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第1章――4 【 連続殺人事件/吸血鬼の警鐘 】
第34話 ちゅぅぅぅとちゅっ
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「はぁむ……ちゅぅぅぅ」
「くっ」
首元に注射針で刺されたような鋭い痛みが走り、反射的に奥歯を噛みしめる。そんな僕とは裏腹に、首筋に噛みついてきた吸血鬼、リリスは上機嫌に鼻を鳴らして吸血中だ。
まるでご馳走を堪能するように首筋に噛みついて、柔らかな二つの唇を地肌に押し付けてくる。
ただの吸血だというのにこの時のリリスは妙に艶めかしい上に熱い吐息が湿った地肌に当てらているからどうにも妙な気分になってしまう。
「……いつも思うけどさ、吸血って……腕とかじゃダメなの?」
「らぁめ。首がいちらんおいひい」
「う~ん。部位が変わっても中身は同じなんだから変わらないと思うんだけどなぁ」
吸血中で上手く喋れないリリス。はむはむ、とついばむように言って、それから美味しそうに喉を鳴らす。
その後たっぷりと三十秒間。ようやく満足したようで、リリスは噛んだ首元からゆったりと唇を離して、
「ご馳走様。今日もとても美味だった」
ぺろり、と舌をなめずりながらお礼を言った。
「お粗末様でした。最近、血を飲む頻度多くない?」
「そうかも。センリの血って前から美味しかったんだけど、今はもっと美味しくなった気がするの」
「なんでかなぁ?」
「たぶん貴方の体内の魔力が増えて、全身に循環し始めたからだと思うわ。前よりも血が濃厚になった気がする」
嬉しい報告と複雑な気分が混ざる。
「つまり血が美味しくなったからリリスの吸血も必然的に増した、と」
「そういうことになるわね。明日も飲んでいい?」
「そんなに毎日吸われたらすぐに僕の血がなくなっちゃうよ。一回飲んだら数日は飲まなくて平気って言ってたよね?」
「美味しい血は毎日飲みたい」
「吸血鬼だなぁ」
理由が生命活動の為というよりは完全にリリスの嗜好で、僕はやれやれと嘆息。
辟易とする僕にリリスはぎゅうっと抱きついたまま、微笑を浮かべる顔を詰めて、
「血が美味しくて、身体の相性もいい。ほんと、いい子を見つけたわ」
「最近この流れ多くない? 吸血からえっちの流れ」
夜のリリスの積極性には参るばかりだ。ちょっとは僕の身体を気遣って欲しいけど、お生憎様この吸血鬼は遠慮なんて微塵もしてくれなかった。
「ふふ。呆れてるわりに、貴方の下半身は私を求めてうずうずしてるみたいだけど?」
「それは、リリスに血を吸われると、なんか変な気分になるんだよ。……夜は特に」
「吸血に催淫作用はないんだけどね。どうしてかしら」
からかうように指摘されて、意地悪な吸血鬼に僕は拗ねた風に口を尖らせる。そんな僕に彼女はどこまでも愉快げだ。
「――んっ」
「……んっ。んぅん」
おもむろに唇を奪われて、僕は驚きよりも呆れが勝りながらも、彼女の強引なアプローチを唇で受け止める。
「ぷはっ……気分が昂ったなら素直にしましょうよ。その方がセンリも楽になれるでしょ」
しばらく放置したら収まる衝動を、しかしそのたわわな巨峰を圧迫するほど胸板に押し付けて身体を密着させてこられたら収まるものも収まらない。挙句に既に妖艶な気分に当てられて硬くなっているそれを、リリスが股を擦って刺激を与え続けてくるから余計に。
こうなってはもう、一度この昂ぶりを発散し切らないと眠れそうにない。
「はぁ。今日もリリスに押し流されてしまった」
「そうそう。早く観念して、一緒に気持ちいいことしましょ」
「……一応、言っておくけど、これで四日連続だからね?」
「目指せ一週間連続ね!」
「本当に僕を殺す気⁉」
はぁ、と大きくため息を吐いて、それからリリスの唇を求めて自分の方からキスを迫る。リリスは拒絶する素振りどころか嬉しそうに口許を綻ばせて、その柔らかで熱い唇を重ねてくれた。
「くすっ。今夜も、共に快楽に溺れましょ」
「……ほんと、男の扱い方上手いよね。リリスって」
「ふふ。貴方がチョロいのよ」
「……リリスがエロいせいだ」
お互い微笑を交わして、そして、ベッドを強く軋ませた。
「「――んぅん」」
「くっ」
首元に注射針で刺されたような鋭い痛みが走り、反射的に奥歯を噛みしめる。そんな僕とは裏腹に、首筋に噛みついてきた吸血鬼、リリスは上機嫌に鼻を鳴らして吸血中だ。
まるでご馳走を堪能するように首筋に噛みついて、柔らかな二つの唇を地肌に押し付けてくる。
ただの吸血だというのにこの時のリリスは妙に艶めかしい上に熱い吐息が湿った地肌に当てらているからどうにも妙な気分になってしまう。
「……いつも思うけどさ、吸血って……腕とかじゃダメなの?」
「らぁめ。首がいちらんおいひい」
「う~ん。部位が変わっても中身は同じなんだから変わらないと思うんだけどなぁ」
吸血中で上手く喋れないリリス。はむはむ、とついばむように言って、それから美味しそうに喉を鳴らす。
その後たっぷりと三十秒間。ようやく満足したようで、リリスは噛んだ首元からゆったりと唇を離して、
「ご馳走様。今日もとても美味だった」
ぺろり、と舌をなめずりながらお礼を言った。
「お粗末様でした。最近、血を飲む頻度多くない?」
「そうかも。センリの血って前から美味しかったんだけど、今はもっと美味しくなった気がするの」
「なんでかなぁ?」
「たぶん貴方の体内の魔力が増えて、全身に循環し始めたからだと思うわ。前よりも血が濃厚になった気がする」
嬉しい報告と複雑な気分が混ざる。
「つまり血が美味しくなったからリリスの吸血も必然的に増した、と」
「そういうことになるわね。明日も飲んでいい?」
「そんなに毎日吸われたらすぐに僕の血がなくなっちゃうよ。一回飲んだら数日は飲まなくて平気って言ってたよね?」
「美味しい血は毎日飲みたい」
「吸血鬼だなぁ」
理由が生命活動の為というよりは完全にリリスの嗜好で、僕はやれやれと嘆息。
辟易とする僕にリリスはぎゅうっと抱きついたまま、微笑を浮かべる顔を詰めて、
「血が美味しくて、身体の相性もいい。ほんと、いい子を見つけたわ」
「最近この流れ多くない? 吸血からえっちの流れ」
夜のリリスの積極性には参るばかりだ。ちょっとは僕の身体を気遣って欲しいけど、お生憎様この吸血鬼は遠慮なんて微塵もしてくれなかった。
「ふふ。呆れてるわりに、貴方の下半身は私を求めてうずうずしてるみたいだけど?」
「それは、リリスに血を吸われると、なんか変な気分になるんだよ。……夜は特に」
「吸血に催淫作用はないんだけどね。どうしてかしら」
からかうように指摘されて、意地悪な吸血鬼に僕は拗ねた風に口を尖らせる。そんな僕に彼女はどこまでも愉快げだ。
「――んっ」
「……んっ。んぅん」
おもむろに唇を奪われて、僕は驚きよりも呆れが勝りながらも、彼女の強引なアプローチを唇で受け止める。
「ぷはっ……気分が昂ったなら素直にしましょうよ。その方がセンリも楽になれるでしょ」
しばらく放置したら収まる衝動を、しかしそのたわわな巨峰を圧迫するほど胸板に押し付けて身体を密着させてこられたら収まるものも収まらない。挙句に既に妖艶な気分に当てられて硬くなっているそれを、リリスが股を擦って刺激を与え続けてくるから余計に。
こうなってはもう、一度この昂ぶりを発散し切らないと眠れそうにない。
「はぁ。今日もリリスに押し流されてしまった」
「そうそう。早く観念して、一緒に気持ちいいことしましょ」
「……一応、言っておくけど、これで四日連続だからね?」
「目指せ一週間連続ね!」
「本当に僕を殺す気⁉」
はぁ、と大きくため息を吐いて、それからリリスの唇を求めて自分の方からキスを迫る。リリスは拒絶する素振りどころか嬉しそうに口許を綻ばせて、その柔らかで熱い唇を重ねてくれた。
「くすっ。今夜も、共に快楽に溺れましょ」
「……ほんと、男の扱い方上手いよね。リリスって」
「ふふ。貴方がチョロいのよ」
「……リリスがエロいせいだ」
お互い微笑を交わして、そして、ベッドを強く軋ませた。
「「――んぅん」」
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