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あの頃、年の差についてはあまり深く考えていなかった。単に、彼の面倒を年上だから見ないといけない、と何となく思っていただけ。茉歩にとっての葉一は、本当の弟のような存在だったから。でも、大人になるにつれ環境も、気持ちも変わってくる。
三十を前にした女に、二歳の差はデカイのだ。
「でも、そうですか。二十八となると、いろいろ焦りますよね」
茉歩は目の前で妙な納得を見せ、しきりに頷く美人に胸が苦しくなってくる。分かってますよ、と笑うこの人はいったい何なのだ。
「茉歩さんは、葉一さんとお付き合いされてどのくらいなんですか?」
「お付き合いは、していません」
お見合いはしたし、結婚の話は出たが、付き合ってはいない。すると、茉歩の返答にエミリは大袈裟に驚いた顔をする。
「あら、そうでしたか。では、葉一さんがどんなお仕事されているかはご存知?」
「いいえ……」
仕事の話はきちんとは聞いていない。お見合いの席で母親たちが話題に出していた気もするが、正直その辺は聞き流していた。
すると、何故かエミリは勝ち誇ったような笑みを口許に浮かべた。そして、彼女の口から語られたことに、茉歩は言葉を失った。
三十を前にした女に、二歳の差はデカイのだ。
「でも、そうですか。二十八となると、いろいろ焦りますよね」
茉歩は目の前で妙な納得を見せ、しきりに頷く美人に胸が苦しくなってくる。分かってますよ、と笑うこの人はいったい何なのだ。
「茉歩さんは、葉一さんとお付き合いされてどのくらいなんですか?」
「お付き合いは、していません」
お見合いはしたし、結婚の話は出たが、付き合ってはいない。すると、茉歩の返答にエミリは大袈裟に驚いた顔をする。
「あら、そうでしたか。では、葉一さんがどんなお仕事されているかはご存知?」
「いいえ……」
仕事の話はきちんとは聞いていない。お見合いの席で母親たちが話題に出していた気もするが、正直その辺は聞き流していた。
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