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9.卒業パーティー
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「ちょっーと、待ったーっ!!」
(おおっと、ここでちょっと待ったコールだーっ!!)
って一人のりツッコミしてる場合じゃないっ!!
思わず身分も忘れて叫んでしまったあたしに注目が集まる。
「マジで待って下さいっ!! まだカタリナ様はアルフォート様の婚約者なんですよっ!! それなのに他国の皇子がエスコートって!!」
外交問題待ったなしやんっ!!
そう続けるとカタリナ嬢も頷いてくれた。
「リンツ皇子。悪ふざけはおやめになって下さい」
(そうそう。あ、クリスタ嬢もニラんでる、って当たり前か)
まあとにかく今の時点でそんなことしちゃったら、カタリナ嬢はアルフォート殿下という婚約者がいるのに、他の男に目を移したふしだらな女、というレッテルが貼られてしまう。
リンツ皇子は軽く肩を竦めて(う、イケメンがするとすごい破壊力!!)
「分かってるよ。それじゃあ、あのおバカさんと婚約解消したら、その時はいいかな?」
(おおーっと、まさかの予約宣言だぁっ!! ってのりツッコミしてる場合じゃないっ!!)
「リンツ皇子、それは……」
流石にカタリナ嬢も口ごもってるやん。
(ん? まさかリンツ皇子って――)
「ダメかな?」
(うわぁ、何かめちゃくちゃいい雰囲気っ!! ってダメやんっ!! リンツ皇子は他国の人っ!! ウチの大事な王妃様候補を取られるわけには行かんっ!!)
「それで!! 卒業パーティーの件なんですがっ!!」
無理やり話を戻したあたしの耳に、チッ、と舌打ちのような音なんか聞こえてません。
(ええ、聞こえてませんとも。リンツ皇子)
「そうだな、まずは……」
「カタリナ・ブランシュ公爵令嬢っ!! この婚約は今日この場をもって破棄するっ!!」
卒業パーティー会場となった講堂がしん、と静まりかえる。
男性はタイ着用、女性は伝統的なデザインのドレスで出席するのが一般的なパーティーで。
あたしのドレスは最初はどこの娼婦だ、ってくらい胸が開いてたんだけど、何とか修正してもらった。
(幾ら若い、っていってもあれはなぁ)
今着ているのは、淡いピンクの生地に繊細なレースが施された、ほどほどに体のラインが出るもので、前のより周囲から浮いてない。
少し離れたところにいるカタリナ嬢が心配そうにこちらを見た。
ちなみにカタリナ嬢は水色のドレスで、皆と同じように控えめなデザインなのだけど、相変わらずの存在感。
(心配されるのはご自分の身でしょうに)
しかし――。
(マジで言っちゃったよ。この人)
冷めた目でいるあたしとは対照的に、アルフォート殿下は情熱的な目でこちらを見た。
(周りの視線が痛いんですけど)
特に貴賓席。
カタリナ嬢のお父上であるブランシュ公爵が今にも駆けつけてきそうな顔でこちらを睨んでるし。
そして――。
(何でいらっしゃるのかなあ。国王陛下)
何故かこの場にこのフリント王国、第二十八代国王のザクラフィート国王陛下がいらっしゃるのだ。
(どういうこと!?)
確か今日は『事情』を知っている王妃様だけが出席するはず。
何となく王妃様の顔色が悪い気がするんだけど。
思えばこの時点でイヤな予感はしていたのだ。
だけど――。
(ここまで来たら、やるっきゃないっ!!)
あたしは心の中で気合を入れて、その時を待った。
(おおっと、ここでちょっと待ったコールだーっ!!)
って一人のりツッコミしてる場合じゃないっ!!
思わず身分も忘れて叫んでしまったあたしに注目が集まる。
「マジで待って下さいっ!! まだカタリナ様はアルフォート様の婚約者なんですよっ!! それなのに他国の皇子がエスコートって!!」
外交問題待ったなしやんっ!!
そう続けるとカタリナ嬢も頷いてくれた。
「リンツ皇子。悪ふざけはおやめになって下さい」
(そうそう。あ、クリスタ嬢もニラんでる、って当たり前か)
まあとにかく今の時点でそんなことしちゃったら、カタリナ嬢はアルフォート殿下という婚約者がいるのに、他の男に目を移したふしだらな女、というレッテルが貼られてしまう。
リンツ皇子は軽く肩を竦めて(う、イケメンがするとすごい破壊力!!)
「分かってるよ。それじゃあ、あのおバカさんと婚約解消したら、その時はいいかな?」
(おおーっと、まさかの予約宣言だぁっ!! ってのりツッコミしてる場合じゃないっ!!)
「リンツ皇子、それは……」
流石にカタリナ嬢も口ごもってるやん。
(ん? まさかリンツ皇子って――)
「ダメかな?」
(うわぁ、何かめちゃくちゃいい雰囲気っ!! ってダメやんっ!! リンツ皇子は他国の人っ!! ウチの大事な王妃様候補を取られるわけには行かんっ!!)
「それで!! 卒業パーティーの件なんですがっ!!」
無理やり話を戻したあたしの耳に、チッ、と舌打ちのような音なんか聞こえてません。
(ええ、聞こえてませんとも。リンツ皇子)
「そうだな、まずは……」
「カタリナ・ブランシュ公爵令嬢っ!! この婚約は今日この場をもって破棄するっ!!」
卒業パーティー会場となった講堂がしん、と静まりかえる。
男性はタイ着用、女性は伝統的なデザインのドレスで出席するのが一般的なパーティーで。
あたしのドレスは最初はどこの娼婦だ、ってくらい胸が開いてたんだけど、何とか修正してもらった。
(幾ら若い、っていってもあれはなぁ)
今着ているのは、淡いピンクの生地に繊細なレースが施された、ほどほどに体のラインが出るもので、前のより周囲から浮いてない。
少し離れたところにいるカタリナ嬢が心配そうにこちらを見た。
ちなみにカタリナ嬢は水色のドレスで、皆と同じように控えめなデザインなのだけど、相変わらずの存在感。
(心配されるのはご自分の身でしょうに)
しかし――。
(マジで言っちゃったよ。この人)
冷めた目でいるあたしとは対照的に、アルフォート殿下は情熱的な目でこちらを見た。
(周りの視線が痛いんですけど)
特に貴賓席。
カタリナ嬢のお父上であるブランシュ公爵が今にも駆けつけてきそうな顔でこちらを睨んでるし。
そして――。
(何でいらっしゃるのかなあ。国王陛下)
何故かこの場にこのフリント王国、第二十八代国王のザクラフィート国王陛下がいらっしゃるのだ。
(どういうこと!?)
確か今日は『事情』を知っている王妃様だけが出席するはず。
何となく王妃様の顔色が悪い気がするんだけど。
思えばこの時点でイヤな予感はしていたのだ。
だけど――。
(ここまで来たら、やるっきゃないっ!!)
あたしは心の中で気合を入れて、その時を待った。
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