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助けて…。
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「おっと、危なく殺すとこだったぜ…。」
「が、はっ…。り、涼二さんっ…。」
「んっ…?」
『涼二さんっ!!助けてっ!!』
『かなめっ、布団かぶって伏せろ!!』
「はっ!?」
パンッパンッ!!
ドンッッッ!!
肌がビリビリするような爆発音…。
一瞬聞こえた涼二さんの声に従うように布団に潜り伏せっていた。
銃?爆発?
まるで映画のような、目まぐるしい展開…。
でも、僕は涼二さんの声が聞こえた。助けてくれた。
その事が涙が出るほど嬉しくて…。
「涼二さんっ…。涼二さんっ…。」
ずっと布団の中で涼二さんの名前を呼び続けていた。
「かなめ…♡」
涼二さんの声の幻聴が聞こえる…。
「涼二、さんっ…。会いたいよぉ…。」
「かなめ…。目、開けてご覧?」
ん?幻聴の割にハッキリ…?
僕はゆっくりと目を開けると、誰かが布団を捲っている。
「やっ、堂島さんっ!やめてくださいっ…!」
「かなめ、俺だよ…。もうあいつはいないから安心して。」
段々と目が明るさに慣れてくると、浮かび上がってきたのは会いたくて会いたくてたまらなかった愛しの人。
「り、涼二、さん…?涼二さんっ!!」
がばっ…!
ぎゅっっっ♡♡♡
「かなめっ…。怖い思いさせてごめん。」
ゆっくりと周りを見ると、火薬の匂いとうっすら煙が漂っていて…。
扉は無惨な姿になっていた…。
「まずは寝巻きでも着て、部屋移動しようか…。ゆっくり経緯は話すから。」
そういえば裸だった…。
僕はまだ心落ち着かずで、涼二さんに会えたことや堂島さんのことがぐるぐると巡っていた。
見かねた涼二さんは寝巻きに着替えさせてくれて、優しく抱っこして涼二さんの自室に連れていってくれた。
ぎゅっっっ♡
「はぁっ…♡かなめの匂いだ…♡落ち着く…。」
「涼二さんっ…♡」
「どこから話そうか…。でも、まずは謝るよ…。ここまで厳重警戒しなきゃいけないほどの事態にしたこと、そしてその隙を付かれて『堂島』を侵入させてしまったこと…。」
「侵入?」
「ああっ…。実はね、こういう事態も想定して警備会社及び社員の身辺調査を全て行ってから選んだ会社だったんだ。ただ堂島はその後に入社、それも騒動後だったから十分な身辺調査が後手後手になってしまったんだよ。調べが付いた時、かなめの『ストーカー』だって報告を受けてね。急いでここに来たんだが、鍵は空いておらず中の様子も分からない。壊そうにも、一応ここは歴史的建造物になっているから躊躇していたんだ。」
え…。ストーカーよりも歴史的建造物、扉が無惨な姿…。
「でも、中からかなめの助けを呼ぶ声が聞こえてね…。護身用銃と、念の為の少量ダイナマイトを駆使して開けたってわけさ…。」
護身用銃?念の為の少量ダイナマイト?
ここは日本、だよね…?
「なんで頭抱えてるの?」
「いや、あの…。」
もうどこから突っ込んで良いのやら…。
よくよく話を聞いてみると、実父母に護身術や銃火器は必要と何度も言われていたらしい。
そういえば涼二さん、ロシア系日本人の母親とアメリカ人の父親のハーフだった…。
親戚にはやはり裏社会と繋がりがある人物も多く、連れ戻される前後も荒事が多かったとの事だ。
今回の堂島さんも、そういうの親類が僕への好意を利用し仕掛けてきたとの話だ…。
「まだ少しは混乱してるけど、余程の一族?だったってことだよね…。涼二さんは大丈夫だったの?」
「まぁ、そのために鍛えてたり、元傭兵上がりを秘書にしてるから。
想定内ってかんじかな。
今回の計画に向けて色々と準備はしてたから。」
ドンッ!ドンッ!
ビクッ!!
「ちょっと!お父さん!かなめ、無事なのよね?」
ほっ、玲美か…。
「ああ、ちゃんと無事だ。玲美は護衛をぶっ倒したらしいじゃないか。さすがだよ。」
「当たり前じゃん!私、やわじゃないし!大切な人を脅しに使う卑怯な奴らなんて、ぶっ倒すに決まってる!それでも心配だから、ちょっと秘書の1人借りて見に行くから。」
「分かった!くれぐれも気をつけるんだぞ!」
「うん!かなめ、よろしくね!」
ぶっ倒し、たの?
「ん?玲美、あんな細身でも荒事に慣れてるぞ(笑)俺が鍛えてたからな…。」
ちょっ…。
無理してるストレス、鍛えることで発散してたのもある、のかな?
「かなめ、首や手首が赤くなってる…。」
「あ、うん。いっぱい抵抗したから…。」
なんか僕だけ弱いなぁ…。
「かなめの柔肌に傷をつけるなんて…。」
「あの、堂島さんは、どうなったの?」
「ん?かなめは知らなくていい事だよ…。」
にこっと笑うも、目が笑ってない…。
深く追求しない方が良さそう…。
「この後、涼二さんはまたお仕事行くの?」
よく見ると目の下には深くクマがきざまれていて、寝れてないのがわかる。
心労もいかほどだろう…。
「ある程度落ち着いたから、今日からは一緒だよ。かなめが恋しくて、寝れなくてね…。こんな疲れた日に申し訳ないんだけど、ぎゅっと抱きしめて寝てもいいだろうか?」
「勿論です♡僕も涼二さんにぎゅっとされると安心するし、いっぱいいっぱい甘えさせたい♡おいで、涼二さん…♡♡」
「かなめっっっ…♡♡♡」
ぎゅっっっっっっ…♡♡♡
僕ら、久方ぶりに抱きしめ合いながら眠った…。
「が、はっ…。り、涼二さんっ…。」
「んっ…?」
『涼二さんっ!!助けてっ!!』
『かなめっ、布団かぶって伏せろ!!』
「はっ!?」
パンッパンッ!!
ドンッッッ!!
肌がビリビリするような爆発音…。
一瞬聞こえた涼二さんの声に従うように布団に潜り伏せっていた。
銃?爆発?
まるで映画のような、目まぐるしい展開…。
でも、僕は涼二さんの声が聞こえた。助けてくれた。
その事が涙が出るほど嬉しくて…。
「涼二さんっ…。涼二さんっ…。」
ずっと布団の中で涼二さんの名前を呼び続けていた。
「かなめ…♡」
涼二さんの声の幻聴が聞こえる…。
「涼二、さんっ…。会いたいよぉ…。」
「かなめ…。目、開けてご覧?」
ん?幻聴の割にハッキリ…?
僕はゆっくりと目を開けると、誰かが布団を捲っている。
「やっ、堂島さんっ!やめてくださいっ…!」
「かなめ、俺だよ…。もうあいつはいないから安心して。」
段々と目が明るさに慣れてくると、浮かび上がってきたのは会いたくて会いたくてたまらなかった愛しの人。
「り、涼二、さん…?涼二さんっ!!」
がばっ…!
ぎゅっっっ♡♡♡
「かなめっ…。怖い思いさせてごめん。」
ゆっくりと周りを見ると、火薬の匂いとうっすら煙が漂っていて…。
扉は無惨な姿になっていた…。
「まずは寝巻きでも着て、部屋移動しようか…。ゆっくり経緯は話すから。」
そういえば裸だった…。
僕はまだ心落ち着かずで、涼二さんに会えたことや堂島さんのことがぐるぐると巡っていた。
見かねた涼二さんは寝巻きに着替えさせてくれて、優しく抱っこして涼二さんの自室に連れていってくれた。
ぎゅっっっ♡
「はぁっ…♡かなめの匂いだ…♡落ち着く…。」
「涼二さんっ…♡」
「どこから話そうか…。でも、まずは謝るよ…。ここまで厳重警戒しなきゃいけないほどの事態にしたこと、そしてその隙を付かれて『堂島』を侵入させてしまったこと…。」
「侵入?」
「ああっ…。実はね、こういう事態も想定して警備会社及び社員の身辺調査を全て行ってから選んだ会社だったんだ。ただ堂島はその後に入社、それも騒動後だったから十分な身辺調査が後手後手になってしまったんだよ。調べが付いた時、かなめの『ストーカー』だって報告を受けてね。急いでここに来たんだが、鍵は空いておらず中の様子も分からない。壊そうにも、一応ここは歴史的建造物になっているから躊躇していたんだ。」
え…。ストーカーよりも歴史的建造物、扉が無惨な姿…。
「でも、中からかなめの助けを呼ぶ声が聞こえてね…。護身用銃と、念の為の少量ダイナマイトを駆使して開けたってわけさ…。」
護身用銃?念の為の少量ダイナマイト?
ここは日本、だよね…?
「なんで頭抱えてるの?」
「いや、あの…。」
もうどこから突っ込んで良いのやら…。
よくよく話を聞いてみると、実父母に護身術や銃火器は必要と何度も言われていたらしい。
そういえば涼二さん、ロシア系日本人の母親とアメリカ人の父親のハーフだった…。
親戚にはやはり裏社会と繋がりがある人物も多く、連れ戻される前後も荒事が多かったとの事だ。
今回の堂島さんも、そういうの親類が僕への好意を利用し仕掛けてきたとの話だ…。
「まだ少しは混乱してるけど、余程の一族?だったってことだよね…。涼二さんは大丈夫だったの?」
「まぁ、そのために鍛えてたり、元傭兵上がりを秘書にしてるから。
想定内ってかんじかな。
今回の計画に向けて色々と準備はしてたから。」
ドンッ!ドンッ!
ビクッ!!
「ちょっと!お父さん!かなめ、無事なのよね?」
ほっ、玲美か…。
「ああ、ちゃんと無事だ。玲美は護衛をぶっ倒したらしいじゃないか。さすがだよ。」
「当たり前じゃん!私、やわじゃないし!大切な人を脅しに使う卑怯な奴らなんて、ぶっ倒すに決まってる!それでも心配だから、ちょっと秘書の1人借りて見に行くから。」
「分かった!くれぐれも気をつけるんだぞ!」
「うん!かなめ、よろしくね!」
ぶっ倒し、たの?
「ん?玲美、あんな細身でも荒事に慣れてるぞ(笑)俺が鍛えてたからな…。」
ちょっ…。
無理してるストレス、鍛えることで発散してたのもある、のかな?
「かなめ、首や手首が赤くなってる…。」
「あ、うん。いっぱい抵抗したから…。」
なんか僕だけ弱いなぁ…。
「かなめの柔肌に傷をつけるなんて…。」
「あの、堂島さんは、どうなったの?」
「ん?かなめは知らなくていい事だよ…。」
にこっと笑うも、目が笑ってない…。
深く追求しない方が良さそう…。
「この後、涼二さんはまたお仕事行くの?」
よく見ると目の下には深くクマがきざまれていて、寝れてないのがわかる。
心労もいかほどだろう…。
「ある程度落ち着いたから、今日からは一緒だよ。かなめが恋しくて、寝れなくてね…。こんな疲れた日に申し訳ないんだけど、ぎゅっと抱きしめて寝てもいいだろうか?」
「勿論です♡僕も涼二さんにぎゅっとされると安心するし、いっぱいいっぱい甘えさせたい♡おいで、涼二さん…♡♡」
「かなめっっっ…♡♡♡」
ぎゅっっっっっっ…♡♡♡
僕ら、久方ぶりに抱きしめ合いながら眠った…。
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