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いきなり客として変装した帝国の皇子がやってきました
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リンリン
リンリン
「はい、こちら夢を実現するネイホフ旅行社です」
「部長、デ・ボック子爵様から電話です」
「シモン部長、タカヤマの宿押えられました!」
「判った。はい、お電話代わりました。部長のシモンです。これは子爵様、わざわざお電話賜りまして……」
今日も王都にある夢を実現する『ネイホフ旅行社』の社内は活気に溢れていた。次々に鳴ってくる魔導電話に社員が次々に対応していく。
その外のカウンターもいろんな客がいた。
「お客様。本日のフェルムのお宿でしたら、ホテルパレスはいかがですか?」
田舎から出てきたお上りさん風の老夫婦に王都でも高級のホテルを進めるフランカの横で私は呆れていた。ホテルパレスは5つ星までは行かないが、四つ星のホテルで、1泊一人最低でも金貨2枚はする高級ホテルだ。
「一生に一度の想い出になりますよ」
高いという妻は無視してフランカに鼻の下を伸ばしているご主人の方に売りつけていた。おいおい、露骨すぎなるわよ! 私は同い年のフランカを白い目でチラリと見たが、妻の嫌そうな視線は全く無視して、旦那と一生懸命に話し出したのだ。さすが売り上げが旅行会社の中でベスト5に入る敏腕社員だ。
「でも、リーゼちゃん。ちょっと迷宮ツアーは高いんじゃないか」
私の目の前に座っている王都で大店のオーナーのペーテルスさんのご主人も私に指摘してきた。
「でも、ペーテルスさん。迷宮ツアーなんてここ25年間されたことないですからね。王家の特別の計らいで今回許可されたんです。せっかくの銀婚式の記念旅行じゃないですか? これ以上のものはないですよ」
「でも、一人金貨100枚というのはね」
「まあ、そうですね。ご主人様が駄目だと言われたら仕方がないですわね。でも、せっかくの銀婚式ですのに、奥様も楽しみにしていらっしゃったんですよね」
私は奥さんを見た。
奥さんがしゅんとしている。奥様はとても銀婚式を楽しみにしていらっしゃったのだ。ペーテルスさんのところだと金貨100枚くらい大したことはないはずだ。
「いや、まあ、そうだな」
奥様の様子を見て、ペーテルスさんの口調が弱くなる。
「ねえ、奥様」
私が奥様を見ると
「そうよね。ホテルも一流だし、添乗員の方も素晴らしいんでしょ」
「当社のベテランを当てています。それに私も補佐として行きますから」
私は奥様に大きく頷いたのだ。
「まあ、リーゼちゃんも来てくれるの? じゃあ、あなた!」
奥様が上目遣いにご主人を見上げる。老夫婦と言ってもここは奥様が10歳くらい若い。なんでも、自分の店の若い娘に猛烈なアプローチで妻にしたのが今の奥さんだとか。今でも妻には頭が上がらないのだそうだ。
「判った、判ったよ。迷宮の鉄塔から飛び降りたつもりで払いますよ」
「あなた、ありがとう」
奥さんが満面の笑みを浮かべて喜んでいた。
「ありがとうございます」
私は奥様の笑顔が見られて良かった。大店の経営者なんだからお金を使うところは使うべきだ。奥さんの今までの働きに感謝の念も入れてこれくらい大した金額ではないはずだ。それに、今回のツアーは結構な人気で、貴族の参加者も多いと聞いていた。ペーテルスさんの商売にもいずれプラスに働くはずだ。
そう、帝国の第一皇子のロンバルトにペチャパイと馬鹿にされた私、アンネリーゼ・ヒルフェルスムは完全に頭にきて宮殿を飛び出して、この『ネイホフ旅行社』でリーゼ・ブラストとして働き出したのだ。
まあ、飛び出したと行っても私付きの侍従のブラストに頼み込んで、ショックを受けたから侍従のところで静養すると言って出てきたのだけど……
元々ブラストの妻は私の乳母で、私が5歳の時に母を失ってから私の母代わりだった。まあ、私が気付いた時は母は死んだ後だったから私は母は知らないのだけれど……
私は良く過保護なお父様やお兄様と喧嘩した時にブラストの家に家出して転がり込んでいたのだ。その点は慣れたものだった。15歳から学園に通っていた時もアルバイトでこの旅行社で働いていたし……この世界は15過ぎで働くのは当たり前で、私はブラスト子爵の遠縁の女の子という紹介で学園の休みの時とかにアルバイトしていたのだ。
ネイホフ旅行社は男爵家の3男のネイホフさんが、一代でここまで大きくした旅行会社で従業員の数は100名を超えて、支店もこのヒルフェルムス王国内に10店舗あった。ブラストとネイホフさんは学園時代の友人で、腐れ縁だそうだ。私をアルバイトで預かる時にとても躊躇していたが、ブラストが強引にねじ込んでくれたのよ。元々ネイホフが困った時にブラストがいろいろと便宜を計っていたので、ネイホフさんとしては断り切れなかったらしい。
「シモン、この子は俺が懇意にしているブラスト子爵の遠縁の子でリーゼ・ブラストだ。うちでアルバイトをしたいんだそうだ。お前の所で面倒を見てくれるか」
社長は仕方なしに、私をシモン部長に預けてくれたのだ。
「社長、預かるのは良いですけれど、俺は貴族だろうが平民だろうが、厳しいですよ。それでも良いんですか?」
シモン部長は私を頭の上から足のつま先まで見てから、そう宣言したのだ。
「そこは……」
ネイホフさんが躊躇して私を見たが、私は軽く頷いたのだ。
「問題ないそうだ」
「えっ?」
シモン部長は一瞬社長と私を見比べてくれた。私が鷹揚に頷いたのがまずかったらしい。ついいつものくせが出てしまった。このまま平民として暮らして行くにはこのくせも直さなければ……
「よろしくお願いします」
私は慌てて、訝しそうにするシモン部長に頭を下げたのだ。
「おい、本当に良いのか? 俺は厳しいぞ」
皆に紹介してもらうべく歩き出した私にシモン部長が聞いてきた。
「旅行会社で働いたことがあるので大丈夫です」
私は何も知らずに大きく頷いたのだ。
私が知っているのは前世の旅行会社の事で、この異世界の旅行社ではなかったのだが……なんとかなると思ったのだ。
まあ、それから前世の旅行社と異世界の旅行会社の違いを嫌ほど思い知らされてシモン部長に散々怒られたが、おかげでカウンター要員としては一人前になったと思う。
夏休みや繁忙期にアルバイトで働いていたから私は今では貴重な戦力になっていたはずだ。
そこに、今回の件でまたブラストの所に転がり込んだ私は、取りあえずアルバイト待遇でフルタイムで働かせてもらっていた。もうじき迷宮ツアーがあって人手が足りないので、私も添乗補佐で一緒に行かせてもらう予定だった。前世も添乗補佐は何回かしたし、その点は慣れたものだった。前世出来なかった夢にまで見た一人での添乗も絶対にさせてもらうつもりだった。
「ちょっと、リーゼ。あなた、いくらペーテルスさんところが大店だからって迷宮ツアーに誘うのは違うんじゃない?」
奥に申込書を持って下がると、横でお上りさんのご夫婦に最高級ホテルを売ったフランカが文句を言ってきた。
「何言っているのよ。大店なんだから銀婚式の記念旅行で夫婦で金貨200枚なら問題ないわよ。あなたこそ、あの夫婦にパレスを売るのはまずかったんじゃないの?」
私も学園の友達とは何度か友達と食事をしたことがあるが、あそこは国際会議で宿の混んでいる時に他国の王家も泊まったことのある格式のあるホテルなのだ。あの夫婦では場違い感を感じるのではないだろうか?
私が指摘すると、
「一生に一度の想い出だから良いのよ」
そう言うとフランかは慌ててカウンターに駆け出したのだ。
「いらっしゃいませ。モーリスさん。ようこそお越し頂きました」
金持ちのモーリスさんだ。引退した軍人か何かで良くこの旅行社を利用してくれていた。上得意様だ。
私にも優しくしてくれた。誰とは担当が決まっていない金払いが良い上客なので、成績を競いあっているカウンター要員でよく取り合いになるのだ。
私は出遅れたことを悟った。
がっかりして隣のカウンターに座った私の前に、どこか見覚えのある若い男が座ってくれたのだ。
男は驚いて私を見てくれた。
ああああ!
私は思いだしていた。
その男は私にペチャパイって言ってくれたロンバウトにそっくりだったのだ。
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今日はできる限り更新していきます
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リンリン
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今日も王都にある夢を実現する『ネイホフ旅行社』の社内は活気に溢れていた。次々に鳴ってくる魔導電話に社員が次々に対応していく。
その外のカウンターもいろんな客がいた。
「お客様。本日のフェルムのお宿でしたら、ホテルパレスはいかがですか?」
田舎から出てきたお上りさん風の老夫婦に王都でも高級のホテルを進めるフランカの横で私は呆れていた。ホテルパレスは5つ星までは行かないが、四つ星のホテルで、1泊一人最低でも金貨2枚はする高級ホテルだ。
「一生に一度の想い出になりますよ」
高いという妻は無視してフランカに鼻の下を伸ばしているご主人の方に売りつけていた。おいおい、露骨すぎなるわよ! 私は同い年のフランカを白い目でチラリと見たが、妻の嫌そうな視線は全く無視して、旦那と一生懸命に話し出したのだ。さすが売り上げが旅行会社の中でベスト5に入る敏腕社員だ。
「でも、リーゼちゃん。ちょっと迷宮ツアーは高いんじゃないか」
私の目の前に座っている王都で大店のオーナーのペーテルスさんのご主人も私に指摘してきた。
「でも、ペーテルスさん。迷宮ツアーなんてここ25年間されたことないですからね。王家の特別の計らいで今回許可されたんです。せっかくの銀婚式の記念旅行じゃないですか? これ以上のものはないですよ」
「でも、一人金貨100枚というのはね」
「まあ、そうですね。ご主人様が駄目だと言われたら仕方がないですわね。でも、せっかくの銀婚式ですのに、奥様も楽しみにしていらっしゃったんですよね」
私は奥さんを見た。
奥さんがしゅんとしている。奥様はとても銀婚式を楽しみにしていらっしゃったのだ。ペーテルスさんのところだと金貨100枚くらい大したことはないはずだ。
「いや、まあ、そうだな」
奥様の様子を見て、ペーテルスさんの口調が弱くなる。
「ねえ、奥様」
私が奥様を見ると
「そうよね。ホテルも一流だし、添乗員の方も素晴らしいんでしょ」
「当社のベテランを当てています。それに私も補佐として行きますから」
私は奥様に大きく頷いたのだ。
「まあ、リーゼちゃんも来てくれるの? じゃあ、あなた!」
奥様が上目遣いにご主人を見上げる。老夫婦と言ってもここは奥様が10歳くらい若い。なんでも、自分の店の若い娘に猛烈なアプローチで妻にしたのが今の奥さんだとか。今でも妻には頭が上がらないのだそうだ。
「判った、判ったよ。迷宮の鉄塔から飛び降りたつもりで払いますよ」
「あなた、ありがとう」
奥さんが満面の笑みを浮かべて喜んでいた。
「ありがとうございます」
私は奥様の笑顔が見られて良かった。大店の経営者なんだからお金を使うところは使うべきだ。奥さんの今までの働きに感謝の念も入れてこれくらい大した金額ではないはずだ。それに、今回のツアーは結構な人気で、貴族の参加者も多いと聞いていた。ペーテルスさんの商売にもいずれプラスに働くはずだ。
そう、帝国の第一皇子のロンバルトにペチャパイと馬鹿にされた私、アンネリーゼ・ヒルフェルスムは完全に頭にきて宮殿を飛び出して、この『ネイホフ旅行社』でリーゼ・ブラストとして働き出したのだ。
まあ、飛び出したと行っても私付きの侍従のブラストに頼み込んで、ショックを受けたから侍従のところで静養すると言って出てきたのだけど……
元々ブラストの妻は私の乳母で、私が5歳の時に母を失ってから私の母代わりだった。まあ、私が気付いた時は母は死んだ後だったから私は母は知らないのだけれど……
私は良く過保護なお父様やお兄様と喧嘩した時にブラストの家に家出して転がり込んでいたのだ。その点は慣れたものだった。15歳から学園に通っていた時もアルバイトでこの旅行社で働いていたし……この世界は15過ぎで働くのは当たり前で、私はブラスト子爵の遠縁の女の子という紹介で学園の休みの時とかにアルバイトしていたのだ。
ネイホフ旅行社は男爵家の3男のネイホフさんが、一代でここまで大きくした旅行会社で従業員の数は100名を超えて、支店もこのヒルフェルムス王国内に10店舗あった。ブラストとネイホフさんは学園時代の友人で、腐れ縁だそうだ。私をアルバイトで預かる時にとても躊躇していたが、ブラストが強引にねじ込んでくれたのよ。元々ネイホフが困った時にブラストがいろいろと便宜を計っていたので、ネイホフさんとしては断り切れなかったらしい。
「シモン、この子は俺が懇意にしているブラスト子爵の遠縁の子でリーゼ・ブラストだ。うちでアルバイトをしたいんだそうだ。お前の所で面倒を見てくれるか」
社長は仕方なしに、私をシモン部長に預けてくれたのだ。
「社長、預かるのは良いですけれど、俺は貴族だろうが平民だろうが、厳しいですよ。それでも良いんですか?」
シモン部長は私を頭の上から足のつま先まで見てから、そう宣言したのだ。
「そこは……」
ネイホフさんが躊躇して私を見たが、私は軽く頷いたのだ。
「問題ないそうだ」
「えっ?」
シモン部長は一瞬社長と私を見比べてくれた。私が鷹揚に頷いたのがまずかったらしい。ついいつものくせが出てしまった。このまま平民として暮らして行くにはこのくせも直さなければ……
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「旅行会社で働いたことがあるので大丈夫です」
私は何も知らずに大きく頷いたのだ。
私が知っているのは前世の旅行会社の事で、この異世界の旅行社ではなかったのだが……なんとかなると思ったのだ。
まあ、それから前世の旅行社と異世界の旅行会社の違いを嫌ほど思い知らされてシモン部長に散々怒られたが、おかげでカウンター要員としては一人前になったと思う。
夏休みや繁忙期にアルバイトで働いていたから私は今では貴重な戦力になっていたはずだ。
そこに、今回の件でまたブラストの所に転がり込んだ私は、取りあえずアルバイト待遇でフルタイムで働かせてもらっていた。もうじき迷宮ツアーがあって人手が足りないので、私も添乗補佐で一緒に行かせてもらう予定だった。前世も添乗補佐は何回かしたし、その点は慣れたものだった。前世出来なかった夢にまで見た一人での添乗も絶対にさせてもらうつもりだった。
「ちょっと、リーゼ。あなた、いくらペーテルスさんところが大店だからって迷宮ツアーに誘うのは違うんじゃない?」
奥に申込書を持って下がると、横でお上りさんのご夫婦に最高級ホテルを売ったフランカが文句を言ってきた。
「何言っているのよ。大店なんだから銀婚式の記念旅行で夫婦で金貨200枚なら問題ないわよ。あなたこそ、あの夫婦にパレスを売るのはまずかったんじゃないの?」
私も学園の友達とは何度か友達と食事をしたことがあるが、あそこは国際会議で宿の混んでいる時に他国の王家も泊まったことのある格式のあるホテルなのだ。あの夫婦では場違い感を感じるのではないだろうか?
私が指摘すると、
「一生に一度の想い出だから良いのよ」
そう言うとフランかは慌ててカウンターに駆け出したのだ。
「いらっしゃいませ。モーリスさん。ようこそお越し頂きました」
金持ちのモーリスさんだ。引退した軍人か何かで良くこの旅行社を利用してくれていた。上得意様だ。
私にも優しくしてくれた。誰とは担当が決まっていない金払いが良い上客なので、成績を競いあっているカウンター要員でよく取り合いになるのだ。
私は出遅れたことを悟った。
がっかりして隣のカウンターに座った私の前に、どこか見覚えのある若い男が座ってくれたのだ。
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