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第7話
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イヴェット担当の看護人は三人を睨み、沈黙していた。
そこにいるのはリエイド夫妻と妹のジャネットである。
三人はこの治療院を突き止めるまで苦労したと延々と語り、その後、すぐにイヴェットの悪口を言い始めた。
「本当に姉のイヴェットは親不孝者ですよ……。家族に黙ってこんなお金のかかる治療院へ入院していたなんて信じられないわ……」
「その通りです。家族ぐるみで赤ん坊を育ててやると言っているのに、怯えて逃げ回る……いっそ癲狂院へ入れた方がいいんですよ」
「そうなんです! だから早く姉に会わせて下さい!」
看護人はそれを聞くと、溜息を吐いた。
彼女は治療人アランから事情を全て聞いていた。
このジャネットは姉に赤ん坊をよこせと迫り、両親もそれに賛同したという。
イヴェットの憔悴具合からして、それは余程のストレスだったのだろう。
なのにこの三人はのうのうと現れ、姉を出せと言っている。
「残念ですが、姉のイヴェットさんは面会謝絶です」
看護人がそう言うと、三人は立ち上がって文句を言った。
「どうして!? 私達は家族ですよ!?」
「そうですよ! 娘は病気じゃないぞ!」
「そうよ、そうよ! この治療院はおかしいんじゃないかしら!?」
しかし看護人は冷たく言い放つ。
「私は担当の治療人から全てを聞かされています。あなた方がイヴェットさんのお腹の子を狙っていることも、彼女を追い詰めたことも、全て知っているのです」
「はあっ……!? 何を言っているの……!? まさか気が触れている姉の言葉を信じたっていうの……!?」
「イヴェットさんは完全に正気です。治療人のお墨付きです」
「どこが正気なのよ……!? 私がお腹の子を狙うはずがないじゃない……!」
近寄ってくるジャネットを看護人は手で制した。
「それ以上近付かないで下さい。衛兵を呼びますよ?」
「くッ……何よ……!」
「兎に角、あなた達は今後一切この治療院への立ち入りは禁止です。もし次現れたら、すぐに衛兵に捕らえていただきますので、そのおつもりで」
「あーあー! こんな治療院、誰が来るもんですか! 帰りましょう!」
そして三人は苛々とした様子で帰っていった。
看護人はそれを最後まで見送り、溜息を吐いた。
もし自分にこんな両親と妹がいたら――そう考えて寒気がした。
それほどまでに三人は常軌を逸していたのだ。
そこにいるのはリエイド夫妻と妹のジャネットである。
三人はこの治療院を突き止めるまで苦労したと延々と語り、その後、すぐにイヴェットの悪口を言い始めた。
「本当に姉のイヴェットは親不孝者ですよ……。家族に黙ってこんなお金のかかる治療院へ入院していたなんて信じられないわ……」
「その通りです。家族ぐるみで赤ん坊を育ててやると言っているのに、怯えて逃げ回る……いっそ癲狂院へ入れた方がいいんですよ」
「そうなんです! だから早く姉に会わせて下さい!」
看護人はそれを聞くと、溜息を吐いた。
彼女は治療人アランから事情を全て聞いていた。
このジャネットは姉に赤ん坊をよこせと迫り、両親もそれに賛同したという。
イヴェットの憔悴具合からして、それは余程のストレスだったのだろう。
なのにこの三人はのうのうと現れ、姉を出せと言っている。
「残念ですが、姉のイヴェットさんは面会謝絶です」
看護人がそう言うと、三人は立ち上がって文句を言った。
「どうして!? 私達は家族ですよ!?」
「そうですよ! 娘は病気じゃないぞ!」
「そうよ、そうよ! この治療院はおかしいんじゃないかしら!?」
しかし看護人は冷たく言い放つ。
「私は担当の治療人から全てを聞かされています。あなた方がイヴェットさんのお腹の子を狙っていることも、彼女を追い詰めたことも、全て知っているのです」
「はあっ……!? 何を言っているの……!? まさか気が触れている姉の言葉を信じたっていうの……!?」
「イヴェットさんは完全に正気です。治療人のお墨付きです」
「どこが正気なのよ……!? 私がお腹の子を狙うはずがないじゃない……!」
近寄ってくるジャネットを看護人は手で制した。
「それ以上近付かないで下さい。衛兵を呼びますよ?」
「くッ……何よ……!」
「兎に角、あなた達は今後一切この治療院への立ち入りは禁止です。もし次現れたら、すぐに衛兵に捕らえていただきますので、そのおつもりで」
「あーあー! こんな治療院、誰が来るもんですか! 帰りましょう!」
そして三人は苛々とした様子で帰っていった。
看護人はそれを最後まで見送り、溜息を吐いた。
もし自分にこんな両親と妹がいたら――そう考えて寒気がした。
それほどまでに三人は常軌を逸していたのだ。
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