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神様にぐーぱんち
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異世界転移なやつ。
神様との親密度をあげていくけど恋愛要素はない。
どちらかというと神様の世話をするのがんばる話。
でもそのうち主人公ちゃんにもらぶがきっと。きっと…みたいな。
異世界転移。
まずそういう事があるというのを知ったのは、それが自分の身に起こってからだった。
どうしてもなりたいものがあったわけでもなく、でも都会への憧れはあって。
親に頼み込んで首都圏の大学へと通う事となり。意気揚々と引っ越して、荷物をいれ終えたその日に、それは起こった。
部屋はなんとか整えた。けれど必要なものは最低限しかなく、さぁ買い物に行こうと新たな住まいから一歩、外に出た瞬間のこと。
突然の足元の消失。そして落下。
何が起こったのか、理解なんてもちろんできるわけもない。
理解する前に、意識がぶっとんだからだ。
暗転。
ぺちぺちと頬を叩かれている。
なんで叩かれてるんだろう、と思った瞬間瞳がカッと開いた。
私を抱えて、頬を叩いていた人と視線が合う。
オウ、あいきゃーんとすぴーくいんぐりっしゅ……金髪、蒼い瞳、イケメン……誰だ。
「9tqq、gt@ぜq」(よかった、気が付いた)
いんぐりっしゅじゃない。
いくらなんでも、英語を多少勉強したくらいでもこれが英語ではないのがわかる。
そこで、私はやっと周囲を見回した。
イケメンの顔のその向こう側、青空。空、外。
手をついた感触、土。地面。指先でそれをなぞる。
周囲をみると、他にも人がいる。髪の色はカラフルだ。服もなんだか馴染みがない。
そして石柱に囲まれた場所。ストーンヘンジとかそんな感じ?
日本じゃないのは確かだった。
え、拉致? 私を? 誰が?
なんの得もないのに!!
と、考えられる程度に私は落ち着いていた。
いや、麻痺しているとでもいうのかもしれない。
違う、わけわかんないから、動けないんだ。
私は立たされて、そのままどこかに連れて行かれるようだ、徒歩で。
なんとなくだけど、命をどうこうという感じはしない。
私の手を引く、イケメン。ちらっと私を見てにこっと笑う。
やがて森の中を進んだ先に、門があった。
鉄柵の門。それがどこまで続いてるのかわかんないけど、見える。
イケメンが私の背を押す。
え、何?
言葉がわからないから、何を言ってるのかわかんないけど。
この門を開けて進めって事?
私は恐る恐る、鉄柵の門に触れた。すると鉄柵の門はぎぎぎと音たてて開いた。
え、開いたけどそれでどうするの?
そう思ってイケメンを振り返るとぱぁっと表情輝かせて、進んでというような身振り手振り。
「え、中に行くの? うう、わけわかんないから言われるがままだけど……」
仕方ない。どうすればいいかもわからないしと、命の危険は感じないから一歩、鉄柵の向こう側へ、中へと踏み込んだ。
するとぞわりと、足下から頭のてっぺんまで走り抜けるような感覚。
何かに体の中を通り抜けられた、ような。
吃驚して戻ろうとする。けれどそれより早くがしゃんと、音がして門が閉じた。
えっ。
えっ!?
「え、なんで、え!?」
イケメンは、向こう側。私はこっち側。
どういうこと!
がしゃがしゃ鉄柵を揺らしても動かない。え、え?
わたわたしてるとイケメンが、進むんだと、言ってるような。
一人で? なんでイケメンいないの? イケメンを信用してるわけじゃないけど、でもひとりにされたというか。
けど、ここに居てもどうにもならないから私は進むことにした。
ちらっとイケメンを振り返ってみるけど手をふって、うんうんとそれでいいと言うように頷いている。
でもあそこにいるわけにも、いかないし。
てこてこと道なりに歩いていく。するとその先には、神殿みたいな建物があった。
あれに行けって事だったのかな……私はその神殿の入り口の前に立った。中は真っ暗だ。
「ごめんくださーい!」
声かけても、しんと静か。誰もいないのかな。
この後神様にあう。
召喚理由は神様の神子みたいな感じなんだけど。
別にお前いなくても問題ないしと言われ。なら返してっていうけど自分がよんだんじゃないから無理っていわれて。
でも帰せるほどの徳か何かをお前がつめばできる。とかなんとかで。
そんなわけで神様の気まぐれな注文にぷりぷり怒りながら主人公が一個ずつ丁寧にその難題を超えていく、という流れ。
親密度上げていくとちょっとずつでれてなついてくる。
あとは文明レベルが現代地球よりも低いので、いろんな便利な物をつくってそれを広めていくようなのもありかなぁとおもいつつ。
あとはこの神様のいるのが神域かなんかで、周囲は鉄柵に囲まれてる。神様は外には出られない。
神子は一定距離なら外にでれる。
ここはいろんな国の境界線。イケメンもどっかの国の神官かなんか、そんなかんじ。
こういうのが欲しいって言うと似たようなの持ってきてくれる人のぽじしょん。便利。
神様との親密度をあげていくけど恋愛要素はない。
どちらかというと神様の世話をするのがんばる話。
でもそのうち主人公ちゃんにもらぶがきっと。きっと…みたいな。
異世界転移。
まずそういう事があるというのを知ったのは、それが自分の身に起こってからだった。
どうしてもなりたいものがあったわけでもなく、でも都会への憧れはあって。
親に頼み込んで首都圏の大学へと通う事となり。意気揚々と引っ越して、荷物をいれ終えたその日に、それは起こった。
部屋はなんとか整えた。けれど必要なものは最低限しかなく、さぁ買い物に行こうと新たな住まいから一歩、外に出た瞬間のこと。
突然の足元の消失。そして落下。
何が起こったのか、理解なんてもちろんできるわけもない。
理解する前に、意識がぶっとんだからだ。
暗転。
ぺちぺちと頬を叩かれている。
なんで叩かれてるんだろう、と思った瞬間瞳がカッと開いた。
私を抱えて、頬を叩いていた人と視線が合う。
オウ、あいきゃーんとすぴーくいんぐりっしゅ……金髪、蒼い瞳、イケメン……誰だ。
「9tqq、gt@ぜq」(よかった、気が付いた)
いんぐりっしゅじゃない。
いくらなんでも、英語を多少勉強したくらいでもこれが英語ではないのがわかる。
そこで、私はやっと周囲を見回した。
イケメンの顔のその向こう側、青空。空、外。
手をついた感触、土。地面。指先でそれをなぞる。
周囲をみると、他にも人がいる。髪の色はカラフルだ。服もなんだか馴染みがない。
そして石柱に囲まれた場所。ストーンヘンジとかそんな感じ?
日本じゃないのは確かだった。
え、拉致? 私を? 誰が?
なんの得もないのに!!
と、考えられる程度に私は落ち着いていた。
いや、麻痺しているとでもいうのかもしれない。
違う、わけわかんないから、動けないんだ。
私は立たされて、そのままどこかに連れて行かれるようだ、徒歩で。
なんとなくだけど、命をどうこうという感じはしない。
私の手を引く、イケメン。ちらっと私を見てにこっと笑う。
やがて森の中を進んだ先に、門があった。
鉄柵の門。それがどこまで続いてるのかわかんないけど、見える。
イケメンが私の背を押す。
え、何?
言葉がわからないから、何を言ってるのかわかんないけど。
この門を開けて進めって事?
私は恐る恐る、鉄柵の門に触れた。すると鉄柵の門はぎぎぎと音たてて開いた。
え、開いたけどそれでどうするの?
そう思ってイケメンを振り返るとぱぁっと表情輝かせて、進んでというような身振り手振り。
「え、中に行くの? うう、わけわかんないから言われるがままだけど……」
仕方ない。どうすればいいかもわからないしと、命の危険は感じないから一歩、鉄柵の向こう側へ、中へと踏み込んだ。
するとぞわりと、足下から頭のてっぺんまで走り抜けるような感覚。
何かに体の中を通り抜けられた、ような。
吃驚して戻ろうとする。けれどそれより早くがしゃんと、音がして門が閉じた。
えっ。
えっ!?
「え、なんで、え!?」
イケメンは、向こう側。私はこっち側。
どういうこと!
がしゃがしゃ鉄柵を揺らしても動かない。え、え?
わたわたしてるとイケメンが、進むんだと、言ってるような。
一人で? なんでイケメンいないの? イケメンを信用してるわけじゃないけど、でもひとりにされたというか。
けど、ここに居てもどうにもならないから私は進むことにした。
ちらっとイケメンを振り返ってみるけど手をふって、うんうんとそれでいいと言うように頷いている。
でもあそこにいるわけにも、いかないし。
てこてこと道なりに歩いていく。するとその先には、神殿みたいな建物があった。
あれに行けって事だったのかな……私はその神殿の入り口の前に立った。中は真っ暗だ。
「ごめんくださーい!」
声かけても、しんと静か。誰もいないのかな。
この後神様にあう。
召喚理由は神様の神子みたいな感じなんだけど。
別にお前いなくても問題ないしと言われ。なら返してっていうけど自分がよんだんじゃないから無理っていわれて。
でも帰せるほどの徳か何かをお前がつめばできる。とかなんとかで。
そんなわけで神様の気まぐれな注文にぷりぷり怒りながら主人公が一個ずつ丁寧にその難題を超えていく、という流れ。
親密度上げていくとちょっとずつでれてなついてくる。
あとは文明レベルが現代地球よりも低いので、いろんな便利な物をつくってそれを広めていくようなのもありかなぁとおもいつつ。
あとはこの神様のいるのが神域かなんかで、周囲は鉄柵に囲まれてる。神様は外には出られない。
神子は一定距離なら外にでれる。
ここはいろんな国の境界線。イケメンもどっかの国の神官かなんか、そんなかんじ。
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