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立て続けに恋に破れた王女はツアコンとして生きていくと決めました
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「しかし、あの王女、全然面白みに欠けるぞ。何を考えているか判らないし、俺は気を使い過ぎて疲れたよ」
私は男性用トイレの中から大きな声が聞こえてきて、固まってしまった。
この声は私が今までお見合いしていた帝国の皇子のロンバルトの声だった。
少し席を外すと行って出ていったから、私も今のうちに行っておこうとトイレに来たのが間違いだった。そこでロンバルトの本心を聞けるなんて思ってもいなかったわ。
やってきた私を見て、帝国の護衛騎士が青くなっていた。
「俺はあの能面のすました顔が気に入らない。ああいう女に限って自分は世界で一番きれいだって思っているんだぜ!」
ロンバルトは生まれながら声がでかいらしい。それも人様の王宮で大声で側近にその娘をけなすという皇子にはあるまじき行為を平然とする奴だった。
「あの顔で私は美人ですって言われてもどう見ても人並みだろう。教養も無さそうだし、それに胸はほとんどないペチャパイだし……えっ」
出てきたロンバルトは入り口に私が仁王立ちしているとは思ってもいなかったはずだ。
私はロンバルトのペチャパイという言葉に完全にキレてしまった。
「ペチャパイで悪かったわね」
私はそう叫ぶと何故か手に持っていたグラスの中身を思いっきりロンバルトの顔めがけてぶちまけていたのだ。
「ギャッ!」
ロンバルトはオレンジジュースを頭の上から被って濡れ鼠になっていた。
ざまあみろよ!
私はずぶ濡れのロンバルトと狼狽する護衛や侍女達をその場に残すと自分の部屋目がけて足早に去ったのだ。
私の名前はアンネリーゼ・ヒルフェルスム、この大国ヒルフェルスム王国の末娘だ。ブロンドヘアに黒目とどこにでもいる姿形だが、一応王女だ。静かにしていたら十分に美人に見えるから大人しくしていろってお父様とお兄様が言うから静かに座っていたのに、全然面白みに欠けると言われてしまった!
挙げ句の果てはペチャパイだ!
もう本当に信じられない!
何故、王女の私がお見合いの席でそんなこと言われないといけないのよ!
その後詫び状がロンバルトから来たが、私はそのまま燃やした。絶対にあの男は許さないし、二度と会いたくないというのが私の心情だ。
「いや、リーゼ、確かにロンバルト皇子も言葉が過ぎたと思うが、いきなりジュースを顔にかけるのは良くないだろう」
お兄様が注意するが私は知ったことでは無かった。
「しかし、リーゼ、ロンバウト殿は帝国の第一皇子でお前と年も近い。これほど良い物件はないんだぞ」
「そうだ。リーゼ。選り好みしていると、結局嫁に行くところがなくなるなんてことになりかねん」
お父様とお兄様が心配して言ってくれたが、
「別に良いのよ。最悪結婚できなくても良いわ!」
私は完全にキレていたのだ。
「そんな訳ないだろう!」
「そうだ。それは良くないぞ!」
二人して言ってくれたが、もう恋愛なんてこりごりよ!
恋愛というか、見合いだったけれど、私は仕事に生きることにしたのだ。
ツアコンという仕事に!
私は前世の記憶があった。何故かは知らないけれど……。
氷河期にの中、凄まじい倍率を乗り越えて、なんとか子供の頃からの夢だった旅行会社に入ったのだ。
カウンター業務をやりながら、初めての添乗に出かけようと朝早く歩いていたら、目の前で飛び出した子供が車に轢かれようとしていたのを見つけたのだ。私はとっさに女の子を突き飛ばして、自分が変わりに轢かれていた。
次に気付いたら私は何故かは知らないが、5歳の女の子になっていた。それも異世界だ。おそらくファンタジーの世界だと思う。ゲームの世界かどうかは知らないが……
それも転生したのはなんと王女様だったのよ。
普通は皆ラッキーと喜ぶはずなのに、私は最初にええええ!
と転生させてくれた神様にブーイングの嵐だった。
なんで、王女様なんかに転生させてくれたの!
王女の仕事なんて、他国の王族か貴族の誰かと結婚して子供を産むだけじゃない!
前世で私はせっかく苦労して旅行会社に入ったのだ。なのに、活躍する前に死んでしまった。だから再度やり直せるなら、この異世界で旅行会社に入って働きたかった。
王女みたいな子供を産むだけの政略結婚の道具になるのはいやだ!
でも、それを家庭教師のマイエル先生に言ったら、ぎろりと睨まれてしまった。
「アンネリーゼ様。あなたは何をおっしゃっていらっしゃるのですか? この世界には多くの貧しい者がいるのです。その者達は食べる物にも事欠く有様なのです。しかるにあなた様は飢えることなく、立派な衣装も宝石も何でも、お持ちではないですか!……………………」
それから延々2時間怒られ続けたのだ。
私は馬鹿だったのだ。厳しいマイエル先生にそんなこと言ったらお説教タイムになるのに決まっていたのに!
でも、取りあえず、しばらくはマイエル先生やお父様、お兄様、それにこの国の国民のために、私は我慢した。
私の最初の婚約者は私より3歳上の侯爵令息だった。でも、その侯爵令息は学園で真実の愛に目覚めたとかで、いきなり私に婚約破棄を突きつけてきたのだ。お父様とお兄様が激怒したのは言うまでもなかった。慌てた侯爵に侯爵令息は勘当されていた。その後侯爵令息がどうなったかは知らないが、碌な生活を送れなかったのは確実だろう。
次の私の相手は学園で同じクラスの公爵令息だった。彼はクラスの委員長で、生徒会長までしていた。私は何でも出来る彼に夢中だった。卒業と同時に結婚かと周りからは言われていたのに、3年生になって隣国から来たエキゾチックな留学生にあっさり取られてしまったのだ。
出来ちゃった婚だった。
相手は私と違ってとても大きな胸をしていた。その旨でその子に迫ったのだろう。
それ以来、私は胸にコンプレックスを持つ事になった。
公爵本人に平身低頭されたが、もうどうしようもなかった。父や兄が激怒としたのは言うまでもなかった。恐れた公爵はその息子を当主から外して持っていた男爵位を継がせることにしたのだとか。それを聞いて留学生は泣き叫んだと言うが、王女の相手を取ったのだ、当然だろうと私は溜飲を下げた。
でも、世間一般でさげまん王女と噂されていると侍女から聞いてショックを受けたけれど、何で私が悪し様に言われないといけないのよ。過保護な父兄のいる私を裏切る男が悪いのよ。
それ以来、恐れをなした貴族共は私に縁談をもって来なくなったのだ。
これで仕事に生きられる。私は期待したのだけれど、お父様が昔から親しくしている帝国の第一皇子との見合い話を持ってきたのだ。持ってこなくても良かったのに!
でも、皇子は婚約者が真実の愛に目覚めたとかで振られたのだとか。私と同じだと思って同情したのが間違いだった。今回は大丈夫だろうと期待したのに、ペチャパイだって馬鹿にされた!
絶対にあの何でもずけずけという性格が災いしたのだ。
私は絶対に許さないと決めたのだ。
そう、そして、ここまで自分のやりたいことを我慢して、父のため兄のため、そして国民のために自我を抑えて頑張ってきたのだ。
でも、皇子の一言で私は完全にキレてしまった。
私としてはここまで我慢して努力したのだ。
後は自分のために、生きても良いだろう。
そう、私はツアコンとして生きていくことにしたのだ。
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新作始めました
フォローして抱けたら嬉しいです。
今日はできる限り頑張って更新していきます
皆様の応援のお陰で本日で書籍化デビューして2周年が経ちました。
本当にありがとうございます。
また、私の書籍化作品はホームページに載せています。
https://tosshiii.wixsite.com/6furusato
つぎラノ2023ノミネート『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』アルファポリス・レジーナブックス
https://regina.alphapolis.co.jp/book/detail/9532
電子書籍全3巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど』
第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
私は男性用トイレの中から大きな声が聞こえてきて、固まってしまった。
この声は私が今までお見合いしていた帝国の皇子のロンバルトの声だった。
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やってきた私を見て、帝国の護衛騎士が青くなっていた。
「俺はあの能面のすました顔が気に入らない。ああいう女に限って自分は世界で一番きれいだって思っているんだぜ!」
ロンバルトは生まれながら声がでかいらしい。それも人様の王宮で大声で側近にその娘をけなすという皇子にはあるまじき行為を平然とする奴だった。
「あの顔で私は美人ですって言われてもどう見ても人並みだろう。教養も無さそうだし、それに胸はほとんどないペチャパイだし……えっ」
出てきたロンバルトは入り口に私が仁王立ちしているとは思ってもいなかったはずだ。
私はロンバルトのペチャパイという言葉に完全にキレてしまった。
「ペチャパイで悪かったわね」
私はそう叫ぶと何故か手に持っていたグラスの中身を思いっきりロンバルトの顔めがけてぶちまけていたのだ。
「ギャッ!」
ロンバルトはオレンジジュースを頭の上から被って濡れ鼠になっていた。
ざまあみろよ!
私はずぶ濡れのロンバルトと狼狽する護衛や侍女達をその場に残すと自分の部屋目がけて足早に去ったのだ。
私の名前はアンネリーゼ・ヒルフェルスム、この大国ヒルフェルスム王国の末娘だ。ブロンドヘアに黒目とどこにでもいる姿形だが、一応王女だ。静かにしていたら十分に美人に見えるから大人しくしていろってお父様とお兄様が言うから静かに座っていたのに、全然面白みに欠けると言われてしまった!
挙げ句の果てはペチャパイだ!
もう本当に信じられない!
何故、王女の私がお見合いの席でそんなこと言われないといけないのよ!
その後詫び状がロンバルトから来たが、私はそのまま燃やした。絶対にあの男は許さないし、二度と会いたくないというのが私の心情だ。
「いや、リーゼ、確かにロンバルト皇子も言葉が過ぎたと思うが、いきなりジュースを顔にかけるのは良くないだろう」
お兄様が注意するが私は知ったことでは無かった。
「しかし、リーゼ、ロンバウト殿は帝国の第一皇子でお前と年も近い。これほど良い物件はないんだぞ」
「そうだ。リーゼ。選り好みしていると、結局嫁に行くところがなくなるなんてことになりかねん」
お父様とお兄様が心配して言ってくれたが、
「別に良いのよ。最悪結婚できなくても良いわ!」
私は完全にキレていたのだ。
「そんな訳ないだろう!」
「そうだ。それは良くないぞ!」
二人して言ってくれたが、もう恋愛なんてこりごりよ!
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ツアコンという仕事に!
私は前世の記憶があった。何故かは知らないけれど……。
氷河期にの中、凄まじい倍率を乗り越えて、なんとか子供の頃からの夢だった旅行会社に入ったのだ。
カウンター業務をやりながら、初めての添乗に出かけようと朝早く歩いていたら、目の前で飛び出した子供が車に轢かれようとしていたのを見つけたのだ。私はとっさに女の子を突き飛ばして、自分が変わりに轢かれていた。
次に気付いたら私は何故かは知らないが、5歳の女の子になっていた。それも異世界だ。おそらくファンタジーの世界だと思う。ゲームの世界かどうかは知らないが……
それも転生したのはなんと王女様だったのよ。
普通は皆ラッキーと喜ぶはずなのに、私は最初にええええ!
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王女の仕事なんて、他国の王族か貴族の誰かと結婚して子供を産むだけじゃない!
前世で私はせっかく苦労して旅行会社に入ったのだ。なのに、活躍する前に死んでしまった。だから再度やり直せるなら、この異世界で旅行会社に入って働きたかった。
王女みたいな子供を産むだけの政略結婚の道具になるのはいやだ!
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でも、皇子は婚約者が真実の愛に目覚めたとかで振られたのだとか。私と同じだと思って同情したのが間違いだった。今回は大丈夫だろうと期待したのに、ペチャパイだって馬鹿にされた!
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私は絶対に許さないと決めたのだ。
そう、そして、ここまで自分のやりたいことを我慢して、父のため兄のため、そして国民のために自我を抑えて頑張ってきたのだ。
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私としてはここまで我慢して努力したのだ。
後は自分のために、生きても良いだろう。
そう、私はツアコンとして生きていくことにしたのだ。
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本当にありがとうございます。
また、私の書籍化作品はホームページに載せています。
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つぎラノ2023ノミネート『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』アルファポリス・レジーナブックス
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電子書籍全3巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど』
第1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
第2巻『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
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