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ゴミ女の深夜バイト
4-9
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バイトの日はすぐにやってきた。
朝スマホを確かめると、今日の夜にバイトを頼みたいというメールが届いていた。
メールには向かう時間と場所にゴミを運ぶ指定の場所、そして向かう前にゴミを入れるためのゴミ箱が置かれている場所が書かれていた。またゴミをゴミ箱に入れる際は、まずゴミ箱に入っている軍手と雨がっぱ(フードも被ること)を着用して行うようにという注意点がある。
私はこれを読んで、随分な装備をするんだなと感じながら、どんなゴミなのだろうと想像し今日の夜のバイトを待った。
夜はすぐにやってきた。
私は指定された時間に指定された場所へと向かって、ゴミ箱が置かれている場所に向かった。
深夜ということもあって道々に人は全然存在せず、街灯の明かりしか頼れるものがない知らない道を私は歩く。しかし、そんな状況で私は心細いという思いを全く感じないまま、スマホで向かう場所を何度もチェックして進んで行った。
メールに書かれた場所には、私の肩ぐらいはあるキャスター付きの大きいゴミ箱が置いてあった。メールに書かれていたゴミ箱がこれなのか確かめるために中を開けると、確かに中には軍手と黄色い雨がっぱに靴カバーが入っている。私はゴミ箱を押して、ゴミが放置された場所に向かった。
ゴミ箱を押して運んでいるとキャスターのガラガラガラという音が静かな夜に響いてうるさいなと感じながら目的に着くと、そこは土管がいくつか置いてあるだけの何もない空き地だった。
ここにゴミがあるのだろうか?
私はそのまま中に入って辺りを見回すけど、どこにもそんなものは見当たらない。いったいどこにあるんだろうと思って、何にもない空き地を散策し始める。
すると、いくつかある中の土管の後ろになにかがあるのを私は見つけた。きっとあれがゴミなのだろうと土管の後ろに向かうとそこにあったのは――
――死体だった。
私は特に声も出さないまま、本当に死体なのか確かめるためにその死体を観察してみるが、何度見てもやっぱり死体だった。
見た感じ死体の見た目は三〇~四〇代のおじさんで、なにやら作業服のような服を着て仰向けで倒れている。普通に見たらただ寝ているようにしか見えない。ならば何故触りもしないで死んでいるのか分かったかと言うと、左胸、ちょうど心臓のところにナイフが生えたように刺さっていたから。それに静かに耳を澄ましても息をする音が聞こえないのと、生きている感じが全然しないため、これを死体だと私は判定したた。
多分、これがメールに書いてあった放置されたゴミなのだろう。私は何の疑問も持たないでそうであると思った。
初めて見た死体。普通の人ならば悲鳴の一つでも上げて、驚き喚き散らしているかもしれない状況で私は平静だった。ただ目の前の死体を見て、私はこれが《そこで見たことを誰にも話してはいけない》という条件の理由であると理解し、思ったことを口にする。
「……死体もゴミなんだ」
とりあえず、お仕事をしようと思い私はメールの指示通りに軍手と雨がっぱを着用して、死体をゴミ箱に入れることにした。
私は人間だったものの首筋の襟を片手で掴み、無造作に引きずってゴミ箱がある場所まで運んだ。
私は後からゴミ箱の方を持って来ればよかったと思ったけど、別に支障はなかったし、まいっかと開き直る。私は手に持つ死体を折りたたむようにゴミ箱に入れ、軍手と雨がっぱを脱いでそれも一緒に入れてから蓋を閉めた。
「……あとは運ぶだけ」
私は先ほどよりも重量感があるゴミ箱をまたガラガラガラという音を響かせながら、指定の場所に運んでいった。ゴミを運び終えた翌日学校から帰ると、ドアポストの中には茶封筒に入った一〇万円の給与が入っていた。
朝スマホを確かめると、今日の夜にバイトを頼みたいというメールが届いていた。
メールには向かう時間と場所にゴミを運ぶ指定の場所、そして向かう前にゴミを入れるためのゴミ箱が置かれている場所が書かれていた。またゴミをゴミ箱に入れる際は、まずゴミ箱に入っている軍手と雨がっぱ(フードも被ること)を着用して行うようにという注意点がある。
私はこれを読んで、随分な装備をするんだなと感じながら、どんなゴミなのだろうと想像し今日の夜のバイトを待った。
夜はすぐにやってきた。
私は指定された時間に指定された場所へと向かって、ゴミ箱が置かれている場所に向かった。
深夜ということもあって道々に人は全然存在せず、街灯の明かりしか頼れるものがない知らない道を私は歩く。しかし、そんな状況で私は心細いという思いを全く感じないまま、スマホで向かう場所を何度もチェックして進んで行った。
メールに書かれた場所には、私の肩ぐらいはあるキャスター付きの大きいゴミ箱が置いてあった。メールに書かれていたゴミ箱がこれなのか確かめるために中を開けると、確かに中には軍手と黄色い雨がっぱに靴カバーが入っている。私はゴミ箱を押して、ゴミが放置された場所に向かった。
ゴミ箱を押して運んでいるとキャスターのガラガラガラという音が静かな夜に響いてうるさいなと感じながら目的に着くと、そこは土管がいくつか置いてあるだけの何もない空き地だった。
ここにゴミがあるのだろうか?
私はそのまま中に入って辺りを見回すけど、どこにもそんなものは見当たらない。いったいどこにあるんだろうと思って、何にもない空き地を散策し始める。
すると、いくつかある中の土管の後ろになにかがあるのを私は見つけた。きっとあれがゴミなのだろうと土管の後ろに向かうとそこにあったのは――
――死体だった。
私は特に声も出さないまま、本当に死体なのか確かめるためにその死体を観察してみるが、何度見てもやっぱり死体だった。
見た感じ死体の見た目は三〇~四〇代のおじさんで、なにやら作業服のような服を着て仰向けで倒れている。普通に見たらただ寝ているようにしか見えない。ならば何故触りもしないで死んでいるのか分かったかと言うと、左胸、ちょうど心臓のところにナイフが生えたように刺さっていたから。それに静かに耳を澄ましても息をする音が聞こえないのと、生きている感じが全然しないため、これを死体だと私は判定したた。
多分、これがメールに書いてあった放置されたゴミなのだろう。私は何の疑問も持たないでそうであると思った。
初めて見た死体。普通の人ならば悲鳴の一つでも上げて、驚き喚き散らしているかもしれない状況で私は平静だった。ただ目の前の死体を見て、私はこれが《そこで見たことを誰にも話してはいけない》という条件の理由であると理解し、思ったことを口にする。
「……死体もゴミなんだ」
とりあえず、お仕事をしようと思い私はメールの指示通りに軍手と雨がっぱを着用して、死体をゴミ箱に入れることにした。
私は人間だったものの首筋の襟を片手で掴み、無造作に引きずってゴミ箱がある場所まで運んだ。
私は後からゴミ箱の方を持って来ればよかったと思ったけど、別に支障はなかったし、まいっかと開き直る。私は手に持つ死体を折りたたむようにゴミ箱に入れ、軍手と雨がっぱを脱いでそれも一緒に入れてから蓋を閉めた。
「……あとは運ぶだけ」
私は先ほどよりも重量感があるゴミ箱をまたガラガラガラという音を響かせながら、指定の場所に運んでいった。ゴミを運び終えた翌日学校から帰ると、ドアポストの中には茶封筒に入った一〇万円の給与が入っていた。
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