好きになったイケメンは王子様でした~失恋から始まるシンデレラ物語・悪役令嬢もヒロインにも負けません

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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チェスター村で酒を飲まされて前後不覚になりました

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私はいきなり祖母に連れられて、祖母の村に転移させられてお冠だった。
弟たちやお妃様達にお別れが言えなかったのだから。

「まあ、リア、そう怒りなさんな。そもそもお前が私との約束を思い出さないのが悪いのじゃから」
祖母はそう言うと笑った。

「まあまあ、リア様。リア様も、もう16を超えられたのでしょう。どうぞこの村の酒をお飲み下さい」
「そうです。アリシア様なんて10歳の時からお茶代わりに飲んでいらっしゃいましたからな」
私は村の年寄り共に囲まれて宴会の中で酒をつがれていた。

「えっ、でも、ブライトンでは18からですから」
「まあまあ、そう言わずに、これはこの村の薬草酒ですじゃ。いわば薬です。悪酔いするものでもございませんから」
「えっ、そうなんですか」
私は悪酔いがどんなものかも知らなかった。というか、酒なんか飲んだこと無かった。
母は自分の事は棚において私については、こう言うことはとても過保護だったのだ。だからお酒なんて飲んだこともない。

一度母が美味しそうに飲んでいるから
「私も飲みたい」と言うと思いっきりしばかれて、
「お酒は20越えてからよ」と言われた。
18超えて飲めるのを知ったのは学園に入ってからだ。何、嘘を教えてくれてるんだ。母としては学園で飲んだら大変だとでも思ったのだろうか。もっとも学園内は禁酒だったが・・・・・

そのくせ薬草採りに7歳の子供に一人でダンジョンに潜らせていたことがよく判らなかったのだが。
絶対にその方が危険だと思う。最も私の障壁は完璧だったけど。
母の衝撃波を5歳で弾いてからかもしれない。行かされるようになったのはそれからだ。巨大モンスター以上の力を持つ母の攻撃を全て防いだから、ダンジョン潜っても安全だと思われたのだろうか。まあ、はっきり言って母はドラゴンよりも凶暴だったが・・・・


私は気の良い老人に注がれた酒を一口のんだ。

「美味しい」
それは甘口の飲みやすいお酒だった。私の薬みたいに苦くない。
なんかお腹の中が暖かくなって、そして、頭まで気持ちよくなってしまった。

そして気持ちが大きくなって・・・・・。

何故かそれからのことを覚えていなかった。

気持ちが大きくなってカートのこととか学園のこととか、父親に対する不満とか、色々話した気がする。

翌日会った祖母には、お前は良いやつだね。と涙目に言われるし、何話したんだろう。

「リア嬢がどれだけ彼氏のことを好きなのかよく判ったよ」
と道端であった老人に言われて赤面し、

「陛下もリア様につれなくされて可愛そうですな」
と言われて不満顔になるし、

「アリシア様が元気にしていらっしゃる様が判ってよかったです」
とおばあちゃんに言われて、そんな事も話したんだ。なんかとんでもないこともべらべら話したような気がした。

そして、私は心に決めたのだ。二度と酒は飲まないでおこうと。

何言ったか判らなくなるなど最悪だ。ベッキーなんかに後で馬鹿にされそうなこと平気で言いそうだし。君子危うきに近寄らずなのだ。

翌日、村で皆で盛大にポーションを作った。
ローマン商会が壊滅したことをうけて村も一旗揚げるんだそうだ。
祖母は元々帝国一の薬剤師なのだ。帝国一の薬屋を運営しようと思えば出来るはずだ。
まあ、それは母にも言えたのだが。この二人ものぐさなのか、金儲けに興味がないのかそう言うことはからっきしだった。

この二人にいやどちらかにベッキーが付けば世界一の薬屋を作るのも可能だろう。
でもそれを言うと私でも可能なのかも。
もしカートにふられたらそれもいいかもしれない。

村は若者は少なかった。

なんか皆ローマン商会にスカウトされて行ったそうだ。
今回の大捕物で結構捕まったかもしれない。

でも、ローマン商会もなんで水増しポーションなんて作ったんだろう。
普通にやっていても利益は出るのに。

長老に聞くと長老は笑って言った。
「皆少しでも利益が出るようにしたいんですよ。少ない労力でね。
リア様みたいにまっとうに働こうという人が少ないのかもしれませんな」

「でも、人に後ろ指さされてやるの嫌じゃない?」
私が聞くと
「そう、私どもも、子供たちにもっときちんと教育すればよかったですよ。あなたの母上のアリシア様みたいに」
「えっ、母の教育って本当に酷いんですよ。あれで潰れなかったのが不思議なくらいで」
私は呆れて言った。あれは教育でない。絶対に虐待だ。まあ、そのお陰で障壁が上達したというのはあるけど・・・・

「まあ、そういうふうに言われても、このように立派にお育ちになっていらっしゃるんですから」
長老は笑って言った。

「反面教師かもしれませんが、あなた様は本当に真っ直ぐにお育ちになっていらっしゃっていますよ。王国の人が羨ましいですな」
「長老、そういうふうに褒められても何も出ませんよ」
「いやいや、アイツラも罪は償わないといけませんが、少しは恩赦していただければと思っただけです」
長老が笑って言った。

「判りました。そんなことなら、頼りたくないですが、エーレンフリートにでも頼んでおきます」
「さすがリア様。第一王子殿下とお知り合いになられましたか」
「まあ一応血の繋がった弟ですからね」
「血が繋がっていても、帝国では皇子様方の後継者争いが激しいとか聞いておりましたからな」
「ですよね。彼奴等全員しばいておきましたから、また、なんかやっていたら言って下さい。しばきに帰ってきますから」
私は笑って言った。

「リア、こんな所で油を売っていたのかい。お前に教えることがあるからさっさと来な」
「えっ、なになに何。超特級の上のポーションがあるの」
私は喜んで祖母について言った。

「何言ってんだい。そんなのあったら神様になっちゃうじゃないか。そんな不遜なことを私ゃ考えてないよ。転移じゃよ」
「えっ、転移教えてくれるの」
私は喜び勇んで聞いた。
転移さえ習得できればここからカートに会いに行く事が出来るかもしれない。

「そんなに甘くないよ。すぐに遠距離なんて無理だからね。少しずつ、だよ」
「うん判った。がんばってみる」
私はそれから2日間祖母に付ききっきりで転移を教えてもらったのだった。

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