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班分けで嫌なやつと一緒になってしまいました
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私達はその後、各クラスに別れてホームルームがあった。
前世はほとんど病院住まいだったから、同年代の友達はいなかった。それに、今世は虐められっ子だったから地元には友達はほとんどいなかった。
近所のおばさんたちは親切にしてくれたけど、
「あの子達ももう少し大人になったら、あんたにあんなことはしないのに」
と愚痴っていたけれど、あることないこと突っかかってくる近所の男の子たちを私は普段は無視していたのだ。
でも、この学園では私は虐められっ子ではない。絶対にたくさん友達を作るのだ。私の前の騎士希望の男の子と後ろのライラとかいう女の子とは気が合いそうだ。
ようし、頑張るぞ!
私は気合を入れ直したのだ。
我がC組の担任は優しそうな女の先生だった。
「私はヒルダ・トゥーリ。平民出身です」
私はその言葉に驚いた。王立学園には平民出身の先生もいるんだ。
将来私も先生になっても良いかもしれない、と先生を見て思った。
「ふんっ、平民かよ」
馬鹿にしたような声が響いた。赤髪の大きな体格の男がふんぞり返って座っていた。
頷いている見目麗しい女たちもいる。
こいつら、皆、お貴族様なのか? 確かに貴族は偉いのかもしれないけれど、それを威張ることではないと思う。
ノブレス・オブリージュなのだ。
学則の第一条にもこの学園に在籍している間は身分による差別を禁止するとでかでかと書かれているのだ。
まあ、ご領主様がつけてくれた家庭教師からは、これはあくまでも建前ですから、くれぐれも信じて行動しないようにと釘を刺されたが、デカデカと校則に書かれているのだ。少しくらいは大丈夫のはずだ。私は校則を盾にやる気満々だった。
そして、私は露骨に嫌な顔をしてやったのだ。
「何だ。なんか文句があるのか?」
男は私の視線に気づいて噛み付いてきたが、
「別に」
私は視線をそらしてやった。
「では、端から順番に自己紹介をしていって下さい」
「俺はヨーナス・スオラハティ。父親は騎士をしていて、俺も親の跡を継ぎたいと思っています。
皆、宜しく!」
一番前のヨーナスが元気よく自己紹介していくれた。
貴族たちは無視したみたいだが、平民達が拍手をする。私も盛大に拍手した。
次は私だ。少し緊張した。
「私はニーナ・イナリです。つい半年前までは王立学園のことなんて何も知りませんでした。でも、せっかく入れたからには一生懸命いろんなことに取り組んでいくので、よろしくお願いします」
「ふーん」
貴族たちは無視したが、平民達は拍手してくれた。
次はライラだ。茶色の美しい髪をしている。なんだか、動きも優雅だ。さすが、王立学園って感じなんだけど、がさつな私は少し恥ずかしくなった。
「ライラ・ハナミと言います。父はハナミ商会を運営しています」
そこで皆の驚きの声が上がる。結構有名な商会みたいだ。
そうか金持ちのお嬢様なのか。
私は少し悲しくなった。私と友だちになるのはハードルが高いかもしれない……
「せっかく王立学園に入れたので、貴族も平民もなく、お友達になってくれたら嬉しいです」
私はその言葉に盛大に拍手した。そうだ。私もそう言いたかったのだ。
現金なもので私はライラにとても共感したのだ。
そして、単純な私はライラの言葉を信じたのだ。これで絶対に友だちになれると……
そして、あの生意気な赤髪のアハティの番になった。
「俺はアハティ・ヴオリスト。父親は男爵家次男だ」
「えっ、お父さんが男爵家の次男ってことは今は平民ってことじゃないの?」
私は後ろのライラに聞いていた。
「何だと。その黒髪、なんか言ったか」
「黒髪って何よ! 私はニーナって名前があるのよ。あんたは少し前に言われた人の名前も覚えられないの?」
私が馬鹿にして言ってやったのだ。
「何だと!」
「やるの!」
私は燃やす気満々だった。こういう威張った奴は大嫌いなのだ。
村で威張った村長の息子も私にお尻に火をつけられてからは私の前では威張るのは止めたのだ。
「ちょっと、ニーナ、止めなさいよ」
慌てて真ん中のライラが止めようとしてくれた。
「二人共止めなさい!」
そこに担任の怒声が響いた。
「この学園では、身分によっての差別は禁止されています。もしこれ以上争うならば学園長のところに行ってもらいます。よろしいですね」
学園長って聞いて、アハティは静かになったんだけど、後でライラに聞いたら学園長は伯爵家の当主だそうだ。
「げっ、私って、伯爵様の前で居眠りしていたんだ」
私は頭を抱えた。
「あなた、もっと凄い事やってくれた気がするけれど……」
ライラは呆れてくれて、横でヨーナスが頷いてくれたんだけど、私はこの時はその意味が良く判らなかった。
「では、お昼からはみなさんがこの学園に慣れるのを目的に恒例のオリエンテーションがあります。各班に別れてやってもらいます。
班分けは縦の列で行います。列で一つの班にしますからそのつもりで」
「ええええ! 列ってことはアハティと一緒なの」
私の大声が響いた。
「ちょっとそこの黒髪、俺の名前を呼び捨てにするな。それと俺も嫌だ」
「私も絶対にいやよ」
「はい、そこ。文句は受け付けません。それ以上言うと学園長の前に出てもらいますからね」
先生に怒られて終わってしまったんだけど。
私は別にあんな優しそうな学園長の前に出さされてもなんとも思わないけれど、アハティは急にしおらしくなるんだけど。それだけ伯爵は怖いんだろうか?
私には良く判らなかった。
私にはお貴族様は一つのくくりで、男爵も伯爵も公爵も皆同じにしか見えなかったのだ。
その間の身分の開きが大きいなんて全く知りもしなかった。
後で食事時に散々ライラにバカにされたんだけど。
だってお貴族様はお貴族様じゃない! 私達平民にとってはすべて雲の上の人なのだ。
でも、私の言葉は皆に完全に無視されたんだけど……なんでだ?
**************************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
私の別の物語『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです 』が書籍化されて全国1200もの書店様で売られています。
詳しくは10センチ下を御覧下さい。きれいな表紙絵にリンク張っています。
手にとって見てもらえたら嬉しいです!
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「あの子達ももう少し大人になったら、あんたにあんなことはしないのに」
と愚痴っていたけれど、あることないこと突っかかってくる近所の男の子たちを私は普段は無視していたのだ。
でも、この学園では私は虐められっ子ではない。絶対にたくさん友達を作るのだ。私の前の騎士希望の男の子と後ろのライラとかいう女の子とは気が合いそうだ。
ようし、頑張るぞ!
私は気合を入れ直したのだ。
我がC組の担任は優しそうな女の先生だった。
「私はヒルダ・トゥーリ。平民出身です」
私はその言葉に驚いた。王立学園には平民出身の先生もいるんだ。
将来私も先生になっても良いかもしれない、と先生を見て思った。
「ふんっ、平民かよ」
馬鹿にしたような声が響いた。赤髪の大きな体格の男がふんぞり返って座っていた。
頷いている見目麗しい女たちもいる。
こいつら、皆、お貴族様なのか? 確かに貴族は偉いのかもしれないけれど、それを威張ることではないと思う。
ノブレス・オブリージュなのだ。
学則の第一条にもこの学園に在籍している間は身分による差別を禁止するとでかでかと書かれているのだ。
まあ、ご領主様がつけてくれた家庭教師からは、これはあくまでも建前ですから、くれぐれも信じて行動しないようにと釘を刺されたが、デカデカと校則に書かれているのだ。少しくらいは大丈夫のはずだ。私は校則を盾にやる気満々だった。
そして、私は露骨に嫌な顔をしてやったのだ。
「何だ。なんか文句があるのか?」
男は私の視線に気づいて噛み付いてきたが、
「別に」
私は視線をそらしてやった。
「では、端から順番に自己紹介をしていって下さい」
「俺はヨーナス・スオラハティ。父親は騎士をしていて、俺も親の跡を継ぎたいと思っています。
皆、宜しく!」
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貴族たちは無視したみたいだが、平民達が拍手をする。私も盛大に拍手した。
次は私だ。少し緊張した。
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貴族たちは無視したが、平民達は拍手してくれた。
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そこで皆の驚きの声が上がる。結構有名な商会みたいだ。
そうか金持ちのお嬢様なのか。
私は少し悲しくなった。私と友だちになるのはハードルが高いかもしれない……
「せっかく王立学園に入れたので、貴族も平民もなく、お友達になってくれたら嬉しいです」
私はその言葉に盛大に拍手した。そうだ。私もそう言いたかったのだ。
現金なもので私はライラにとても共感したのだ。
そして、単純な私はライラの言葉を信じたのだ。これで絶対に友だちになれると……
そして、あの生意気な赤髪のアハティの番になった。
「俺はアハティ・ヴオリスト。父親は男爵家次男だ」
「えっ、お父さんが男爵家の次男ってことは今は平民ってことじゃないの?」
私は後ろのライラに聞いていた。
「何だと。その黒髪、なんか言ったか」
「黒髪って何よ! 私はニーナって名前があるのよ。あんたは少し前に言われた人の名前も覚えられないの?」
私が馬鹿にして言ってやったのだ。
「何だと!」
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村で威張った村長の息子も私にお尻に火をつけられてからは私の前では威張るのは止めたのだ。
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慌てて真ん中のライラが止めようとしてくれた。
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そこに担任の怒声が響いた。
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ライラは呆れてくれて、横でヨーナスが頷いてくれたんだけど、私はこの時はその意味が良く判らなかった。
「では、お昼からはみなさんがこの学園に慣れるのを目的に恒例のオリエンテーションがあります。各班に別れてやってもらいます。
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先生に怒られて終わってしまったんだけど。
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私にはお貴族様は一つのくくりで、男爵も伯爵も公爵も皆同じにしか見えなかったのだ。
その間の身分の開きが大きいなんて全く知りもしなかった。
後で食事時に散々ライラにバカにされたんだけど。
だってお貴族様はお貴族様じゃない! 私達平民にとってはすべて雲の上の人なのだ。
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