転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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破落戸に襲われた所を現れた白馬の王子様に助けてもらいました

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「どのみち奴隷として奴隷商に売るんだ。皆でまわそうぜ」
私の頭の上にいる男が言った。

私は周りを男たちに囲まれているのに気付いた。奴隷として売るだ? この国では奴隷の売買は禁止されている。見つかったら下手したら処刑だ。こいつら、本気で私を売る気なんだ! 私は逃げ出そうとするも、動けなかった。

抵抗しようにも両手も他の男に押さえられていた。

こいつら葬儀の時に側にいた冒険者だ。この国境の村の近くに小さなダンジョンがあって偶に冒険者達がこの村に滞在することがあった。そいつらだ。たまに冒険者崩れの奴らが犯罪にてを出すって聞いたことがあった。こいつらがそうみたいだ。

「いや!」
私は恐怖のあまり小さく首を振ることしかできなかったのだ。

男がナイフを私の首に押し付けたまま、私の服に手をかけたのだ。

「きゃっ」
そして、男は片手で私のブラウスを引きちぎったのだ。

私は恐怖で体が固まっていた。

声も殆ど出なかったのだ。

でも、男がニヤリと笑った。

「胸は貧相だな」
しかし、私はその一言で私の金縛りが解けた。
平常心に戻ったのだ。

絶対に許さない! こんな男に私の素肌が見られて、それも貧乳だと言いやがった!
私の怒りに火が着いたのだ。

私は渾身の火魔法を男に叩きつけてたのだ。
「ギャッ」
男が叫んで火達磨になると同時に何故か男が吹っ飛んでいた。

男の今までいた空間に別の男の人が立っていたのだ。

その男はとてもイケメンで、その立ち居振舞いは王子様のようにりりしかった。
私はこんな時にもかかわらず、思わずうっとりとしてしまった。

そのイケメンは私の上にいた男をけとばしてくれたのだ。

「な、何奴だ」
「ふんっ、冒険者崩れか。か弱い女を襲うとは許せん」
男は次の瞬間には私の手を押さえていた男を殴り倒していた。

「ウィル、後ろ!」
後ろから声がかかり、その男の人に殴りかかろうとした男をウィルと呼ばれたイケメンが避けて、男をその勢いを利用して投げ飛ばしていた。

周りの男たちもあっという間に、ウィルの仲間と思しき他の男達が倒してくれていた。

「大丈夫か、お嬢さん」
ウィルが私に声をかけてくれた。

「は、はひ。アイがとうございまちゅ」
私は噛みまくっていた。

「さ、これを着て」
ウィル様は自らの上着を私にかけてくれた。

凄い、ものすごくスマートだ。

今までの恐怖もなんのその、私は真っ赤になっていた。

「でも」
私が遠慮しようとすると
「服が破けている」
「きゃっ」
私はウィルに指摘されて、慌てて王子様の服で前を隠した。
ブラウスが半分裂けて、おっぱいが半分飛び出していたのだ。
嘘! ウィルに見られた。それも貧乳を。

私に火魔法で焼かれた男は転がりまわって火を消そうとしていた。

このくそ冒険者をもっと燃やしてやりたい気分だった。


周りは大騒ぎになって、周りのおじちゃんやおばちゃんらが慌てて駆けつけてきた。

「うちのニーナに襲いかかるなんてこんな冒険者ら許せない」
「本当だ。コイツラのあそこをちょん切ればいいさ」
おばちゃんらが、庭いじりに使う大鋏を持ち出して、拘束された冒険者たちのあそこを実際に切り落としかねない勢いだった。

直ちに国境警備の騎士が飛んできてて、冒険者らを拘束していった。

そんな中、いつの間にか私を助けてくれたウィルらはいなくなっていた。

国境警備の騎士たちがそのウィルにペコペコしていたのが印象的だった。

そして、いなくなってから私はそのウィルの上等な上着を着ていたのを思い出していた。

私は国境警備の人たちに、その上等な上着をウィルに返してお礼が言いたい旨を伝えた。

でも、何故か国境警備の人は微妙な反応をしてくれた。

隊長と思しき人が来て、直接返すのは難しい旨を説明してくれた。

良く要領は判らなかったが、どうやらウィルは貴族の、それも私達平民が一生涯お目にかかれないような高位の方みたいだった。

私は騎士隊の隊長に、ウィル宛に一生懸命御礼状を書いて上着を預けたのだった。

でも、礼には及ばないし、当然のことをしたまでだ、上着はそちらで適当に処分してくれればいいと口頭で返事をもらっただけだった。

私にはその人の仲間がその人のことをウィルと呼んでいたことしか判らなかった。

「ウィル様」
私はさっそうと現れたウィルがさっそうと悪漢を退治してくれた所を何回も思い出した。
「さっ、これを着て」
スマートに私に服を着せてくれたところも……

なんて格好良かったんだろう!
私の中ではそのウィルが私の憧れの人になるのに時間はかからなかった。
そう、たとえ二度と会えなくても、私の心には一生涯残るのだと。
その上着は私にとって宝物になったのだった。



そして、そんな私に王立学園の入学願書が送られてきたのは翌年の1月だった。

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ここまで読んで頂いてありがとうございます。

今日はできる限り多く更新していきたいと思います。
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