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第1章――4 【 連続殺人事件/吸血鬼の警鐘 】
第37話 打ち上げ
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「んむっ⁉ これ美味しいわ!」
クエストも無事完了し、報酬金を受け取った後はせっかくだし親睦を深めようとのことでマーガレットを僕たちの行きつけの定食屋・ビールに誘った。
「家と逆方面だから、こっちにはあまり来ないんだけど、まさかこんなに料理が美味しいお店があるんだなんて。価格もお手頃だし何よりこの日替わり肉のガーリックステーキが最高だわ!」
「喜んでもらえてよかったよ。今日は僕たちの奢りだから、気になるものがあったら遠慮せず注文してね」
「カルラー! ビールおかわりちょーだいっ!」
「この吸血鬼、全く働いてないのによくもまぁこんな精一杯働きました! みたいな顔ができるわね……」
「リリスはこれが通常運転だから」
「貴方、彼女のこと甘やかしすぎじゃない⁉」
マーガレットは何か不愉快そうに「けっ」と舌打ちするとジョッキに残っていたビールを呷るように飲み干した。それからリリスに続くように「おかわり!」とカルラにジョッキを差し出した。
追加のビールが来るまで料理を嗜みつつ雑談していると、
「あれ、誰かと思ったらマーガレットじゃねえか。お前がここにいるなんて珍しい」
「あら、アイゼン。貴方もこのお店の常連だったの」
「おう。うめえだろ。この店の飯は」
「えぇ。とても気に入ったわ」
僕らの席を通りかかろうとして足を止めたのはこのお店の常連の一人で僕たちと同じギルドに所属している冒険者でもあるアイゼンさんだった。
どうやら二人は知り合いのようで、お互いに軽く挨拶していた。
「ええと、二人は知り合いなの?」
「そら同じギルドに入ってるからな。何度も顔合わせてるし、たまーにパーティーを組むことある仲だ」
「へぇ。マーガレットって色々な人たちとパーティ組んでるんだね」
「冒険者は基本ソロで活動するけど、クエストの内容次第ではパーティーを組んだりするのは極当たり前のことなのよ」
「中にはお前とリリス嬢みたく、最初からパーティーを組んでクエストをこなしてる連中もいるけどな。ま、パーティーを組んで活動してるのは都会方面でダンジョン攻略とかをメインにしてる連中だけどな」
「こっちにもちゃんとダンジョンがあるんだ! いつか行ってみたいなあ!」
「止めておけ止めておけ。お前が行ってもすーぐ魔物の餌になっちまうだけだぞー」
アイゼンさんは僕をからかうように言ってひとしきり笑ったあと、
「ところでなんでお前らが一緒に飯食ってるんだ?」
「今日、この二人とパーティを組んでクエストを受けたのよ。今は慰労会みたいなものかしらね」
「なるほどね。でどうだった。この二人とクエストを受けた感想は」
「センリの方は中々いい腕前をしてると感じたわ」
「ふふ。そうでしょうそうでしょう。なんせ私が一から手ほどきしてあげたんだもの」
「問題なのはこの飲兵衛よ! ぜっんぜん戦わないのよ⁉」
「私はセンリの保護者役だもの。保護者がでしゃばってどーすんのよ」
「ちょっとはアナタも戦いなさいよ⁉ 今日、センリ一瞬アーマーダイルに食われそうになったのよ⁉」
「本当に危険だと感じたらすぐにでも助けるわよ。ぽっと出の女が私の教育方針に口出ししないでくれるかしら」
「なにをー!」
「ふんっ」
リリスのつんとした物言いにマーガレットが憤慨し、酒の勢いもあってかそのまま口論に発展しかける。
慌てて僕とアイゼンさんが二人を止めようとするも、
「アイゼンは黙ってなさい‼」「センリは黙ってて!」
「「……すいません」」
キレた女性は手が付けられないと、僕とアイゼンさんはお互いを労うように肩を叩き合った。
余談だが、口論の果てに酔い潰れて眠ってしまったマーガレットを何故かアイゼンさんが自宅まで送り届けるという不憫ムーブを受けたのは、ここだけの話だ。
クエストも無事完了し、報酬金を受け取った後はせっかくだし親睦を深めようとのことでマーガレットを僕たちの行きつけの定食屋・ビールに誘った。
「家と逆方面だから、こっちにはあまり来ないんだけど、まさかこんなに料理が美味しいお店があるんだなんて。価格もお手頃だし何よりこの日替わり肉のガーリックステーキが最高だわ!」
「喜んでもらえてよかったよ。今日は僕たちの奢りだから、気になるものがあったら遠慮せず注文してね」
「カルラー! ビールおかわりちょーだいっ!」
「この吸血鬼、全く働いてないのによくもまぁこんな精一杯働きました! みたいな顔ができるわね……」
「リリスはこれが通常運転だから」
「貴方、彼女のこと甘やかしすぎじゃない⁉」
マーガレットは何か不愉快そうに「けっ」と舌打ちするとジョッキに残っていたビールを呷るように飲み干した。それからリリスに続くように「おかわり!」とカルラにジョッキを差し出した。
追加のビールが来るまで料理を嗜みつつ雑談していると、
「あれ、誰かと思ったらマーガレットじゃねえか。お前がここにいるなんて珍しい」
「あら、アイゼン。貴方もこのお店の常連だったの」
「おう。うめえだろ。この店の飯は」
「えぇ。とても気に入ったわ」
僕らの席を通りかかろうとして足を止めたのはこのお店の常連の一人で僕たちと同じギルドに所属している冒険者でもあるアイゼンさんだった。
どうやら二人は知り合いのようで、お互いに軽く挨拶していた。
「ええと、二人は知り合いなの?」
「そら同じギルドに入ってるからな。何度も顔合わせてるし、たまーにパーティーを組むことある仲だ」
「へぇ。マーガレットって色々な人たちとパーティ組んでるんだね」
「冒険者は基本ソロで活動するけど、クエストの内容次第ではパーティーを組んだりするのは極当たり前のことなのよ」
「中にはお前とリリス嬢みたく、最初からパーティーを組んでクエストをこなしてる連中もいるけどな。ま、パーティーを組んで活動してるのは都会方面でダンジョン攻略とかをメインにしてる連中だけどな」
「こっちにもちゃんとダンジョンがあるんだ! いつか行ってみたいなあ!」
「止めておけ止めておけ。お前が行ってもすーぐ魔物の餌になっちまうだけだぞー」
アイゼンさんは僕をからかうように言ってひとしきり笑ったあと、
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「今日、この二人とパーティを組んでクエストを受けたのよ。今は慰労会みたいなものかしらね」
「なるほどね。でどうだった。この二人とクエストを受けた感想は」
「センリの方は中々いい腕前をしてると感じたわ」
「ふふ。そうでしょうそうでしょう。なんせ私が一から手ほどきしてあげたんだもの」
「問題なのはこの飲兵衛よ! ぜっんぜん戦わないのよ⁉」
「私はセンリの保護者役だもの。保護者がでしゃばってどーすんのよ」
「ちょっとはアナタも戦いなさいよ⁉ 今日、センリ一瞬アーマーダイルに食われそうになったのよ⁉」
「本当に危険だと感じたらすぐにでも助けるわよ。ぽっと出の女が私の教育方針に口出ししないでくれるかしら」
「なにをー!」
「ふんっ」
リリスのつんとした物言いにマーガレットが憤慨し、酒の勢いもあってかそのまま口論に発展しかける。
慌てて僕とアイゼンさんが二人を止めようとするも、
「アイゼンは黙ってなさい‼」「センリは黙ってて!」
「「……すいません」」
キレた女性は手が付けられないと、僕とアイゼンさんはお互いを労うように肩を叩き合った。
余談だが、口論の果てに酔い潰れて眠ってしまったマーガレットを何故かアイゼンさんが自宅まで送り届けるという不憫ムーブを受けたのは、ここだけの話だ。
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