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我らの妹は
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転生令嬢もの(たぶん)
シスコン兄ーずが暴走する予感しかない
世界に満ちる力が圧縮されて、精霊となった。
その精霊は、七つの色に分かたれる。
赤燈黄緑青藍紫。
その精霊たちはのちに生まれた人という存在から気に入りを見つけた。
人に手を貸せば、人は感謝し、その精霊の色を一族の色として掲げたのだ。
しかし、その色を掲げた七つの一族は争いを始めた。
どの一族が、この地を治めるかと。
それは長い争いとなり、精霊たちは嘆いて身を隠した。
それにより、その地は精霊たちの力の恩恵を、精霊たちの加護を失い始める。
大地が力喪っていく――それにやっと気づいた色を掲げた七つの一族は、この争いに参加せず静観していた一族を招いた。
そしてこの地を治めて欲しいと願ったのだ。
色の無い一族はそれを受け、色を掲げた七つの一族はそれに従い、支えた。
それがこの国、ファルべの皇家と七色公家の始まりだという。
その七色公家のひとつ『緑』のグリューン家には3人の公子と公女がいた。
長兄のアレクシス、次兄のイザーク、末兄のヴェンデル。そして末娘のエルネスティーネ。
エルネスティーネは不思議な娘だった。
兄たちや親のわからない言葉をよく紡ぐ。親は子供の空想だと思って真面目に取り合わなかったのだが、兄たちは違った。
幼い末の妹が紡ぐ、断片的な言葉に興味を持った。
始まりはクルマ、デンシャ、ヒコウキ。
それらは彼らの世界には無いものだった。興味を持ってよくよく三兄が聞いた結果、馬の無い馬車、その馬の無い馬車が連なるもの、空を飛ぶものだと理解した。
他にも色々な言葉に心惹かれた。
そしてエルネスティーネも成長するにつれ、これは口にしてはいけないことだと学んだのだ。
楽しく話せば、変な目で見られる。まともに取り合うのは兄たちだけだ。
エルネスティーネはどうしてこんなことを知っているのだろうと考え、ある時思った。
この世界にはない。けれども自分だけが知っている。それは違う世界の自分の記憶なのでは、と。もしかしたら違う世界に生きた時の記憶なのかもしれないと。
きっかけは、詳しいことを兄たちから聞かれても答えられなかった時だ。
知識に偏りがあるのだ。
エルネスティーネはエルネスティーネだ。
過去の自分の記憶はあるがその人物ではない。名前もわからない。
しかし、この過去の誰かの記憶にあるものは心を燻らせた。特にお菓子は。
そして兄たちは、エルネスティーネのよき協力者だった。
自分たちも心踊らされたのもあるが、エルネスティーネから聞いたものを形にしようと躍起になった。
まずは自分たちのできそうなところからやってみよう、と子供心に始まった。
エルネスティーネの言うオリガミなら、作れそうではないかと。それに必要なものは紙。紙はあるのだ。
正方形の紙で作る形。なんとか作ることは出来たが紙が良くないため出来栄えも良くない。
もっと良い紙がほしい、と製紙技術をあげるべく研究が始まった。
もっと綺麗な紙を作り、妹を喜ばせたい。三兄のその気持ちからたくさんの豊かさが『緑』の領地には生まれた。
食事についても、今までよりも見た目を重視し、格段においしいものになった。
彼らの欲の影響は領地に伝播し、人々も豊かなものになったのだ。
書き投げてたもので。
この後、七色全員集合みたいな流れで色のない一族、というか王族の嫁だなんだじゃないかなぁ…
この先を覚えていない。
シスコン兄ーずが暴走する予感しかない
世界に満ちる力が圧縮されて、精霊となった。
その精霊は、七つの色に分かたれる。
赤燈黄緑青藍紫。
その精霊たちはのちに生まれた人という存在から気に入りを見つけた。
人に手を貸せば、人は感謝し、その精霊の色を一族の色として掲げたのだ。
しかし、その色を掲げた七つの一族は争いを始めた。
どの一族が、この地を治めるかと。
それは長い争いとなり、精霊たちは嘆いて身を隠した。
それにより、その地は精霊たちの力の恩恵を、精霊たちの加護を失い始める。
大地が力喪っていく――それにやっと気づいた色を掲げた七つの一族は、この争いに参加せず静観していた一族を招いた。
そしてこの地を治めて欲しいと願ったのだ。
色の無い一族はそれを受け、色を掲げた七つの一族はそれに従い、支えた。
それがこの国、ファルべの皇家と七色公家の始まりだという。
その七色公家のひとつ『緑』のグリューン家には3人の公子と公女がいた。
長兄のアレクシス、次兄のイザーク、末兄のヴェンデル。そして末娘のエルネスティーネ。
エルネスティーネは不思議な娘だった。
兄たちや親のわからない言葉をよく紡ぐ。親は子供の空想だと思って真面目に取り合わなかったのだが、兄たちは違った。
幼い末の妹が紡ぐ、断片的な言葉に興味を持った。
始まりはクルマ、デンシャ、ヒコウキ。
それらは彼らの世界には無いものだった。興味を持ってよくよく三兄が聞いた結果、馬の無い馬車、その馬の無い馬車が連なるもの、空を飛ぶものだと理解した。
他にも色々な言葉に心惹かれた。
そしてエルネスティーネも成長するにつれ、これは口にしてはいけないことだと学んだのだ。
楽しく話せば、変な目で見られる。まともに取り合うのは兄たちだけだ。
エルネスティーネはどうしてこんなことを知っているのだろうと考え、ある時思った。
この世界にはない。けれども自分だけが知っている。それは違う世界の自分の記憶なのでは、と。もしかしたら違う世界に生きた時の記憶なのかもしれないと。
きっかけは、詳しいことを兄たちから聞かれても答えられなかった時だ。
知識に偏りがあるのだ。
エルネスティーネはエルネスティーネだ。
過去の自分の記憶はあるがその人物ではない。名前もわからない。
しかし、この過去の誰かの記憶にあるものは心を燻らせた。特にお菓子は。
そして兄たちは、エルネスティーネのよき協力者だった。
自分たちも心踊らされたのもあるが、エルネスティーネから聞いたものを形にしようと躍起になった。
まずは自分たちのできそうなところからやってみよう、と子供心に始まった。
エルネスティーネの言うオリガミなら、作れそうではないかと。それに必要なものは紙。紙はあるのだ。
正方形の紙で作る形。なんとか作ることは出来たが紙が良くないため出来栄えも良くない。
もっと良い紙がほしい、と製紙技術をあげるべく研究が始まった。
もっと綺麗な紙を作り、妹を喜ばせたい。三兄のその気持ちからたくさんの豊かさが『緑』の領地には生まれた。
食事についても、今までよりも見た目を重視し、格段においしいものになった。
彼らの欲の影響は領地に伝播し、人々も豊かなものになったのだ。
書き投げてたもので。
この後、七色全員集合みたいな流れで色のない一族、というか王族の嫁だなんだじゃないかなぁ…
この先を覚えていない。
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