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幼なじみと母の知り合いが母の秘密について話し始めたとき、その母本人が転移してきました
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癒やし魔術をかけてくれたレオさんと、幼なじみのリックが睨み合って、2人の間にバチバチ火花が飛んでいるんだけど……
「そういうお前こそ、何者だ? 人に名を聞くときはまず自分か名乗るのが筋だろう」
リックの何者だという誰何に対して、リオさんは同じ質問で返してくれた。
「俺はアミの幼なじみのリックだ。アミとはとても親しい間柄だ」
リックは本名を名乗らずに愛称を名乗った。その後ろのとても親しいというのはつける必要があったのかな? とは思うけど……まあ事実だけど……
「ふうん。親しいね」
訝しげにリオさんはじっくりとリックの頭の天辺からつま先まで見てくれた。
「何かお前を見ていると昔知っているとてもいけ好かないとある男を思い出す。その男は婚約者がいるにも関わらず、ぽっと出の胸のでかい女に籠絡されて、婚約者に冤罪を着せて断罪してくれた最低の男だった。その男に似た男をアミに近付ける訳にはいかない」
「はああああ? 変な最低の男に似ているだけでどうしてそこまで言われなければならない? そもそもお前はどういう権限があってそんなふざけた事を言うんだ? というか、俺が名乗ったんだからお前も名乗れよ」
レオさんの返事にリックが切れていた。
「ふんっ、俺様はレオ。アミとの関係は俺はアミのちち……そう、父親の友人だったんだ」
話の途中でレオさんはまずいという顔とをして話を誤魔化したんだけど、実際は何を言いたかったんだろう?
「アミの父親ってゲオルクさんか? 本当にそのゲオルクさんの友人だったのか?」
訝しそうにリックが聞くと、
「ゲオルクとは学園時代からの友人だ。ちなみに、アミの母のクリスとも友人だぞ」
「えっ、レオさんってお母様の友人だったの?」
私は驚いてレオさんを見た。
「そうだ。何しろ俺は魔術部の部長だったからな」
レオさんは胸を張ってくれた。
「えっ、魔術部って何なの?」
「アミは知らないのか? 俺が部長でクリスが副部長だったんだ。2人で色々やったぞ。そう言えば一度学園長の髪の毛を燃やした事があって、あれは面白かったな」
レオさんが自慢して言ってくれるんだけど、お母様はそんな悪い事していたんだ。だから学園長は私の事をとても警戒していたんだ。よく母娘二代で悪い事ばかりしていると注意されたけれど、自分の髪を燃やされたら普通は怒って当然だと思う。でも、さすがの私も学園長の髪を燃やしたことは無い。
いや、待てよ。代わりにガイスラー先生の髪の毛をウィンドカッターでザビエルにしたんだった……
変わらないことをしていると言えなくもないか?
でも、絶対に母ほど酷い事をしていないはずだ。
それに悪いことの半分はこの目の前のレオさんがやったに違いないんだから!
「だからアミにはお前の母の学園生活のことをいろいろ話せるぞ」
「えっ、是非とも聞きたい」
私はレオさんの言葉に飛びついた。
「アミ、そんな事聞いていいのか? 後でクリスティーネ様に絶対に怒られるぞ」
リックが余計な事を言ってくれるんだけど、
「待て、小僧。勝手にアミのことを呼び捨てにするな」
横からレオさんが文句を言い出してくれたんだけど。
「はああああ、お前にも、同じ事を返してやるよ」
リックは言い返してくれた。
「生意気な。そもそもアミの幼なじみと言うが、貴様をクリスが預かるとは到底思えないが」
「ふんっ、俺はクリスティーネ様の所で2ヶ月一緒に生活させてもらったぞ」
「嘘をつくな、絶対にあり得ないだろう!」
「レオさん。リックの言うことは事実よ」
「嘘だ! だってこいつの両親は平民女にうつつを抜かした軟弱最低男とその軟弱男に胸の大きさで迫って陥落させたあの平民女だぞ。クリスが認める訳がないだろう」
レオさんは信じられないみたいだった。
「ふーん。レオさん。クリスティーネ様と表面上の付き合いしかないから、本当の事を知らないんじゃない?」
「な、何だと! そんな事はあるか!」
「じゃあ、クリスティーネ様が一番好きなお菓子知っている?」
「一番好きなお菓子だと? そんなの彼奴は甘いものには目が無かったからな。何でも目の色を変えて食べていた気がするが」
「もう、全然女心を判っていないね。そんなこと言うなんて。クリスティーネ様の一番好きなのは黄色い帽子屋のプリンなんだ。あの口の中でとろける食感がたまんないそうだよ」
勝ち誇ったようにリックが言いだしてくれたけれど、リックはお母様のアナおばちゃんから母の好みをいろいろ聞いたんだろうか?
「ちょっと待て、なんでお前そんな事を知っている?」
レオさんが慌てているんだけど……
「情報源は言えないけれど、もっといろいろ知っているよ」
リックが胸を張った。
「ぐぐぐぐ、ちょっと来い、小僧」
何故か今度はレオさんとリックが横でいろいろと話しているんだけど、一体どうしたの?
いきなりレオさんとリックが仲良くなるなんて信じられなかった。
「そうか、クリスはホワイトキャッスルのショートケーキも好物か」
「それと甘味堂のメロンパイも大好きだそうですよ」
「なるほどなるほど」
レオさんはお母様のことをいろいろ聞いているんだけど……ひょっとして、レオさんってお母様のことが好きなの? それで好きな食べ物でもプレゼントして関心を得ようとしているんだろうか?
私はあまりお勧めはしないけれど……
私がそんな風に不謹慎なことを考えていたからだろうか。
ドカーン!
いきなり衝撃音がして2人が地面に倒れ込むのが見えた。
誰かが転移してきたのだ。
その人物は地面に蹴倒されたレオさんとリックの頭を踏みつけていた。
「えっ?」
私はそこに仁王立ちになって2人を足蹴にしている人物を見て唖然とした。
「お母様!」
そう、そこには私の母がいたのだ。
*****************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます。
ついにアミの母の登場です
続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
この物語のサイドストーリー始めました。
『愛しい娘になんとか「お父様」と言われたい』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/492032793
10センチ下に直リンク張っています。
皇帝視点です。
帝国皇帝のレオは今頃になって昔媚薬を盛られて一夜の過ちを犯したクリスとの間に娘がいるのを初めて知った。なんとしても引き取りたかったが、クリスは頑なにそれを認めてくれない。せめて娘に会いたいと思ってもクリスは中々逢わせてくれなかった。一夜の過ちで生まれた娘に父親として接したい皇帝と逢わせたくない母親の物語です。中編になる予定です。
氷雨そら先生と木村ましゅろう先生のシクベ企画参画作品です。
コラージュアートはあさぎかな先生に頂きました
このお話が異世界恋愛で良いのか?
と思わないわけではありませんが……我が子への愛と言うことでよろしくお願いします
本日あと2回更新します
「そういうお前こそ、何者だ? 人に名を聞くときはまず自分か名乗るのが筋だろう」
リックの何者だという誰何に対して、リオさんは同じ質問で返してくれた。
「俺はアミの幼なじみのリックだ。アミとはとても親しい間柄だ」
リックは本名を名乗らずに愛称を名乗った。その後ろのとても親しいというのはつける必要があったのかな? とは思うけど……まあ事実だけど……
「ふうん。親しいね」
訝しげにリオさんはじっくりとリックの頭の天辺からつま先まで見てくれた。
「何かお前を見ていると昔知っているとてもいけ好かないとある男を思い出す。その男は婚約者がいるにも関わらず、ぽっと出の胸のでかい女に籠絡されて、婚約者に冤罪を着せて断罪してくれた最低の男だった。その男に似た男をアミに近付ける訳にはいかない」
「はああああ? 変な最低の男に似ているだけでどうしてそこまで言われなければならない? そもそもお前はどういう権限があってそんなふざけた事を言うんだ? というか、俺が名乗ったんだからお前も名乗れよ」
レオさんの返事にリックが切れていた。
「ふんっ、俺様はレオ。アミとの関係は俺はアミのちち……そう、父親の友人だったんだ」
話の途中でレオさんはまずいという顔とをして話を誤魔化したんだけど、実際は何を言いたかったんだろう?
「アミの父親ってゲオルクさんか? 本当にそのゲオルクさんの友人だったのか?」
訝しそうにリックが聞くと、
「ゲオルクとは学園時代からの友人だ。ちなみに、アミの母のクリスとも友人だぞ」
「えっ、レオさんってお母様の友人だったの?」
私は驚いてレオさんを見た。
「そうだ。何しろ俺は魔術部の部長だったからな」
レオさんは胸を張ってくれた。
「えっ、魔術部って何なの?」
「アミは知らないのか? 俺が部長でクリスが副部長だったんだ。2人で色々やったぞ。そう言えば一度学園長の髪の毛を燃やした事があって、あれは面白かったな」
レオさんが自慢して言ってくれるんだけど、お母様はそんな悪い事していたんだ。だから学園長は私の事をとても警戒していたんだ。よく母娘二代で悪い事ばかりしていると注意されたけれど、自分の髪を燃やされたら普通は怒って当然だと思う。でも、さすがの私も学園長の髪を燃やしたことは無い。
いや、待てよ。代わりにガイスラー先生の髪の毛をウィンドカッターでザビエルにしたんだった……
変わらないことをしていると言えなくもないか?
でも、絶対に母ほど酷い事をしていないはずだ。
それに悪いことの半分はこの目の前のレオさんがやったに違いないんだから!
「だからアミにはお前の母の学園生活のことをいろいろ話せるぞ」
「えっ、是非とも聞きたい」
私はレオさんの言葉に飛びついた。
「アミ、そんな事聞いていいのか? 後でクリスティーネ様に絶対に怒られるぞ」
リックが余計な事を言ってくれるんだけど、
「待て、小僧。勝手にアミのことを呼び捨てにするな」
横からレオさんが文句を言い出してくれたんだけど。
「はああああ、お前にも、同じ事を返してやるよ」
リックは言い返してくれた。
「生意気な。そもそもアミの幼なじみと言うが、貴様をクリスが預かるとは到底思えないが」
「ふんっ、俺はクリスティーネ様の所で2ヶ月一緒に生活させてもらったぞ」
「嘘をつくな、絶対にあり得ないだろう!」
「レオさん。リックの言うことは事実よ」
「嘘だ! だってこいつの両親は平民女にうつつを抜かした軟弱最低男とその軟弱男に胸の大きさで迫って陥落させたあの平民女だぞ。クリスが認める訳がないだろう」
レオさんは信じられないみたいだった。
「ふーん。レオさん。クリスティーネ様と表面上の付き合いしかないから、本当の事を知らないんじゃない?」
「な、何だと! そんな事はあるか!」
「じゃあ、クリスティーネ様が一番好きなお菓子知っている?」
「一番好きなお菓子だと? そんなの彼奴は甘いものには目が無かったからな。何でも目の色を変えて食べていた気がするが」
「もう、全然女心を判っていないね。そんなこと言うなんて。クリスティーネ様の一番好きなのは黄色い帽子屋のプリンなんだ。あの口の中でとろける食感がたまんないそうだよ」
勝ち誇ったようにリックが言いだしてくれたけれど、リックはお母様のアナおばちゃんから母の好みをいろいろ聞いたんだろうか?
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レオさんが慌てているんだけど……
「情報源は言えないけれど、もっといろいろ知っているよ」
リックが胸を張った。
「ぐぐぐぐ、ちょっと来い、小僧」
何故か今度はレオさんとリックが横でいろいろと話しているんだけど、一体どうしたの?
いきなりレオさんとリックが仲良くなるなんて信じられなかった。
「そうか、クリスはホワイトキャッスルのショートケーキも好物か」
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「えっ?」
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「お母様!」
そう、そこには私の母がいたのだ。
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ここまで読んで頂いて有り難うございます。
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続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
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氷雨そら先生と木村ましゅろう先生のシクベ企画参画作品です。
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