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どうかお嫁にきてください
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夜闇に雷電が夜空に踊っていた。
焔が全てを押し流し爆ぜる。
これは百鬼夜行の一端だ。
夜空の光景は今となっては当たり前の事。
それがニホンの観光資源になっているのもまた事実だ。
ずぅっとずぅっと昔。
あやかしは人と共に生きていた。けれど、時とともにあやかしは人々の前から姿を消したのだ。
しかし、あやかしが己を保持する源は人々からの感情。
人々から忘れ去られたなら、存在を保てなくなる。
そこであやかしの中でも大妖と呼ばれる、名のある存在たちは集って決めた。
人間の前に、姿を現すことを。
姿を現すことへの反対もあった。けれどその問題はどうにか、カタをつけて。
決まり事をいくつも作って。
そして人間の前に現れて。
ひとびとがその存在を受け入れるのは数十年とかからず成し遂げられた。
多少の恐れと偏見は未だ残るものの、あやかしとひとびとは友好的な関係を築いている。
そんな――現代の日本よりもっと未来の時間で、ちょっと違う世界であるニホンでのお話。
**********
『ひとめぼれ』
ニホンの首都、トウキョウで毎週土曜。天気が良ければ夜空であやかしたちが遊ぶ。
最初はおっかなびっくりそれを見ていたひとびとも、慣れてしまえば生活の一部。
今では海外からそれを見に来る者達までいる。すでに観光資源とさえもいえるものだった。
そして、今日の遊び場はハラジュクの上。
「おおおおお、兄ちゃんすげー!」
夜空の上で炎が舞う。それを操り遊ばせているのはその光景に感嘆零すあやかしの少年の兄だった。
兄といっても異母兄で、ほとんど会ったことはなかった。自分よりも数百年前に生まれた存在は、久方ぶりにあやかしたちの前に姿を現したという。
そして、その兄と遊ぶべく名立たるあやかしが集ったのもまた事実。
ひとびとが決して近づけぬ空の上、下には被害をもたらさずにあやかしが集い遊ぶ。
それは時に本気の喧嘩でもあったりするし、ただの挨拶のようなものであったりもする。
しかし、そこで遊ぶこともひとびとと交わるために設けられたあやかし達の決まり事のひとつ。
それは存在誇示のためだった。
若いあやかし達はある齢を過ぎると、ほとんどのものは夜行というものに属する。
それは同じ種であったり、似た考えのもの同士だったりと自由だ。
簡単に言えば、仲の良いもの同士で集ってだべったり、遊んだり。
時に、ぶつかり合ってみたり。
ひとびとが集うのとやっていることはあまり変わらない。
ただ、そこにあやかしらしくというのが加わるだけだ。
そのあやかしらしくというのが、この夜空でのこと。
けれどまだこれに混じれぬあやかしの少年は見上げているだけだった。
見上げて、大きなふさふさの尻尾をご機嫌に揺らし、ふわふわの耳をぴこぴこと動かす。
いつか、あの場所で自分も思うままに振舞うことができるだろうかと思いはせながら。
羨ましいと思いながら、ひくりと少年の。獣の、狐の耳が揺れた。
今までご機嫌に揺れていた狐の尾の動きも止まる。
あたりを警戒しているその姿にくつりと笑い溢れる音が届いた。
「御身はまだ、あちらには往けぬのだな」
少年の背中に向けられた言葉。
そろりと背後に視線を向けた少年は大きな瞳を瞬かせ、一層大きく見開いた。
ざぁ、と風の音。
その先で気だるげな表情で、同じように上に視線向ける少女がひとり。
しかし、その少女がひとではないのは明らかだった。
額よりしなやかに伸びた二本の角。風に流される髪は、その端のほうが紅蓮を帯びる。
瞳の色は紫色か闇色か。光の加減で変わるような不思議な色合いだった。
そして何より、鼻をくすぐるこの花の香り。甘くまとわりつくような強い香にくらくらと意識が揺らされかける。
鬼の少女は空より少年へと視線を向け、微笑んだ。
「わたしもまだ、あちらには往けぬのだ」
柔らかに、緩やかに。
そんな微笑みを向けられた事は今まで皆無。少年の鼓動は高鳴って。
かぁっと顔は熱くなる。
何の気なしに向けられた笑みだというのは、わかっている。それが自分の為だけに向けられたものでもないことを。
けれど、少年にとってそれは――世界でただ唯一のものになってしまった。
そして少年はすぐ行動に移したのだ。
「あ、あの!」
「はい」
立ち上がって、声をかける。
近づこうとしたら後ずさりされたので動くのをやめて、少女をじっと見つめた、その後に。
「お嫁に来てください!」
少年は頭を下げた。
そして少女はすぐ、口を開いた。
「嫌です」
「な、なんで!? あ、初対面だから? それなら、ちゃんと自己紹介するし、その」
「いえ、違います。知っている、知らないではなくて、そもそも、根本的な問題として私は嫁には往かぬのです」
「え?」
だって、私は一人娘なので。
「婿取りしなければ、我が血筋が絶えてしまうでしょう?」
「あっ」
あでやかに笑う少女に少年は瞬く。
その理由でお断りされるとは思わなかった。
だがしかし。
良いように考えると、自分が嫌いだからお断りされたわけではない。
そう、前向きに少年は受け取った。
「なら、俺が婿――」
「それも、どうかしら。だってあなたも跡取りではないの?」
ねぇ、狐が大妖の、末の息子さんと少女は鈴を転がすような声で笑う。
俺の事知っているの、という少年にあなたを知らないものはいないでしょうと少女は呆れたような顔をする。
「末の息子さん、にんげんのテレビにたくさんでてるじゃない?」
そう言われ、それもそうかと少年は思う。
少年は、狐が大妖の末の子であった。誰もが知る大妖の末の息子。
しかし狐としての兄は一人しかいないのだが。
そんな彼は、ひとびととあやかしのつなぎ手として、ひとびとの前に出ることを選んだ。
観光地化した狐の里にひとびとがくれば、笑顔で迎え案内をして。
テレビ局の取材がくれば、明るく笑って迎えて。もともとの性質として、少年は他のものと関わる事は好きだった。
そして、ひとびとがよく名を知っているあやかしとしては上位に少年は入るようになった。
少年はひとびとからも、あやかしからも知名度はそこそこ高かったのだから少女が知っていても何の不思議もない。
「ふふ、そんな人にお嫁になんて言われるのは嬉しいけれど。婿に来るって言われても、私はお断りよ」
「なんで!?」
「だってあなた、私よりとっても年下じゃない? ということは、とっても弱いわ」
私は、私より強い方が好きと少女は笑って。
あなたがもっと強くなったらその時考えてあげるわと少女は言って、楽しげな吐息を零した。
それじゃあ、次にいつ会えるかわからないけれどお元気でと、言い残して。
舞い上がった風の中に姿を消す。その風にあおられて少年が一瞬瞳を閉じた合間に少女は消えていた。
瞳を開ければ姿は無く。いない、と少年は零してハッと気づく。
「……名前……名前、聞きそびれた……っ!」
あああああと項垂れる少年はあの少女を探しだして見せると誓う。
とりあえず、嫁だ婿だは置いといて。
まずは彼女を見つけて、そして仲良くなる事からだろう。
情がわけば、好きになってもらえればきっと抜け道だってあるはずだ。
まずは鬼の一族について調べなければと思うが、少年にはそのつてがまったくない。
どうにかして、まず鬼の知り合いを作らなければと少年は思うのだった。
「まずは……友達作りから!」
がんばるぞー! と意気込む少年は知らない。
通うことになっているひとびとの学校に、彼女がいる事を。
彼女がにんげんのふりをして、通っている事を。
**********
『おわかれ』
狐のあやかしの少年の名は、暁月という。
しかし、ひとびとと、狐以外のあやかしの前でその名前を使うことはなく、暁と名乗っていた。
が、ここは狐の里で。
「えー……っと……にんげんの学校行くから、里から離れます! いってきます!」
「えー! あーちゃまお外出ちゃうの!?」
「やだー! 癒しがー!!」
「あかつき、おそと、こわい、だめ」
暁にひしっとくっつく毛玉達。
暁はお前達、本当に俺が好きだなぁと笑う。
「あかつきいいい」
「あかつきいいい」
「あかつきいいい」
「ああああかああああつううううきいいいいい」
「俺だってお前らと離れるのは寂しいけどおおおおおお!」
もふもふしている毛玉の子狐達を一匹ずつ抱え上げ、鼻先に口付る。
ちゅっとかわいい音をさせて。
狐同士の挨拶みたいなものだ。
そうして、子狐達と一通り挨拶を終えた。暁の周りにはまだころころと、子狐達が転がるようにたむろっているのだが。
「まー、もう帰ってこないわけじゃないし。みんないーこにしてるんだよー。もうちょっと大きくなったら俺と一緒ににんげんの学校にいけばいいし」
「なるほど!」
「そうする!」
もふもふころころぴょんぴょん。
子狐達は名案とばかりによろこびはしゃぐ。
そして、疲れて眠りに落ちた。
ここまでかいてあきたのでもういいかなという気持ち…
焔が全てを押し流し爆ぜる。
これは百鬼夜行の一端だ。
夜空の光景は今となっては当たり前の事。
それがニホンの観光資源になっているのもまた事実だ。
ずぅっとずぅっと昔。
あやかしは人と共に生きていた。けれど、時とともにあやかしは人々の前から姿を消したのだ。
しかし、あやかしが己を保持する源は人々からの感情。
人々から忘れ去られたなら、存在を保てなくなる。
そこであやかしの中でも大妖と呼ばれる、名のある存在たちは集って決めた。
人間の前に、姿を現すことを。
姿を現すことへの反対もあった。けれどその問題はどうにか、カタをつけて。
決まり事をいくつも作って。
そして人間の前に現れて。
ひとびとがその存在を受け入れるのは数十年とかからず成し遂げられた。
多少の恐れと偏見は未だ残るものの、あやかしとひとびとは友好的な関係を築いている。
そんな――現代の日本よりもっと未来の時間で、ちょっと違う世界であるニホンでのお話。
**********
『ひとめぼれ』
ニホンの首都、トウキョウで毎週土曜。天気が良ければ夜空であやかしたちが遊ぶ。
最初はおっかなびっくりそれを見ていたひとびとも、慣れてしまえば生活の一部。
今では海外からそれを見に来る者達までいる。すでに観光資源とさえもいえるものだった。
そして、今日の遊び場はハラジュクの上。
「おおおおお、兄ちゃんすげー!」
夜空の上で炎が舞う。それを操り遊ばせているのはその光景に感嘆零すあやかしの少年の兄だった。
兄といっても異母兄で、ほとんど会ったことはなかった。自分よりも数百年前に生まれた存在は、久方ぶりにあやかしたちの前に姿を現したという。
そして、その兄と遊ぶべく名立たるあやかしが集ったのもまた事実。
ひとびとが決して近づけぬ空の上、下には被害をもたらさずにあやかしが集い遊ぶ。
それは時に本気の喧嘩でもあったりするし、ただの挨拶のようなものであったりもする。
しかし、そこで遊ぶこともひとびとと交わるために設けられたあやかし達の決まり事のひとつ。
それは存在誇示のためだった。
若いあやかし達はある齢を過ぎると、ほとんどのものは夜行というものに属する。
それは同じ種であったり、似た考えのもの同士だったりと自由だ。
簡単に言えば、仲の良いもの同士で集ってだべったり、遊んだり。
時に、ぶつかり合ってみたり。
ひとびとが集うのとやっていることはあまり変わらない。
ただ、そこにあやかしらしくというのが加わるだけだ。
そのあやかしらしくというのが、この夜空でのこと。
けれどまだこれに混じれぬあやかしの少年は見上げているだけだった。
見上げて、大きなふさふさの尻尾をご機嫌に揺らし、ふわふわの耳をぴこぴこと動かす。
いつか、あの場所で自分も思うままに振舞うことができるだろうかと思いはせながら。
羨ましいと思いながら、ひくりと少年の。獣の、狐の耳が揺れた。
今までご機嫌に揺れていた狐の尾の動きも止まる。
あたりを警戒しているその姿にくつりと笑い溢れる音が届いた。
「御身はまだ、あちらには往けぬのだな」
少年の背中に向けられた言葉。
そろりと背後に視線を向けた少年は大きな瞳を瞬かせ、一層大きく見開いた。
ざぁ、と風の音。
その先で気だるげな表情で、同じように上に視線向ける少女がひとり。
しかし、その少女がひとではないのは明らかだった。
額よりしなやかに伸びた二本の角。風に流される髪は、その端のほうが紅蓮を帯びる。
瞳の色は紫色か闇色か。光の加減で変わるような不思議な色合いだった。
そして何より、鼻をくすぐるこの花の香り。甘くまとわりつくような強い香にくらくらと意識が揺らされかける。
鬼の少女は空より少年へと視線を向け、微笑んだ。
「わたしもまだ、あちらには往けぬのだ」
柔らかに、緩やかに。
そんな微笑みを向けられた事は今まで皆無。少年の鼓動は高鳴って。
かぁっと顔は熱くなる。
何の気なしに向けられた笑みだというのは、わかっている。それが自分の為だけに向けられたものでもないことを。
けれど、少年にとってそれは――世界でただ唯一のものになってしまった。
そして少年はすぐ行動に移したのだ。
「あ、あの!」
「はい」
立ち上がって、声をかける。
近づこうとしたら後ずさりされたので動くのをやめて、少女をじっと見つめた、その後に。
「お嫁に来てください!」
少年は頭を下げた。
そして少女はすぐ、口を開いた。
「嫌です」
「な、なんで!? あ、初対面だから? それなら、ちゃんと自己紹介するし、その」
「いえ、違います。知っている、知らないではなくて、そもそも、根本的な問題として私は嫁には往かぬのです」
「え?」
だって、私は一人娘なので。
「婿取りしなければ、我が血筋が絶えてしまうでしょう?」
「あっ」
あでやかに笑う少女に少年は瞬く。
その理由でお断りされるとは思わなかった。
だがしかし。
良いように考えると、自分が嫌いだからお断りされたわけではない。
そう、前向きに少年は受け取った。
「なら、俺が婿――」
「それも、どうかしら。だってあなたも跡取りではないの?」
ねぇ、狐が大妖の、末の息子さんと少女は鈴を転がすような声で笑う。
俺の事知っているの、という少年にあなたを知らないものはいないでしょうと少女は呆れたような顔をする。
「末の息子さん、にんげんのテレビにたくさんでてるじゃない?」
そう言われ、それもそうかと少年は思う。
少年は、狐が大妖の末の子であった。誰もが知る大妖の末の息子。
しかし狐としての兄は一人しかいないのだが。
そんな彼は、ひとびととあやかしのつなぎ手として、ひとびとの前に出ることを選んだ。
観光地化した狐の里にひとびとがくれば、笑顔で迎え案内をして。
テレビ局の取材がくれば、明るく笑って迎えて。もともとの性質として、少年は他のものと関わる事は好きだった。
そして、ひとびとがよく名を知っているあやかしとしては上位に少年は入るようになった。
少年はひとびとからも、あやかしからも知名度はそこそこ高かったのだから少女が知っていても何の不思議もない。
「ふふ、そんな人にお嫁になんて言われるのは嬉しいけれど。婿に来るって言われても、私はお断りよ」
「なんで!?」
「だってあなた、私よりとっても年下じゃない? ということは、とっても弱いわ」
私は、私より強い方が好きと少女は笑って。
あなたがもっと強くなったらその時考えてあげるわと少女は言って、楽しげな吐息を零した。
それじゃあ、次にいつ会えるかわからないけれどお元気でと、言い残して。
舞い上がった風の中に姿を消す。その風にあおられて少年が一瞬瞳を閉じた合間に少女は消えていた。
瞳を開ければ姿は無く。いない、と少年は零してハッと気づく。
「……名前……名前、聞きそびれた……っ!」
あああああと項垂れる少年はあの少女を探しだして見せると誓う。
とりあえず、嫁だ婿だは置いといて。
まずは彼女を見つけて、そして仲良くなる事からだろう。
情がわけば、好きになってもらえればきっと抜け道だってあるはずだ。
まずは鬼の一族について調べなければと思うが、少年にはそのつてがまったくない。
どうにかして、まず鬼の知り合いを作らなければと少年は思うのだった。
「まずは……友達作りから!」
がんばるぞー! と意気込む少年は知らない。
通うことになっているひとびとの学校に、彼女がいる事を。
彼女がにんげんのふりをして、通っている事を。
**********
『おわかれ』
狐のあやかしの少年の名は、暁月という。
しかし、ひとびとと、狐以外のあやかしの前でその名前を使うことはなく、暁と名乗っていた。
が、ここは狐の里で。
「えー……っと……にんげんの学校行くから、里から離れます! いってきます!」
「えー! あーちゃまお外出ちゃうの!?」
「やだー! 癒しがー!!」
「あかつき、おそと、こわい、だめ」
暁にひしっとくっつく毛玉達。
暁はお前達、本当に俺が好きだなぁと笑う。
「あかつきいいい」
「あかつきいいい」
「あかつきいいい」
「ああああかああああつううううきいいいいい」
「俺だってお前らと離れるのは寂しいけどおおおおおお!」
もふもふしている毛玉の子狐達を一匹ずつ抱え上げ、鼻先に口付る。
ちゅっとかわいい音をさせて。
狐同士の挨拶みたいなものだ。
そうして、子狐達と一通り挨拶を終えた。暁の周りにはまだころころと、子狐達が転がるようにたむろっているのだが。
「まー、もう帰ってこないわけじゃないし。みんないーこにしてるんだよー。もうちょっと大きくなったら俺と一緒ににんげんの学校にいけばいいし」
「なるほど!」
「そうする!」
もふもふころころぴょんぴょん。
子狐達は名案とばかりによろこびはしゃぐ。
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