3 / 9
屈辱の快楽
しおりを挟む
翌日――
異国の城で迎えた一日は、拍子抜けするほど静かで、穏やかだった。
ウルリケの人々も、セルジアとの和平を心から望んでいるのだろう。
クロードの許嫁となったロイに向けられる視線には、警戒や敵意はなく、むしろ安堵と好意が滲んでいた。
――ここで、あいつの妻として生きる方が、戦場で剣を振るうよりも、よほどわが祖国セルジアのためになるのかもしれない。
ロイは胸の奥に広がる苦々しい気持ちを押し殺しながら、そう自分に言い聞かせた。
婚姻の儀は、一週間後に迫っていた。
* * *
夜がやってきた。
晩餐の後、ドレスを脱いだロイは、敢えて自らの軍服を身に纏った。その格好でいる時は、自身が女の肉体を持っていることを忘れ、強く勇敢な軍人でいられるような気がした。
自分の心を守ってくれる軍服で独り静かに過ごしていたが、またしてもその時間はクロードによって奪われてしまった。
「何と言うことでしょう、ロイ殿下。そんな男のなりをして。貴女にはそんな血生臭い姿は似合いませんよ」
「お前の望み通り、人前ではドレスを着てやったじゃないか。独りの時間くらい、好きにさせてほしい」
「お言葉ですが、今はお一人の時間ではありませんよ。僕との二人の時間です」
クロードはロイをぐいと引き寄せ、そのまま口づけをした。
ふわっと爽やかな香りがロイの鼻腔をくすぐり、不本意にも体の奥がキュンと窪んだ。
クロードの唇はロイのそれを捕らえ、優しく何度も食んだ。そうされるうちに、ロイの視界は麻薬を流し込まれたかのように、とろんと霞んでいく。
そのうち、クロードの舌がロイの口内に侵入し、彼女の舌と絡み合った。クロードは夢中でロイの口を貪っていく。
「んっ……やめろっ……」
彼女に覆い被さるクロードの胸板を押しながらロイは抵抗を示すが、どうにも力が入らない。
「……ああ、可愛いな」
ロイの頬は紅潮し、耳まで赤く染まっている。男性経験のない彼女は、クロードに絆されることに屈辱を感じながらも、優しく甘いキスに心を乱されないわけにはいかなかった。
「気持ち良かったんですね。こんなにとろんとしたお顔になって……」
「……気持ちよくなんか、ない……」
クロードは強がりを言うロイをぎゅっと抱きしめ、頬に軽くキスをした。
「今夜はこれで終わり、と言いたいところですが……、僕に隠れて男のなりをしていた罰を与えないといけませんね」
ロイが身構える間もなく、クロードは彼女の軍服越しに乳房を軽く掴んだ。
「硬い軍服の下に、こんな立派なお胸を隠していたのですね……何て娘でしょう」
クロードの言葉に、ロイはさらに頬を赤らめる。まだ誰にも踏み込まれたことのない部分に触れられ、心は大きく乱れた。
「何をする!……」
ロイはクロードの腕を振り解こうとするが、彼はびくともしなかった。
「無駄な抵抗はよしてください。貴女に残されているのは、僕に愛されることだけだということを、お忘れですか?」
クロードの有無を言わさぬ物言いに、ロイは反発を諦めた。自分の体をこの男に弄ばれることくらい、祖国のためならどうということはない。そう自分に言い聞かせて。
彼はロイの胸の先端部分を指でそっとなぞり出した。軍服越しの微かなタッチは、得も言えぬ気持ちよさがあった。
「んっ……、はあっ……」
堪えきれず、ロイの口から甘く艶っぽい吐息が漏れた。
「おや、感じているようですね。立派な女将軍であるロイ殿下の弱点が、胸だとは!この姿を、貴女の忠実な臣下たちに見せてあげたいものですね!」
「ふざけたことを抜かしやがって……」
ロイは身を捩って逃げ出そうとするが、腰が砕けてしまい身動きがとれない。
「この後に及んで、口だけは強情な山猫さんですね!素晴らしい!では、もっと気持ちよくしてあげましょうか」
クロードはシャツのボタンを素早く外し、下着の中に手を入れて直にロイの裸の胸に触れた。熱を帯びた男の骨ばった指が、彼女の丸みを帯びた美丘の麓を何度もなぞる。
こそばゆさの中に、仄かな快楽がじわじわと広がっていく。
「お前、私を弄んで…ただで済むとは思うなよ!」
「ロイ殿下、硬い軍服の下に、こんなに柔らかい体を隠していたのですね……ああ、実に唆ります……!」
興奮を隠せなくなったクロードは、とうとう彼女の先端部分に手を伸ばした。こそばゆい愛撫で充血し切ったそこは、軽く指で弾かれただけで、稲妻のようなビリッとした快感が走る。
クロードが両手の指で摘んでこねくり回していくうちに、二つの釦はどんどん屹立していく。
「……んぐっ……んんっ」
ロイは身体中に力をこめて快楽の波をやり過ごそうとしたが、ひりつくような感覚が容赦なく彼女に襲いかかる。
「ああ、お胸で感じていらっしゃるのですね!素晴らしい感度だ……!」
クロードはロイの耳元で囁いた。彼の吐息が彼女の耳にかかると、ロイの体はびくんと震えた。
「お耳も感じやすいのですね」
ロイの耳にキスをせんばかりの距離で囁き、熱く柔らかい口で彼女の耳を食べた。
「んっ……」
捕食された耳はどんどん充血し、舐められたり甘噛みされたりするたびに、彼女の体をぶるぶる痙攣させた。
敏感な二つの部分を同時に攻められ、頭に血が上ったロイは、酸素を求める魚のように、意味を成さないまま唇を動かしていた。
「ロイ殿下、お口が寂しいようですね」
そして、追い討ちをかけるように、クロードはロイの震える唇を奪いにきた。ねっとりと絡みつく唇と舌が、彼女を底なしの快楽沼へと堕としていく。
ロイが快楽の波に溺れている間に、クロードは器用に片手で彼女のシャツのボタンを全て外し、下着の紐も解いた。いつの間にか、彼女の上半身は露わになっていた。
「この野郎っ……」
冷たい空気が肌に触れ、ロイは剥き出しになった乳房を咄嗟に両手で覆った。
「さあ、手を離して。ちゃんと、僕に見せてください。神からの最上の贈り物を閉じ込めておくなんて、罪深いと思いませんか?」
ロイはため息を吐いた。全てを差し出さなければ、この男は彼女の宝をいとも容易く蹂躙することだろう。彼女はクロードを睨みつけながら、ゆっくりと手を下ろしていった。
「フフ、これは想像以上に素晴らしいですね……」
クロードの目は、ロイの体に釘付けになっている。
「男臭い軍服で、真珠のような柔肌を隠していたとは!白い肌に淡い桜色の蕾が、とっても美味しそうですね!」
「……不愉快だ」
男の賛美を浴びながら、ロイは胸の奥に、嫌悪と同時に甘いくすぐったさが広がっていくのを感じていた。
クロードは美術品を鑑賞するように、しばらくじっとロイの剥き出しの上半身を眺めた。それから唐突に、ロイの胸の先端の紅玉をパクリと食べた。
「?!そんなところを咥えるな、変態め……!」
彼女の罵りは、彼の心をさらに駆り立てるスパイスでしかない。
舌でチロチロと転がされると、じわじわ温い快楽が彼女を包んでいく。
「気持ち良さそうですね」
「んっ……お前なんかで、感じるものか!」
ロイは強がりを言うが、体は細かく震えていた。剣での勝負と同様、彼女は完膚なきまでに敗北していた。
クロードは彼女の顔を覗き込み、ほくそ笑んだ。勢いづいた彼は、執拗に舌で二つの珠を愛撫し続ける。
すっかり硬くなった胸の突端は、指で軽く摘んで引っ張っただけで、ロイを絶頂へと導いた。
「んああああっ!!!」
彼女の体の一番深い部分がビクンと痙攣し、甘く鋭い快感の洪水が襲ってきた。
「ああ、お胸だけでオーガズムを迎えてしまったのですね!貴女は実に素晴らしい感度の持ち主だ!ああ、初夜がますます楽しみになってきました!」
クロードは、快楽の渦中で乳房を覆うことも忘れて息を荒らげるロイを見つめながら言った。
「クソ野郎が、調子に乗るな……」
「フフフ、まだ強がりを言えるとは!今夜は、まだまだですよ?あなたの一番敏感な場所も、たっぷり愉しみましょうか」
そう言うと、クロードはロイの軍靴を脱がせ、さらにズボンにまで手をかけた。
「てめえっ……死ね!」
ロイは身を捩るが、恐ろしいほどの腕力でねじ伏せられてしまう。
「さすが、野生の猫さんですね。でも、僕はあなたの魅力を全て暴くつもりですよ……!」
ズボンを脱がせると、色気のない男用のショーツが現れた。
「貴女はご自分の魅力を、こんなもので守っていたのですね!早く脱がせてしまいたいところですが……」
クロードは下着に包まれたロイの三角地帯に指を這わせた。
「やめろ、気色が悪い」
「うわあ、これは凄い……!先程の胸への愛撫で、余程感じてしまったのですね!」
彼女のショーツは、甘い蜜でしとどに濡れていた。
「ああ、とっても良い匂いがしますよ」
「変態め……!」
クロードは鼻を近づけて、ロイの放つ雌の芳香を堪能した。
そして下着越しに、指で彼女の膨らんだ突起を探り当てた。
「あっ……」
その瞬間、ロイの口から嘆息とも悲鳴ともつかない声が漏れる。
「女性はこの雌蕊に触れられると、とっても気持ちが良くなるんですよ。ご存知でしたか?それとも、既にご自分でこの快楽を味わったことがあるのですか?」
「……黙れ」
クロードの執拗なマッサージに切ない吐息がこぼれそうになり、ロイは歯を食いしばる。
「素直じゃないですねえ?でも、そういうところが可愛いですよ」
異性に可愛いと言われたことのないロイにとって、この言葉には侮辱的な響きがあった。
「馬鹿にするな!」
「そんな、心外です。……とはいえ、僕に愛撫されて腰をガクガクさせているお姿で強がられても、ちっとも怖くはありませんが」
クロードはそう言いながら、不意にロイのショーツに手を入れ、直に秘められたクレバスをなぞった。
「んああっ……!」
あまりにも感覚の鋭い部分に触れられ、ロイの口から声が絞り出される。
「……どこを触っているんだ、この薄汚い狼野郎!」
「ここは女性の一番大切な部分ですよ、ロイ殿下。……ああ、びっくりする程ぐっしょり濡れていますよ!口では散々強がっていても、貴女の体は快感を貪っているのですね!」
しとどに濡れたその部分は、下着越しでも形をくっきりと浮かび上がらせていた。
「さあ、貴女の誰にも摘み取られたことのない果実を、僕に味わわせてください」
そう言って、クロードはロイの最後の砦であるショーツに手をかけた。
秘部が空気に晒された瞬間、ロイは手で覆って隠した。
「その潤った部分を、僕にしっかり見せてください。お胸で感じた絶頂以上の快楽を、お約束しますよ。……貴女は、もう僕のものなんですから。さあ、貴女が脚を開けば、祖国が救われるのですよ?」
クロードの下卑た物言いは、ロイの胸をチクリと刺した。
――彼に従えば、セルジア国は守られる。
それでいい。そう思うべきなのだ。
それでも、クロードの思惑どおりに動くたび、ロイは自分の中の何かが、少しずつ失われていくような予感を覚えていた。
私にはこの男の慰み者になる以外の選択肢は無い。だが、それでも私は、いつかこの男に一矢報いることができるかもしれないーー。
ロイは覚悟を決め、開脚して自分の一番秘められた部分を惜しげもなくクロードに晒した。
「これで満足か、変態野郎。金輪際、私の国に侵攻するな……その時は覚悟しろ」
ロイの視線が突き刺さった瞬間、クロードの血の気のなかった頬が一気に染まり、瞳は爛々と、異様な喜悦に燃え上がった。
「……あっ….ああっ、素晴らしすぎる!!女神たちに祝福された美しい肉体を、これほど惜しげもなく拝ませていただけるなんて!!!僕に、ぜひご奉仕させてください、ロイ殿下……!」
クロードはロイの股座に跪き、舌を伸ばして彼女の花芯を舐めた。
「排泄器官を口にするとは、どこまでも穢らわしい男だ」
「ロイ殿下のここは、汚いどころか、美味しいご馳走ですよ!」
クロードは興奮で端正な顔を歪めながら、聞くに堪えない戯言を並べ立てた。
「気色の悪い」
ロイは恥部を口で愛撫されることに不快感を覚えつつも、思いのほか柔らかい舌さばきに、快楽の泉を刺激されずにはいられなかった。
「お口ではそうおっしゃっていますが、感じているのでしょう?どんどん溢れてきていますよ」
弱火でとろとろ煮込まれるような、穏やかな快感がロイを包む。
「だいぶ濡れてきましたね。今度は、中を指で探検させてください」
言いながら、クロードは中指をロイの洞穴にゆっくり挿入した。
「っ….!!やめろっ…..」
「ああ、貴女のここはとっても狭いですね。ロイ殿下……初夜には、僕の大きな陽根がここに入るのですから、今から慣らしておきましょうか」
まずは指一本で、ロイの中をじっくり愛撫した。指を出し入れしたり、花筒の上部を指の腹で軽く叩いたりと、巧みに彼女の内奥を弄る。そのたびに、ぬちぬちと粘っこく湿った音が辺りに響いた。
「ああ、いい音がしますね」
「……」
ロイの耳元でクロードが囁くと、彼女の花筒は否応なしに切なく疼いてしまう。
それから指の数を増やしていき、最終的には三本まで入れることができた。三本の指でスローテンポのピストン運動を繰り返しながら、クロードはロイの雌蕊を食べ始めた。
先程とは違い、彼は強めに花芯を口で愛撫する。
「んぐっ……んんんっあっ……」
彼がそこを強めに吸ったり、軽く甘噛みをしたりすると、ロイはとうとうエクスタシーを迎えた。
「んあああああああっ!」
ロイは腹の奥から大きなため息をつく。彼女の中はヒクヒク小刻みに痙攣し、クロードの指をぐいぐい締めつけた。
「ああ、またしてもイってしまいましたね。貴女の体は、とっても感じやすくて淫らだ」
「……………」
激しい悦楽の余韻で身動きのできなくなったロイは、クロードの戯言も耳に入らなかった。ベッドの上でだらしなく伸びている彼女の裸体を、クロードは敢えて紳士的にシーツで覆った。
「この上なく素晴らしい夜でした、ありがとう。さて、今夜はここまでにしておきましょう。また明日、楽しみにしていますよ」
そう言って、彼はロイの額に軽く口づけ、そのまま部屋を後にした。
独り残されたロイは、頬を伝う熱に気づいた。
それが涙だと理解するまで、少し時間がかかった。
この身に刻み込まれた、今まで知ることのなかった圧倒的な快楽――
それがもたらしたものなのか。
それとも、あの男に弄ばれたという屈辱が呼び起こしたものなのか。
ロイには、もはや判別がつかなかった。
異国の城で迎えた一日は、拍子抜けするほど静かで、穏やかだった。
ウルリケの人々も、セルジアとの和平を心から望んでいるのだろう。
クロードの許嫁となったロイに向けられる視線には、警戒や敵意はなく、むしろ安堵と好意が滲んでいた。
――ここで、あいつの妻として生きる方が、戦場で剣を振るうよりも、よほどわが祖国セルジアのためになるのかもしれない。
ロイは胸の奥に広がる苦々しい気持ちを押し殺しながら、そう自分に言い聞かせた。
婚姻の儀は、一週間後に迫っていた。
* * *
夜がやってきた。
晩餐の後、ドレスを脱いだロイは、敢えて自らの軍服を身に纏った。その格好でいる時は、自身が女の肉体を持っていることを忘れ、強く勇敢な軍人でいられるような気がした。
自分の心を守ってくれる軍服で独り静かに過ごしていたが、またしてもその時間はクロードによって奪われてしまった。
「何と言うことでしょう、ロイ殿下。そんな男のなりをして。貴女にはそんな血生臭い姿は似合いませんよ」
「お前の望み通り、人前ではドレスを着てやったじゃないか。独りの時間くらい、好きにさせてほしい」
「お言葉ですが、今はお一人の時間ではありませんよ。僕との二人の時間です」
クロードはロイをぐいと引き寄せ、そのまま口づけをした。
ふわっと爽やかな香りがロイの鼻腔をくすぐり、不本意にも体の奥がキュンと窪んだ。
クロードの唇はロイのそれを捕らえ、優しく何度も食んだ。そうされるうちに、ロイの視界は麻薬を流し込まれたかのように、とろんと霞んでいく。
そのうち、クロードの舌がロイの口内に侵入し、彼女の舌と絡み合った。クロードは夢中でロイの口を貪っていく。
「んっ……やめろっ……」
彼女に覆い被さるクロードの胸板を押しながらロイは抵抗を示すが、どうにも力が入らない。
「……ああ、可愛いな」
ロイの頬は紅潮し、耳まで赤く染まっている。男性経験のない彼女は、クロードに絆されることに屈辱を感じながらも、優しく甘いキスに心を乱されないわけにはいかなかった。
「気持ち良かったんですね。こんなにとろんとしたお顔になって……」
「……気持ちよくなんか、ない……」
クロードは強がりを言うロイをぎゅっと抱きしめ、頬に軽くキスをした。
「今夜はこれで終わり、と言いたいところですが……、僕に隠れて男のなりをしていた罰を与えないといけませんね」
ロイが身構える間もなく、クロードは彼女の軍服越しに乳房を軽く掴んだ。
「硬い軍服の下に、こんな立派なお胸を隠していたのですね……何て娘でしょう」
クロードの言葉に、ロイはさらに頬を赤らめる。まだ誰にも踏み込まれたことのない部分に触れられ、心は大きく乱れた。
「何をする!……」
ロイはクロードの腕を振り解こうとするが、彼はびくともしなかった。
「無駄な抵抗はよしてください。貴女に残されているのは、僕に愛されることだけだということを、お忘れですか?」
クロードの有無を言わさぬ物言いに、ロイは反発を諦めた。自分の体をこの男に弄ばれることくらい、祖国のためならどうということはない。そう自分に言い聞かせて。
彼はロイの胸の先端部分を指でそっとなぞり出した。軍服越しの微かなタッチは、得も言えぬ気持ちよさがあった。
「んっ……、はあっ……」
堪えきれず、ロイの口から甘く艶っぽい吐息が漏れた。
「おや、感じているようですね。立派な女将軍であるロイ殿下の弱点が、胸だとは!この姿を、貴女の忠実な臣下たちに見せてあげたいものですね!」
「ふざけたことを抜かしやがって……」
ロイは身を捩って逃げ出そうとするが、腰が砕けてしまい身動きがとれない。
「この後に及んで、口だけは強情な山猫さんですね!素晴らしい!では、もっと気持ちよくしてあげましょうか」
クロードはシャツのボタンを素早く外し、下着の中に手を入れて直にロイの裸の胸に触れた。熱を帯びた男の骨ばった指が、彼女の丸みを帯びた美丘の麓を何度もなぞる。
こそばゆさの中に、仄かな快楽がじわじわと広がっていく。
「お前、私を弄んで…ただで済むとは思うなよ!」
「ロイ殿下、硬い軍服の下に、こんなに柔らかい体を隠していたのですね……ああ、実に唆ります……!」
興奮を隠せなくなったクロードは、とうとう彼女の先端部分に手を伸ばした。こそばゆい愛撫で充血し切ったそこは、軽く指で弾かれただけで、稲妻のようなビリッとした快感が走る。
クロードが両手の指で摘んでこねくり回していくうちに、二つの釦はどんどん屹立していく。
「……んぐっ……んんっ」
ロイは身体中に力をこめて快楽の波をやり過ごそうとしたが、ひりつくような感覚が容赦なく彼女に襲いかかる。
「ああ、お胸で感じていらっしゃるのですね!素晴らしい感度だ……!」
クロードはロイの耳元で囁いた。彼の吐息が彼女の耳にかかると、ロイの体はびくんと震えた。
「お耳も感じやすいのですね」
ロイの耳にキスをせんばかりの距離で囁き、熱く柔らかい口で彼女の耳を食べた。
「んっ……」
捕食された耳はどんどん充血し、舐められたり甘噛みされたりするたびに、彼女の体をぶるぶる痙攣させた。
敏感な二つの部分を同時に攻められ、頭に血が上ったロイは、酸素を求める魚のように、意味を成さないまま唇を動かしていた。
「ロイ殿下、お口が寂しいようですね」
そして、追い討ちをかけるように、クロードはロイの震える唇を奪いにきた。ねっとりと絡みつく唇と舌が、彼女を底なしの快楽沼へと堕としていく。
ロイが快楽の波に溺れている間に、クロードは器用に片手で彼女のシャツのボタンを全て外し、下着の紐も解いた。いつの間にか、彼女の上半身は露わになっていた。
「この野郎っ……」
冷たい空気が肌に触れ、ロイは剥き出しになった乳房を咄嗟に両手で覆った。
「さあ、手を離して。ちゃんと、僕に見せてください。神からの最上の贈り物を閉じ込めておくなんて、罪深いと思いませんか?」
ロイはため息を吐いた。全てを差し出さなければ、この男は彼女の宝をいとも容易く蹂躙することだろう。彼女はクロードを睨みつけながら、ゆっくりと手を下ろしていった。
「フフ、これは想像以上に素晴らしいですね……」
クロードの目は、ロイの体に釘付けになっている。
「男臭い軍服で、真珠のような柔肌を隠していたとは!白い肌に淡い桜色の蕾が、とっても美味しそうですね!」
「……不愉快だ」
男の賛美を浴びながら、ロイは胸の奥に、嫌悪と同時に甘いくすぐったさが広がっていくのを感じていた。
クロードは美術品を鑑賞するように、しばらくじっとロイの剥き出しの上半身を眺めた。それから唐突に、ロイの胸の先端の紅玉をパクリと食べた。
「?!そんなところを咥えるな、変態め……!」
彼女の罵りは、彼の心をさらに駆り立てるスパイスでしかない。
舌でチロチロと転がされると、じわじわ温い快楽が彼女を包んでいく。
「気持ち良さそうですね」
「んっ……お前なんかで、感じるものか!」
ロイは強がりを言うが、体は細かく震えていた。剣での勝負と同様、彼女は完膚なきまでに敗北していた。
クロードは彼女の顔を覗き込み、ほくそ笑んだ。勢いづいた彼は、執拗に舌で二つの珠を愛撫し続ける。
すっかり硬くなった胸の突端は、指で軽く摘んで引っ張っただけで、ロイを絶頂へと導いた。
「んああああっ!!!」
彼女の体の一番深い部分がビクンと痙攣し、甘く鋭い快感の洪水が襲ってきた。
「ああ、お胸だけでオーガズムを迎えてしまったのですね!貴女は実に素晴らしい感度の持ち主だ!ああ、初夜がますます楽しみになってきました!」
クロードは、快楽の渦中で乳房を覆うことも忘れて息を荒らげるロイを見つめながら言った。
「クソ野郎が、調子に乗るな……」
「フフフ、まだ強がりを言えるとは!今夜は、まだまだですよ?あなたの一番敏感な場所も、たっぷり愉しみましょうか」
そう言うと、クロードはロイの軍靴を脱がせ、さらにズボンにまで手をかけた。
「てめえっ……死ね!」
ロイは身を捩るが、恐ろしいほどの腕力でねじ伏せられてしまう。
「さすが、野生の猫さんですね。でも、僕はあなたの魅力を全て暴くつもりですよ……!」
ズボンを脱がせると、色気のない男用のショーツが現れた。
「貴女はご自分の魅力を、こんなもので守っていたのですね!早く脱がせてしまいたいところですが……」
クロードは下着に包まれたロイの三角地帯に指を這わせた。
「やめろ、気色が悪い」
「うわあ、これは凄い……!先程の胸への愛撫で、余程感じてしまったのですね!」
彼女のショーツは、甘い蜜でしとどに濡れていた。
「ああ、とっても良い匂いがしますよ」
「変態め……!」
クロードは鼻を近づけて、ロイの放つ雌の芳香を堪能した。
そして下着越しに、指で彼女の膨らんだ突起を探り当てた。
「あっ……」
その瞬間、ロイの口から嘆息とも悲鳴ともつかない声が漏れる。
「女性はこの雌蕊に触れられると、とっても気持ちが良くなるんですよ。ご存知でしたか?それとも、既にご自分でこの快楽を味わったことがあるのですか?」
「……黙れ」
クロードの執拗なマッサージに切ない吐息がこぼれそうになり、ロイは歯を食いしばる。
「素直じゃないですねえ?でも、そういうところが可愛いですよ」
異性に可愛いと言われたことのないロイにとって、この言葉には侮辱的な響きがあった。
「馬鹿にするな!」
「そんな、心外です。……とはいえ、僕に愛撫されて腰をガクガクさせているお姿で強がられても、ちっとも怖くはありませんが」
クロードはそう言いながら、不意にロイのショーツに手を入れ、直に秘められたクレバスをなぞった。
「んああっ……!」
あまりにも感覚の鋭い部分に触れられ、ロイの口から声が絞り出される。
「……どこを触っているんだ、この薄汚い狼野郎!」
「ここは女性の一番大切な部分ですよ、ロイ殿下。……ああ、びっくりする程ぐっしょり濡れていますよ!口では散々強がっていても、貴女の体は快感を貪っているのですね!」
しとどに濡れたその部分は、下着越しでも形をくっきりと浮かび上がらせていた。
「さあ、貴女の誰にも摘み取られたことのない果実を、僕に味わわせてください」
そう言って、クロードはロイの最後の砦であるショーツに手をかけた。
秘部が空気に晒された瞬間、ロイは手で覆って隠した。
「その潤った部分を、僕にしっかり見せてください。お胸で感じた絶頂以上の快楽を、お約束しますよ。……貴女は、もう僕のものなんですから。さあ、貴女が脚を開けば、祖国が救われるのですよ?」
クロードの下卑た物言いは、ロイの胸をチクリと刺した。
――彼に従えば、セルジア国は守られる。
それでいい。そう思うべきなのだ。
それでも、クロードの思惑どおりに動くたび、ロイは自分の中の何かが、少しずつ失われていくような予感を覚えていた。
私にはこの男の慰み者になる以外の選択肢は無い。だが、それでも私は、いつかこの男に一矢報いることができるかもしれないーー。
ロイは覚悟を決め、開脚して自分の一番秘められた部分を惜しげもなくクロードに晒した。
「これで満足か、変態野郎。金輪際、私の国に侵攻するな……その時は覚悟しろ」
ロイの視線が突き刺さった瞬間、クロードの血の気のなかった頬が一気に染まり、瞳は爛々と、異様な喜悦に燃え上がった。
「……あっ….ああっ、素晴らしすぎる!!女神たちに祝福された美しい肉体を、これほど惜しげもなく拝ませていただけるなんて!!!僕に、ぜひご奉仕させてください、ロイ殿下……!」
クロードはロイの股座に跪き、舌を伸ばして彼女の花芯を舐めた。
「排泄器官を口にするとは、どこまでも穢らわしい男だ」
「ロイ殿下のここは、汚いどころか、美味しいご馳走ですよ!」
クロードは興奮で端正な顔を歪めながら、聞くに堪えない戯言を並べ立てた。
「気色の悪い」
ロイは恥部を口で愛撫されることに不快感を覚えつつも、思いのほか柔らかい舌さばきに、快楽の泉を刺激されずにはいられなかった。
「お口ではそうおっしゃっていますが、感じているのでしょう?どんどん溢れてきていますよ」
弱火でとろとろ煮込まれるような、穏やかな快感がロイを包む。
「だいぶ濡れてきましたね。今度は、中を指で探検させてください」
言いながら、クロードは中指をロイの洞穴にゆっくり挿入した。
「っ….!!やめろっ…..」
「ああ、貴女のここはとっても狭いですね。ロイ殿下……初夜には、僕の大きな陽根がここに入るのですから、今から慣らしておきましょうか」
まずは指一本で、ロイの中をじっくり愛撫した。指を出し入れしたり、花筒の上部を指の腹で軽く叩いたりと、巧みに彼女の内奥を弄る。そのたびに、ぬちぬちと粘っこく湿った音が辺りに響いた。
「ああ、いい音がしますね」
「……」
ロイの耳元でクロードが囁くと、彼女の花筒は否応なしに切なく疼いてしまう。
それから指の数を増やしていき、最終的には三本まで入れることができた。三本の指でスローテンポのピストン運動を繰り返しながら、クロードはロイの雌蕊を食べ始めた。
先程とは違い、彼は強めに花芯を口で愛撫する。
「んぐっ……んんんっあっ……」
彼がそこを強めに吸ったり、軽く甘噛みをしたりすると、ロイはとうとうエクスタシーを迎えた。
「んあああああああっ!」
ロイは腹の奥から大きなため息をつく。彼女の中はヒクヒク小刻みに痙攣し、クロードの指をぐいぐい締めつけた。
「ああ、またしてもイってしまいましたね。貴女の体は、とっても感じやすくて淫らだ」
「……………」
激しい悦楽の余韻で身動きのできなくなったロイは、クロードの戯言も耳に入らなかった。ベッドの上でだらしなく伸びている彼女の裸体を、クロードは敢えて紳士的にシーツで覆った。
「この上なく素晴らしい夜でした、ありがとう。さて、今夜はここまでにしておきましょう。また明日、楽しみにしていますよ」
そう言って、彼はロイの額に軽く口づけ、そのまま部屋を後にした。
独り残されたロイは、頬を伝う熱に気づいた。
それが涙だと理解するまで、少し時間がかかった。
この身に刻み込まれた、今まで知ることのなかった圧倒的な快楽――
それがもたらしたものなのか。
それとも、あの男に弄ばれたという屈辱が呼び起こしたものなのか。
ロイには、もはや判別がつかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる