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8.作戦会議
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「そんなこと、させられませんわっ!!」
急遽作戦会議場となった空き教室でカタリナ嬢が声を荒げた。
(やっぱりいい人だなあ)
リンツ皇子の作戦とはこうだった。
ここまで噂が広がると、今この時点であたし達が火消しに回っても大した効果は得られない。それならもっとも効果を狙える時を選ぶ。
そして選ばれたのは卒業パーティー。
そこでカタリナ嬢に苛められていたあたしが実は自作自演をしていて、カタリナ嬢が被害者だった、とすればよい。
(確かにそれならカタリナ嬢の印象はよくなりそうだけど)
替わりにシーソー効果で今度はあたしが悪役である。
(まあ、ほとんどその通りなんだけどね)
実際あることないことでっち上げ、カタリナ嬢を窮地に追い込んだのって、この娘なんだよね(白目)。
「貴女も何か言ったらどうですの?」
クリスタ嬢が促してくれた。
あたし――リリアンヌの身分は男爵令嬢であり、本来ならこちらから発言など許されない。
(この娘はその辺、完全にスルーしていたけどね)
あたしは軽く目を伏せてから、
「恐れながらクリスタ嬢。状況を鑑みるにその策が現在もっとも有効かと」
(そりゃそうなるかあ。こないだまでリンツ皇子にタメ口だったものね。この娘)
ただ、従僕の鉄壁のガードでほとんど会話らしい会話はなかったみたいだけど。
「本当によろしいんですの?」
カタリナ嬢に何度も確認されたが、あたしの意思は変わらなかった。
(自分で蒔いた種は刈り取らないとね)
「貴女がそこまで言うのでしたら仕方がないですわね。ですが」
カタリナ嬢は後で事情を王妃様に話して、ブランシュ公爵家のツテであたしに地方領主の側仕えの仕事を斡旋してくれるそうだ。
これまでのことを考えたら破格の待遇だ。
「あの、カタリナ様――」
「よろしいですわね?」
あたしの反論をきれいな笑みで封じ込めたカタリナ嬢は、凄い存在感があるのだけど。
(何故か漂う悪役k――)
「君がそこまで言うのなら仕方がないね」
「申し訳ありません、リンツ皇子。それと重ね重ね申し訳ないのですが」
そう前置きしてこの件を他(もちろん帝国へも)に漏らさないよう告げるあたり、カタリナ嬢しっかりしてる。
「それは命令かな?」
「まさか。帝国の皇子様にそのような大それたことは出来ません。これはお願いです」
するとリンツ皇子は考え込むような素振りを見せたあと、
「それならこちらにっも利がないとね」
「なんですの?」
警戒心を現すように軽く眉を上げたカタリナ嬢へリンツ皇子は優美な所作で頭を下げた。
「どうか卒業パーティーではエスコートを任せていただきたく」
(何ですとーっ!!)
急遽作戦会議場となった空き教室でカタリナ嬢が声を荒げた。
(やっぱりいい人だなあ)
リンツ皇子の作戦とはこうだった。
ここまで噂が広がると、今この時点であたし達が火消しに回っても大した効果は得られない。それならもっとも効果を狙える時を選ぶ。
そして選ばれたのは卒業パーティー。
そこでカタリナ嬢に苛められていたあたしが実は自作自演をしていて、カタリナ嬢が被害者だった、とすればよい。
(確かにそれならカタリナ嬢の印象はよくなりそうだけど)
替わりにシーソー効果で今度はあたしが悪役である。
(まあ、ほとんどその通りなんだけどね)
実際あることないことでっち上げ、カタリナ嬢を窮地に追い込んだのって、この娘なんだよね(白目)。
「貴女も何か言ったらどうですの?」
クリスタ嬢が促してくれた。
あたし――リリアンヌの身分は男爵令嬢であり、本来ならこちらから発言など許されない。
(この娘はその辺、完全にスルーしていたけどね)
あたしは軽く目を伏せてから、
「恐れながらクリスタ嬢。状況を鑑みるにその策が現在もっとも有効かと」
(そりゃそうなるかあ。こないだまでリンツ皇子にタメ口だったものね。この娘)
ただ、従僕の鉄壁のガードでほとんど会話らしい会話はなかったみたいだけど。
「本当によろしいんですの?」
カタリナ嬢に何度も確認されたが、あたしの意思は変わらなかった。
(自分で蒔いた種は刈り取らないとね)
「貴女がそこまで言うのでしたら仕方がないですわね。ですが」
カタリナ嬢は後で事情を王妃様に話して、ブランシュ公爵家のツテであたしに地方領主の側仕えの仕事を斡旋してくれるそうだ。
これまでのことを考えたら破格の待遇だ。
「あの、カタリナ様――」
「よろしいですわね?」
あたしの反論をきれいな笑みで封じ込めたカタリナ嬢は、凄い存在感があるのだけど。
(何故か漂う悪役k――)
「君がそこまで言うのなら仕方がないね」
「申し訳ありません、リンツ皇子。それと重ね重ね申し訳ないのですが」
そう前置きしてこの件を他(もちろん帝国へも)に漏らさないよう告げるあたり、カタリナ嬢しっかりしてる。
「それは命令かな?」
「まさか。帝国の皇子様にそのような大それたことは出来ません。これはお願いです」
するとリンツ皇子は考え込むような素振りを見せたあと、
「それならこちらにっも利がないとね」
「なんですの?」
警戒心を現すように軽く眉を上げたカタリナ嬢へリンツ皇子は優美な所作で頭を下げた。
「どうか卒業パーティーではエスコートを任せていただきたく」
(何ですとーっ!!)
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