31 / 106
魔術の大先生は皆に有意義なアドヴァイスをしてくれて、魔術が改善しました
しおりを挟む
そして、翌日の放課後、私はクラスの皆を引き連れて魔術師の塔の前に連れて行った。
「皆、打倒A組を達成するために、今日からはこのノルトハイム王国の誇る世界一の魔術師、ヨーゼフ大先生に教わることになりました」
「えっ、ヨーゼフ先生って偏屈じじいとして有名なんじゃ……」
ライナーが余計な一言を呟いた。
「アミや。教育が出来とらんぞ!」
ヨーゼフ先生はそう言うや、ライナーを雷撃で一撃していた。
「ギャーーーー」
ライナーは黒焦げになって倒れ込んだ。
皆ぎょっとしてヨーゼフ先生を見ているんだけど……
「ちょっと先生、やり過ぎでは」
私が注意するが
「ふんっ、あのようなちゃちな雷撃ごとき防げんでどうする」
「いや、普通は無理ですから」
皆がいきなり10メートルくらい後ろにさがっているんですけど、どうするのよ?
「諸君。貴様等が何としてもA組に勝ちたいとアミに泣き込んだと聞いた。しかし、A組は高位貴族が多く、魔力量も多い。普通にやっていては勝てんぞ。それでも勝ちたいのか?」
ヨーゼフ先生は全員を見渡した。
「はい。先生、俺は勝ちたいです」
アーベルが手を上げてくれた。
「俺もです」
「私も」
「俺も」
皆各々声を上げてくれた。
「儂の訓練は厳しいぞ」
「望むところです」
アーベルが大きな声で頷いてくれた。
「そうか。儂は今まで取った弟子の数は少ない。今この国で今は2番目のアミの母親や、帝国の今の皇帝陛下、最近はここのアミだけじゃ。今回はアミに特にお願いされたから仕方なしに残り3週間、貴様等の面倒を見てやる。所詮相手は1年坊主じゃ。アミよりは確実に弱い。
儂の訓練は厳しいが、たった3週間とはいえ、おそらく貴様等の力は飛躍的に増えるじゃろう。最低1勝は出来るようにしてやるから心してかかるが良い」
ヨーゼフ先生はリップサービスかというほどの大口を叩いてくれたけれど……皆一勝出来たら、これは残りの二クラスに勝ったも同然ではないの。本当にそんなこと出来るんだろうか?
私は半信半疑だった。
「では、時間が無い。皆一斉に塔に向けて自分の一番得意な魔術を放ってくれ。詠唱して問題ないから何回もやってくれ」
「 そして、翌日の放課後、私はクラスの皆を引き連れて魔術師の塔の前に連れて行った。
「皆、打倒A組を達成するために、今日からはこのノルトハイム王国の誇る世界一の魔術師、ヨーゼフ大先生に教わることになりました」
「えっ、ヨーゼフ先生って偏屈じじいとして有名なんじゃ……」
ライナーが余計な一言を呟いた。
「アミや。教育が出来とらんぞ!」
ヨーゼフ先生はそう言うや、ライナーを雷撃で一撃していた。
「ギャーーーー」
ライナーは黒焦げになって倒れ込んだ。
皆ぎょっとしてヨーゼフ先生を見ているんだけど……
「ちょっと先生、やり過ぎでは」
私が注意するが
「ふんっ、あのようなちゃちな雷撃ごとき防げんでどうする」
「いや、普通は無理ですから」
皆がいきなり10メートルくらい後ろにさがっているんですけど、どうするのよ?
「諸君。貴様等が何としてもA組に勝ちたいとアミに泣き込んだと聞いた。しかし、A組は高位貴族が多く、魔力量も多い。普通にやっていては勝てんぞ。それでも勝ちたいのか?」
ヨーゼフ先生は全員を見渡した。
「はい。先生、俺は勝ちたいです」
アーベルが手を上げてくれた。
「俺もです」
「私も」
「俺も」
皆各々声を上げてくれた。
「儂の訓練は厳しいぞ」
「望むところです」
アーベルが大きな声で頷いてくれた。
「そうか。儂は今まで取った弟子の数は少ない。今この国で今は2番目のアミの母親や、帝国の今の皇帝陛下、最近はここのアミだけじゃ。今回はアミに特にお願いされたから仕方なしに残り3週間、貴様等の面倒を見てやる。所詮相手は1年坊主じゃ。アミよりは確実に弱い。
儂の訓練は厳しいが、たった3週間とはいえ、おそらく貴様等の力は飛躍的に増えるじゃろう。最低1勝は出来るようにしてやるから心してかかるが良い」
ヨーゼフ先生はリップサービスかというほどの大口を叩いてくれたけれど……皆一勝出来たら、これは残りの二クラスに勝ったも同然ではないの。本当にそんなこと出来るんだろうか?
私は半信半疑だった。
「では、時間が無い。皆順番に塔に向けて自分の一番得意な魔術を放ってくれ」
「じゃあ行きます」
ヨーゼフ先生の声にまずはアーベルが位置についた。
「火の神ヘパイストスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ファイアーボール!」
早速アーベルが火魔術を放ってくれた。
ゴルフボールくらいの大きさだ。
でも、これではAクラスのフランツの土魔術にあっさり防がれそうだ。
「よし、向こうで今から100回、死にもの狂いで魔術を放て」
ヨーゼフ先生は指示する。練習したら大きくなるんだろうか?
「次行きます」
ゲルトが出てきた。
「火の神ヘパイストスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ファイアーボール!」
ゴルフボール小のファイアーボールが飛んで行った。
「うーむ。その方は水魔術の方が使えるのでは無いか?」
ヨーゼフ先生がゲルトに指摘した。
「えっ、でも先生、俺、水魔術は殆ど出ないんですけど」
「取りあえずやってみるが良い」
「判りました」
ゲルトは深呼吸をした。
「水の神オーケアノスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ウォーター!」
ゲルトが詠唱したときだ。ぽつんとちいさな水滴がしたたり落ちた。
「えっ?」
「全然だな」
皆にがっかりされてゲルトは肩を落とした。
「その方、水を頭の中でイメージしとらん。大きな水の玉をイメージしてみろ」
「大きな水の玉ですか」
「そうだ。巨大な水の玉だ」
「巨大なですね」
「両手でつかめないくらいの大きな水の玉じゃぞ」
「判りました」
「よし、もう一度じゃ」
「水の神オーケアノスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ウォーター!」
そうしたらどうだろう。
ゲルトが詠唱した途端だ。
両手に抱えられないほど大きさの水の玉が出て来たのだ。
「「「おおおお!」」」
「やりました。先生」
でも、そう叫んだときだ。その水玉が安定を欠いて、ゲルトの上に落ちたのだ。
「ギャッ!」
ゲルトは濡れ鼠になった。
「まだまだじゃ。前に飛ぶようにあちらで練習してこい」
「はい。先生、頑張ります」
ゲルトは喜び勇んで練習に行った。
「ヨーゼフ先生、見ただけでその者の最適の魔術が判るんですね」
私が驚いて確認すると
「ふんっ、儂は世界一の魔術師じゃからの」
鼻をうごめかしてヨーゼフ先生は自慢した。
「先生。俺も見て下さい」
「俺も」
「私もよろしくお願いします」
皆とてもやる気になってヨーゼフ先生は大人気になった。
ヨーゼフ先生は二回に一回は為になるアドヴァイスをしてくれて、その度にその者の魔術が改善された。
これは上手くいけば勝てるかも……私達は希望を持って訓練を始めた。
*******************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます
必死に訓練始めるクラスメート。
果たして魔術大会の結果はどうなる。
次回をお楽しみに
「皆、打倒A組を達成するために、今日からはこのノルトハイム王国の誇る世界一の魔術師、ヨーゼフ大先生に教わることになりました」
「えっ、ヨーゼフ先生って偏屈じじいとして有名なんじゃ……」
ライナーが余計な一言を呟いた。
「アミや。教育が出来とらんぞ!」
ヨーゼフ先生はそう言うや、ライナーを雷撃で一撃していた。
「ギャーーーー」
ライナーは黒焦げになって倒れ込んだ。
皆ぎょっとしてヨーゼフ先生を見ているんだけど……
「ちょっと先生、やり過ぎでは」
私が注意するが
「ふんっ、あのようなちゃちな雷撃ごとき防げんでどうする」
「いや、普通は無理ですから」
皆がいきなり10メートルくらい後ろにさがっているんですけど、どうするのよ?
「諸君。貴様等が何としてもA組に勝ちたいとアミに泣き込んだと聞いた。しかし、A組は高位貴族が多く、魔力量も多い。普通にやっていては勝てんぞ。それでも勝ちたいのか?」
ヨーゼフ先生は全員を見渡した。
「はい。先生、俺は勝ちたいです」
アーベルが手を上げてくれた。
「俺もです」
「私も」
「俺も」
皆各々声を上げてくれた。
「儂の訓練は厳しいぞ」
「望むところです」
アーベルが大きな声で頷いてくれた。
「そうか。儂は今まで取った弟子の数は少ない。今この国で今は2番目のアミの母親や、帝国の今の皇帝陛下、最近はここのアミだけじゃ。今回はアミに特にお願いされたから仕方なしに残り3週間、貴様等の面倒を見てやる。所詮相手は1年坊主じゃ。アミよりは確実に弱い。
儂の訓練は厳しいが、たった3週間とはいえ、おそらく貴様等の力は飛躍的に増えるじゃろう。最低1勝は出来るようにしてやるから心してかかるが良い」
ヨーゼフ先生はリップサービスかというほどの大口を叩いてくれたけれど……皆一勝出来たら、これは残りの二クラスに勝ったも同然ではないの。本当にそんなこと出来るんだろうか?
私は半信半疑だった。
「では、時間が無い。皆一斉に塔に向けて自分の一番得意な魔術を放ってくれ。詠唱して問題ないから何回もやってくれ」
「 そして、翌日の放課後、私はクラスの皆を引き連れて魔術師の塔の前に連れて行った。
「皆、打倒A組を達成するために、今日からはこのノルトハイム王国の誇る世界一の魔術師、ヨーゼフ大先生に教わることになりました」
「えっ、ヨーゼフ先生って偏屈じじいとして有名なんじゃ……」
ライナーが余計な一言を呟いた。
「アミや。教育が出来とらんぞ!」
ヨーゼフ先生はそう言うや、ライナーを雷撃で一撃していた。
「ギャーーーー」
ライナーは黒焦げになって倒れ込んだ。
皆ぎょっとしてヨーゼフ先生を見ているんだけど……
「ちょっと先生、やり過ぎでは」
私が注意するが
「ふんっ、あのようなちゃちな雷撃ごとき防げんでどうする」
「いや、普通は無理ですから」
皆がいきなり10メートルくらい後ろにさがっているんですけど、どうするのよ?
「諸君。貴様等が何としてもA組に勝ちたいとアミに泣き込んだと聞いた。しかし、A組は高位貴族が多く、魔力量も多い。普通にやっていては勝てんぞ。それでも勝ちたいのか?」
ヨーゼフ先生は全員を見渡した。
「はい。先生、俺は勝ちたいです」
アーベルが手を上げてくれた。
「俺もです」
「私も」
「俺も」
皆各々声を上げてくれた。
「儂の訓練は厳しいぞ」
「望むところです」
アーベルが大きな声で頷いてくれた。
「そうか。儂は今まで取った弟子の数は少ない。今この国で今は2番目のアミの母親や、帝国の今の皇帝陛下、最近はここのアミだけじゃ。今回はアミに特にお願いされたから仕方なしに残り3週間、貴様等の面倒を見てやる。所詮相手は1年坊主じゃ。アミよりは確実に弱い。
儂の訓練は厳しいが、たった3週間とはいえ、おそらく貴様等の力は飛躍的に増えるじゃろう。最低1勝は出来るようにしてやるから心してかかるが良い」
ヨーゼフ先生はリップサービスかというほどの大口を叩いてくれたけれど……皆一勝出来たら、これは残りの二クラスに勝ったも同然ではないの。本当にそんなこと出来るんだろうか?
私は半信半疑だった。
「では、時間が無い。皆順番に塔に向けて自分の一番得意な魔術を放ってくれ」
「じゃあ行きます」
ヨーゼフ先生の声にまずはアーベルが位置についた。
「火の神ヘパイストスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ファイアーボール!」
早速アーベルが火魔術を放ってくれた。
ゴルフボールくらいの大きさだ。
でも、これではAクラスのフランツの土魔術にあっさり防がれそうだ。
「よし、向こうで今から100回、死にもの狂いで魔術を放て」
ヨーゼフ先生は指示する。練習したら大きくなるんだろうか?
「次行きます」
ゲルトが出てきた。
「火の神ヘパイストスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ファイアーボール!」
ゴルフボール小のファイアーボールが飛んで行った。
「うーむ。その方は水魔術の方が使えるのでは無いか?」
ヨーゼフ先生がゲルトに指摘した。
「えっ、でも先生、俺、水魔術は殆ど出ないんですけど」
「取りあえずやってみるが良い」
「判りました」
ゲルトは深呼吸をした。
「水の神オーケアノスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ウォーター!」
ゲルトが詠唱したときだ。ぽつんとちいさな水滴がしたたり落ちた。
「えっ?」
「全然だな」
皆にがっかりされてゲルトは肩を落とした。
「その方、水を頭の中でイメージしとらん。大きな水の玉をイメージしてみろ」
「大きな水の玉ですか」
「そうだ。巨大な水の玉だ」
「巨大なですね」
「両手でつかめないくらいの大きな水の玉じゃぞ」
「判りました」
「よし、もう一度じゃ」
「水の神オーケアノスよ。我が身に力を貸してくれたまえ。出でよ、ウォーター!」
そうしたらどうだろう。
ゲルトが詠唱した途端だ。
両手に抱えられないほど大きさの水の玉が出て来たのだ。
「「「おおおお!」」」
「やりました。先生」
でも、そう叫んだときだ。その水玉が安定を欠いて、ゲルトの上に落ちたのだ。
「ギャッ!」
ゲルトは濡れ鼠になった。
「まだまだじゃ。前に飛ぶようにあちらで練習してこい」
「はい。先生、頑張ります」
ゲルトは喜び勇んで練習に行った。
「ヨーゼフ先生、見ただけでその者の最適の魔術が判るんですね」
私が驚いて確認すると
「ふんっ、儂は世界一の魔術師じゃからの」
鼻をうごめかしてヨーゼフ先生は自慢した。
「先生。俺も見て下さい」
「俺も」
「私もよろしくお願いします」
皆とてもやる気になってヨーゼフ先生は大人気になった。
ヨーゼフ先生は二回に一回は為になるアドヴァイスをしてくれて、その度にその者の魔術が改善された。
これは上手くいけば勝てるかも……私達は希望を持って訓練を始めた。
*******************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます
必死に訓練始めるクラスメート。
果たして魔術大会の結果はどうなる。
次回をお楽しみに
179
あなたにおすすめの小説
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
【完結】あなたが私を『番』にでっち上げた理由
冬馬亮
恋愛
ランバルディア王国では、王族から約100年ごとに『裁定者』なる者が誕生する。
国王の補佐を務め、時には王族さえも裁く至高の権威を持ち、裏の最高権力者とも称される裁定者。その今代は、先国王の末弟ユスターシュ。
そんな雲の上の存在であるユスターシュから、何故か彼の番だと名指しされたヘレナだったが。
え? どうして?
獣人でもないのに番とか聞いたことないんですけど。
ヒーローが、想像力豊かなヒロインを自分の番にでっち上げて溺愛するお話です。
※ 同時に掲載した小説がシリアスだった反動で、こちらは非常にはっちゃけたお話になってます。
時々シリアスが入る予定ですが、基本コメディです。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
『婚約もしていないのに婚約破棄ですか? 〜岩塩で殴れば目が覚めます?〜』
しおしお
恋愛
「岩を売る田舎娘と婚約?そんなもの破棄だ!」
――そう言い放ったのは、まだ婚約すら成立していないのに“婚約破棄”を宣言した内陸王国の王太子。
塩は海から来るもの。
白く精製された粉こそ本物。
岩塩など不純物の塊に過ぎない。
そう思い込んだ彼は、ハライト公国公爵令嬢ヴィエリチカを侮辱し、交易を軽んじた。
だが――
王都に届くその“白い粉”は、すべてハライト産の岩塩から精製されたものだった。
供給が止まった瞬間、王国は気づく。
塩は保存であり、兵站であり、治療であり、冬越しの生命線であったことを。
謝罪の席で提示された条件はただ一つ。
民への販売価格は据え置き。
だが国家は十倍で買い取ること。
誇りを守るために契約を受け入れた王太子。
守られたのは民。
削られたのは国家。
やがて赤字は膨らみ、担保は差し出され、王国は静かに編入されていく。
処刑はない。
復讐もない。
あるのは――帰結。
「塩は、穢れを流すためのものです」
笑顔で告げるヴィエリチカと、
王宮衛生管理局へ配属された元王太子。
これは、岩塩を侮った物語の、静かな終着点。
---
もしアルファポリス向けにもう少し軽くする版も欲しければ、作ります。
それとも、
・タグもまとめる?
・もっと煽る版にする?
・文学寄りにする?
どの方向で仕上げますか?
婚約破棄されたので、前世の知識で無双しますね?
ほーみ
恋愛
「……よって、君との婚約は破棄させてもらう!」
華やかな舞踏会の最中、婚約者である王太子アルベルト様が高らかに宣言した。
目の前には、涙ぐみながら私を見つめる金髪碧眼の美しい令嬢。確か侯爵家の三女、リリア・フォン・クラウゼルだったかしら。
──あら、デジャヴ?
「……なるほど」
『公爵家を乗っ取った男爵一家は、家系図から消えました』 ―偽令嬢は王太子妃を夢見て国外追放、私は公爵として責務を果たします―
ふわふわ
恋愛
両親を亡くし、幼くして公爵家の当主となったエレノア。
後見人を名乗って入り込んできたのは、男爵である叔父一家だった。
「公爵家は私たちが守ってあげる」
――そう言いながら、彼らはいつしか公爵を名乗り、財産を使い込み、娘を“公爵令嬢”と偽って社交界へ。
やがて王太子との婚約話まで進み、公爵家は完全に乗っ取られたかに見えた。
だが――
「その公爵令嬢、偽物ですわ」
静かに微笑んだ瞬間、全ては覆る。
血統の証、一族会議での断罪、王家への正式告発。
爵位僭称、王家欺瞞、財産横領。
男爵一家は次々と罪を暴かれ、家系図から名を消されていく。
救済はない。
情もない。
あるのは責務のみ。
「公爵は、情より責務です」
本物の公爵令嬢エレノアが、奪われた家と誇りを取り戻し、王家と対等に並び立つまでの徹底ざまぁ恋愛譚。
偽物は消え、本物だけが残る。
これは、乗っ取られた公爵家を完全に取り返す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる