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王妃のお茶会3 結局、王妃の前に私1人で連れて行かれました
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「少しお待ち下さい」
私は王妃宮に入る手前で、止められた。
「すいません。荷物は入る前に全て置いて行って頂けますよう、宜しくお願いします」
近衛の一人が言ってきたのだ。
「それと第一騎士団の面々はここでお待ちいただけるかな」
騎士団長が言った。そんなに私が王妃にいびられるのを邪魔したくないのだろうか?
「そのようなことは受けられませんな。メイナード様からはどんな事を言われてもリア嬢から離れるなと厳命を受けています」
デミアンが言った。
「貴様、1騎士のくせに王妃様に逆らうのか」
「しかし、メイナード様が」
「王妃様が信頼できないというのか」
「そうは言いませんが、リア様をお一人には出来ません」
「この騎士団長が責任を持って守るともうしている」
「しかし・・・・」
「デミアンさん、大丈夫ですよ」
埒が明かないので私が話すことにした。
「しかし、リアさん」
「代わりにこのポーチを持っていて頂けますか」
私は大切なポーションが入ったポーチをデミアンに託した。デミアンならちゃんと守ってくれるだろう。
まさか、ここまで言っておいて、王妃が中で毒殺するなんてことはないだろうと私は思った。
だが、私は楽観しすぎていた。
私達は王妃宮の長い廊下を歩いて中庭の前まで歩かされた。
ここは入り口からとても遠い。何かあれば、すぐに対応は出来ないだろう。
まあ、しかし、なんとかなるだろう。
と私は思っていたが、プリシラとベッキーは厳しい顔をしていた。
ま、何かあれば、私が対処すればいい話だが、毒消しのポーションが取り上げられたのだ。
王宮の料理を楽しみにしていた他の皆には飲食禁止を言い渡すしか無かった。
まあ、後でどこかのカフェで皆に奢れば良いだろう。
今回は私に付き合わせているのだ。それくらいの出費は痛くない・・・いや痛かった・・・・
また、ハンスから小遣いもらおう。
くれなかったらダンジョン潜って魔物を倒すしか無いか。
この時までは私は楽観していたのだ。
私の楽しい記憶のすべてが悲しい想い出になってしまうなんて、思ってもいなかった。
このときの楽観を私は後で嫌ほど後悔したのだ。
後悔先に立たず、このときほどこの諺の意味を感じたことはなかった。
中庭の手前の部屋の前で近衛師団長が止まった。
「Aクラスの皆さんはここでお待ち下さい。妃殿下はオーレリアさんのみと会われます」
騎士団長はいきなり言い出した。
「何をおっしゃっているのですか。あなたにそんな権限はないでしょう」
プリシラが言い放った。
「ほう、アボット公爵令嬢は妃殿下の意向を無視されるおつもりか」
「当然です。我がアボット公爵家は全面的にオーレリアさんを保護すると決めたのです。妃殿下は我が家と一戦交えるおつもりか」
「ほう、おかしいですな、私は先程アボット公爵様とお話させていただきましたが、公爵はそうとはおっしゃっていらっしゃいませんでしたが。最近、娘が平民の女と親しくなって困っているとおっしゃっていらっしゃましたぞ」
「何ですって」
プリシラは切れていた。
「そのくそオヤジ、今度という今度は縁を切ってやる・・・・」
なんかぶつぶつプリシラが言っている。
「プリシラ、良いのよ。無理しなくて」
私は言った。
「無理なんてしてないのわ。リア」
プリシラが必死に言い募る。
「そうよ、リア、私も一緒に行くわ」
ベッキーも言う。
「そうだ、リア、俺らも行く」
クラスの男共が言ってくれた。
「これはこれはオーレリア嬢は平民の皆様には好かれているようですな」
近衛師団長は笑って言った。
「兵士たちに鼻持ちならぬ高慢ちきな男と言われるよりもましですわ」
「なんだと」
私が嫌味で返すと近衛師団長はムっとした。
「あーら、私は師団長がそうだとは全然思っていませんでしたけど、そうなんですか」
「おのれ、小娘め、今に見ておれよ」
近衛師団長は歯ぎしりしてくやしがつた。
「騎士師団長。言葉がすぎますわよ」
プリシラがやんわり注意する。
「本当に育ったお里が知れますわね」
ベッキーが高らかに言い切った。
「な、なんだと」
騎士団長がわなわなと震えだした。
「騎士団長。押さえて下さい」
横からマイクさんが口を出してきた。
「オーレリアさん。申し訳ありませんが、ここからはお一人でお越しいただけますか」
マイクさんが低頭していってくれた。このまま怒って帰ろうかと一瞬思ったけれど、仕方がない。
「じゃあ皆、行ってくるわね」
私は笑顔で皆に別れを告げた。
「ちょっとリア、待ちなさいよ」
ベッキーが私に抱きついた。
「ベッキー」
私は驚いた。ベッキーの目から涙が出ているのだ。
「大丈夫だからベッキー」
私はベッキーの背中を軽く叩いて言った。
「でも、あなたが王妃様に虐められたら私が守ってあげられないじゃない」
「大丈夫だって、ベッキー。私を誰だと思っているのよ」
「おっちょこちょいで天然ボケのリアよ」
「ありがとう、じゃあ行ってくるわ」
私は手を振って歩き出した。
「リア!」
後ろからプリシラら皆の悲鳴に近い声が聞こえた。
私は振り返らずに手を振って歩いていった。
**************************************************
ついに一人で王妃の前に連れ出されるリア
その命や風前の灯?
私は王妃宮に入る手前で、止められた。
「すいません。荷物は入る前に全て置いて行って頂けますよう、宜しくお願いします」
近衛の一人が言ってきたのだ。
「それと第一騎士団の面々はここでお待ちいただけるかな」
騎士団長が言った。そんなに私が王妃にいびられるのを邪魔したくないのだろうか?
「そのようなことは受けられませんな。メイナード様からはどんな事を言われてもリア嬢から離れるなと厳命を受けています」
デミアンが言った。
「貴様、1騎士のくせに王妃様に逆らうのか」
「しかし、メイナード様が」
「王妃様が信頼できないというのか」
「そうは言いませんが、リア様をお一人には出来ません」
「この騎士団長が責任を持って守るともうしている」
「しかし・・・・」
「デミアンさん、大丈夫ですよ」
埒が明かないので私が話すことにした。
「しかし、リアさん」
「代わりにこのポーチを持っていて頂けますか」
私は大切なポーションが入ったポーチをデミアンに託した。デミアンならちゃんと守ってくれるだろう。
まさか、ここまで言っておいて、王妃が中で毒殺するなんてことはないだろうと私は思った。
だが、私は楽観しすぎていた。
私達は王妃宮の長い廊下を歩いて中庭の前まで歩かされた。
ここは入り口からとても遠い。何かあれば、すぐに対応は出来ないだろう。
まあ、しかし、なんとかなるだろう。
と私は思っていたが、プリシラとベッキーは厳しい顔をしていた。
ま、何かあれば、私が対処すればいい話だが、毒消しのポーションが取り上げられたのだ。
王宮の料理を楽しみにしていた他の皆には飲食禁止を言い渡すしか無かった。
まあ、後でどこかのカフェで皆に奢れば良いだろう。
今回は私に付き合わせているのだ。それくらいの出費は痛くない・・・いや痛かった・・・・
また、ハンスから小遣いもらおう。
くれなかったらダンジョン潜って魔物を倒すしか無いか。
この時までは私は楽観していたのだ。
私の楽しい記憶のすべてが悲しい想い出になってしまうなんて、思ってもいなかった。
このときの楽観を私は後で嫌ほど後悔したのだ。
後悔先に立たず、このときほどこの諺の意味を感じたことはなかった。
中庭の手前の部屋の前で近衛師団長が止まった。
「Aクラスの皆さんはここでお待ち下さい。妃殿下はオーレリアさんのみと会われます」
騎士団長はいきなり言い出した。
「何をおっしゃっているのですか。あなたにそんな権限はないでしょう」
プリシラが言い放った。
「ほう、アボット公爵令嬢は妃殿下の意向を無視されるおつもりか」
「当然です。我がアボット公爵家は全面的にオーレリアさんを保護すると決めたのです。妃殿下は我が家と一戦交えるおつもりか」
「ほう、おかしいですな、私は先程アボット公爵様とお話させていただきましたが、公爵はそうとはおっしゃっていらっしゃいませんでしたが。最近、娘が平民の女と親しくなって困っているとおっしゃっていらっしゃましたぞ」
「何ですって」
プリシラは切れていた。
「そのくそオヤジ、今度という今度は縁を切ってやる・・・・」
なんかぶつぶつプリシラが言っている。
「プリシラ、良いのよ。無理しなくて」
私は言った。
「無理なんてしてないのわ。リア」
プリシラが必死に言い募る。
「そうよ、リア、私も一緒に行くわ」
ベッキーも言う。
「そうだ、リア、俺らも行く」
クラスの男共が言ってくれた。
「これはこれはオーレリア嬢は平民の皆様には好かれているようですな」
近衛師団長は笑って言った。
「兵士たちに鼻持ちならぬ高慢ちきな男と言われるよりもましですわ」
「なんだと」
私が嫌味で返すと近衛師団長はムっとした。
「あーら、私は師団長がそうだとは全然思っていませんでしたけど、そうなんですか」
「おのれ、小娘め、今に見ておれよ」
近衛師団長は歯ぎしりしてくやしがつた。
「騎士師団長。言葉がすぎますわよ」
プリシラがやんわり注意する。
「本当に育ったお里が知れますわね」
ベッキーが高らかに言い切った。
「な、なんだと」
騎士団長がわなわなと震えだした。
「騎士団長。押さえて下さい」
横からマイクさんが口を出してきた。
「オーレリアさん。申し訳ありませんが、ここからはお一人でお越しいただけますか」
マイクさんが低頭していってくれた。このまま怒って帰ろうかと一瞬思ったけれど、仕方がない。
「じゃあ皆、行ってくるわね」
私は笑顔で皆に別れを告げた。
「ちょっとリア、待ちなさいよ」
ベッキーが私に抱きついた。
「ベッキー」
私は驚いた。ベッキーの目から涙が出ているのだ。
「大丈夫だからベッキー」
私はベッキーの背中を軽く叩いて言った。
「でも、あなたが王妃様に虐められたら私が守ってあげられないじゃない」
「大丈夫だって、ベッキー。私を誰だと思っているのよ」
「おっちょこちょいで天然ボケのリアよ」
「ありがとう、じゃあ行ってくるわ」
私は手を振って歩き出した。
「リア!」
後ろからプリシラら皆の悲鳴に近い声が聞こえた。
私は振り返らずに手を振って歩いていった。
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ついに一人で王妃の前に連れ出されるリア
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