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いせかい☆とりっぷ
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異世界トリップもの。
タイトルがちゃんと考えられない。
一人称がいいのか、それとも三人称かー。
学校帰りに視界が揺れて。
気づいたら、明らかに日本じゃないところにいました。
そして私の目の前には、何を言ってるかわかんない超絶イケメン。
いや、え? なに、え?
そう、戸惑っている間に、その超絶イケメンはあろうことか、何の予告も無く。
いや、予告はあったのかもしれないけど――私に、キスをかました。
遠慮なく、口内にぬるりとしたものが入ってくる。べろちゅーである。
びっくりして、縮こまる私の舌を緩く撫でて、それから咥内舐めまわしていく。
もちろん、そんなの。今まで生きてきた16年間でしたことがあるはずもなくて。
むしろ。
ファーストキス、で。
離れて、微笑まれた瞬間に、私は。
「な、なにすんのよイケメン!!」
ばっちーんと痛そうな音たててビンタかましてた。
むしろ痛いのは私の手!
「神子、落ち着いてください。我が神子よ」
「おおおお、落ち着いてなんて! ってあれ、言葉」
「先程の口付けで」
「っ!」
「お体に不調などはありませんか? 我が神子」
そう言って綺麗に微笑む。何、怖い。
綺麗で怖い。けれどとても幸せそうな顔してて、拒絶ができない。
イケメンは私の前で膝をつく。そして手を取って口付を落とした。
「我が神子に、覆らぬ忠誠を」
「……? いや、あの人違いとかでは?」
「いいえ、あなたが私の神子です。どうか」
どうか、許すと。
そう一言くださいと、イケメンは言う。
許す。
その言葉は言いたいようで言いたくない。何かわからないけど心のうちでくすぶるものがあった。
どうしよう。
私が何も言えないままでいると、イケメンは苦笑してお話しましょうと立ち上がる。
どうして私が此処にいるのか、とか。
ここがどこか、だとか。
一つ言えるのは、貴女はもう戻れないのだとイケメンは言う。
もちろん私はなんで、どうしてと問い詰めた。問い詰めながら、悲しくなって涙零れはじめる。
帰れないっていうことは、家族にも友達にももう会えないってことだから。
「……あなたはもとは、この世界の方ですから」
「え? いや、私は……お母さんもお父さんもいて」
「そうでしょう。しかし違います。あなたの魂はこちらの世界のものなのです」
ですから、お帰りなさいとイケメンは囁く。
その囁きが甘くて幸せに満ちていて、ああどうしようもないのだと私は覚った。
世界と人を繋ぐ神子。万能。ゆえに。
神子を守る騎士。
最初の神子の従属だった獣は今は堕ちている。
神子には専属騎士がいる。魂のつながり的な。
最初の神子は人と神様の間の子。
色々あって、世界に呪いをはく部分と、世界に言祝ぎを紡ぐ部分とが乖離して。
最初の神子のやらかしのしりぬぐいでもある。
砕かれた魂は癒しの時を以てもう一度一つになって戻ってくる的な伝説。
ひとついえるのは書けば長い。
すとーりーめも。
異世界に来ちゃったよ
一位とそれと知らずエンカウント
お披露目と他の神子と遭遇
事件
旅にでる
旅で事件
力をつけよう、学園編
新しい仲間
また事件あるよね
学園でて
一年に一度の顔見せ
襲撃
本当に怖いのは
本当に選ぶのは
ごめんなさい
後悔と涙と
おわり
タイトルがちゃんと考えられない。
一人称がいいのか、それとも三人称かー。
学校帰りに視界が揺れて。
気づいたら、明らかに日本じゃないところにいました。
そして私の目の前には、何を言ってるかわかんない超絶イケメン。
いや、え? なに、え?
そう、戸惑っている間に、その超絶イケメンはあろうことか、何の予告も無く。
いや、予告はあったのかもしれないけど――私に、キスをかました。
遠慮なく、口内にぬるりとしたものが入ってくる。べろちゅーである。
びっくりして、縮こまる私の舌を緩く撫でて、それから咥内舐めまわしていく。
もちろん、そんなの。今まで生きてきた16年間でしたことがあるはずもなくて。
むしろ。
ファーストキス、で。
離れて、微笑まれた瞬間に、私は。
「な、なにすんのよイケメン!!」
ばっちーんと痛そうな音たててビンタかましてた。
むしろ痛いのは私の手!
「神子、落ち着いてください。我が神子よ」
「おおおお、落ち着いてなんて! ってあれ、言葉」
「先程の口付けで」
「っ!」
「お体に不調などはありませんか? 我が神子」
そう言って綺麗に微笑む。何、怖い。
綺麗で怖い。けれどとても幸せそうな顔してて、拒絶ができない。
イケメンは私の前で膝をつく。そして手を取って口付を落とした。
「我が神子に、覆らぬ忠誠を」
「……? いや、あの人違いとかでは?」
「いいえ、あなたが私の神子です。どうか」
どうか、許すと。
そう一言くださいと、イケメンは言う。
許す。
その言葉は言いたいようで言いたくない。何かわからないけど心のうちでくすぶるものがあった。
どうしよう。
私が何も言えないままでいると、イケメンは苦笑してお話しましょうと立ち上がる。
どうして私が此処にいるのか、とか。
ここがどこか、だとか。
一つ言えるのは、貴女はもう戻れないのだとイケメンは言う。
もちろん私はなんで、どうしてと問い詰めた。問い詰めながら、悲しくなって涙零れはじめる。
帰れないっていうことは、家族にも友達にももう会えないってことだから。
「……あなたはもとは、この世界の方ですから」
「え? いや、私は……お母さんもお父さんもいて」
「そうでしょう。しかし違います。あなたの魂はこちらの世界のものなのです」
ですから、お帰りなさいとイケメンは囁く。
その囁きが甘くて幸せに満ちていて、ああどうしようもないのだと私は覚った。
世界と人を繋ぐ神子。万能。ゆえに。
神子を守る騎士。
最初の神子の従属だった獣は今は堕ちている。
神子には専属騎士がいる。魂のつながり的な。
最初の神子は人と神様の間の子。
色々あって、世界に呪いをはく部分と、世界に言祝ぎを紡ぐ部分とが乖離して。
最初の神子のやらかしのしりぬぐいでもある。
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すとーりーめも。
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