たそうです。
何故か両親と、侯爵夫妻も揃って来て、ちゃんと私がお部屋に居るかの確認をしました。
侯爵様は、流石に寝室までは入って来ませんでしたが、私が部屋に居た事を聞いて安堵されたそうです。
「キャロラインは、ぐっすり眠っているようだね。無事で良かった…」
「申し訳ありません。昨夜は結婚式が楽しみで、一睡も出来なかったと申しておりました」
「そうか…疲れていたのに、気付いてあげられなくて、申し訳なかった。私は自分の寝室で眠るから、起こさないでゆっくり休ませてあげて欲しい」
「畏まりました」
翌日スッキリと目が覚めた私は、初夜の事を思い出し青褪めたのです。
「寝てしまうなんて…ハロルド様に、申し訳ない事をしてしまったわ。どうしましょう…」
「キャロライン様。若旦那様から言伝を預かっております。体調が宜しければ、侯爵領内を案内したいと仰っておりました。如何いたしましょうか?」
「あら。お父様たちは、侯爵様たちに案内して頂く事になっていたのだけれど、私は別行動になるのかしら?」
「はい。お二人でと仰っておりました」
「分かったわ。何処へ連れて行ってくださるのかしら?楽しみだわ」
朝食の席で昨夜の事をお詫びしたら、ハロルド様は笑顔で、気にしなくて良いと仰ってくださいました。
お父様たちをお見送りした後は、ハロルド様と二人で馬車に乗り、素敵な湖まで来たのです。
「着きましたよ、キャロライン。足元に気を付けてください」
先に馬車から降りたハロルド様が差し出して下さった手に、私の手を乗せました。
空気が澄んでおり、頬を撫でて行く風がとても爽やかです。
湖の真ん中には、小島が浮いている様に見えました。
「とても幻想的な場所ですわね。あの場所には、行けるのでしょうか?人は住んでいらっしゃるのですか?」
「湖畔にボートがありますので、小島に渡る事が出来ますよ。人は住んでおりませんが、あの場所には、古の魔女が住んでいると信じている者もいるのです」
「魔女ですか?」
私は、おとぎ話でしか存在を知りません。
「実際は魔女ではなく、あの島でしか育たない薬草を取りに来た、薬師の事を言っているのだと思います」
ハロルド様は、楽し気にお話をされております。
「満月の夜には、月の女神が降りる場所だとも言われているのですよ」
「女神様にお会い出来るのですか?」
「言い伝えですよ。運が良ければ、夫婦や恋人同士で訪れた時に、祝福を与えてくれるそうです」
「まぁ。素敵なお話ですわね。満月の夜に、女神様に会ってみたいですわ」
「薬草は、深夜に芽吹くと言われておりますから。それを採取しに来た薬師の姿を、女神と間違えたのだと思いますよ」
「その様な、現実的な事を聞いているのではありませんわ。せっかくのおとぎ話が台無しです」
私は、ちょっと不貞腐れた態度をとって抗議しました。
「ふふっ。そうですね…キャロライン、ボートに乗りませんか?」
「乗ります!」
綺麗に整備された小道を歩いて行くと、小さなボート乗り場がありました。
湖畔の近くでは、何組かボートに乗っている男女がおります。
私たちも一艘のボートを借りました。
ハロルド様が先に乗り、手を差し伸べて下さいます。
私はその手を掴んで、ゆっくりとボートへ乗り移りました。
「ハロルド様。オールを貸して下さい。ボートは、私が漕ぎますわね」
「え?」
「任せて下さい。シエルに教わったのです。私はとても筋が良いと、褒められましたの」
ハロルド様は、とても驚いておりましたが、返事を待たずに私はボートを漕ぎ出したのです。
これは全身運動なので、まんべんなく筋肉を付ける事が出来たのです。
「キャロライン…なんと言いますか…その…とてもお上手ですね。驚きました」
「乗馬も出来るようになりましたのよ。今度、ハロルド様を乗せてさしあげますわ」
「私をですか?それは…楽しみにしております」
私、何かおかしな事を言ったかしら?
ハロルド様が、とても楽しそうに笑っているので、私も自然と笑顔になりました。
ボート遊びの後は、湖畔の近くにある食堂で昼食を採り、ゆっくりと景色を楽しみながら侯爵邸へ戻って来たのです。
そしてボートを漕ぎ過ぎて疲れたのか、私はこの日もぐっすりと眠ってしまいました。
侯爵邸での滞在は、一週間を予定しております。
その後は家族と一緒に周ったりしながら、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい、結局初夜を迎える事無く伯爵家へと帰って来たのでした。
「ハロルド様ごめんなさい。私こんなに疲れやすいとは思っておりませんでしたわ」
「気にしないでください。夫婦の時間は、これから幾らでもあります。何年もキャロラインを思い続けていたのですから、傍で笑っていてくれるだけでも、私は充分幸せですよ」
侍女たちが寝付きを良くするハーブティを用意して、眠くなるツボマッサージをしていた事を、ハロルド様は気付いていた様です。
彼女たちの気が済むまで、ハロルド様が気長に待っていてくれた事を、私は永遠に知る事は無いのです。
結婚したので、私は既婚者となったのですが、このホールには奥様と言われる方が沢山おります。
侍女は敢えて奥様ではなく、名前で私を呼びました。
「キャロライン様、そろそろお時間です。準備を致しましょう」
「もうそんな時間なの?楽しくて、すっかり忘れていたわ」
前回はメリーに連れられて、使用人部屋へ閉じ込められてしまったのです。
ですが今回は、シエルも侍女たちも一緒なので、不安は全くありませんでした。
皆にご挨拶をしてからホールを後にしようと思ったのですが、何故かハロルド様も付いて来てしまいました。
侍女がハロルド様に、ホールへ戻るよう声を掛けております。
「若旦那様。キャロライン様のお支度には時間が掛かりますので、準備が出来ましたらお迎えにあがります。どうかホールへお戻りくださいませ」
「それは分かっているのだが…伯爵家から来た君たちを、疑っている訳でもないのだけれど…その、キャロラインが部屋に入ったのを見届けたら、ホールに戻ろうと思う」
「ハロルド様。もしかして前回の事が、トラウマになっているのではありませんか?」
「そうかもしれません。大丈夫だとは思うのですが、どうしても落ち着かないのです…キャロライン、何か不穏な気配を感じたら、直ぐに知らせて下さい」
「分かりましたわ。出来るだけ早く身支度を整えますので、待っていてくださいね」
「はい。愛しています、キャロライン」
ハロルド様は私を寝室まで送った後、何度も振り返りながらホールへと戻って行かれました。
ドレスを脱ぎ、温かい湯船に浸かっていると、眠気が出て来ました。
「忘れていたわ。私、夜更かししていたのよね。どうしましょう、初夜なのに寝てしまいそうだわ」
「奥様。湯あみが終わりましたら、目が冴えるハーブティを、お持ち致しましょうか?」
「そうね。ハーブティよりも、コーヒーの方が良いかしら」
「お休み前に飲まれるのですか?」
「大丈夫よ。今日も眠れないと思うもの」
私たちは楽しく会話をしながら、湯あみを早めに終わらせました。
コーヒーを飲んでから寝室に入り、ハロルド様がいらっしゃるまで、シエルに身体をマッサージして貰っていたのです。
シエルだけではなく侍女たちも、私の身体が動かなくなってしまった時に、リハビリの専門医から指圧と言う物を学んでくれたのです。
交代で、寝る前の日課としてマッサージをしてくれる様になったのでした。
身体が自由に動く様になってからは、もう大丈夫だと言ったのだけれど…疲れている時等は、こうして身体をほぐしてくれるのです。
これがとても心地よくて、一睡もしていなかった事もあり、コーヒーの効果はシエルのマッサージで相殺されてしまった様です。
この彼女たちの行動が、ハロルド様への憂さ晴らしだと言う事を、私は知る由もありませんでした。
そして、侍女たちが淹れてくれたコーヒーにも、カフェインが入っていないと言う事も…
ハロルド様と私の結婚を、反対している訳ではないのですが、思う所があったようです。
ホールに居たハロルド様に、私が就寝した事を侍女が伝えたら、真っ青な顔をされて寝室まで様子を見に来たそうです。
何故か両親と、侯爵夫妻も揃って来て、ちゃんと私がお部屋に居るかの確認をしました。
侯爵様は、流石に寝室までは入って来ませんでしたが、私が部屋に居た事を聞いて安堵されたそうです。
「キャロラインは、ぐっすり眠っているようだね。無事で良かった…」
「申し訳ありません。昨夜は結婚式が楽しみで、一睡も出来なかったと申しておりました」
「そうか…疲れていたのに、気付いてあげられなくて、申し訳なかった。私は自分の寝室で眠るから、起こさないでゆっくり休ませてあげて欲しい」
「畏まりました」
翌日スッキリと目が覚めた私は、初夜の事を思い出し青褪めたのです。
「寝てしまうなんて…ハロルド様に、申し訳ない事をしてしまったわ。どうしましょう…」
「キャロライン様。若旦那様から言伝を預かっております。体調が宜しければ、侯爵領内を案内したいと仰っておりました。如何いたしましょうか?」
「あら。お父様たちは、侯爵様たちに案内して頂く事になっていたのだけれど、私は別行動になるのかしら?」
「はい。お二人でと仰っておりました」
「分かったわ。何処へ連れて行ってくださるのかしら?楽しみだわ」
朝食の席で昨夜の事をお詫びしたら、ハロルド様は笑顔で、気にしなくて良いと仰ってくださいました。
お父様たちをお見送りした後は、ハロルド様と二人で馬車に乗り、素敵な湖まで来たのです。
「着きましたよ、キャロライン。足元に気を付けてください」
先に馬車から降りたハロルド様が差し出して下さった手に、私の手を乗せました。
空気が澄んでおり、頬を撫でて行く風がとても爽やかです。
湖の真ん中には、小島が浮いている様に見えました。
「とても幻想的な場所ですわね。あの場所には、行けるのでしょうか?人は住んでいらっしゃるのですか?」
「湖畔にボートがありますので、小島に渡る事が出来ますよ。人は住んでおりませんが、あの場所には、古の魔女が住んでいると信じている者もいるのです」
「魔女ですか?」
私は、おとぎ話でしか存在を知りません。
「実際は魔女ではなく、あの島でしか育たない薬草を取りに来た、薬師の事を言っているのだと思います」
ハロルド様は、楽し気にお話をされております。
「満月の夜には、月の女神が降りる場所だとも言われているのですよ」
「女神様にお会い出来るのですか?」
「言い伝えですよ。運が良ければ、夫婦や恋人同士で訪れた時に、祝福を与えてくれるそうです」
「まぁ。素敵なお話ですわね。満月の夜に、女神様に会ってみたいですわ」
「薬草は、深夜に芽吹くと言われておりますから。それを採取しに来た薬師の姿を、女神と間違えたのだと思いますよ」
「その様な、現実的な事を聞いているのではありませんわ。せっかくのおとぎ話が台無しです」
私は、ちょっと不貞腐れた態度をとって抗議しました。
「ふふっ。そうですね…キャロライン、ボートに乗りませんか?」
「乗ります!」
綺麗に整備された小道を歩いて行くと、小さなボート乗り場がありました。
湖畔の近くでは、何組かボートに乗っている男女がおります。
私たちも一艘のボートを借りました。
ハロルド様が先に乗り、手を差し伸べて下さいます。
私はその手を掴んで、ゆっくりとボートへ乗り移りました。
「ハロルド様。オールを貸して下さい。ボートは、私が漕ぎますわね」
「え?」
「任せて下さい。シエルに教わったのです。私はとても筋が良いと、褒められましたの」
ハロルド様は、とても驚いておりましたが、返事を待たずに私はボートを漕ぎ出したのです。
これは全身運動なので、まんべんなく筋肉を付ける事が出来たのです。
「キャロライン…なんと言いますか…その…とてもお上手ですね。驚きました」
「乗馬も出来るようになりましたのよ。今度、ハロルド様を乗せてさしあげますわ」
「私をですか?それは…楽しみにしております」
私、何かおかしな事を言ったかしら?
ハロルド様が、とても楽しそうに笑っているので、私も自然と笑顔になりました。
ボート遊びの後は、湖畔の近くにある食堂で昼食を採り、ゆっくりと景色を楽しみながら侯爵邸へ戻って来たのです。
そしてボートを漕ぎ過ぎて疲れたのか、私はこの日もぐっすりと眠ってしまいました。
侯爵邸での滞在は、一週間を予定しております。
その後は家族と一緒に周ったりしながら、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい、結局初夜を迎える事無く伯爵家へと帰って来たのでした。
「ハロルド様ごめんなさい。私こんなに疲れやすいとは思っておりませんでしたわ」
「気にしないでください。夫婦の時間は、これから幾らでもあります。何年もキャロラインを思い続けていたのですから、傍で笑っていてくれるだけでも、私は充分幸せですよ」
侍女たちが寝付きを良くするハーブティを用意して、眠くなるツボマッサージをしていた事を、ハロルド様は気付いていた様です。
彼女たちの気が済むまで、ハロルド様が気長に待っていてくれた事を、私は永遠に知る事は無いのです。
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