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おまけ
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子供たちが成長して、手が離れてしまってからは、ハロルド様とのんびり過ごす時間が増えました。
長男と次男の婚約が整い、娘たちも年頃を迎えております。
「困ったわ。どうしたら良いのかしら」
私は宝石箱を眺めながら大きなため息を付いたのですが、ちょうど寝室に入って来たハロルド様に、恥ずかしい独り言まで聞かれてしまいました。
「何が困ったのかな。宝石箱を眺めているけれど、私に相談出来ない事で、悩んでいるのかい」
「ハロルド様。私、どうしたら良いのか分からなくて、娘が産まれた時から悩んでおりましたの」
「そんなに長い間、何を悩んでいたのかな。もっと早く私に相談して欲しかったよ、キャロライン。君の憂いは、少しでも晴らしてあげたいと思っているよ」
ハロルド様は、何年経っても変わらず、私を大切にして下さっております。
「実は…そろそろ娘たちが年頃になって来たので、このブローチを渡しても良いのではないかと、考えていたのです」
「それは、私が初めてキャロラインにプレゼントしたブローチだね。まだ少し早い気もするが、ひとつしかないから、喧嘩をするのではないかな」
「そうなのです。ハロルド様も、喧嘩をすると思いますよね。二人にと言ってあげても、きっと取り合いになってしまうと思うのです。双子ですから、付けたいと思うタイミングも、同じになりますよね。せっかく娘が産まれたのに、残念ですが、孫に期待する事にしますわ」
私は娘にブローチを渡す事を、諦めようと思ったのですが、ハロルド様が反対をされました。
「しかし。孫娘が何人も産まれたら、どうするつもりなのかな。一番最初の孫娘が双子かもしれないし、もしかすると孫は男児だけかもしれないよ」
ハロルド様に言われて、確かにそうなると、渡す相手がいなくなってしまうと思うのでした。
ですが、このまま宝石箱の中に仕舞ったままにするのは、とても勿体無いと思うのです。
「こんなに素敵なブローチですもの。付けているところを、見ていたかったですわ」
「ならば、同じものを、意匠に頼んで作って貰うかい」
「私も考えていたのですが、それでは新しくあつらえたブローチには、思い出が入っておりませんわ。また喧嘩になってしまいそうです」
「なるほど…双子と言うのは、厄介だね。考える事も、行動も同じになるのだから。まるで同じ人間の、鏡を見ている様だ」
ハロルド様は、娘たちを思い出したのか、何処か楽し気に笑っておりました。
私もつい釣られて、一緒に笑ってしまったのです。
「本当に、合わせ鏡を見ている様ですわね」
ハロルド様は、突然思い出した様に、両手をパチンと叩いたのです。
「良い提案があるよ、キャロライン」
「何でしょうか」
「そのブローチと同じ物をもうひとつ作って貰って、両方を半分に割って繋ぎ合わせてみたらどうかな。半分は新しくなるけれど、半分は思い出がある物になるから、喧嘩にはならないと思うよ」
「まあ。それは良い提案だと思いますわ。ハロルド様、ありがとうございます。早速意匠を呼んで、頼んでみますわ」
こうして私は、思いでのブローチを、新しく作り変える事にしたのです。
半分にするのは少しだけ抵抗があったのですが、娘たちは二人で一人だとよく言っておりますので、ブローチも二つでひとつだと思う事にしたのです。
誕生日に間に合う様に作り変えて貰ったブローチをプレゼントしたら、それはもう大変喜んでおりました。
子供たちの喜ぶ顔を見るのは、幾つになっても幸せを感じるひと時です。
この幸せな時間が、何時までも続きます様にと、願わずにはいられないのでした。
こちらの作品は、読者様からの感想を参考にして、少し修正を加えました。
お話の内容は、変わっておりません。
キャロラインが娘に拘っていたのに、ブローチのくだりが無かったと思い、おまけを付け加える事に致しました。
これにて、そっと完結にさせて頂きます!(^^)!
こっそりと覗きに来てくださった読者様、ありがとうございました<(_ _)>
キャロ「皆様の幸せも、願っておりますわ」
長男と次男の婚約が整い、娘たちも年頃を迎えております。
「困ったわ。どうしたら良いのかしら」
私は宝石箱を眺めながら大きなため息を付いたのですが、ちょうど寝室に入って来たハロルド様に、恥ずかしい独り言まで聞かれてしまいました。
「何が困ったのかな。宝石箱を眺めているけれど、私に相談出来ない事で、悩んでいるのかい」
「ハロルド様。私、どうしたら良いのか分からなくて、娘が産まれた時から悩んでおりましたの」
「そんなに長い間、何を悩んでいたのかな。もっと早く私に相談して欲しかったよ、キャロライン。君の憂いは、少しでも晴らしてあげたいと思っているよ」
ハロルド様は、何年経っても変わらず、私を大切にして下さっております。
「実は…そろそろ娘たちが年頃になって来たので、このブローチを渡しても良いのではないかと、考えていたのです」
「それは、私が初めてキャロラインにプレゼントしたブローチだね。まだ少し早い気もするが、ひとつしかないから、喧嘩をするのではないかな」
「そうなのです。ハロルド様も、喧嘩をすると思いますよね。二人にと言ってあげても、きっと取り合いになってしまうと思うのです。双子ですから、付けたいと思うタイミングも、同じになりますよね。せっかく娘が産まれたのに、残念ですが、孫に期待する事にしますわ」
私は娘にブローチを渡す事を、諦めようと思ったのですが、ハロルド様が反対をされました。
「しかし。孫娘が何人も産まれたら、どうするつもりなのかな。一番最初の孫娘が双子かもしれないし、もしかすると孫は男児だけかもしれないよ」
ハロルド様に言われて、確かにそうなると、渡す相手がいなくなってしまうと思うのでした。
ですが、このまま宝石箱の中に仕舞ったままにするのは、とても勿体無いと思うのです。
「こんなに素敵なブローチですもの。付けているところを、見ていたかったですわ」
「ならば、同じものを、意匠に頼んで作って貰うかい」
「私も考えていたのですが、それでは新しくあつらえたブローチには、思い出が入っておりませんわ。また喧嘩になってしまいそうです」
「なるほど…双子と言うのは、厄介だね。考える事も、行動も同じになるのだから。まるで同じ人間の、鏡を見ている様だ」
ハロルド様は、娘たちを思い出したのか、何処か楽し気に笑っておりました。
私もつい釣られて、一緒に笑ってしまったのです。
「本当に、合わせ鏡を見ている様ですわね」
ハロルド様は、突然思い出した様に、両手をパチンと叩いたのです。
「良い提案があるよ、キャロライン」
「何でしょうか」
「そのブローチと同じ物をもうひとつ作って貰って、両方を半分に割って繋ぎ合わせてみたらどうかな。半分は新しくなるけれど、半分は思い出がある物になるから、喧嘩にはならないと思うよ」
「まあ。それは良い提案だと思いますわ。ハロルド様、ありがとうございます。早速意匠を呼んで、頼んでみますわ」
こうして私は、思いでのブローチを、新しく作り変える事にしたのです。
半分にするのは少しだけ抵抗があったのですが、娘たちは二人で一人だとよく言っておりますので、ブローチも二つでひとつだと思う事にしたのです。
誕生日に間に合う様に作り変えて貰ったブローチをプレゼントしたら、それはもう大変喜んでおりました。
子供たちの喜ぶ顔を見るのは、幾つになっても幸せを感じるひと時です。
この幸せな時間が、何時までも続きます様にと、願わずにはいられないのでした。
こちらの作品は、読者様からの感想を参考にして、少し修正を加えました。
お話の内容は、変わっておりません。
キャロラインが娘に拘っていたのに、ブローチのくだりが無かったと思い、おまけを付け加える事に致しました。
これにて、そっと完結にさせて頂きます!(^^)!
こっそりと覗きに来てくださった読者様、ありがとうございました<(_ _)>
キャロ「皆様の幸せも、願っておりますわ」
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良かったです。゚( ゚இωஇ゚)゚。
一生鉱山で過ごそうと思っていた時は、こんな幸せが来るとは思っていませんでしたから、死ぬまでキャロちゃんの尻に敷かれてなさいって感じですね!
二人の子供たちは、とてもしっかり・ちゃっかり、していると思います^^
こちらこそ、ほっこり感想ありがとうございました<(_ _)>
ポヤーン、確かに((´∀`*))ヶラヶラ
今日から君は、ハロルドではなく、ハロポヤーンにしましょう!
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