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13.でもって、ようやく何故召喚されたかって話
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「それで、誰がいい?」
「はぁ?」
執務室に入るなりいきなり聞かれて、俺は思わず素っ頓狂な声をだしてしまった。
*
結局あの後、テオに体を拭かれたと思ったらなんだか女の人にかこまれて、違う部屋に連れて行かれて、あちこちマッサージされたり、爪を磨かれたり、髪をとかされたり、嫌だというのにあちこち剃られたりしてつるつるのぴかぴかにされたあげく、なんだかやたらめったらカッコいい服を着せられた俺である。
左肩から垂れているマントとか、繊細な刺繍のついた軍服のような詰め襟風はかっこいいけど、すごく窮屈である。
で、そのままわけもわからないまま王様の執務室に連れてこられたと思ったら、第一声がこれである。
「あ、ごめん。いきなりすぎたね。久しぶりだけど元気そうだね!…でもないか」
回復したはずなのにすぐまたこんなに疲れてるのはエロエロ三人衆のせいだ、バカヤローと叫びたいとこだが、さすがに王様にそんなことは言えないので俺はただ愛想笑いを浮かべた。
偉い人にはつい媚びてしまう社畜根性の悲しさである。
だがその笑いは少し引きつっていた。
この国の王ユーシスはというと、元気な美形の中年である。
王族特有の金色の髪、青の目。前に来た時40歳前後くらいの印象で、もちろん2年しかたっていないのでほとんど変わりない。
王様のくせに偉ぶっていない点は美点といえるだろう。
だが、欠点は王様らしくないことだろう。
「バパー!」
「蓮」
その時、扉を開けて入ってきたメイドが蓮を連れてきてくれたので、ようやく親子再会とあいなった。
なんだかほっとするが、喜びにむせぶ俺を尻目に、息子は俺の姿を見ると尻込みするとメイドにへばりついて離れようとしなかった。
「おーい、蓮どうした。パパだよ」
「…レンジャーマンのてき」
どうやらいつも見ている戦隊もの敵、悪の総帥に格好が似てしまってるらしい。
怖がる蓮はとりあえず見慣れてくれるまでおいておくことにして、俺はユーシスに向き直った。
「それで先ほどの話ですが、誰がいいって何のことですか」
正直答えは聞きたくないが、聞かないのも怖くて恐る恐る聞くと、応えはやはりとんでもないものだった。
「勇者パーティのメンバーの誰と結婚したいかってこと」
「ーーーはぁ???」
結婚?
どこから何故そんな話が?
あ、でもなんか選べとかそんな話をしていたような気はするけど、
「あれ?まだ誰かから聞いてない?」
-----聞いていません。
*
とある国に魔王が出現しました。
困った人々は勇者を召喚しました。
勇者は仲間たちと魔王を倒す旅に出て、無事に魔王を倒し増した。
ですが、勇者はこの国から去り、自分の国に帰って行ってしまいました。
*
「いやー、その去ってしまったっていうのがなんか人々の琴線に触れちゃったのかな。失ったものを惜しむ気持ちというか・・・」
ぴらり、と、何枚かの紙を渡される。
見てみると、どれにも剣を持ってポーズを決めている黒髪の少年の絵が描かれている。
しかも"勇者クロエ”とも書いてある。
思わず俺は顔をしかめた。
「なんだこれ。これは俺??ブロマイド的なもんか?」
「ぶろまいど?これは最近大人気のクロエの絵姿だよ。飛ぶように売れてる」
ブロマイドじゃねーか。
気恥ずかしくて思わず絵を伏せる。
「限定版の額つきクロエの剣のレプリカネックレスつきもある。入手するのが大変なんだ」
お次は家臣に並んで買ってきてもらったと、額入りの絵を出されて脱力してしまう。
アイドルグッズか!?
全体的に理解不能の話に突入してきて、おれはもうツッコミを入れるしかなかった
「はぁ?」
執務室に入るなりいきなり聞かれて、俺は思わず素っ頓狂な声をだしてしまった。
*
結局あの後、テオに体を拭かれたと思ったらなんだか女の人にかこまれて、違う部屋に連れて行かれて、あちこちマッサージされたり、爪を磨かれたり、髪をとかされたり、嫌だというのにあちこち剃られたりしてつるつるのぴかぴかにされたあげく、なんだかやたらめったらカッコいい服を着せられた俺である。
左肩から垂れているマントとか、繊細な刺繍のついた軍服のような詰め襟風はかっこいいけど、すごく窮屈である。
で、そのままわけもわからないまま王様の執務室に連れてこられたと思ったら、第一声がこれである。
「あ、ごめん。いきなりすぎたね。久しぶりだけど元気そうだね!…でもないか」
回復したはずなのにすぐまたこんなに疲れてるのはエロエロ三人衆のせいだ、バカヤローと叫びたいとこだが、さすがに王様にそんなことは言えないので俺はただ愛想笑いを浮かべた。
偉い人にはつい媚びてしまう社畜根性の悲しさである。
だがその笑いは少し引きつっていた。
この国の王ユーシスはというと、元気な美形の中年である。
王族特有の金色の髪、青の目。前に来た時40歳前後くらいの印象で、もちろん2年しかたっていないのでほとんど変わりない。
王様のくせに偉ぶっていない点は美点といえるだろう。
だが、欠点は王様らしくないことだろう。
「バパー!」
「蓮」
その時、扉を開けて入ってきたメイドが蓮を連れてきてくれたので、ようやく親子再会とあいなった。
なんだかほっとするが、喜びにむせぶ俺を尻目に、息子は俺の姿を見ると尻込みするとメイドにへばりついて離れようとしなかった。
「おーい、蓮どうした。パパだよ」
「…レンジャーマンのてき」
どうやらいつも見ている戦隊もの敵、悪の総帥に格好が似てしまってるらしい。
怖がる蓮はとりあえず見慣れてくれるまでおいておくことにして、俺はユーシスに向き直った。
「それで先ほどの話ですが、誰がいいって何のことですか」
正直答えは聞きたくないが、聞かないのも怖くて恐る恐る聞くと、応えはやはりとんでもないものだった。
「勇者パーティのメンバーの誰と結婚したいかってこと」
「ーーーはぁ???」
結婚?
どこから何故そんな話が?
あ、でもなんか選べとかそんな話をしていたような気はするけど、
「あれ?まだ誰かから聞いてない?」
-----聞いていません。
*
とある国に魔王が出現しました。
困った人々は勇者を召喚しました。
勇者は仲間たちと魔王を倒す旅に出て、無事に魔王を倒し増した。
ですが、勇者はこの国から去り、自分の国に帰って行ってしまいました。
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「いやー、その去ってしまったっていうのがなんか人々の琴線に触れちゃったのかな。失ったものを惜しむ気持ちというか・・・」
ぴらり、と、何枚かの紙を渡される。
見てみると、どれにも剣を持ってポーズを決めている黒髪の少年の絵が描かれている。
しかも"勇者クロエ”とも書いてある。
思わず俺は顔をしかめた。
「なんだこれ。これは俺??ブロマイド的なもんか?」
「ぶろまいど?これは最近大人気のクロエの絵姿だよ。飛ぶように売れてる」
ブロマイドじゃねーか。
気恥ずかしくて思わず絵を伏せる。
「限定版の額つきクロエの剣のレプリカネックレスつきもある。入手するのが大変なんだ」
お次は家臣に並んで買ってきてもらったと、額入りの絵を出されて脱力してしまう。
アイドルグッズか!?
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