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番外編 侍女の呟き
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私は、キャロライン様が幼い頃よりお傍で仕えさせて頂いる、侍女でございます。
侯爵邸へ腰入りする際も、筆頭侍女として帯同する予定でおりました。
若旦那となられたハロルド様との結婚に異存はございませんが、帯同出来なかった事に、僅かながら…ほんの少しだけ…少々とは言えない位は根に持っております。
そこで、憂さ晴らし…コホンッ。
若旦那様がキャロライン様をどれ程大切になさっているか、確かめさせていただく事にしたのです。
勿論、私の独断ではございません。
帯同予定だった者たちで考えた事ですが、伯爵家の当主である旦那様が何も仰らないので、無言の了承と受け取っております。
キャロライン様がベッドへ入られる前に、アーモンドミルクやハーブティ等、よく眠れるようなお飲み物をお出ししているのです。
不幸中の幸いと申しますか、キャロライン様はその…幼い頃より味覚が敏感ではないのです。
嗅覚も宜しくはないので、ブレンドしてしまえば何を飲んでいらっしゃるか、お気付きにはならないのです。
そして習得した指圧で、良く眠れる様にお身体をマッサージしてさしあげると、それはもう朝までぐっすりとお休みになられるのです。
うふふふふふ…若旦那様は、私たちの目論見にすぐお気付きになったようですが、何も仰いませんでした。
むしろ、認めて貰うまでは我慢するとでも言いたげなご様子に、少々驚いております。
あらまぁ、どう致しましょう。
我慢比べをするつもりはありませんでしたが、とことんお付き合いを致しましょう。
キャロライン様は、毎回寝てしまう事に罪悪感を感じ始めたようですが、そこは若旦那様がしっかりとフォローしておられました。
「昨夜も寝てしまって…ごめんなさいハロルド様」
「キャロライン、気にする事はありません。私も昨夜は疲れていたので、先に寝てしまった。謝らなければならないのは、私の方なのです」
「そうなのですか?毎日いろいろな所に連れて行って下さっておりますし、無理はなさらないで下さいね」
あらあら、まあまあ。
寝入ってしまう新妻を起こさずに、優しい嘘までつくとは…
キャロライン様は、愛されておりますわね。
でも、お身体への負担もありますし、侯爵家に居る間は我慢して頂きましょう。
伯爵邸に戻って来てからは、お二人共忙しくされております。
若旦那様は、旦那様の執務を手伝いながら、騎士団で剣の稽古もしているのです。
キャロライン様は、奥様と一緒にご婦人たちが集まるお茶会へ行ったり、伯爵夫人としての公務を手伝っております。
私たちの憂さ晴らし…ではなく、キャロライン様のお身体を守る期間も過ぎましたし、温かく見守っているのですが…
伯爵邸へ戻って来た初日は、お二人共ベッドの上で日が昇るまで語り明かしていた様です。
翌日は、言わずもがな…お二人揃って仲良くお休みになってしまったのです。
そのまた別の日には、伯爵家のお庭を案内しておりました。
しかし、悲しい事にキャロライン様は方向音痴…ではなく、お庭が素敵過ぎて何度も同じ所を案内して、グルグルと行ったり来たりしておりました。
大変良い運動になったようで、その日もぐっすりとお休みになったのです。
キャロライン様は、お歌がとても大好きなのです。
天気の良い日はお庭で歌って下さるのですが…奥様からは、お屋敷の外で歌ってはいけないと、言われておりますの。
奥様はとても歌がお上手なのですが、どなたに似てしまったのか、残念な事になってしまいました。
うふふ。
私共は、そんなキャロライン様の歌声も、大変美しいと思っております。
初めてキャロライン様の歌声を聞いた使用人は、目を真ん丸にして静止画の様に固まってしまうのです。
若旦那様も、キャロライン様の歌声を愛おしく感じている様で、一曲終わる毎にそれはもう身振り手振りで誉めそやすのです。
その日の晩も、歌い疲れてぐっすりでしたが、困った事に翌朝喉が潰れてしまったのです。
驚いた若旦那様は、喉に良いと言われる蜂蜜を求めて、森の中に入り蜂に刺されてしまいました。
それでもしっかりと、蜜は持って帰って来られたのですが、お可哀想に熱を出してしまいましたの。
大変心配されたキャロライン様は、熱が下がるまで寝ずの看病をしておりました。
熱が下がった後は、安心したのかお二人揃って夢の中でございます。
キャロライン様は、とても純粋で素直なお方なのです。
何処で覚えて来たのか存じませんが、最近は若旦那様を膝の上に座らせているお姿を見かけます。
「ハロルド様。今日は天気も良いですし、お庭で休憩しませんか」
「そうですね。キャロラインは、こちらへどうぞ」
若旦那様は、お庭の片隅にあるベンチにハンカチを敷いて、キャロライン様を座らせておりました。
「ハロルド様。どうぞ、私の膝の上にお座りください」
ベンチに座ると、ご自分の膝をポンポンと叩いて、お誘いしているのです。
「キャロライン。そこに座るのかい?その…私はとても重いから、貴方の足が潰れてしまいますよ」
「大丈夫ですわ。私も、毎日鍛えておりますから、安心して座ってください。ご婦人たちの間でも、旦那様を膝の上に乗せるのが、流行っているのです」
そういえば先日のお茶会で、ご婦人方が膝枕をするとかしないとか、討論をしておりましたわね。
キャロライン様はとても自信に溢れた顔をされて話しておりますが、ちょっと解釈が違うのではと、私たちは思うのでした。
若旦那様は、それはもう戸惑っておりましたが、何も言わず膝の上に座ったのです。
キャロライン様の細いおみ足の上に少しだけ触れるように、膝がプルプルと震えながらも耐えていらっしゃるお姿は、傍から見ているととても面白く…コホンッ
随分と頑張っておられた様で、若旦那様が立ち上がった時には、産まれたての小鹿の様でしたわ。
それでも笑顔を絶やさずに、キャロライン様の手を取ってエスコートをしながら、屋敷内に戻って来ておりました。
暫くは筋肉痛との闘いの様でしたが、きっと下半身が強化されていく事でしょう。
もう子供が二~三人いてもおかしくはない年齢だと言うのに、女神様の悪戯なのかタイミングが悪いと申しますか、未だ白いままの困ったご夫婦なのです。
仲はとても宜しいので、早くお世継ぎが見たいと、伯爵家の使用人一同楽しみにしておりますのよ。
ですが、暫くはこの微笑ましいお二人の姿を、生温かく見守らせて頂きたいと思います。
侯爵邸へ腰入りする際も、筆頭侍女として帯同する予定でおりました。
若旦那となられたハロルド様との結婚に異存はございませんが、帯同出来なかった事に、僅かながら…ほんの少しだけ…少々とは言えない位は根に持っております。
そこで、憂さ晴らし…コホンッ。
若旦那様がキャロライン様をどれ程大切になさっているか、確かめさせていただく事にしたのです。
勿論、私の独断ではございません。
帯同予定だった者たちで考えた事ですが、伯爵家の当主である旦那様が何も仰らないので、無言の了承と受け取っております。
キャロライン様がベッドへ入られる前に、アーモンドミルクやハーブティ等、よく眠れるようなお飲み物をお出ししているのです。
不幸中の幸いと申しますか、キャロライン様はその…幼い頃より味覚が敏感ではないのです。
嗅覚も宜しくはないので、ブレンドしてしまえば何を飲んでいらっしゃるか、お気付きにはならないのです。
そして習得した指圧で、良く眠れる様にお身体をマッサージしてさしあげると、それはもう朝までぐっすりとお休みになられるのです。
うふふふふふ…若旦那様は、私たちの目論見にすぐお気付きになったようですが、何も仰いませんでした。
むしろ、認めて貰うまでは我慢するとでも言いたげなご様子に、少々驚いております。
あらまぁ、どう致しましょう。
我慢比べをするつもりはありませんでしたが、とことんお付き合いを致しましょう。
キャロライン様は、毎回寝てしまう事に罪悪感を感じ始めたようですが、そこは若旦那様がしっかりとフォローしておられました。
「昨夜も寝てしまって…ごめんなさいハロルド様」
「キャロライン、気にする事はありません。私も昨夜は疲れていたので、先に寝てしまった。謝らなければならないのは、私の方なのです」
「そうなのですか?毎日いろいろな所に連れて行って下さっておりますし、無理はなさらないで下さいね」
あらあら、まあまあ。
寝入ってしまう新妻を起こさずに、優しい嘘までつくとは…
キャロライン様は、愛されておりますわね。
でも、お身体への負担もありますし、侯爵家に居る間は我慢して頂きましょう。
伯爵邸に戻って来てからは、お二人共忙しくされております。
若旦那様は、旦那様の執務を手伝いながら、騎士団で剣の稽古もしているのです。
キャロライン様は、奥様と一緒にご婦人たちが集まるお茶会へ行ったり、伯爵夫人としての公務を手伝っております。
私たちの憂さ晴らし…ではなく、キャロライン様のお身体を守る期間も過ぎましたし、温かく見守っているのですが…
伯爵邸へ戻って来た初日は、お二人共ベッドの上で日が昇るまで語り明かしていた様です。
翌日は、言わずもがな…お二人揃って仲良くお休みになってしまったのです。
そのまた別の日には、伯爵家のお庭を案内しておりました。
しかし、悲しい事にキャロライン様は方向音痴…ではなく、お庭が素敵過ぎて何度も同じ所を案内して、グルグルと行ったり来たりしておりました。
大変良い運動になったようで、その日もぐっすりとお休みになったのです。
キャロライン様は、お歌がとても大好きなのです。
天気の良い日はお庭で歌って下さるのですが…奥様からは、お屋敷の外で歌ってはいけないと、言われておりますの。
奥様はとても歌がお上手なのですが、どなたに似てしまったのか、残念な事になってしまいました。
うふふ。
私共は、そんなキャロライン様の歌声も、大変美しいと思っております。
初めてキャロライン様の歌声を聞いた使用人は、目を真ん丸にして静止画の様に固まってしまうのです。
若旦那様も、キャロライン様の歌声を愛おしく感じている様で、一曲終わる毎にそれはもう身振り手振りで誉めそやすのです。
その日の晩も、歌い疲れてぐっすりでしたが、困った事に翌朝喉が潰れてしまったのです。
驚いた若旦那様は、喉に良いと言われる蜂蜜を求めて、森の中に入り蜂に刺されてしまいました。
それでもしっかりと、蜜は持って帰って来られたのですが、お可哀想に熱を出してしまいましたの。
大変心配されたキャロライン様は、熱が下がるまで寝ずの看病をしておりました。
熱が下がった後は、安心したのかお二人揃って夢の中でございます。
キャロライン様は、とても純粋で素直なお方なのです。
何処で覚えて来たのか存じませんが、最近は若旦那様を膝の上に座らせているお姿を見かけます。
「ハロルド様。今日は天気も良いですし、お庭で休憩しませんか」
「そうですね。キャロラインは、こちらへどうぞ」
若旦那様は、お庭の片隅にあるベンチにハンカチを敷いて、キャロライン様を座らせておりました。
「ハロルド様。どうぞ、私の膝の上にお座りください」
ベンチに座ると、ご自分の膝をポンポンと叩いて、お誘いしているのです。
「キャロライン。そこに座るのかい?その…私はとても重いから、貴方の足が潰れてしまいますよ」
「大丈夫ですわ。私も、毎日鍛えておりますから、安心して座ってください。ご婦人たちの間でも、旦那様を膝の上に乗せるのが、流行っているのです」
そういえば先日のお茶会で、ご婦人方が膝枕をするとかしないとか、討論をしておりましたわね。
キャロライン様はとても自信に溢れた顔をされて話しておりますが、ちょっと解釈が違うのではと、私たちは思うのでした。
若旦那様は、それはもう戸惑っておりましたが、何も言わず膝の上に座ったのです。
キャロライン様の細いおみ足の上に少しだけ触れるように、膝がプルプルと震えながらも耐えていらっしゃるお姿は、傍から見ているととても面白く…コホンッ
随分と頑張っておられた様で、若旦那様が立ち上がった時には、産まれたての小鹿の様でしたわ。
それでも笑顔を絶やさずに、キャロライン様の手を取ってエスコートをしながら、屋敷内に戻って来ておりました。
暫くは筋肉痛との闘いの様でしたが、きっと下半身が強化されていく事でしょう。
もう子供が二~三人いてもおかしくはない年齢だと言うのに、女神様の悪戯なのかタイミングが悪いと申しますか、未だ白いままの困ったご夫婦なのです。
仲はとても宜しいので、早くお世継ぎが見たいと、伯爵家の使用人一同楽しみにしておりますのよ。
ですが、暫くはこの微笑ましいお二人の姿を、生温かく見守らせて頂きたいと思います。
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