ハッカー女子高生は平穏に過ごしたい

古城そら

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第7話 ー生徒会アカウント乗っ取りー ⑤

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 翌日。
 清能北高校の全校集会が、急きょ体育館で開かれた。
 ステージの上に並ぶのは、校長と教頭、情報担当の教員、生徒会長。
 生徒たちは、体育館の床に整列しながら、ざわざわと昨日の話題を続けている。
「やっぱり、生徒会乗っ取りのやつだよね」
「“不都合な真実#2”とか出るの?」
「ていうか、誰がやってんの」
 そんな声を聞きながら、真白は恋と同じ列に並んでいた。
「心臓の音、聞こえるかと思った」
 恋が小声で言う。
「……私も」
 ステージのマイクが、キンとわずかに鳴った。
「静かに」
 教頭の声で体育館が徐々に静まっていく。
 校長が一歩前に出て、マイクの前に立った。
「みなさん。二学期が始まったばかりですが、今日は大事なお話があります」
 いつもより、少し低く、慎重な声だった。
「すでに知っている人も多いと思いますが、昨夜——正確には、一昨日の深夜になります——本校生徒会の公式SNSアカウントから、不適切な内容の投稿が行われました。現在、その投稿は削除されていますが、スクリーンショットなどで見た人もいるでしょう」
 体育館のあちこちが、ごくりと息を飲む気配に包まれた。
「結論から言うと、その投稿は、生徒会執行部のメンバーが意図して行ったものではありません。外部からの不正アクセスにより、アカウントが一時的に乗っ取られた可能性が高いと判断しています」
 はっきりと「乗っ取り」という言葉が使われた瞬間、体育館の空気がわずかに揺れた。
「現在、学校としては、関係機関に協力を依頼し、技術的な調査を進めています。詳しい手口や、攻撃者の特定などについては、現時点ではお話しできないことが多いのですが——」
 校長は、そこで一度言葉を切り、ゆっくりと息を吸った。
「少なくとも、みなさんに伝えなければならないのは、『生徒会がみなさんに嘘をついていたわけではない』ということです」
 体育館の一角で、小さく安堵の息が漏れるのが聞こえた。
「生徒会は、これまでも学校行事や情報発信に真剣に取り組んできました。その過程で、運用に不十分な点があったことは事実です。ですが、それを“隠していた”とか、“ごまかそうとした”ということはありません」
 校長は、少しだけ生徒会長のほうを振り返る。
「今回の件を受けて、生徒会と教職員で協力し、アカウントの管理方法やセキュリティの強化に取り組んでいます。二段階認証の使い方や、外部のアプリとの連携を安易に行わないことなど、基本的なところから見直しを進めています」
 「二段階認証」という単語が、体育館の中で浮かび上がる。
(——“裏側”でやっていることを、ここまで言ってくれるんだ)
 真白は、ステージの上の人たちを見つめた。
「みなさんには、次のことをお願いします」
 校長の声が、少しだけ強くなる。
「一つ。うわさ話や憶測だけで、誰かを責めないこと。特に、生徒会のメンバーや、情報に関わる先生たちが、一方的に責められるようなことがあってはなりません」
「二つ。インターネット上で見かけた情報を、すぐに信じて拡散しないこと。スクリーンショットなどを面白半分に共有することも、二次的な被害につながります」
「三つ。もし自分のアカウントで不審な挙動を見かけたら、すぐに先生に相談すること。『もしかして』と思った段階で構いません」
 言葉が、一つ一つ、体育館の空気に染み込んでいく。
「最後に——」
 校長は少しだけ笑みを浮かべた。
「今回の件は、私たち大人がもっと早く気づいて対処すべきだった部分も多く含んでいます。その意味で、みなさんに不安な思いをさせてしまったことを、お詫びします」
 深々と頭を下げる校長。
 その隣で、生徒会長も同じように頭を下げた。
 その姿を見ながら、真白は、自分の胸の奥にも何か重いものと、ほんの少しの誇らしさが同時に宿るのを感じていた。
(“不都合な真実#1”の言い方に、負けてない)
 攻撃者は、「先生たちは何もしてこなかった」と書いた。
 でも実際には、「何もしなかったわけじゃない」。足りなかった部分もあったけれど、今こうして、正面から向き合おうとしている。
 ——その「事実」を、ちゃんと見ていたい。

 集会のあと、教室に戻る途中の廊下で、あちこちから声が聞こえてきた。
「なんか、思ったよりちゃんと説明してくれたね」
「生徒会、かわいそうって言うと変だけど……」
「“二段階認証”とか、うちのアカウントもちゃんとしとこ」
「ね」
 恋が隣で笑う。
「ほら、“全部隠してました”って感じじゃなかったでしょ」
「……うん」
「“ちゃんと向き合います”っていう集会だった。真白的にはどう?」
「技術的なところはだいぶぼかしてたけど……それでいいと思う。全部説明したら、逆に真似しようとする人が出るかもしれないし」
「それは困る」
 恋が苦笑する。
「ただ、『外部の変なアプリに気をつけて』ってメッセージは、ちゃんと伝わってた気がする。私も、“便利そうなやつ”はしばらく疑ってかかるわ」
「それは、それでちょっと生きづらそうだけど」
「そこは真白センサーでほどよく調整してもらうとして」
「そんなセンサー、搭載してない」
 軽口を交わしながらも、真白の頭の片隅では、別の「ログ」がざわめいていた。
 深夜三時七分のアクセスログ。海外レンタルサーバのIP帯。同じホスティングサービス。Webhookで送られていたかもしれないデータ。
(——これは、たぶん“最初の一撃”にすぎない)
 不都合な真実#2、#3——攻撃者は、それに似た様な次のカードをきっとどこかで用意している。
 ただの荒らしにしては、手口が回りくどくて、準備に時間がかかりすぎる。学校を使って何かを試しているみたいな、そんな感覚があった。
「真白。考え事モードに入ってる」
 恋が、少しだけ真面目な声で言う。
「……うん。ごめん。ちょっとだけ、怖くなった」
「怖い?」
「学校が、“ただの学校じゃなくて”、どこかの誰かにとって“実験場”みたいに見られてるんじゃないかって」
 口に出してみて、自分でその比喩にぞっとした。
「実験場かぁ……」
 恋は、腕を組んで少しだけ考える仕草をした。
「でもさ。“実験場”って、悪い響きばっかりじゃないよ」
「え?」
「だって、実験って、うまくいかないこともいっぱいあるじゃん。今回の“攻撃者さん”からするとさ、“不都合な真実#1”は、“とりあえず投げてみた実験”だったのかも。でもさ——」
 恋は、真白の目をのぞき込んだ。
「見事に“反撃実験”も始まっちゃったよね。真白と、生徒会と、先生たちとで。ログ見て、Webhook切って、集会でちゃんと説明して」
 その言葉に、真白は一瞬戸惑い、それから小さく笑う。
「……実験、対決?」
「そう。“向こうの実験”に付き合わされてるだけじゃなくて、“こっちからも検証していく”みたいな。なんか、理科のレポートっぽいけど」
「レポートで書ける内容じゃないよ、これは」
「そりゃそうだ」
 恋は肩をすくめる。
「でも、真白が“守る側でいたい”って決めたなら、そこは揺らがないでいてほしいな。怖くなったら、一回立ち止まって考えればいいし。私も一緒に立ち止まるから」
 その言葉が、秋の風みたいに、静かに胸に染み込んでいく。
「……ありがとう」
 真白は、素直にそう言った。

 数日が経ち、九月の半ば。
 空気は少しずつ乾き始め、放課後の帰り道に聞こえる虫の声も、夏のセミから、秋の鈴虫へとバトンタッチしつつあった。
 生徒会公式アカウントは、あの日を境に、少しペースを落としながらも、着実に情報発信を続けていた。
『【お知らせ】
 生徒会アカウントの運用について』
 ある日、タイムラインのトップに固定されたその投稿を、真白は自室の机で読み返していた。
『先日、当アカウントが不正に利用される事案が発生しました。
 生徒のみなさん、保護者のみなさまにご心配をおかけしたことをお詫びします』
『現在、学校と関係機関と協力し、原因の調査と再発防止策の検討を進めています』
『生徒会としては、
 ・アカウントのパスワードと二段階認証の見直し
 ・外部アプリとの連携方法の確認
 ・ログの確認体制の強化
 などに取り組んでいます』
『詳細については、学校からの文書やホームルームでお知らせします』
『不安なことがあれば、先生や生徒会に遠慮なく相談してください』
「……ちゃんと、伝わってる」
 文章の骨組みは先生が一緒に考えたものだけれど、「どこまで書くか」「どこをぼかすか」は、生徒会長と一緒に何度も調整した。
 「不都合な真実#1」で暗に示されていた“文化祭の時の危険”についても、「過去のトラブルを踏まえて改善中」とだけ触れられているが、それで十分だった。
 真白のタイムラインには、その投稿を引用する形で、いくつかの感想が流れてきていた。
『ちゃんと説明してくれてよかった』
『生徒会、がんばってるじゃん』
『とりあえず“#2”とか出ないなら安心した』
 もちろん、中には「結局、どこまで本当なのかわからない」という声もある。
 でも、「何もわからないまま疑う」のと、「少なくともここまではわかった上で考える」のでは、全く違う。
 ——それが、「情報を守る」ってことの一部なんだと思う。
 真白は、パソコンの画面をそっと閉じた。
 机の上には、生徒会長から預かったコピー用紙が一枚ある。
 そこには、外部の専門機関からの調査途中の報告の、一部が印刷されていた。
『類似の攻撃手法が、市内および近隣地域の他校のアカウントにも試行されている形跡があります』
『共通しているのは、
 ・学校関係者向けを装った分析ツール
 ・特定の海外ホスティングサービス
 ・深夜帯のログイン試行
 などです』
『現在のところ、金銭的な被害は確認されていませんが、
 ・学校アカウントを経由したフィッシング
 ・学校の信用低下を目的とした情報操作
 などの可能性が考えられます』
(うちだけ、じゃない)
 文字を追いながら、真白は息を飲んだ。
 学校単位で見れば、「清能北高校」は小さな点にすぎない。けれど、その点をいくつも並べて、一つの「実験場」にしようとしている誰かがいる——そんな絵が頭の中に浮かぶ。
 そして、その「誰か」は、ミラーノ社のシステムを揺らした時と同じ場所から手を伸ばしている。
 ——学校を狙った意図的な攻撃。
 そう言い切れるだけの材料が、少しずつ揃ってきていた。
 その事実は恐ろしくて、同時に、どこかで「ここから先は自分一人では追えない」という線を教えてくれる。
 外部の専門機関と、先生たちと、行政と。大人たちが動くべき領域。
 真白の領域は、その手前——「ログの読み方」と「不自然さの気づき方」を、せいぜい一歩か二歩、先回りして示すくらいだ。
 それでも。
「……ここまでは、ちゃんと見る」
 小さくつぶやいて、真白はコピー用紙をクリアファイルにしまった。
 その瞬間、机の上のスマホが震える。
『今日、帰りに寄り道していい?』
 恋からのメッセージだった。
『ちょっと、話したいことがある』
『……いいよ』
 真白は、短く返信する。

 夕方の公園は、部活帰りの中学生と、小さな子どもを連れた親たちで、ほどよく賑わっていた。
 恋は、ジャージ姿のままベンチに腰掛け、ペットボトルのお茶を片手に振っている。
「お疲れ、真白」
「……お疲れ」
 自販機で買った麦茶を持って、真白も隣に座る。
 空は、すっかり秋の色に近づいていた。夏の眩しさとは違う、やわらかいオレンジが、街路樹の葉の輪郭をくっきりと浮かび上がらせている。
「で、話って?」
「うん。たいしたことじゃないんだけどさ」
 恋は、ボトルのキャップをいじりながら言う。
「この前の全校集会のあと、うちのクラスでさ、“不都合な真実#2”を勝手に予想してる人たちがいて」
「……予想?」
「『次は何暴露されるんだろー』みたいなノリ。半分は冗談なんだけど、半分は本気で、『学校の裏側もっとバラしてほしい』みたいな」
 真白は、胸がざわりとするのを感じた。
「“裏側”って……」
「ちゃんと説明してもらえなかったところとか、“本当はどうなの?”って思う気持ちはわかるんだよ。わかるんだけどさ」
 恋は、オレンジ色の空を見上げた。
「“不都合な真実”って言葉だけが一人歩きして、“便利な武器”みたいになってる気がして。気に入らないことがあったら『不都合な真実だー』って叫べば勝ち、みたいな」
 その比喩は、どこかで攻撃者の意図と重なる。
 半分だけの情報を切り出して、「これが真実だ」と突きつけるやり方。
「真白はさ、“真実”って何だと思う?」
 唐突な問いに、真白は少し息を飲んだ。
「……難しいこと聞くね」
「ふふ。じゃあ、“不都合な真実”の“対義語”とかでもいいよ」
「対義語……」
 真白は、少しだけ考えてから口を開いた。
「“都合のいい嘘”じゃ、ないよね」
「それはそれでまた別ジャンルだね」
「うーん……」
 秋の風が、公園を通り抜けていく。
 見上げた空の色と、教室の蛍光灯の白さと、生徒会室のモニターの光が、頭の中で重なった。
「“ちゃんとした説明”……かな」
「ちゃんとした説明?」
「うん。“全部を話せないとしても、何をどこまでわかっていて、どこから先はまだわからないのか”を、できるだけ正直に言おうとすること」
 自分で言いながら、あの日、生徒会長と先生が「ここまでは話せる」「ここから先は警察の領域」と線を引いていた場面が、ありありとよみがえる。
「それって、すごく面倒だし、時間もかかるけど……。“真実”って、多分そういうもので。『不都合な真実』って言葉は、その途中の一部だけを抜き出して、武器みたいに振り回してる感じがして、嫌だな」
 恋はしばらく黙って聞いていたが、やがて満足そうに笑った。
「それ、なんか、かっこいいわ」
「かっこよくないよ」
「いや、“真白語”的には、相当かっこいい部類です」
 恋は、ボトルを持っていないほうの手で、真白の肩を軽く小突く。
「じゃあさ。“不都合な真実#2”を勝手に期待してる人たちには、『それより“ちゃんとした説明#2”を待とう』って言っとく」
「そんなハッシュタグいらない」
「いるいる。“#ちゃんとした説明”」
 変なハッシュタグを連呼しながら笑う恋を見ていると、胸の奥のざわつきが少しずつほどけていくようだった。
「でも——」
 恋は、笑顔を少しだけ真面目な色に変える。
「その“ちゃんとした説明”を支えるために、真白が夜中にログ見てるのも事実なわけで」
「夜中って言っても、さすがに三時までは起きてないよ」
「時間の問題じゃなくて。心の問題」
 恋は、ベンチの背もたれに体重を預けながら言った。
「私もさ、もうちょっと、“守る側”の勉強しようかなって思ってる」
「……恋が?」
「うん。別にプログラミングとかログ解析とか、いきなりは無理だけどさ。“怪しいアプリの見分け方”とか、“URLの確認ポイント”とか、その辺なら、真白に教えてもらえそうだし」
「それは、ちゃんと教える」
「でしょ。だから、二人で“守る側”チーム。私は“人間側担当”で、『誰が不安になってるか』を見る係。真白は“技術側担当”で、『どこが穴になってるか』を見る係」
 言葉のバランスが、妙にしっくりきた。
「……いいチーム名、ないかな」
「そこ?」
「大事でしょ。名前って」
うーん、と恋が考える。
「じゃあ、とりあえず仮で“清能北シールド部”とかにしとく?」
「ださ……」
「ほら、真白笑った」
 恋の笑顔につられて、真白は小さく吹き出す。
 見上げた空は、もうすっかり夕暮れ色だった。
 遠くで、電車の音が聞こえる。
 学校を狙う見えない「影」は、まだどこかで動いている。
 でも、その影に真正面から光を当てようとしている大人たちと、その隣でログを見つめる自分と、そのまた隣で肩を並べてくれる恋がいる。
 ——それなら、きっと。
 守りたい「日常」と、向き合うべき「異常」の両方を、これからも見続けていける。
 そんな予感が、秋の夕空の色と一緒に、静かに胸の中に広がっていった。

****************

 同じころ。
 清能北高校から遠く離れた、どこかの小さな部屋。
 薄暗いモニターに映っているのは、いくつかのグラフと、ログの断片。
『Webhook connection: failed』
『API token: revoked』
『Two-factor verification: required』
 画面の隅に、小さく「SCHOOL INSIGHT」と書かれた文字列が、グレーアウトしている。
 マウスカーソルが、それをなぞるように動いた。
「……切ったか」
 誰かの声が、低く笑う。
 指先が、別のウィンドウを開く。
 そこには、「教育機関向けサポートツール」の一覧と、その隣に並ぶいくつかの学校名が表示されていた。
『清能北高校……反応良し』
『他校……準備中』
「面白い」
 スクロールバーが、静かに上下する。
「ここまできれいに“対処”してくるとは思わなかったな」
 モニターの光が、表情の見えない顔を照らす。
「……やっぱり、“いる”んだな。こっちの動きに気づくやつが」
 新しいウィンドウに、別のログが開かれる。
『Log access: unusual pattern detected』
『Correlation: previous case (cloud service)』
 その文字列を見て、誰かは満足そうに目を細めた。
「白……」
 何かを言いかけて、やめる。
「まぁいい。まだ“挨拶”しただけだ」
 指先が、新しいコマンドを打ち込む。
『Next target: *********』
「学校を揺らすのも悪くないが——」
 モニターの光が、揺れる。
「本当に面白いのは、“そこにいる人間”だからな」
 Enterキーが、静かに押された。
 画面の中のログたちは、何も語らない。ただ、数字と文字の並びだけが、次の「実験」が始まりかけていることを示している。
 そして、清能北高校の九月は、まだ序章にすぎないことを——誰も知らないまま、静かに告げていた。
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