新・風の勇者伝説

彼方

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第一部 五章 秘めたる邪悪な灯火

サリー

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 朝、昼、夜。三食きちんと牢屋入口付近に置かれている料理をエビル達は食べ続ける。何回か食べた頃にはもうそれが当たり前で文句も全く出なくなった。
 食事の文句は出ないがエビル達三人の表情は決していいものではない。
 体力温存を決めた三人だが新たな問題が発生していたのだ。端的に言えば暇なのである。

「あの料理、誰が運んでるんだろうね」

「……そりゃ神官の誰かじゃねえの?」

「そういえばアタシ達、体力温存のためとはいえ目も閉じてほぼ動いてないから誰か知らないわよね。食事を置く音が聞こえてから目を開けるけど誰もいないから怖いのよ」

 音がしてから目を開けて誰も見ていないということは、とても素早いということ。大して重要なことでもないのだが暇を持て余しすぎて話題に困った結果、食事運搬の人間についてくらいしか話せなかった。

「こうして生きてられるのも運んでくる人のお陰だし、一応お礼でも言っておこうかな」

「まあ暇だしなあ」

「暇よね、何もないし。その人が話し相手にでもなってくれればいいんだけど……無理よねえ……。今のアタシ達って魔信教だと思われてるわけだし」

 そういうわけでエビル達は食事が運ばれてくる時間を計り、近くなれば目を開けて、まだ見ぬ恩人を見ようとひたすら待つことにする。

 ――数時間後。
 今が朝なのか昼なのか夜なのか、地下牢の中は日差しが入って来ないせいで分からない。明かりとなるランプが通路の壁にいくつも設置されているおかげで多少明るいのが救いになる。これで暗闇なら精神的に参ってしまう。

 時間も分からないで目を開けた三人の耳にコツコツと足音が聞こえてくる。
 地下牢内には音がよく響く。食事を置いた音もよく響いた。

 エビル達が檻の方を見ると一人の少女がいる。プラチナブロンドの髪を肩で揃えていて、首には十字架のネックレス。白を基調とした法衣を着用しているその少女は、いつも寝ているエビル達が今日起きていることに驚いている。

「君が毎回食事を?」

「ヒッ!? は、はいそうです!」

 声を掛けただけで少女は悲鳴を上げて顔を青ざめさせる。
 魔信教というネームバリューは誰しもを恐怖させるのだ。そもそも魔信教という組織内だけでさえ、スレイやイレイザーなど恐ろしいと思う輩がいるらしい。

「ちょっと怖がりすぎでしょ」

「すいませんすいません殺さないでください!」

「殺さないって、落ち着いてくれお嬢さん」

「ほ、本当ですか? シャドウ様のお噂はお聞きしていたのでどうにも不安になってしまって……申し訳ありません」

 頭を下げる少女の言動にレミは眉を顰めたが悪いのが彼女でないことは理解している。大神官という立場の人間がそう告げたのなら信じてしまうだろうし、関わりのない彼女からすれば大神官の言葉こそ真実なのだから。

「僕はエビルです。シャドウじゃありません」

「そ、そうなんですか? じゃあもしかして魔信教というのは」

「誤解です。僕達は魔信教の人間じゃありませんよ」

「……なるほど、そうだったんですか。姉さんが申し訳ありません」

 あっさりと信じてくれた少女に驚きつつ、エビル達は後に続いた言葉が気になったので「姉さん?」と不思議そうに呟く。

「私の名前はサリーといいます。あなた達を牢屋へ入れた大神官サトリの妹です」

 恨んでいるだろう相手の妹と告げるのはサリーにとって気まずかった。
 これによって態度が豹変するかもしれない。罵倒されるかもしれない。大神官である姉のサトリが正しいなら気にする必要はないがエビル達は無実だという。もしサトリが正しくない行動をしたのなら妹として気にしないわけがない。

「え、あの女の妹!? あの堅物よりぜんっぜんいい子じゃない!」

「よく見りゃ似てるよな。でもあっちは鬼だが君は天使さ」

「天使だなんてそんな……。それでその、何か御用だったんですよね。食事が足りないとかでしょうか?」

 ほんの僅かに白い頬を赤らめたサリーはすぐ正常に戻り、そう問いかけてくるがエビルは首を横に振る。

「違うんだ、ただ……お礼を言いたくて」

 予想外な言動だったのかサリーはキョトンとしている。

「だってこうして食べられるのは君がいてくれるからなんだ、だからありがとうってそれだけ言いたかったんだ」

「そうそう、ありがとうね」

「ありがとうサリーちゃん。そんで俺の魅力に惹かれて檻から出してくれたりしない? もし出してくれたなら一晩熱い夜を過ごさない?」

 普段よりも綺麗な声でふざけたことを言うセイムに「フンッ!」とレミの蹴りが叩き込まれる。わざわざ体力を温存していたのに、ここでレミだけ派手に消費してしまった。ため息を吐いた彼女は呆れた様子で肩を竦めて元の位置へ戻る。

「彼女はレミ、蹴られたのがセイム。……君には、話し相手になってもらえると嬉しいかな」

「そうそう、別に誤解を解けなんて言わないからさ」

「どうして、ですか?」

 サリーからすれば信じられない発言だ。
 誤解されているのが分かっているのに誤解を解いてほしいと言わないなど、誰かの罪で自分が不利益を被っているのを許容しているようなものなのだから。

「だってアンタがアタシ達を庇ったら立場が危うくなるじゃない。そうでしょ?」

 レミの意見にエビルもセイムも同意して頷く。
 たとえ誰かがエビル達のことを魔信教じゃないと証言してくれても、疑いが晴れはしないだろう。疑いが晴れるどころかその証言した人物が危なくなる。もしかしたらエビル達と同じく地下牢に閉じ込められてしまうかもしれないと予想したのである。

「どうだいサリーちゃん。俺達の話し相手になってくれる?」

「……はい、お話くらいなら」

 少し考えて悪者ではなさそうと判断したのかサリーは頷く。
 これで少し暇が解消されていくかもしれないので、エビル達三人は彼女に心から感謝した。


 * * * 


 エビル達の地下牢生活開始から十日が過ぎた頃。
 食事運搬係であるサリーはだいぶ打ち解けており、今日は何があったとかそんな話を笑いながらするようになっている。

 当初、サリーは食事運搬の仕事が好きではなかった。
 なぜか姉であるサトリは神官の仕事をほとんど割り振ってくれず、実質サリーはほぼ何もしていないニート状態。そんな彼女に不快な視線を送る神官達は珍しくない。何でもいいから仕事を回してほしいと姉に頼み込んだ結果任されたのが食事運搬である。

 サリーは立派な神官になるのが将来の夢だ。
 憧れの者に仕え、尽くしたいとメイドのような思想であったが。そのため食事運搬などではなくもっと役立つような仕事をしたいと常々思っていた。しかしやっと任された仕事なのに、やりたくないと駄々をこねてしまえばもう二度と仕事がない状態になるだろう。そう思った彼女は仕方なくではあるが食事運搬係に就任する。

 最初やり始めた頃は退屈で、運ぶ相手が魔信教の者と聞いて緊張こそしていたが、サトリから食事を置いたらすぐ三階にある自室へ戻るよう言われていたので言う通りにしていた。運ぶ相手の名前がシャドウと聞いた時は恐怖で震えたものだが数回も運べば慣れた。

 ある日。いつものように食事を置いた時、エビル達から話しかけられた。
 話していて魔信教ではないと判断出来るくらい善人っぽい人達で、姉であるサトリはいったい何を見ていたのかと落胆したものである。
 それから話し相手として食事を運んでいると、最初にあった退屈さはいつの間にか消えていた。まだ別の仕事をしたいという気持ちは残っているがこの仕事も悪くないと思う。

 今日も三人分の食事が乗ったトレイを持って、鼻歌を歌いながら地下牢へ向かう。

「サリー、最近随分と楽しそうですね」

 地下牢へ続く階段から一人の女性が上がって来た。
 自分と同じプラチナブロンドのさらさらとした長髪と、首にかけられた銀の十字架のネックレス。青と白の線が入っている法衣。金色の金輪かなわが三つ先端に付いている錫杖しゃくじょうを持っている、豊満な胸部の彼女こそ大神官サトリ。

「あ……ね、姉さん……どうして地下牢から」

 予想外の人物が予想外の場所から現れたのでサリーは驚きを隠せない。
 少し鼻歌を歌ってご機嫌なように見えていただろうと察したサリーは言い訳を考える。地下牢の囚人と話をしているなどとバレたら説教を喰らうと分かっているから。

「一人、犯罪者を神の名のもとに断罪してきたところです。偉大なる創造神、アストラル様ならば悪を容赦なく裁いてくれるでしょう」

「そ、それって……エビルさんじゃ……」

 断罪とは殺したということ。
 一人殺したと告げられて、サリーの頭に最近話をしている男の顔が思い浮かぶ。不安に思って呟いてしまう。関わっていなければ知らないはずの、エビルという名前を。

「エビル……? それは確かあの魔信教の……どうしてあなたがその名前を知っているのです? まさかあの男と会話でもしたのですか?」

 一言一句どんな小さな声も聞き取ったサトリは険しい表情になる。

「あ、それは……」

「……はぁ、もういいです。食事運搬係は他の神官に任せます」

 言い淀んだサリーを見てサトリは全てを理解した。全てといってもその全てが誤解である。
 サトリはエビル達が言葉巧みにサリーを唆し、脱獄するために利用しようとしていると盛大な勘違いをしていた。元々悪人だと思っているのだからおかしくはないが、現実は違うので酷い誤解を生んでしまっている。

「では。食事については代わりの者をすぐに呼ぶので、私は行きます」

 そう言って去っていこうとするサトリをサリーは叫んで引きとめた。

「ま、待ってください! なんで私の仕事を奪うんですか!? 姉さんはいつもそうです、大神官っていう立場だから仕事が割り振ることができて、それで私に意地悪してる! 私だって神官の仕事を将来のために覚えたいんです!」

 立ち止まったサトリは振り返り、鋭い目をサリーへ向ける。

「……少し、あの犯罪者には話をする必要がありそうですね。サリー、これはあなたのために言っているんです。あなたが神官の仕事をする必要なんてない、私が二人分働けばそれで済む話なのですから。さあ、部屋に戻って頭を冷やしなさい。二度とあの男達に関わってはダメですよ」

「話を聞いてください! あの人達は魔信教じゃない、あんな人達が魔信教なわけがない! 話してみて分かったんです、あれは姉さんの勘違いです! もう釈放してあげて――」

「黙りなさい……!」

 サリーの言葉を遮って接近してきたサトリは、左手で小さな口を押さえつけることでサリーを喋れなくする。そのまま壁際にまで押してサリーの逃げ場は完全に断たれた。そんな状態になっても食事が乗っているトレーを落とさないのは褒められるべきだろう。

「言ったでしょう、これはあなたのためなのです……魔信教に関わっては殺されるかもしれないんですよ! 本当なら妹にこんな危険な仕事を任せたくありませんでした。しかしあなたが熱心に頼み込んでくるから仕方なく任せたんです。これ以上駄々をこねるなら、神殿内を出歩くことを禁止してもいいのですよ」

 反抗したサリーだったがその反抗の意思はあっさりと折れてしまう。
 エビル達を魔信教だと完全に信じているので何も聞いてくれないのだ。言いたいことを言っただろうサトリの手が口から離れて、サリーは項垂れたが自由になった口を再び開く。

「……分かりました。でも今日だけ、この食事だけは運ばせてもらえませんか。何も言わずにお別れなんて、寂しいですから」

「まあ私が付いていくという条件ならばいいでしょう」

「ありがとうございます。あの、姉さんはどうしてあの人達を魔信教だと?」

「言ったでしょう。あのエビルという男は以前神殿を襲い、自らを魔信教だと名乗ったと……あの顔は忘れませんよ。それにこの導きの錫杖しゃくじょうだって確かな証拠です」

 憎しみの込められた表情でサトリは忌々しそうに吐き捨てる。
 話は一応まとまったのでサリーはサトリと共に地下牢へ下りて、最後の別れを告げるためエビル達の牢屋へと歩いて行った。
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