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大東京で爆走編
2 常磐卯の、昼間はOLで夜は魔法少女です。
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「あー、信じられない。品川駅に巨大ムカデの巣があるなんて。」
卯のが日本橋のオフィスに帰って来たのは夜の22時過ぎだった。出た時は室長しかいなかったオフィスに今は5人ほど職員がいた。私服姿だったり、卯のと似たようなフォーマルな恰好だったり、服装はまちまちである。
「卯のちゃん、おかえり。」
「久美子さん、ただいま戻りました。」
卯ののデスクの隣は30代半ばの女性職員、似鳥久美子だ。
「品川で大活躍だったみたいじゃない?後方支援がてんやわんやしていたわよ。」
「青龍様がまたいらっしゃったんです。不可抗力です。」
後方支援とは多くの人に目撃されてしまった怪異の噂を人知れず、されどすばやく鎮静させるために作られた。巨大ムカデのようなごまかしきれない妖怪が発生した場合には適当な理由をつけて現場を封鎖したり、必要に応じて目撃者の記憶を改ざんし、SNSの話題を誘導する。
多くの場合、フットワークの軽い使い魔や式神がこれらの仕事にあたるが、記憶の改ざんだけは特別な術を用いることができる職員が行う。
この職員の一人と卯のは折り合いが悪く、先ほども現場でひとしきり嫌味を言われてきたところだった。
「久美子さんはどちらに?」
「住宅街に出た熊型の妖怪の駆除よ。」
「それも本当に増えましたよね。」
「忙しいけれどあなたほどじゃないわ。この報告書を上げたら退勤だし。一級戦闘師は本当に大変よね。」
卯のが所属する警察庁の超自然現象対策室は、超自然的現象、いわゆる怪異現象を一般の市民たちにバレないように対処する秘密部隊である。
メンバーは不思議の術を使う巫覡と呼ばれる者たちで構成されている。多くの職員が昼間は一般人に紛れてパトロールをし、夜は不思議の術を使って人々の平和な生活を守っている。
その仕事は大きく三つある。
寺社仏閣から政治拠点まで国の要所を守る、結界師。
現世でさまようやっかいな死者の魂を払う、除霊師。
妖怪や荒ぶる御霊を時に暴力的に鎮める、戦闘師。
これらに加えて特殊職である後方支援チームと一般人で構成される事務チームがおり、東京エリアを管轄するのは総勢20人の巫覡だ。卯のはこの中で戦闘師に区分され、その中でも一級戦闘師の資格を有していた。
一級戦闘師とは、特に高い能力を持つ者に与えられる資格であり、妖怪退治のみならず、神と呼ばれるような者たちへの対処も任される。今日の仕事で言うと、京都の守護神とされる青龍の説得の仕事などだ。
ちなみに、これから卯のは報告書に着手するのだが、神レベルの存在が現れるとその報告書作業は通常の妖怪の二倍以上になる。一般人に神は視えないので、後方支援を頼らなくていいのはありがたいが、疲れる仕事の後の書類仕事はしんどい。
また、巨大ムカデも記憶改ざんの術まで使わねばならなくなったため、報告書量は通常の三倍といったところである。
「あ゛~!」
人化した柚子がさりげなく卯のの席にお茶を運ぶ。よくできた使い魔である。
ーーーー
そうして卯のが帰宅したのは日付も変わるころだった。ちなみに卯のの退勤後にも怪異は出るが、夜間パトロール部隊が対処する。規模が大きい怪異が発生すれば夜中でも未明でも呼び出されるのだが。
鍵を開けて自宅に入る。後ろから猫に戻った柚子も続く。
「ただいま~。」
玄関には複数の女ものの靴が並ぶ。単身者には贅沢な2LDKの部屋の奥から扉越しに「おかえり~。」という可愛らしい女性の声がした。
リビングの扉を開けると、ルームウェア姿で顔に美顔器を滑らせる眼鏡の女性がテレビを見ながらくつろいでいた。膝の上には灰色の猫が力尽きたようなだらしない姿勢で眠っている。
「今日も遅かったね。もう日付変わってるわ。」
「あ゛~、疲れた~。」
「その声、美人が台無しじゃん。夕飯の残り、温めようか?」
「お願い!着替えてくる!」
自室へ駆け込み、ベッドの上に出しっぱなしになっている今朝脱いだパジャマに着替えるとシートでメイクを落としながらリビングへ戻る。
食卓にはホカホカの少なめ白ご飯とお湯で溶かす味噌で作った即席の味噌汁、そして夜ご飯の余りと思われるキャベツと鶏肉とキノコを何かで炒めたおかずがあった。
「あ゛~、晴は私の神様だよ~。いただきます!」
「はいはい。召し上がれ。」
何か飲み物を持って、女性は卯のの向かいの席に座った。彼女は栗栖晴。卯のの大学時代からの友人でルームメイトである。
「全く、私が上京するまでの三年間、どうやって生きていたのか…。」
「ここまで忙しくなったのは晴が上京する少し前からよ。年に一度は帰省してたし、晴が家に泊まった時も帰りは早かったでしょう?」
卯のと晴は京都の某有名大学の工学部で学ぶリケジョであった。最初の間は知人程度の付き合いでしかなかったが、卒業研究のために同じ研究室に配属されると意気投合し、そろって大学院へ進学した。
修士課程を卒業後、卯のは就職し東京へ。晴は博士課程に進み、京都に残った。そして三年後、無事に博士号を取得した晴は東京の大学で研究員をしている。
「でも、去年はGWもお盆も年末年始も返上してたじゃない?労働基準法に違反してるんじゃない?」
「そ、そんなことないよ!晴だって土日を返上して実験してることあるじゃない!」
「私は平日の夜まで働かなくていいもの。思い出すわ、去年のGW。」
卯のも思い出してうぐとおかずを喉に詰まらせる。ちなみに塩こうじがきいてておいしい。
「私と渋谷に出かける約束があったのに、いつまでも来ないから心配して部屋に来てみたら、スーツのままソファーで寝てたんだから!一緒に住もうって決意した瞬間よ。」
「その節は本当に申し訳ない…。」
「死んでなくてよかったわ。ほんと、秘書事務ってそんなに大変な仕事なのね。印象変わったわ。」
卯のは今度は味噌汁でむせた。「ちょっと!大丈夫?」と晴が布巾をとりに台所へ向かう背中に心の中でまた謝る。卯のの特殊な仕事の話は許可がなければ晴のような一般人には話せないのだ。
なので、卯のは定時退勤の常習者だが、晴の中では毎晩遅くまで働かせるブラック企業勤務ということになっている。転職を勧められたことも一度や二度ではない。
「あ、そうそう。」
食後のお茶を啜っていた卯のに晴は嬉しそうに台所から声をかけた。
「GWなんだけれど、3日からじゃなくて2日の午後から大阪に行くことにしたから。」
「実験しなくて良さそうなの?」
「そうなの。一日早く行って駿介を驚かせてやろうと思って。」
「…青木くんには言ってないの?」
青木くんとは晴が学生時代から付き合っている恋人でもう5年近く続いている。卯のにとっても隣の研究室にいた同級生であるため、顔見知りである。
今は大阪の会社で社会人をしている。
卯のは何となく嫌な予感がした。こういう時の巫覡の予感はあたる。しかし、嬉しそうな晴を邪魔することもできず、とりあえず忘れてお風呂に入ることにした。
「お風呂入ってくる。晴はもう寝る?」
「うん。お休み。」
服を脱いで体を洗い、湯舟につかる。洗い場に出したたらいにも湯をはり、そこには風呂好きな猫である柚子と胡椒がおっさんのようにつかる。
〈一日の終わりのお風呂は最高だな。〉
〈その通りだな。〉
〈胡椒、お前は晴のお膝で爆睡していたじゃないかよ。〉
〈俺にはこの家を守っていたし、今日の巨大ムカデ事件を隠ぺいするために品川駅の監視カメラをハッキングした。〉
「はいはい。二人ともお疲れ様~。」
超自然現象対策室に所属する巫覡には見習い期間から使い魔が二匹支給される。一匹は主人に張り付いて仕事を全面サポートし、もう一匹は巫覡にとって唯一安全な拠点となる家を守る。
ちなみに何も知らない晴に、柚子は家出猫だと思われている。
〈晴が一緒に住むことになった時はどうなることかと思ったが、生活が快適になってよかった。〉
〈一日中家にいるお前は晴の恩恵を受けまくりだもんな。太ったぞ?〉
〈な…!?お前こそキャットタワーなんぞで遊びよって!使い魔の誇りを忘れたか!〉
〈俺がいない時、お前が晴と一緒に猫じゃらしで遊んでいるの知ってるからな。〉
「まあまあ…、二人とも…、明日も仕事なんだから…。」
〈おい、卯の、寝るな。〉
「喧嘩、しないで…。」
言いながらとろとろと卯のの瞼は下がっていく。そこに胡椒の猫パンチがさく裂した。
卯のが日本橋のオフィスに帰って来たのは夜の22時過ぎだった。出た時は室長しかいなかったオフィスに今は5人ほど職員がいた。私服姿だったり、卯のと似たようなフォーマルな恰好だったり、服装はまちまちである。
「卯のちゃん、おかえり。」
「久美子さん、ただいま戻りました。」
卯ののデスクの隣は30代半ばの女性職員、似鳥久美子だ。
「品川で大活躍だったみたいじゃない?後方支援がてんやわんやしていたわよ。」
「青龍様がまたいらっしゃったんです。不可抗力です。」
後方支援とは多くの人に目撃されてしまった怪異の噂を人知れず、されどすばやく鎮静させるために作られた。巨大ムカデのようなごまかしきれない妖怪が発生した場合には適当な理由をつけて現場を封鎖したり、必要に応じて目撃者の記憶を改ざんし、SNSの話題を誘導する。
多くの場合、フットワークの軽い使い魔や式神がこれらの仕事にあたるが、記憶の改ざんだけは特別な術を用いることができる職員が行う。
この職員の一人と卯のは折り合いが悪く、先ほども現場でひとしきり嫌味を言われてきたところだった。
「久美子さんはどちらに?」
「住宅街に出た熊型の妖怪の駆除よ。」
「それも本当に増えましたよね。」
「忙しいけれどあなたほどじゃないわ。この報告書を上げたら退勤だし。一級戦闘師は本当に大変よね。」
卯のが所属する警察庁の超自然現象対策室は、超自然的現象、いわゆる怪異現象を一般の市民たちにバレないように対処する秘密部隊である。
メンバーは不思議の術を使う巫覡と呼ばれる者たちで構成されている。多くの職員が昼間は一般人に紛れてパトロールをし、夜は不思議の術を使って人々の平和な生活を守っている。
その仕事は大きく三つある。
寺社仏閣から政治拠点まで国の要所を守る、結界師。
現世でさまようやっかいな死者の魂を払う、除霊師。
妖怪や荒ぶる御霊を時に暴力的に鎮める、戦闘師。
これらに加えて特殊職である後方支援チームと一般人で構成される事務チームがおり、東京エリアを管轄するのは総勢20人の巫覡だ。卯のはこの中で戦闘師に区分され、その中でも一級戦闘師の資格を有していた。
一級戦闘師とは、特に高い能力を持つ者に与えられる資格であり、妖怪退治のみならず、神と呼ばれるような者たちへの対処も任される。今日の仕事で言うと、京都の守護神とされる青龍の説得の仕事などだ。
ちなみに、これから卯のは報告書に着手するのだが、神レベルの存在が現れるとその報告書作業は通常の妖怪の二倍以上になる。一般人に神は視えないので、後方支援を頼らなくていいのはありがたいが、疲れる仕事の後の書類仕事はしんどい。
また、巨大ムカデも記憶改ざんの術まで使わねばならなくなったため、報告書量は通常の三倍といったところである。
「あ゛~!」
人化した柚子がさりげなく卯のの席にお茶を運ぶ。よくできた使い魔である。
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そうして卯のが帰宅したのは日付も変わるころだった。ちなみに卯のの退勤後にも怪異は出るが、夜間パトロール部隊が対処する。規模が大きい怪異が発生すれば夜中でも未明でも呼び出されるのだが。
鍵を開けて自宅に入る。後ろから猫に戻った柚子も続く。
「ただいま~。」
玄関には複数の女ものの靴が並ぶ。単身者には贅沢な2LDKの部屋の奥から扉越しに「おかえり~。」という可愛らしい女性の声がした。
リビングの扉を開けると、ルームウェア姿で顔に美顔器を滑らせる眼鏡の女性がテレビを見ながらくつろいでいた。膝の上には灰色の猫が力尽きたようなだらしない姿勢で眠っている。
「今日も遅かったね。もう日付変わってるわ。」
「あ゛~、疲れた~。」
「その声、美人が台無しじゃん。夕飯の残り、温めようか?」
「お願い!着替えてくる!」
自室へ駆け込み、ベッドの上に出しっぱなしになっている今朝脱いだパジャマに着替えるとシートでメイクを落としながらリビングへ戻る。
食卓にはホカホカの少なめ白ご飯とお湯で溶かす味噌で作った即席の味噌汁、そして夜ご飯の余りと思われるキャベツと鶏肉とキノコを何かで炒めたおかずがあった。
「あ゛~、晴は私の神様だよ~。いただきます!」
「はいはい。召し上がれ。」
何か飲み物を持って、女性は卯のの向かいの席に座った。彼女は栗栖晴。卯のの大学時代からの友人でルームメイトである。
「全く、私が上京するまでの三年間、どうやって生きていたのか…。」
「ここまで忙しくなったのは晴が上京する少し前からよ。年に一度は帰省してたし、晴が家に泊まった時も帰りは早かったでしょう?」
卯のと晴は京都の某有名大学の工学部で学ぶリケジョであった。最初の間は知人程度の付き合いでしかなかったが、卒業研究のために同じ研究室に配属されると意気投合し、そろって大学院へ進学した。
修士課程を卒業後、卯のは就職し東京へ。晴は博士課程に進み、京都に残った。そして三年後、無事に博士号を取得した晴は東京の大学で研究員をしている。
「でも、去年はGWもお盆も年末年始も返上してたじゃない?労働基準法に違反してるんじゃない?」
「そ、そんなことないよ!晴だって土日を返上して実験してることあるじゃない!」
「私は平日の夜まで働かなくていいもの。思い出すわ、去年のGW。」
卯のも思い出してうぐとおかずを喉に詰まらせる。ちなみに塩こうじがきいてておいしい。
「私と渋谷に出かける約束があったのに、いつまでも来ないから心配して部屋に来てみたら、スーツのままソファーで寝てたんだから!一緒に住もうって決意した瞬間よ。」
「その節は本当に申し訳ない…。」
「死んでなくてよかったわ。ほんと、秘書事務ってそんなに大変な仕事なのね。印象変わったわ。」
卯のは今度は味噌汁でむせた。「ちょっと!大丈夫?」と晴が布巾をとりに台所へ向かう背中に心の中でまた謝る。卯のの特殊な仕事の話は許可がなければ晴のような一般人には話せないのだ。
なので、卯のは定時退勤の常習者だが、晴の中では毎晩遅くまで働かせるブラック企業勤務ということになっている。転職を勧められたことも一度や二度ではない。
「あ、そうそう。」
食後のお茶を啜っていた卯のに晴は嬉しそうに台所から声をかけた。
「GWなんだけれど、3日からじゃなくて2日の午後から大阪に行くことにしたから。」
「実験しなくて良さそうなの?」
「そうなの。一日早く行って駿介を驚かせてやろうと思って。」
「…青木くんには言ってないの?」
青木くんとは晴が学生時代から付き合っている恋人でもう5年近く続いている。卯のにとっても隣の研究室にいた同級生であるため、顔見知りである。
今は大阪の会社で社会人をしている。
卯のは何となく嫌な予感がした。こういう時の巫覡の予感はあたる。しかし、嬉しそうな晴を邪魔することもできず、とりあえず忘れてお風呂に入ることにした。
「お風呂入ってくる。晴はもう寝る?」
「うん。お休み。」
服を脱いで体を洗い、湯舟につかる。洗い場に出したたらいにも湯をはり、そこには風呂好きな猫である柚子と胡椒がおっさんのようにつかる。
〈一日の終わりのお風呂は最高だな。〉
〈その通りだな。〉
〈胡椒、お前は晴のお膝で爆睡していたじゃないかよ。〉
〈俺にはこの家を守っていたし、今日の巨大ムカデ事件を隠ぺいするために品川駅の監視カメラをハッキングした。〉
「はいはい。二人ともお疲れ様~。」
超自然現象対策室に所属する巫覡には見習い期間から使い魔が二匹支給される。一匹は主人に張り付いて仕事を全面サポートし、もう一匹は巫覡にとって唯一安全な拠点となる家を守る。
ちなみに何も知らない晴に、柚子は家出猫だと思われている。
〈晴が一緒に住むことになった時はどうなることかと思ったが、生活が快適になってよかった。〉
〈一日中家にいるお前は晴の恩恵を受けまくりだもんな。太ったぞ?〉
〈な…!?お前こそキャットタワーなんぞで遊びよって!使い魔の誇りを忘れたか!〉
〈俺がいない時、お前が晴と一緒に猫じゃらしで遊んでいるの知ってるからな。〉
「まあまあ…、二人とも…、明日も仕事なんだから…。」
〈おい、卯の、寝るな。〉
「喧嘩、しないで…。」
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