好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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帝国の皇子たちに姉が一番強い事を教え込みました

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その後は結構大変だった。

剣聖は飛んでくるわ、何故か皇帝まで飛んできてもう大変だった。

煙男が皇帝に怒られそうになったので、その皇帝の足を思いっきり踏んでやった。

皇帝からは危険なことは止めるように言われたが、私は全く無視した。

その後、剣聖から、「陛下はリア様にずっと会いたいと希望していらっしゃいましたが、アリシア様のお許しがなくて、やっとお会いできたのです」と延々言われて、何とか陛下と仲直りしていただきたいと言われたのだが、私は母を捨てた皇帝を許すことが出来なかった。

それを遠くから達観したように煙男が見ていたのが、むかついが・・・・


翌朝私は煙男に朝食会場に招待してもらった。
朝なら、王妃達はまだ眠っていていないと聞いていたのだ。

大きな空間に、ポツンポツンと机があって子供たちが別れて食事をとっていた。

「え、エーレンが女連れで歩いている」
その中で体格の大きな男が叫んだ。

「本当だ」
「彼女か」
「破壊女だ」
皆それぞれ叫んできた。
昨日叩いたアウグスベルクだけは慌てて机の下に入り込んでいた。

「アウグ兄は何してんの?」
一番小さい男の子が聞いている。
「おい、隠れろ、殺されるぞ」
「えっ、でも、優しそうなおばちゃんだよ」
「ちょっとそこ、誰がおばちゃんよ」
私は最後の言葉に切れていた。16のうら若き乙女を捕まえておばちゃんとは何だ。

「小さな子から見たら16もおばちゃんだ」
そう言う、煙男を人睨みで黙らせる。

「えっ、ウェーーーん、おばちゃんに怒られた」
一番下が泣き出した。

「ちょっと、あんた、皇子でしょ、すぐに泣くな」
私が注意すると
「まあ、ヴァーレンベルク様。大丈夫ですか」
侍女がこれみよがしに声をかけてくる。その侍女は私を睨みつけていた。

「最近、陛下が物好きにも平民の女を後宮に入れたと聞きました。こんな怖い女だったなんて」
「な、何ですって」
私は侍女の言葉に更に切れた。

「まあ、そう怒るなよ」
煙男が私を抑える。

「ええ、皆聞いてくれ。彼女を紹介する」
「別にエーレンの彼女なんて紹介しなくていいぞ」
ガタイの大きな男が再度言った。

「はああ、何言っているんだ。こいつは俺の彼女じゃない。お前ら全員に関係あるんだ」
「新しい侍女か」
「彼女は私達のあ、あ、あ」
「えっ、愛人か」
どもったエーレンにガタイのお大きい男がかぶせる。

「誰が愛人よ」
私はそのガタイの大きい男の頭をしばいていた。

「き、貴様。皇子の俺の頭をしばくとはただではすまさん」
男が激昂して立ち上がった。
「あああ、殿下、絶対に勝てませんから、止めて下さい」
私の後ろにいたレオンが慌てて飛び出した。

「レオン、貴様アウグス付きだったんじゃ」
「昨日、オーレリア様に瞬殺されてしまいまして・・・・」
「はああ、お前が?敬語使うってことはお前より上ってこと」
「ふんっ、私はあなた達のお姉ちゃんだから」
「はっ?」
「だからエーレンの婚約者なんだろ」
「違う。あんたらの血の繋がったお姉ちゃんなの」

しーん

全員黙りこくってしまった。

えっ何故黙り込むの? 私を怖れてじゃないよね。どう見ても・・・・

「そうか、親父は隠し子を母に黙って作っていたのか」
「本当に女たらしだよな」
「で、隠し子が何なんだ」
こ、コイツラもう許さん。私は切れた。
せっかくお姉ちゃんをしようと思ったのに、コイツラは誰が一番偉いか力ずくで教え込まないといけないみたいだ。ふんっ。力勝負なら敵なし何だけど。

と思った時だ。

「リア、姉ということは、やっと私を父親だと認めてくれたんだな」
扉の後ろから喜んだ皇帝が現われたのだ。

こ、こいつこの大切な時に・・・・・

皆呆然として私達を見ていた。

「うそ、陛下がこの部屋に来た」
どの子かが、呆然とつぶやいた。

本当に皇帝は子供と関わっていないらしい。

「リア!父は嬉しいぞ」
皇帝が私に抱きつこうとした。

「んなわけあるか」
私は思いっきり皇帝を張り倒していた。

「えっ」
それを皆ぎょっとしてみていた。

あのガタイの大きい男も呆然としている。さっきは父親のこと散々けなしていたのに、面と向かってはしないのだろうか? 我が家は静かにしていると何をされるのかわからないので、13越えてから理不尽な母の命令には面と向かって反抗しているのだが。

皇帝と言えども親だろうが。文句はきちんと言わないと。

私は父親とは認めていないけど・・・・

「そんなやっと話せるようになったのに、はなしてくれない・・・・」
なおもうじうじ言う皇帝は剣のおじちゃんに回収されていった。


「あ、あの傍若無人な親父を張り倒していた・・・・・」
がたいのでかい男が呆然としていた。

「皇帝を張り倒す人始めてみた」
「こ、こいつに逆らったらやばいかも・・・・」

皇帝を張り倒したことで皆の態度が一変した。
急にみんな従順になったのだ。

それだけ皇帝は怖れられているということだろうか。

「よし、皆、ご飯食べ終わったら、訓練場へ行こう。お姉ちゃんが訓練つけてあげるわ」
私は一番得意なことをやろうとした。姉の特権で。

「えええ」
「なんか文句あるの?お姉ちゃんに勝ったらなんか一つ言う事聞いてあげるわよ」

「本当か」
ガタイのでかいのが乗ってきた。

「当然よ」
私は頷いた。

ふんっ、私に勝つなんて100年早いけどね。

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