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王宮の入り口で母と親子喧嘩をやって周りに迷惑かけまくりました
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今日から1日2話更新です。
よろしくお願いします。
**********************************
私は王都の門から王宮まで騎士たちを伴って行進した。
と言うか行進させられた。
騎士たちの喜びようはもう、どうしよもないレベルで、メイナード様率いる第一騎士団第一中隊に先導されて、騎士は100騎以上が続いた。
「ちょっとベッキー、私まだ王族ではないんだけど」
「一応、今は帝国の皇女様でしょ」
「でも、私は平民のオーレリアでカートに嫁ぎたいの。世の中の全ての女の子に希望を与えるんだから」
「いや、でも、あんたはどう見ても別格よ。障壁を使えば世界最強魔導師だし、ポーションを作らせたら世界最高の薬師だし。普通帝国に行っても皇子の后に求められる人材よ。それいらないなんてふざけたこと言うのは、うちのバカセドリックとローマンに金つかまされたうちのバカ貴族共だけよ。アイツラは本来は国家反逆罪で処刑レベルよ」
「いや、王子のお嫁さんの基準はお淑やかであるとか、高貴な血が流れているとかだろう」
オーガストが言う。
「そんなのなんの足しにもならないじゃない。もしリアが帝国に取られていたら、それこそ、絶対に王国は帝国に頭が上がらなくなったのよ」
「いや、まあ、それは」
「まあ、そこまで強いとは思わないけど、未来の学園の優秀な平民の女の子にもチャンスを残してやりたいのよね」
私は言い切った。
「本当にやっちゃって良いの?」
「当然。ベッキー・ヨークの初出番よ。デビュタントね」
「なんか違うような気がするけど」
ベッキーがブツブツ文句を言った。
馬車が王宮の入り口につける。
そこには近衛が整列していた。
皆少し緊張しているみたいだ。それに目には嫌悪感が浮かんでいる。帝国の皇女に対するものだろう。私にやったら二度とポーションわけてやんない。
うやうやしく、メイナード様が扉を開けてくれた。
「どうぞ。我らが姫君」
私はその手を取ってゆっくりと降り立った。
「えっ!」
周りの近衛たちは私を見て固まった。
「皆、元気にしていた?」
私は笑って手を振った。
「あっ、リアだ」
「うそ!」「ほんとだ!」
「リアだ」
「リアが皇女になって帰ってきたぞ」
騎士たちの喜びが爆発していた。
「これで、これでまともなポーションが手に入る」
泣いている騎士までいる。
「すごい人気でございますな」
「まあ、ポーションの力よね。母の七転八倒ポーションは本当に酷いから」
そう言いつつ、私はそこに何故かいる母を見つけた。
なんかジルおじさんの横に正装して立っていたのだ。
私の頭の中は一瞬で戦闘モードに変わった。
「この大嘘つき!」
私は渾身の力を振り絞って障壁を母に叩きつけた。
しかし、母は、ヒョイッと飛上ってそれを躱した。
「いきなり何すんのよ」
衝撃波をこちらに放ってくる。
私はそれを障壁で受けた。
凄まじい爆発が私と母の間で起こる。
私と母は睨み合った。
「糞ばばあ! あんたよくも私に王族に近づくな、なんてふざけた事教えてくれたわね」
「事実でしょ」
「何を言ってんのよ。そもそも、私が王族だったじゃない」
私は障壁を母に叩きつける。
母はそれを避ける。王宮の柱が爆発した。
「だから何も知らないあんたが王族に近づいたらろくなことにならないでしょ」
「自分が帝国の皇帝に捨てられたからって、私も一緒にしないでよ」
「何言ってんのよ。バカ娘。皇帝を捨てたのは私よ。そう聞かなかなったの?」
「そんなの聞いていないわよ」
「あの馬鹿、自分の見栄張るために本当のこと教えなかったのね、どういう事ルーカス」
母はここにいない皇帝に怒り、怒りの矛先を目の前のルーカスに向けた。
「いや、そこは、リア様は陛下に対してお怒りで、ほとんど陛下とはお話なさらなかったんです。アリシア様が王族に近づくなっておっしゃっていらっしゃったからではないのですか」
アリシアの怒りをモロに受けてさすがの剣聖も必死に言い訳していた。
「じゃあ、あなたから話しておきなさいよ」
「アリシア様。そんなの陛下の娘だと初めて知らされて、怒り狂っておられるリア様に話せるわけ無いでしょう」
「そうよ。そもそも母さんが、私は皇帝の娘だって前もって話してくれていたら、この王宮出ていく事はなかったのよ」
「ふんっ、何よ。その軟弱発想。たかだか皇女くらいで怖気づいて逃げ出すあんたが弱いんでしょ」
「何言ってんのよ。王子を好きになったら縁を切るって言っての母さんじゃない。そんな事言っておきながラ自分は皇帝の子供をハラマされたってどういうことよ」
「その生まれてきた子のあんたに言われたくないわよ」
「何ですって」
私は切れかけた。
「二人共やめんか!」
そこにジルおじさんの渾身の怒り声が空気を振動させて爆発した。
私は怒りも忘れて思わず首をすくめた。たまに温厚なジルおじさんも怒る時があるのだ。そう言う時は従ったほうが良いのだ。
周りにいた騎士たちは思わず平伏していた。
でも、納得いかない私は思いっきり明後日の方を向く。
母も同じだ。
「リア、お前は王宮を壊すつもりか」
「おじさん。お言葉ですけど、一撃必殺、母とやる時は本気でやらないと、こちらがやられるの。それに悪いことをしたらしたって認識させないと、他の人間が迷惑被るんのよ」
「何ですって」
「だってそうじゃない。クソババアに殺されかけたお貴族様の数は二桁を超えるんだから」
「何を言っているの。あいつらは悪い事をしたら悪いことをしたってはっきりと教えてやらないと、いけないのよ。本来ならジルの仕事じゃない。それを代わってやってあげていたのよ。ジルには感謝してほしいわ」
「いや、ちょっと待て、なんで殺しかける必要がある」
いや、今気になるところはそこじゃない。
「貴族は平気で平民殺しているじゃない。有耶無耶にしているだけでしょ。だから今度やったら死ぬってはっきりと思い知らさないといけないのよ。それだけ貴族たちは傲慢なのよ」
「でも、なんでジルおじさんなの」
母の後にやっと私が話しかけられた。
「それはジルが王国No.2の実力者だからに決まっているでしょ」
「えっ、王国No.2」
「あんた相変わらず、何にも知らないのね。ジルは王弟よ」
「えっ、王弟ってあの貴族年鑑に載っている超イケメンの?」
私はまじまじとジルおじさんを見た。
いや、たしかに少しはイケメンかもしれないけれど、貴族年鑑の超イケメンとは天地雲泥の差がある。
「全然違うじゃない」
私がポツリと言った。
「えええ?、そう?、あの年鑑、ジルの特徴は捉えているわよ。目元とか髪の色とか目の色とか」
「いや、あれは実物と比べたら絶対に詐欺だって」
私は言い張った。
「そんなに実物のほうが良いのか」
ジルおじさんは笑っていた。
「んなわけ無いでしょ」
その言葉にジルおじさんは不機嫌そうな顔をするがそれどころではない。
「ねえ、貴族年鑑って嘘書いていいの?」
私はベッキーに聞いた。
「王弟殿下が貴族年鑑と違うのは割と有名よ。会ってて気付かなかったのはリアくらいじゃない。ハンスさんとか他の皆は絶対に知っていたわよ」
「じゃああんたも」
「そんなの当たり前でしょ。王弟殿下におじさんなんて不敬なこと言っているのあんたくらいよ」
「ちょっと、ベッキー、ジルおじさんが王弟殿下だって知っていたらちゃんと教えてよ」
私が怒って言うと、
「あんたヴァージル殿下と何年の付き合いなのよ」
「うーん、生まれた時から」
「ふつう気づきなさいよ」
ベッキーに呆れられた。今後は知らない人には正式なフルネームを聞くようにしよう。ジルとかカートとかでなくて、 ヴァージル・ブライトンとかカーティス・ブライトンとかフルネームならいくら私でも気付く。
そう後でベッキーに言ったら
「そんなの偽名答えるに決まっているでしょ」とさらにバカにされた。
「あんたあれだけ会っていて気付かないんだから、余程注意力散漫なのか目が悪いのかどちらかよ」とまで言われた。そこまで言われる必要はないんじゃない!
「それより、リア、今後はジルの事はジルおじさんじゃなくてお父様と呼びなさい」
母がいきなり変なこと言ってきた。
「はいっ? 私ってやっぱりジルおじさんと母さんの子供だったの?」
私は昔その可能性も考えたことはあったのだ。全くジルおじさんが相手にされていないので違うとは思ったが・・・・
「んなわけ無いでしょ。あんたはヨーナスの雰囲気そのままじゃない」
「ヨーナスって誰?」
「陛下のお名前です」
剣のおじちゃんが教えてくれた。その横でベッキーが白い目で見ている。その目は皇帝の名前くらい覚えていろと言っていた。
「じゃあ、何で、ジルおじさんをお父様って呼ばないといけないのよ」
「そんなの私と結婚するからに決まっているでしょ」
母がまた爆弾発言をした。
「ええええ!、あれだけ冷たくしていて、今頃くっつくことにしたの」
私は呆れて言った。
「うるさいわね。あんたが王子と結婚したいって言うから、その体制を整えてあげたんじゃない」
私は母の言葉に開いた口が塞がらなかった。
「母さんがいるから私はカートの婚約者から外されたのに。今更言うか」
「まあまあ、リア、それはそれで大貴族様方の反応がとても楽しみよ」
ベッキーはもう完全に他人事だった。
「えええ、でも王弟の子供と王子とって結婚できるの?」
「ジルとあなたは血が繋がっていないから問題ないわよ」
「ま、じゃあ良いわ。大貴族様の不満は全部母に被ってもらいましょう。じゃあベッキー、剣のおじちゃん後は宜しく」
「本当にされるのですか」
剣のおじちゃんが困って聞いてきた。
「まあ、更になんかややこしくなってきたけど、私は平民としてカートと婚約したいの。皇帝との間の事は後はベッキーに任せるから。まあ、皇帝と血の繋がりくらいは事実だから認めてあげてもいいから。よろしくね」
私は笑って手を振った。
「それって皇女だって言っているのと同じよね」
ベッキーの独り言は無視して、私はカートのもとに転移したのだった。
*****************************************************************
さて大貴族共が畏れていたアリシアが王弟妃になるみたいです。
そんなにすんなり行くのか。
でも、アリシアに逆らえる者は怒った時のリアくらいで、大貴族と言えども、命がなくなるかも・・・・
今夜はまず、リアとカートです。
乞う!ご期待
ラストスパートします。
よろしくお願いします。
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私は王都の門から王宮まで騎士たちを伴って行進した。
と言うか行進させられた。
騎士たちの喜びようはもう、どうしよもないレベルで、メイナード様率いる第一騎士団第一中隊に先導されて、騎士は100騎以上が続いた。
「ちょっとベッキー、私まだ王族ではないんだけど」
「一応、今は帝国の皇女様でしょ」
「でも、私は平民のオーレリアでカートに嫁ぎたいの。世の中の全ての女の子に希望を与えるんだから」
「いや、でも、あんたはどう見ても別格よ。障壁を使えば世界最強魔導師だし、ポーションを作らせたら世界最高の薬師だし。普通帝国に行っても皇子の后に求められる人材よ。それいらないなんてふざけたこと言うのは、うちのバカセドリックとローマンに金つかまされたうちのバカ貴族共だけよ。アイツラは本来は国家反逆罪で処刑レベルよ」
「いや、王子のお嫁さんの基準はお淑やかであるとか、高貴な血が流れているとかだろう」
オーガストが言う。
「そんなのなんの足しにもならないじゃない。もしリアが帝国に取られていたら、それこそ、絶対に王国は帝国に頭が上がらなくなったのよ」
「いや、まあ、それは」
「まあ、そこまで強いとは思わないけど、未来の学園の優秀な平民の女の子にもチャンスを残してやりたいのよね」
私は言い切った。
「本当にやっちゃって良いの?」
「当然。ベッキー・ヨークの初出番よ。デビュタントね」
「なんか違うような気がするけど」
ベッキーがブツブツ文句を言った。
馬車が王宮の入り口につける。
そこには近衛が整列していた。
皆少し緊張しているみたいだ。それに目には嫌悪感が浮かんでいる。帝国の皇女に対するものだろう。私にやったら二度とポーションわけてやんない。
うやうやしく、メイナード様が扉を開けてくれた。
「どうぞ。我らが姫君」
私はその手を取ってゆっくりと降り立った。
「えっ!」
周りの近衛たちは私を見て固まった。
「皆、元気にしていた?」
私は笑って手を振った。
「あっ、リアだ」
「うそ!」「ほんとだ!」
「リアだ」
「リアが皇女になって帰ってきたぞ」
騎士たちの喜びが爆発していた。
「これで、これでまともなポーションが手に入る」
泣いている騎士までいる。
「すごい人気でございますな」
「まあ、ポーションの力よね。母の七転八倒ポーションは本当に酷いから」
そう言いつつ、私はそこに何故かいる母を見つけた。
なんかジルおじさんの横に正装して立っていたのだ。
私の頭の中は一瞬で戦闘モードに変わった。
「この大嘘つき!」
私は渾身の力を振り絞って障壁を母に叩きつけた。
しかし、母は、ヒョイッと飛上ってそれを躱した。
「いきなり何すんのよ」
衝撃波をこちらに放ってくる。
私はそれを障壁で受けた。
凄まじい爆発が私と母の間で起こる。
私と母は睨み合った。
「糞ばばあ! あんたよくも私に王族に近づくな、なんてふざけた事教えてくれたわね」
「事実でしょ」
「何を言ってんのよ。そもそも、私が王族だったじゃない」
私は障壁を母に叩きつける。
母はそれを避ける。王宮の柱が爆発した。
「だから何も知らないあんたが王族に近づいたらろくなことにならないでしょ」
「自分が帝国の皇帝に捨てられたからって、私も一緒にしないでよ」
「何言ってんのよ。バカ娘。皇帝を捨てたのは私よ。そう聞かなかなったの?」
「そんなの聞いていないわよ」
「あの馬鹿、自分の見栄張るために本当のこと教えなかったのね、どういう事ルーカス」
母はここにいない皇帝に怒り、怒りの矛先を目の前のルーカスに向けた。
「いや、そこは、リア様は陛下に対してお怒りで、ほとんど陛下とはお話なさらなかったんです。アリシア様が王族に近づくなっておっしゃっていらっしゃったからではないのですか」
アリシアの怒りをモロに受けてさすがの剣聖も必死に言い訳していた。
「じゃあ、あなたから話しておきなさいよ」
「アリシア様。そんなの陛下の娘だと初めて知らされて、怒り狂っておられるリア様に話せるわけ無いでしょう」
「そうよ。そもそも母さんが、私は皇帝の娘だって前もって話してくれていたら、この王宮出ていく事はなかったのよ」
「ふんっ、何よ。その軟弱発想。たかだか皇女くらいで怖気づいて逃げ出すあんたが弱いんでしょ」
「何言ってんのよ。王子を好きになったら縁を切るって言っての母さんじゃない。そんな事言っておきながラ自分は皇帝の子供をハラマされたってどういうことよ」
「その生まれてきた子のあんたに言われたくないわよ」
「何ですって」
私は切れかけた。
「二人共やめんか!」
そこにジルおじさんの渾身の怒り声が空気を振動させて爆発した。
私は怒りも忘れて思わず首をすくめた。たまに温厚なジルおじさんも怒る時があるのだ。そう言う時は従ったほうが良いのだ。
周りにいた騎士たちは思わず平伏していた。
でも、納得いかない私は思いっきり明後日の方を向く。
母も同じだ。
「リア、お前は王宮を壊すつもりか」
「おじさん。お言葉ですけど、一撃必殺、母とやる時は本気でやらないと、こちらがやられるの。それに悪いことをしたらしたって認識させないと、他の人間が迷惑被るんのよ」
「何ですって」
「だってそうじゃない。クソババアに殺されかけたお貴族様の数は二桁を超えるんだから」
「何を言っているの。あいつらは悪い事をしたら悪いことをしたってはっきりと教えてやらないと、いけないのよ。本来ならジルの仕事じゃない。それを代わってやってあげていたのよ。ジルには感謝してほしいわ」
「いや、ちょっと待て、なんで殺しかける必要がある」
いや、今気になるところはそこじゃない。
「貴族は平気で平民殺しているじゃない。有耶無耶にしているだけでしょ。だから今度やったら死ぬってはっきりと思い知らさないといけないのよ。それだけ貴族たちは傲慢なのよ」
「でも、なんでジルおじさんなの」
母の後にやっと私が話しかけられた。
「それはジルが王国No.2の実力者だからに決まっているでしょ」
「えっ、王国No.2」
「あんた相変わらず、何にも知らないのね。ジルは王弟よ」
「えっ、王弟ってあの貴族年鑑に載っている超イケメンの?」
私はまじまじとジルおじさんを見た。
いや、たしかに少しはイケメンかもしれないけれど、貴族年鑑の超イケメンとは天地雲泥の差がある。
「全然違うじゃない」
私がポツリと言った。
「えええ?、そう?、あの年鑑、ジルの特徴は捉えているわよ。目元とか髪の色とか目の色とか」
「いや、あれは実物と比べたら絶対に詐欺だって」
私は言い張った。
「そんなに実物のほうが良いのか」
ジルおじさんは笑っていた。
「んなわけ無いでしょ」
その言葉にジルおじさんは不機嫌そうな顔をするがそれどころではない。
「ねえ、貴族年鑑って嘘書いていいの?」
私はベッキーに聞いた。
「王弟殿下が貴族年鑑と違うのは割と有名よ。会ってて気付かなかったのはリアくらいじゃない。ハンスさんとか他の皆は絶対に知っていたわよ」
「じゃああんたも」
「そんなの当たり前でしょ。王弟殿下におじさんなんて不敬なこと言っているのあんたくらいよ」
「ちょっと、ベッキー、ジルおじさんが王弟殿下だって知っていたらちゃんと教えてよ」
私が怒って言うと、
「あんたヴァージル殿下と何年の付き合いなのよ」
「うーん、生まれた時から」
「ふつう気づきなさいよ」
ベッキーに呆れられた。今後は知らない人には正式なフルネームを聞くようにしよう。ジルとかカートとかでなくて、 ヴァージル・ブライトンとかカーティス・ブライトンとかフルネームならいくら私でも気付く。
そう後でベッキーに言ったら
「そんなの偽名答えるに決まっているでしょ」とさらにバカにされた。
「あんたあれだけ会っていて気付かないんだから、余程注意力散漫なのか目が悪いのかどちらかよ」とまで言われた。そこまで言われる必要はないんじゃない!
「それより、リア、今後はジルの事はジルおじさんじゃなくてお父様と呼びなさい」
母がいきなり変なこと言ってきた。
「はいっ? 私ってやっぱりジルおじさんと母さんの子供だったの?」
私は昔その可能性も考えたことはあったのだ。全くジルおじさんが相手にされていないので違うとは思ったが・・・・
「んなわけ無いでしょ。あんたはヨーナスの雰囲気そのままじゃない」
「ヨーナスって誰?」
「陛下のお名前です」
剣のおじちゃんが教えてくれた。その横でベッキーが白い目で見ている。その目は皇帝の名前くらい覚えていろと言っていた。
「じゃあ、何で、ジルおじさんをお父様って呼ばないといけないのよ」
「そんなの私と結婚するからに決まっているでしょ」
母がまた爆弾発言をした。
「ええええ!、あれだけ冷たくしていて、今頃くっつくことにしたの」
私は呆れて言った。
「うるさいわね。あんたが王子と結婚したいって言うから、その体制を整えてあげたんじゃない」
私は母の言葉に開いた口が塞がらなかった。
「母さんがいるから私はカートの婚約者から外されたのに。今更言うか」
「まあまあ、リア、それはそれで大貴族様方の反応がとても楽しみよ」
ベッキーはもう完全に他人事だった。
「えええ、でも王弟の子供と王子とって結婚できるの?」
「ジルとあなたは血が繋がっていないから問題ないわよ」
「ま、じゃあ良いわ。大貴族様の不満は全部母に被ってもらいましょう。じゃあベッキー、剣のおじちゃん後は宜しく」
「本当にされるのですか」
剣のおじちゃんが困って聞いてきた。
「まあ、更になんかややこしくなってきたけど、私は平民としてカートと婚約したいの。皇帝との間の事は後はベッキーに任せるから。まあ、皇帝と血の繋がりくらいは事実だから認めてあげてもいいから。よろしくね」
私は笑って手を振った。
「それって皇女だって言っているのと同じよね」
ベッキーの独り言は無視して、私はカートのもとに転移したのだった。
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さて大貴族共が畏れていたアリシアが王弟妃になるみたいです。
そんなにすんなり行くのか。
でも、アリシアに逆らえる者は怒った時のリアくらいで、大貴族と言えども、命がなくなるかも・・・・
今夜はまず、リアとカートです。
乞う!ご期待
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