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贋作の精霊王
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これはネタメモ。かいてるものの別の可能性的な。
ふぁんたじー。
精霊の生まれる境目に、精霊王の生まれるその場所にいつしか輝ける石がひとつ、あった。
ああ、それは長らく待ち望んだ精霊王のたまご。
精霊達はそのたまごの存在に喜んでいた。
精霊王は七つの精霊種を統べる王。
それぞれの種からひとつずつ、世話係を輩出し、そしてみんなで面倒をみる。
たまごをただ見守り、そして言葉を贈る。
生まれるのをお待ちしております。
あなたはどんなお姿なのだろうか。
皆の悦びを、幸福を伝える言葉を紡いで。
注がれる寿ぎ。七種の精霊はそれぞれひとつずつ、その卵の守り手を出した。
それらは一日ずつそのたまごを守る役目を負う。
そして時が巡り、やがてその卵にはひびが入った。
ああ――生まれる、と。
ほぼすべての精霊が歓喜に沸いた。沸いたのだ。
しかし――割れたそのたまごの中はからっぽだったのだ。
からっぽ。
精霊の王はいない。
その事実に精霊たちは嘆きに満ちた。
僕の目には、人に見えぬ世界が見える。
僕の耳には、人に聞こえぬ世界が届く。
普通、自らの意志でしか姿を見せぬ精霊たちが、彼らの意志とは関係なく自分には見えるのだ。
そして声も聞こえる。
精霊達との会話はいつでもできる。彼らは最初、僕が姿が見え、そして声が聞こえることに驚いていたのだけども。
もう何年も近くにいるとお互いに慣れてしまった。最近は力を貸してくれるほどだ。
「おなかすいたー」
「えー、まじでー」
「おなかすいたよぅ……」
「うー……仕方ない」
僕は廃材の山から下りて、仲間たちのところへ行く。
僕らは捨てられた子なのだ。
だから力を合わせて生きるしかない。
暴食などもってのほか。命を繋ぐにそれは命取り。
誰かを想う余裕もない。日々を生きることに心くだくからだ。
欲も持ちすぎてはいけない、怒ることも体力をつかう、怠惰に過ごせば抜けられなくなる。
傲慢にいきることなど、許されてもいない。そして恵まれた子に、親のいる子に嫉妬などしない。
そんなの時間の無駄だからだ。
と、この前拾った聖書にあることをなぞってみるが簡単に言うと、僕らには余裕がないだけだ。
今は春だからいい。冬は身を寄せ合ってなんとか生き抜いた。
これから春、夏、秋とめぐる間に僕らは冬の準備をしないといけない。
けどそれよりも先に、僕はこの子たちの腹を少しでもいいので満たしてやらないといけないのだ。
僕はここで一番年上の子供だから。
ゴミあさりはできるだろうか。この前見つかったから難しい。
どこかのだれかにすがるか。一人くらいは優しい人がいるかもしれない。
女の子はおいていこう。人さらいが来る可能性もあるから。
最終的に、僕だけでどうにかすることにした。
パン屋から一本、もらってくるくらいしか解決策がない。盗みは悪いことだと、思っているけれど。
「ねぇ、力を貸してくれるかな」
僕は精霊たちに声をかける。精霊たちはいいよと答えてくれた。
結論から言えば、盗みは失敗した。
僕は今、お役人に抱えられている。肩に、袋を担ぐように。
楽しそうに鼻歌を歌っている、大人。僕の顔は大人の背中側なので、その表情はわからない。
「なぁガキよ。どーして盗みをした」
「生きるために」
「あ?」
「親無しだからな、僕は」
「あー……すると、お前はもしかしてあの廃材の山の主か」
「そう呼ばれることもある。なぁお役人よ。僕を捕まえるよりもあそこにいる子を助けてくれよ」
「そうさなぁ……」
それはお前次第かもな、とお役人は楽しそうに笑っていた。
精霊たちはごめんねごめんねと謝ってくる。僕は気にしないでと瞳を伏せた。
精霊たちは直前まで手をかしてくれた。しかし、このお役人が現れてから手助けをやめたのだ。
僕はちらりと、お役人を盗み見る。
流れる金色の髪。獅子のようだと、思った。獅子を見たことはないけども。
僕はどこぞの建物に連れて行かれた。
うーん、なんかこのお役人、面倒くさそう。
僕は訳も分からぬうちにどこかに連れ込まれた。
「よう、俺の部下。お前に仕事をやる」
「ちょ、あんたどこに雲隠れしてたんですか! 仕事が! たまってますよ!」
「そんなもん適当に片付けとけよ」
「適当にって……あんたしかできないものが残ってるんですよ、殿下!」
デンカ。
そっか、これがこの大人の名前か。
顔は見えないけどさっきから叫んでる人は、いつも苦労してるんだろうなぁと思う。
がんばれがんばれ。
「ああ、もう……それで……その、肩に担いでる子供は?」
「ああ、廃材の山の主。あと、それからその廃材の山に今から何人かやって、全員保護してやって」
「は!?」
「え、本当に!?」
突然の言葉に、僕は顔は見えないけどデンカの肩でばたばたする。
デンカは俺を降ろして、そしてしゃがむと目線を合わせてくれた。
「そのかわり、お前は俺の子になれ」
「え?」
「!? 殿下! 何を勝手に、あんたが子をって、そんな……そんな」
まともに子育てできるわけがない!!
そう、叫びが響いた。
その叫びにデンカは笑って、大丈夫という。育てるのは俺じゃなく、お前らだからと。
「いやいや、そうじゃない。待ってください、それ、どういう意味かわかってるんですか!」
「おう。こいつは手元に置いとかないと、やばい」
「やばいって……いや、未婚のあんたが子を側に置くことがやばいでしょう」
「それは周囲を黙らせればいい」
頭上でのやりとり。
僕はわけがわからないので黙ったままだ。
とりあえず、わかるのは。
デンカとやらは子育てできるタイプではない。未婚。
子を側に置くのはやばい。
うん、意味がわからない。
そう思っているとデンカが僕になぁ、と声をかけて。
「お前、精霊の姿見えてるし声も聞こえてるよな」
「あ、はい」
「それ、俺もなんだよ。だから、お前を手元に置いておきたい」
それは何も知らぬままだと危険な力だからとデンカは言う。
うん?
え?
この人も、見えてる?
「会話もできるだろ」
「できる」
「そう、俺もできる。だから俺が、精霊に頼んでお前に力を貸すのと止めてもらった」
ああ、なるほど。
それなら、申し訳なさそうにしていたのもわかる。
「え、殿下と同じ!? ちょ、ちょっと落ち着こう……」
はーと深いため息をついて。もう一人の大人は僕をみる。
名前はと問われて、僕は答える。そんなものは忘れた、と。
「じゃあ俺が名をやろう」
そうして名前を付け始めたデンカ。
僕はこの後、もう一人の大人の名前を知って。
そしてデンカというのが殿下で。あの獅子のような人の名前を知って。
僕は仲間達の未来と引き換えに、養子となった。
気まぐれに遊びに出た街で見かけたのは薄汚れたガキだった。
けれど、周囲に精霊が舞い踊る。
あれは誰だと思えば、俺に囁く声があった。
あの子はあなたの同胞。貴方と同じ我らが愛を注ぐ子と。
ああ、それはまた面倒なと思う。
俺の場合は、俺に、そして俺が愛を注ぐ精霊が定められた。それでも、俺のいう事を、願いを精霊たちは聞いてくれる。
しかしあれにはそれが、定まっていないのだ。
それでは、喰われる。その可能性もあるのだ。
「放っとくわけにもいかないか」
面倒事に足を突っ込むのは好きだが、これは少し違う。
これは先達としての手助けなのだ。
「……あれはまだつがいと出会っていないんだよな」
ええ、と笑う声。俺のつがい、俺が愛を紡ぐ唯一の精霊は肯定する。
ああ、これは一波乱ありそうだと自然と口の端が上がる。
そういうのは好きだ。ただゆるゆると日々を過ごすのでは俺の心は満たされない。
盗みを行おうとするのを、精霊たちに手助けするなととどめて。
そして首根っこ捕まえて、肩に担いだ。
最初は暴れていたが逃げるのは無理と覚っておとなしくなる。
「なぁガキよ。どーして盗みをした」
「生きるために」
「あ?」
「親無しだからな、僕は」
「あー……すると、お前はもしかしてあの廃材の山の主か」
「そう呼ばれることもある。なぁお役人よ。僕を捕まえるよりもあそこにいる子を助けてくれよ」
「そうさなぁ……」
頭はどうやら、良いようだ。そう思って、それもそうかと思う。
廃材の山の主。捨てられた子らのまとめ役。あそこにいる子らは知っている。
国としてもどうにかしたいとは思うがなかなか難しい案件だった。
いや、やることは難しくない。
ただそれに踏み切れば、これからもずっとそうしなければいけない。
その負担を負うのが誰もかれも嫌なのだ。俺はあんまり、王都にいないからかかりきりになれない。
だから手をださなかったのだが、しかし。
しかし――こいつが手元に置けるなら、手を出してもいい。
それだけの価値がこいつにあることを知っているのは俺と、精霊たちだけだ。
「お前次第かもな」
お前次第と言いつつも、もう先は俺が勝手に決めたのだが。
完全に長編向きだった。
名前決めてない。
精霊の声が聞こえる、見えるっていうのは特殊で。
いない精霊王探すのがお仕事になるような、話。
生まれてない精霊王。けれどしばらくしてみつけた、と精霊王をつれてくるのがいる。
なるけど、それは偽物で。というより、それが作り上げた存在で贋作。
恋愛はそのうちはいる。
主人公が本物をひろって育てて、その席に戻してあげるような。探してるけど実は傍にいた系。
けど、それが精霊王になることはない。
どっちにしろ、最後に精霊王になるのは贋作。
だから不完全不安定永続的なものではなく。
人と人外みたいなのになる予定。
精霊 つがい。愛する唯一的な。
ふぁんたじー。
精霊の生まれる境目に、精霊王の生まれるその場所にいつしか輝ける石がひとつ、あった。
ああ、それは長らく待ち望んだ精霊王のたまご。
精霊達はそのたまごの存在に喜んでいた。
精霊王は七つの精霊種を統べる王。
それぞれの種からひとつずつ、世話係を輩出し、そしてみんなで面倒をみる。
たまごをただ見守り、そして言葉を贈る。
生まれるのをお待ちしております。
あなたはどんなお姿なのだろうか。
皆の悦びを、幸福を伝える言葉を紡いで。
注がれる寿ぎ。七種の精霊はそれぞれひとつずつ、その卵の守り手を出した。
それらは一日ずつそのたまごを守る役目を負う。
そして時が巡り、やがてその卵にはひびが入った。
ああ――生まれる、と。
ほぼすべての精霊が歓喜に沸いた。沸いたのだ。
しかし――割れたそのたまごの中はからっぽだったのだ。
からっぽ。
精霊の王はいない。
その事実に精霊たちは嘆きに満ちた。
僕の目には、人に見えぬ世界が見える。
僕の耳には、人に聞こえぬ世界が届く。
普通、自らの意志でしか姿を見せぬ精霊たちが、彼らの意志とは関係なく自分には見えるのだ。
そして声も聞こえる。
精霊達との会話はいつでもできる。彼らは最初、僕が姿が見え、そして声が聞こえることに驚いていたのだけども。
もう何年も近くにいるとお互いに慣れてしまった。最近は力を貸してくれるほどだ。
「おなかすいたー」
「えー、まじでー」
「おなかすいたよぅ……」
「うー……仕方ない」
僕は廃材の山から下りて、仲間たちのところへ行く。
僕らは捨てられた子なのだ。
だから力を合わせて生きるしかない。
暴食などもってのほか。命を繋ぐにそれは命取り。
誰かを想う余裕もない。日々を生きることに心くだくからだ。
欲も持ちすぎてはいけない、怒ることも体力をつかう、怠惰に過ごせば抜けられなくなる。
傲慢にいきることなど、許されてもいない。そして恵まれた子に、親のいる子に嫉妬などしない。
そんなの時間の無駄だからだ。
と、この前拾った聖書にあることをなぞってみるが簡単に言うと、僕らには余裕がないだけだ。
今は春だからいい。冬は身を寄せ合ってなんとか生き抜いた。
これから春、夏、秋とめぐる間に僕らは冬の準備をしないといけない。
けどそれよりも先に、僕はこの子たちの腹を少しでもいいので満たしてやらないといけないのだ。
僕はここで一番年上の子供だから。
ゴミあさりはできるだろうか。この前見つかったから難しい。
どこかのだれかにすがるか。一人くらいは優しい人がいるかもしれない。
女の子はおいていこう。人さらいが来る可能性もあるから。
最終的に、僕だけでどうにかすることにした。
パン屋から一本、もらってくるくらいしか解決策がない。盗みは悪いことだと、思っているけれど。
「ねぇ、力を貸してくれるかな」
僕は精霊たちに声をかける。精霊たちはいいよと答えてくれた。
結論から言えば、盗みは失敗した。
僕は今、お役人に抱えられている。肩に、袋を担ぐように。
楽しそうに鼻歌を歌っている、大人。僕の顔は大人の背中側なので、その表情はわからない。
「なぁガキよ。どーして盗みをした」
「生きるために」
「あ?」
「親無しだからな、僕は」
「あー……すると、お前はもしかしてあの廃材の山の主か」
「そう呼ばれることもある。なぁお役人よ。僕を捕まえるよりもあそこにいる子を助けてくれよ」
「そうさなぁ……」
それはお前次第かもな、とお役人は楽しそうに笑っていた。
精霊たちはごめんねごめんねと謝ってくる。僕は気にしないでと瞳を伏せた。
精霊たちは直前まで手をかしてくれた。しかし、このお役人が現れてから手助けをやめたのだ。
僕はちらりと、お役人を盗み見る。
流れる金色の髪。獅子のようだと、思った。獅子を見たことはないけども。
僕はどこぞの建物に連れて行かれた。
うーん、なんかこのお役人、面倒くさそう。
僕は訳も分からぬうちにどこかに連れ込まれた。
「よう、俺の部下。お前に仕事をやる」
「ちょ、あんたどこに雲隠れしてたんですか! 仕事が! たまってますよ!」
「そんなもん適当に片付けとけよ」
「適当にって……あんたしかできないものが残ってるんですよ、殿下!」
デンカ。
そっか、これがこの大人の名前か。
顔は見えないけどさっきから叫んでる人は、いつも苦労してるんだろうなぁと思う。
がんばれがんばれ。
「ああ、もう……それで……その、肩に担いでる子供は?」
「ああ、廃材の山の主。あと、それからその廃材の山に今から何人かやって、全員保護してやって」
「は!?」
「え、本当に!?」
突然の言葉に、僕は顔は見えないけどデンカの肩でばたばたする。
デンカは俺を降ろして、そしてしゃがむと目線を合わせてくれた。
「そのかわり、お前は俺の子になれ」
「え?」
「!? 殿下! 何を勝手に、あんたが子をって、そんな……そんな」
まともに子育てできるわけがない!!
そう、叫びが響いた。
その叫びにデンカは笑って、大丈夫という。育てるのは俺じゃなく、お前らだからと。
「いやいや、そうじゃない。待ってください、それ、どういう意味かわかってるんですか!」
「おう。こいつは手元に置いとかないと、やばい」
「やばいって……いや、未婚のあんたが子を側に置くことがやばいでしょう」
「それは周囲を黙らせればいい」
頭上でのやりとり。
僕はわけがわからないので黙ったままだ。
とりあえず、わかるのは。
デンカとやらは子育てできるタイプではない。未婚。
子を側に置くのはやばい。
うん、意味がわからない。
そう思っているとデンカが僕になぁ、と声をかけて。
「お前、精霊の姿見えてるし声も聞こえてるよな」
「あ、はい」
「それ、俺もなんだよ。だから、お前を手元に置いておきたい」
それは何も知らぬままだと危険な力だからとデンカは言う。
うん?
え?
この人も、見えてる?
「会話もできるだろ」
「できる」
「そう、俺もできる。だから俺が、精霊に頼んでお前に力を貸すのと止めてもらった」
ああ、なるほど。
それなら、申し訳なさそうにしていたのもわかる。
「え、殿下と同じ!? ちょ、ちょっと落ち着こう……」
はーと深いため息をついて。もう一人の大人は僕をみる。
名前はと問われて、僕は答える。そんなものは忘れた、と。
「じゃあ俺が名をやろう」
そうして名前を付け始めたデンカ。
僕はこの後、もう一人の大人の名前を知って。
そしてデンカというのが殿下で。あの獅子のような人の名前を知って。
僕は仲間達の未来と引き換えに、養子となった。
気まぐれに遊びに出た街で見かけたのは薄汚れたガキだった。
けれど、周囲に精霊が舞い踊る。
あれは誰だと思えば、俺に囁く声があった。
あの子はあなたの同胞。貴方と同じ我らが愛を注ぐ子と。
ああ、それはまた面倒なと思う。
俺の場合は、俺に、そして俺が愛を注ぐ精霊が定められた。それでも、俺のいう事を、願いを精霊たちは聞いてくれる。
しかしあれにはそれが、定まっていないのだ。
それでは、喰われる。その可能性もあるのだ。
「放っとくわけにもいかないか」
面倒事に足を突っ込むのは好きだが、これは少し違う。
これは先達としての手助けなのだ。
「……あれはまだつがいと出会っていないんだよな」
ええ、と笑う声。俺のつがい、俺が愛を紡ぐ唯一の精霊は肯定する。
ああ、これは一波乱ありそうだと自然と口の端が上がる。
そういうのは好きだ。ただゆるゆると日々を過ごすのでは俺の心は満たされない。
盗みを行おうとするのを、精霊たちに手助けするなととどめて。
そして首根っこ捕まえて、肩に担いだ。
最初は暴れていたが逃げるのは無理と覚っておとなしくなる。
「なぁガキよ。どーして盗みをした」
「生きるために」
「あ?」
「親無しだからな、僕は」
「あー……すると、お前はもしかしてあの廃材の山の主か」
「そう呼ばれることもある。なぁお役人よ。僕を捕まえるよりもあそこにいる子を助けてくれよ」
「そうさなぁ……」
頭はどうやら、良いようだ。そう思って、それもそうかと思う。
廃材の山の主。捨てられた子らのまとめ役。あそこにいる子らは知っている。
国としてもどうにかしたいとは思うがなかなか難しい案件だった。
いや、やることは難しくない。
ただそれに踏み切れば、これからもずっとそうしなければいけない。
その負担を負うのが誰もかれも嫌なのだ。俺はあんまり、王都にいないからかかりきりになれない。
だから手をださなかったのだが、しかし。
しかし――こいつが手元に置けるなら、手を出してもいい。
それだけの価値がこいつにあることを知っているのは俺と、精霊たちだけだ。
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完全に長編向きだった。
名前決めてない。
精霊の声が聞こえる、見えるっていうのは特殊で。
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なるけど、それは偽物で。というより、それが作り上げた存在で贋作。
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けど、それが精霊王になることはない。
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