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破落戸に寝ている所を襲われました
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たくさんの物語の中から、このお話を選んでいただいてありがとうございます。
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私はニーナ・イナリ、この世界では珍しい黒目黒髪だ。そして銀縁メガネをしているんだけど、見た目はとても地味で、他の男の子らが言うにはダサイそうだ。そう言った男の子は思いっきり蹴飛ばしてやったけど……
私は、この髪の色のせいで、「魔王」とか、「化け物」とか言われて、同い年の子らにはやし立てられて虐められることも多かった。
なんでも、千年前にこの世を支配していた魔王が黒目黒髪だったそうだ。
そんな昔の話を持ってくるなよ!
昔は何を言われても黙っていた。そして、皆が言い飽きるまでただひたすら堪えていたんだけど、最近は反撃している。
それも魔法で!
そう、なんとこの世界では魔法が使えるのだ。
まあ、私の使える魔法なんて、水をぶっかけるとかお尻に火を付けるとか本当に簡単な物しかできないんだけど。
一度火魔法で逃げられて家具に火がついて慌てて水をぶっかけて消したことがあって、それ以来火魔法の使用は禁止されているんだけど。
もっとも魔法が使えるのは一部の人みたいで、平民の中では少ないみたい。
そして、どうやら、私は前世の記憶があるらしいのだ。
もっとも病院とかいう所でずうーーーーっと寝ていた記憶が大半なんだけど。
前世は病弱で外で遊んだ記憶なんてほとんど無かった。
前世で死ぬ時に来世は健康な体で生まれたいってお祈りしたら、本当に健康体になっていたのだ。
今まで風邪一つ引いたことはない。
前世の記憶はふざけて、川に突き落とされて溺れかけた時に、一気に甦ったのだ。
そのまま、3日間高熱にうなされて大変だった。
この生まれ変わった世界が前世の小説によくあったようなゲームの世界かどうかは判らない。だって親にはゲームは目が悪くなるからだめと言われて、あまりさせてもらえなかったし……
でも、どのみちなら、公爵令嬢とか、王女様とかに生まれ変わりたかった。
それをおばあちゃんに言うと、
「欲張るんじゃないよ!」
って怒られたけど、まあ、五体満足で健康に生まれたのだから、そこでよしとすべきなんだと思った。
そんなおばあちゃんが私をおいて亡くなった。
両親を事故で亡くした私をここまで育ててくれた大切なおばあちゃんだった。
私はついに一人になってしまったのだ。
私は大泣きした。
葬式は近所のおばちゃん達が総出でやってくれた。私は悲しくてそれどころではなかったのだ。
そんな涙にくれているなかだ。
私の前で、駆けていた向かいの家のキッカが盛大に転けてくれた。
血を出して、盛大に泣き出したのだ。
私は思わずキッカを片手で抱いて、やってしまったのだ。
「痛いの痛いの飛んでいけ!」
そう、おまじないをかけたのだ。
私の手からキラキラした光が光って、それがキッカの傷に向かって飛ぶと、その傷を包んだ。そして、傷ががあっという間に塞がったのだ。
皆が、ぎょっとして私達を見た。
や、やってしまった!
前世の記憶を思い出した頃から急にこんな事が出来るようになったのだ。
そして、喜んでおばあちゃんに自慢したら、おばあちゃんには人前では絶対に使うなときつく言われていたのだ。こんなの使うって皆に知られたら、どこかに連れ去られて監禁されてしまうよと。
まずい、やってしまった……
「おい、今の見たか?」
たまたま通りかかった、冒険者らしき男達が言っているのが聞こえた。
みんな驚いて私を見ているし……
「何をやっているんだい。そろそろ葬儀を始めるよ」
そんな時、となりのおばちゃんが声をかけてくれて、慌てて皆、動き出した。
そう、何も無かったかのように。
私は完全に誤魔化せたと思ったのだ。
その夜中までは……
私は葬儀を終えて疲れきっていた。
大半は近所のおばちゃん達がしきってくれたのだけど……
最後に大家さんに、言われたのだ。
「今まではあんたのおばあちゃんがいたから、格安に貸し出していたんだけど、おばあちゃんがいなくなったんだから、出来たらさっさと出て行ってほしい」と
「あんた、こんな時に何を言うんだい!」
となりのおばちゃんが文句を言ってくれたから、大家さんは引っ込んでくれたけど、すぐとは言わなくてもいずれは出て行かざるを得ないだろう。
出るったって、どこに行けば良い?
私はおばあちゃんが亡くなって天涯孤独になってしまったのだ。
行くところなんてあるわけない。
それやこれやを考えてたら、いつの間にか私は寝てしまっていた。
そして、夢の中で私はこけたキッカに
「痛いの痛いの飛んでいけ」
と魔法をかけていた。これはおそらく、前世の物語に見た癒し魔法のヒールだと思う。普通は「ヒール」ってカッコよく呪文を唱えるんだけどなんかヒールではうまくいかなくて、いつも「痛いの痛いの飛んでいけ」なんだけど。
そう思っていた私は突然、男に襲われたのだ。
伸し掛かられて、必死に抵抗しようとしてはっとして目を覚ましたのだ。
そして、私は目の前に男の顔を見たのだ。
現実にも私は男にのしかかられていたのだ。
「えっ?」
とっさに何が起こったか判らなかった。
「動くんじゃない!」
そんな私の首筋にナイフが突きつけられたのだ。
私は恐怖のあまり声も出なかった。
とっさのことに魔法も何も使えなかったのだ。
金縛りにかかったみたいだった。
「結構かわいい顔しているぜ」
男がいやらしい目で私を睨めつけたのだ。
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絶体絶命のニーナ
続きはすぐです。
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私はニーナ・イナリ、この世界では珍しい黒目黒髪だ。そして銀縁メガネをしているんだけど、見た目はとても地味で、他の男の子らが言うにはダサイそうだ。そう言った男の子は思いっきり蹴飛ばしてやったけど……
私は、この髪の色のせいで、「魔王」とか、「化け物」とか言われて、同い年の子らにはやし立てられて虐められることも多かった。
なんでも、千年前にこの世を支配していた魔王が黒目黒髪だったそうだ。
そんな昔の話を持ってくるなよ!
昔は何を言われても黙っていた。そして、皆が言い飽きるまでただひたすら堪えていたんだけど、最近は反撃している。
それも魔法で!
そう、なんとこの世界では魔法が使えるのだ。
まあ、私の使える魔法なんて、水をぶっかけるとかお尻に火を付けるとか本当に簡単な物しかできないんだけど。
一度火魔法で逃げられて家具に火がついて慌てて水をぶっかけて消したことがあって、それ以来火魔法の使用は禁止されているんだけど。
もっとも魔法が使えるのは一部の人みたいで、平民の中では少ないみたい。
そして、どうやら、私は前世の記憶があるらしいのだ。
もっとも病院とかいう所でずうーーーーっと寝ていた記憶が大半なんだけど。
前世は病弱で外で遊んだ記憶なんてほとんど無かった。
前世で死ぬ時に来世は健康な体で生まれたいってお祈りしたら、本当に健康体になっていたのだ。
今まで風邪一つ引いたことはない。
前世の記憶はふざけて、川に突き落とされて溺れかけた時に、一気に甦ったのだ。
そのまま、3日間高熱にうなされて大変だった。
この生まれ変わった世界が前世の小説によくあったようなゲームの世界かどうかは判らない。だって親にはゲームは目が悪くなるからだめと言われて、あまりさせてもらえなかったし……
でも、どのみちなら、公爵令嬢とか、王女様とかに生まれ変わりたかった。
それをおばあちゃんに言うと、
「欲張るんじゃないよ!」
って怒られたけど、まあ、五体満足で健康に生まれたのだから、そこでよしとすべきなんだと思った。
そんなおばあちゃんが私をおいて亡くなった。
両親を事故で亡くした私をここまで育ててくれた大切なおばあちゃんだった。
私はついに一人になってしまったのだ。
私は大泣きした。
葬式は近所のおばちゃん達が総出でやってくれた。私は悲しくてそれどころではなかったのだ。
そんな涙にくれているなかだ。
私の前で、駆けていた向かいの家のキッカが盛大に転けてくれた。
血を出して、盛大に泣き出したのだ。
私は思わずキッカを片手で抱いて、やってしまったのだ。
「痛いの痛いの飛んでいけ!」
そう、おまじないをかけたのだ。
私の手からキラキラした光が光って、それがキッカの傷に向かって飛ぶと、その傷を包んだ。そして、傷ががあっという間に塞がったのだ。
皆が、ぎょっとして私達を見た。
や、やってしまった!
前世の記憶を思い出した頃から急にこんな事が出来るようになったのだ。
そして、喜んでおばあちゃんに自慢したら、おばあちゃんには人前では絶対に使うなときつく言われていたのだ。こんなの使うって皆に知られたら、どこかに連れ去られて監禁されてしまうよと。
まずい、やってしまった……
「おい、今の見たか?」
たまたま通りかかった、冒険者らしき男達が言っているのが聞こえた。
みんな驚いて私を見ているし……
「何をやっているんだい。そろそろ葬儀を始めるよ」
そんな時、となりのおばちゃんが声をかけてくれて、慌てて皆、動き出した。
そう、何も無かったかのように。
私は完全に誤魔化せたと思ったのだ。
その夜中までは……
私は葬儀を終えて疲れきっていた。
大半は近所のおばちゃん達がしきってくれたのだけど……
最後に大家さんに、言われたのだ。
「今まではあんたのおばあちゃんがいたから、格安に貸し出していたんだけど、おばあちゃんがいなくなったんだから、出来たらさっさと出て行ってほしい」と
「あんた、こんな時に何を言うんだい!」
となりのおばちゃんが文句を言ってくれたから、大家さんは引っ込んでくれたけど、すぐとは言わなくてもいずれは出て行かざるを得ないだろう。
出るったって、どこに行けば良い?
私はおばあちゃんが亡くなって天涯孤独になってしまったのだ。
行くところなんてあるわけない。
それやこれやを考えてたら、いつの間にか私は寝てしまっていた。
そして、夢の中で私はこけたキッカに
「痛いの痛いの飛んでいけ」
と魔法をかけていた。これはおそらく、前世の物語に見た癒し魔法のヒールだと思う。普通は「ヒール」ってカッコよく呪文を唱えるんだけどなんかヒールではうまくいかなくて、いつも「痛いの痛いの飛んでいけ」なんだけど。
そう思っていた私は突然、男に襲われたのだ。
伸し掛かられて、必死に抵抗しようとしてはっとして目を覚ましたのだ。
そして、私は目の前に男の顔を見たのだ。
現実にも私は男にのしかかられていたのだ。
「えっ?」
とっさに何が起こったか判らなかった。
「動くんじゃない!」
そんな私の首筋にナイフが突きつけられたのだ。
私は恐怖のあまり声も出なかった。
とっさのことに魔法も何も使えなかったのだ。
金縛りにかかったみたいだった。
「結構かわいい顔しているぜ」
男がいやらしい目で私を睨めつけたのだ。
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絶体絶命のニーナ
続きはすぐです。
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