ずっと二人で。ー俺と大好きな幼なじみとの20年間の恋の物語ー

紗々

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 バタン!ガチャッ…

 念のために、鍵だけじゃなくてチェーンまでかけておく。…ごめんね、母さん、追い出してるみたいでなんかちょっと罪悪感が湧く。…けど。

 ガチャッ

 部屋のドアを開けるなり、どちらからともなくキスをする。樹が後ろ手にドアを閉めながら、俺をきつく抱き寄せ熱い舌をグイグイ入れてくる。

「ふっ……!ん、……、ふ……っ!」

 性急なその動作に、俺も無我夢中で応える。激しく抱き合い、ベッドにもつれ込み、互いの体を押し付け合うようにして熱を確かめながら必死で求め合う。

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!……」
「はぁ……っ、あ、……ん、い、……いつき……っ!」

 なんせ二人きりになれる時間が限られているのだ。お互い実家に住んでいて、学校やバイトもあるしそういうチャンスが滅多にやって来ない。母が夜まで留守にすると聞いた瞬間、真っ先に樹を部屋に呼びたいと思ってしまった。
 正直に言うと、…ものすごく、欲求不満だったのだ。樹とシたくてたまらなくて、恥ずかしいけど、…自分から誘った。

「あっ!あっ!……あ、……はぁぁっ!」
「はぁっ……!」

 樹が焦りながら俺の服を脱がせ、肌を露わにした瞬間、噛みつくように貪りついてくる。樹も俺と同じくらい求めてくれているんだと分かり、ますます気持ちが昂る。早く、早く……、もっと…………!

「あっ!……んあぁぁっ!」

 敏感な乳首に舌で激しく愛撫され、全身がビクッと震える。頭が沸騰しそうだ。あっという間に俺の前は勃ち上がり、より強い快楽を求めた。

「あっ!はぁっ、はぁっ……」
「……な、なぁ、……そうた……。……はぁ、はぁ……。……俺と、シたかったのか……?」
「……っ、」

 俺のこの様子を見れば分かりきっているはずなのに、そんなこと聞いてくるなんて。恥ずかしいから止めてほしい……。

「なぁ、……どうなんだよ、そうた……っ。……はっ……、お、……教えてくれよ……」
「……っ!んっ!……んんっ、あ、……あぁっ!」

 首筋に舌を這わせながら、樹が俺のモノを直接触ってくる。先走りをぬるりとのばすようにして、耳を甘く噛みながら手を上下に動かしてくる。すぐにグチュグチュといやらしい音がし始めて、俺はあっという間に理性を手放した。

「はぁぁんっ!……あ、…シ、シたかった……!シたかったよぉ……っ!いつき……」
「……っ!……く、」
「ま、毎晩……、毎晩、いつきの、こと、ばっかり、……か、考えてるんだ、からぁ……っ!おれ、ま、まいばん、……ひ、……ひとりで……っ」
「……そっ、……そうた……っ!!」

 樹の巧みな手の動きに合わせ、たまらず腰をガクガクと振る。触れ合いたくて限界だったのだ。意識が朦朧とするほど興奮した中で、自分がどれほどはしたない言葉を零しているかさえもうよく分かっていなかった。無意識のうちに樹のモノに手を伸ばし、同じように擦る。

「うっ!……あ、……あぁ、……そっ、そうたぁ…っ!」
「い、挿れて……!は、早くぅぅ……っ!挿れてよぉ……っ、いつきぃ……っ!!」
「…………っ!!」

 ガバッと上体を起こした樹の表情も、今までにないほどに蕩けきっていた。紅潮し、ハァハァと喘ぎながら劣情たっぷりの顔で俺を見ているその目線に、俺の後ろがジン…と疼いた。もう、待ちきれない…っ。
 樹も焦った様子で自分の先端を俺の後ろにグリグリと擦りつける。あぁっ…、ダメだ、そんなことされたらもう……っ!

「は、早く……、はやくぅ……っ!」

 俺はイヤイヤするように首を振りながら自分から足を開いて持ち上げる。

「う……っ!…ま、待ってろ、…解す、から……っ」
「いいっ!いいからぁっ!……お、おねが……、もう……っ」
「………………っ!!」

 俺の淫乱な姿に耐えきれなくなったのか、樹がズプ…ッと腰を沈め始めた。

「あぁぁぁっ……!!」
「うぅ……っ」

 待ち望んだ感覚に、喉を逸らして仰け反る。樹が低く呻いて、その声さえも俺を興奮させる。久しぶりだから、やっぱりなかなか奥までは入っていかないし、辛い。早く最奥に樹を迎えたくて気ばかり焦る。

「はぁっ……!あぁ……、颯太……」

 なのに樹は途中で腰の動きを止めて、俺を全身で抱きしめ首筋に顔をうずめ、優しいキスを繰り返す。もどかしくてどうにかなりそうだ。

「はっ、はぁっ……!い、…いつき……、はやくぅ…っ!」
「……ダメ。……怪我させたくねぇから。……もうちょっと、我慢して……」

 樹だって苦しそうなのに、我慢して俺の体が馴染んでくるのを待ってる。優しさに胸がギュッと甘く痺れる。

「はぁっ…、あ、ぁ……、いつき……。大好き……」
「……俺もだよ、……颯太……、愛してる、からな…」
「うんっ……」

 ジンジンと火照る体を持て余しながら、それをごまかすように舌を絡め合い、何度も何度もキスを繰り返す。……幸せ。……ずっとこうしていたい。樹が俺の口内を愛撫しながら、俺の前を再びゆっくり扱き始める。舌を絡め、前を刺激されながら後ろにも樹のモノが中途半端に挿入されていて、もう爆発しそうだ。叫び出したくなるほどのもどかしさに、自分から腰を振り樹を奥に迎えようする。だいぶ緩んで馴染んできたのか、苦しさがなくなっている。

「うっ……!はぁっ……!そう、た……」

 俺の動きに樹が敏感に反応し、慎重にゆっくりと腰を進める。だんだん俺の中が樹で埋まっていくのが分かる。たまらない快感に仰け反って声を上げた。

「あぁぁ……っ!はぁっ!はぁっ!……あ、あぁ……!」

 あぁ、もうダメだ、イく……っ!
 樹が俺の一番奥をズンッと突いたタイミングで、俺は最初の射精をした。

「んあぁぁぁっ!!」
「う゛ぅっ……!!そう、た……っ」

 頭が真っ白になるほどの激しい快感の真っ只中で樹に強く抱きしめられ、身も心も天に昇っていきそうだった。

 俺たちは時間の許す限り体を絡め合い、何度も何度も愛し合った。



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