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陽は登りカーテンから光がこぼれる。瞼にかかる光が愛奈を起こした。あと1分でスマートフォンのアラームがなるところだった。ぐっと体を伸ばし、ベットに腰かけ、目をこすりながら立ち上がった。今日はいい天気だ。カーテンを開ければ部屋は朝の光に彩られた。部屋が少し暖かくなった。窓から空を覗くと、雲は一片もない。二階に位置する愛奈の部屋から見渡す限り、木々の揺れも見受けられない。風もそんなに強く吹いてないんだろう。良かった。クローゼットを開けて服を取ろうとした時、スマートフォンから軽快に木琴の叩く音がした。太陽が邪魔しなければ今まで寝れていたのだな、と1分のズレを残念がった。そういえばアラームより先に起きたんだった。起きているときに聞くのは何ともうるさいものだな。スマートフォンをベットに放り投げ、ボスっと音を立てて反発ゼロの厚めの布団に沈めた。クローゼットに向かって、いつも通りの服をとった。勿論、無論、この服も俗に言う地味コーデなのだろう。気にしたら負けとその服に袖を通した。
体がだる重い。階段を降りるのすらハードだ。特に部活動をしているわけでもないのに。螺旋に満たない短い階段を一段ずつ、両足を揃えて降りた。リビングには誰もいない。だがシャッターもカーテンも開いているから、誰かいるみたいだ。体温を勝手に感じる。少し軋んだような音がして、辺りを見渡しても、もちろん誰もいなかった。母は仕事へ、父も仕事へ。一人っ子の私には特に変わりのない休日の朝だった。キッチンに回り、冷蔵庫を開いて、少しの間眺めていた。するとピーピーと鳴った。冷蔵庫が「扉が開きっぱなしですよ」と言っている。あっ、と冷蔵庫の戸を閉め、再度開き、卵を取り出した。それと、冷凍庫の引き出しから冷凍されたご飯を取り出し、レンジに入れた。卵かけご飯。温めが済むと、レンジから熱々のご飯を取り出し、直ぐに器に移した。卵を勢いよく割り、ご飯に黄身をかけ流す。身体はだるいが、いい朝だ。卵かけご飯は朝食のスタンダードと言えるだろう。箸を手際よく棚から取り出し、テーブルにつく。そして、卵かけご飯を、テレビ横目にかき立てた。基本朝はニュースしか流れていないから、それを見た。一体何人死ぬんだと言わせたいのか疑うほど訃報ばかり流れる。今こうして、朝を過ごしている間にも世界中で何人もの人が病気で苦しみ、命を失っているのだと思うと、不思議な気持ちになった。はっきり言って、人はいつ死ぬか分からない。この後向かう大阪への道のりで交通事故に巻き込まれるかもしれないし、殺害だってされるかもしれない。そうなる確率と、運命の出会いと遭遇する確率は相対なのだろうか。あぁ、いけない。自分は何を考えているのだろう。昨日自分が適当に放った「運命の出会い」が脳から離れない。恋愛という行為に興味があるわけじゃない。その行為を経た後の"私自身"というのに興味がある。と、自分に言いつつも興味は恋愛にあったりするのではないか・・・。もし私が恋をしたとしても、こんな地味な私に振り向く人はいないのだろうな、なんて思う。これまで私を好いた人は私のどこを気に入ったのだろう。そこを聞いておくべきだった。まぁ、どうでもいいのだけれど。
食べ終えた食器を洗いに、またキッチンへ回る。食べ始めてからもう1時間が経っていた。考え事をし過ぎたせいか、時間の流れを掴めず、小規模のタイムスリップをした気分になった。今は10時だ。基本的な身支度を済ませ、10時30分には家を出た。勿論鍵を閉めて。待ち合わせは現地だ。美嘉と愛奈、2人とも住む街は離れている。大阪なら愛奈の方が随分と近い。同じ時間の電車に美嘉が乗っていたら会えるだろう。乗った車両に美嘉は見当たらなかった。大阪方面の電車にはやはり人が多くて、座れはしなかった。私は、大阪へ遊びに行く。スーツ姿のあの人はきっと仕事へ行く。ジャージ姿の人は部活動だろうか。スーツケースをもったあの人は旅行だろうか。それは「行き」かな、「帰り」かな。人それぞれ目的は違う。大阪といってもいくつもの駅があって、降りてからの道だってそれぞれだ。みんな、目的を持って歩いている。だから、人と巡りあうのも奇跡という名の必然といえる。例えば、Aさんが花屋さんに行くという目的をもって家を出たとする。Bさんも同じくその花屋さんに行こうと家を出たとする。同じ時間にそこに到着するよう家を出たとして。勿論、その花屋さんで遭遇するに決まってる。それは必然的である。しかし、その日にその花屋さんに行こうという意思を持ったこと、その時間に家を出たこと。それらの歯車が完璧に噛み合って、人と人は引き合う。それは紛れもない、奇跡的だ。ならこの人達と同じ電車に乗っている事も必然で奇跡的な訳だ。一つ一つの出会いは大切だ。
最近はこんな感じに物思いにふける事が多い。多すぎる。気づけば物凄い時間が流れていたりする。何故かは自分でもわからないが、出会いだの人間とはどうだの、そんな感じのことばかりを考える。それは無意識であって、特にそれを止めようとも思わない。自分って、ロマンチストなんだなぁなんて思ってその日を終えるんだ。
大阪に着くと、愛奈は改札を出た所で美嘉を待った。改札を出る人をすべて確認する。まだ来ないな。すると、
「愛奈っ」
美嘉の声が耳元で聞こえた。同時に肩を両手でポン、と叩かれて、愛奈は「わっ」と驚いた。何だ、もう駅についていたのか。それにしても可愛らしい服を着るなぁ、美嘉は。そして美嘉の服を眺める愛奈を見て、
「まぁ、安定ね、アンタ」
安定。つまり、いつも通り地味でダサい服ね、という事だろう。仕方ないか。気にはしない。
「早速行くよー。道は調べておいたから任せなさい」
その、今から向かうタピオカの店は、SNSでかなり話題らしい。それにしても美嘉は上機嫌だな。飲み物ごとき(と言っては失礼か)でこんなに幸せになれるのか。ましてやまだ飲んでもないのに。それを見て、愛奈は笑った。
「どうせ味どうこうより、写メとってSNSにあげることが1番の目的でしょう?」
愛奈は、隣を歩きながらも一歩リードする美嘉に言った。
「味よ、味!。勿論、写真はあげますけど・・・」
その写真はおそらく「いいね」を多く稼げるのだろう。愛奈の頭が多く稼いだからなんだという思考に移り変わったが、考えるのが面倒だったからやめた。優越感に浸れるという事だけは確かだ。そうこうしている間に、行列が見えてきた。
「もしかして、これ?」
愛奈は半ば驚愕し尋ねた。
「もちろん。そんなに簡単には飲めないものよ」
美嘉は、さぁつべこべいってないで並ぶよ、と言わんばかりの足取りで行列の最後尾へ回った。愛奈は無言でついていった。
「長いよー。もう喉が渇いたよ」
愛奈は背伸びをして、先頭を確認しながら言った。先頭で今タピオカを受け取った人がまるで点だった。
「うるさいなぁー。こーゆーお時間はお喋りを楽しむもの!」
はいはい、と愛奈もそれに応じた。こういう時、何の前菜も無しに美嘉は恋愛トークへ入る。どこどこの部活の先輩がかっこいーだとか、あの先生は今彼女いないんだーとか、いや先生は立場上ダメでしょ、とツッコミを入れたりもして。それはそれで楽しいものだった。喋っている間に先頭までもう少し、というところまで来ていた。すると、いきな。美嘉は高速に愛奈の肩を叩いた。
「ねぇ、ねぇねぇねぇ愛奈!」
何、何があったの。
「ねぇ、あの男の人!」
美嘉は行列の横を行き交う人混みを指差している。そこまで熱狂して言うのも珍しいな、とその方向を見てみることにした。
「いや、男の人なんて何人・・・いると・・・思って・・・・・」
「んん?」
美嘉はいつもと少し違った反応を見せた愛奈を2度見した。
「・・・」
何故愛奈は何も話さない?。いつもなら、「うーん、あんまりかな」の一言で美嘉が「えー」と返して……。美嘉はハッとした。
「もしかして・・・どストライク?」
愛奈は何も話さない。ただただ、通り過ぎて行くその男を見ている。男はもうあんなに遠くに離れているのに。
美嘉も愛奈に動揺する中、愛奈はこれまでに感じたことのない感情を覚えていた。
・・・何だろう。あの通りに男性なんて何人いたと思ってるの?。到底数えきれない。けど・・・私にはあの男しか見えなかった。そもそも私の見た男は美嘉の言う男と同一なのか?。いやそんな事はどうでもいい。男が通り過ぎて見えなくなっても脳について離れない。茶色がかった髪、高身長で細身、ジーンズが型どる長くスラッとした脚、そしてあの顔立ちはどの俳優やらモデルにも似つかない。忘れられない。忘れられない。忘れられない。こんなに胸が苦しい。こんなに胸が締め付けられる苦しい思いをするのなら、むしろあの男を忘れたいとさえ思った。感じたことのない感情だったが、それに見合う"感情の名前"は直ぐに知れた。しかし本当にそれで合っているのか?。分からない。分からない。それを知るのは少し怖い。この胸の騒めきは、経験したことのある中をあげて入試の合格発表とは比べものにならなかった。全身が軽く硬直して、美嘉の言ったことにも返せなかった。
「これ・・・やばいかも」
その後ついに飲むことができたタピオカは、実に無味だった。
体がだる重い。階段を降りるのすらハードだ。特に部活動をしているわけでもないのに。螺旋に満たない短い階段を一段ずつ、両足を揃えて降りた。リビングには誰もいない。だがシャッターもカーテンも開いているから、誰かいるみたいだ。体温を勝手に感じる。少し軋んだような音がして、辺りを見渡しても、もちろん誰もいなかった。母は仕事へ、父も仕事へ。一人っ子の私には特に変わりのない休日の朝だった。キッチンに回り、冷蔵庫を開いて、少しの間眺めていた。するとピーピーと鳴った。冷蔵庫が「扉が開きっぱなしですよ」と言っている。あっ、と冷蔵庫の戸を閉め、再度開き、卵を取り出した。それと、冷凍庫の引き出しから冷凍されたご飯を取り出し、レンジに入れた。卵かけご飯。温めが済むと、レンジから熱々のご飯を取り出し、直ぐに器に移した。卵を勢いよく割り、ご飯に黄身をかけ流す。身体はだるいが、いい朝だ。卵かけご飯は朝食のスタンダードと言えるだろう。箸を手際よく棚から取り出し、テーブルにつく。そして、卵かけご飯を、テレビ横目にかき立てた。基本朝はニュースしか流れていないから、それを見た。一体何人死ぬんだと言わせたいのか疑うほど訃報ばかり流れる。今こうして、朝を過ごしている間にも世界中で何人もの人が病気で苦しみ、命を失っているのだと思うと、不思議な気持ちになった。はっきり言って、人はいつ死ぬか分からない。この後向かう大阪への道のりで交通事故に巻き込まれるかもしれないし、殺害だってされるかもしれない。そうなる確率と、運命の出会いと遭遇する確率は相対なのだろうか。あぁ、いけない。自分は何を考えているのだろう。昨日自分が適当に放った「運命の出会い」が脳から離れない。恋愛という行為に興味があるわけじゃない。その行為を経た後の"私自身"というのに興味がある。と、自分に言いつつも興味は恋愛にあったりするのではないか・・・。もし私が恋をしたとしても、こんな地味な私に振り向く人はいないのだろうな、なんて思う。これまで私を好いた人は私のどこを気に入ったのだろう。そこを聞いておくべきだった。まぁ、どうでもいいのだけれど。
食べ終えた食器を洗いに、またキッチンへ回る。食べ始めてからもう1時間が経っていた。考え事をし過ぎたせいか、時間の流れを掴めず、小規模のタイムスリップをした気分になった。今は10時だ。基本的な身支度を済ませ、10時30分には家を出た。勿論鍵を閉めて。待ち合わせは現地だ。美嘉と愛奈、2人とも住む街は離れている。大阪なら愛奈の方が随分と近い。同じ時間の電車に美嘉が乗っていたら会えるだろう。乗った車両に美嘉は見当たらなかった。大阪方面の電車にはやはり人が多くて、座れはしなかった。私は、大阪へ遊びに行く。スーツ姿のあの人はきっと仕事へ行く。ジャージ姿の人は部活動だろうか。スーツケースをもったあの人は旅行だろうか。それは「行き」かな、「帰り」かな。人それぞれ目的は違う。大阪といってもいくつもの駅があって、降りてからの道だってそれぞれだ。みんな、目的を持って歩いている。だから、人と巡りあうのも奇跡という名の必然といえる。例えば、Aさんが花屋さんに行くという目的をもって家を出たとする。Bさんも同じくその花屋さんに行こうと家を出たとする。同じ時間にそこに到着するよう家を出たとして。勿論、その花屋さんで遭遇するに決まってる。それは必然的である。しかし、その日にその花屋さんに行こうという意思を持ったこと、その時間に家を出たこと。それらの歯車が完璧に噛み合って、人と人は引き合う。それは紛れもない、奇跡的だ。ならこの人達と同じ電車に乗っている事も必然で奇跡的な訳だ。一つ一つの出会いは大切だ。
最近はこんな感じに物思いにふける事が多い。多すぎる。気づけば物凄い時間が流れていたりする。何故かは自分でもわからないが、出会いだの人間とはどうだの、そんな感じのことばかりを考える。それは無意識であって、特にそれを止めようとも思わない。自分って、ロマンチストなんだなぁなんて思ってその日を終えるんだ。
大阪に着くと、愛奈は改札を出た所で美嘉を待った。改札を出る人をすべて確認する。まだ来ないな。すると、
「愛奈っ」
美嘉の声が耳元で聞こえた。同時に肩を両手でポン、と叩かれて、愛奈は「わっ」と驚いた。何だ、もう駅についていたのか。それにしても可愛らしい服を着るなぁ、美嘉は。そして美嘉の服を眺める愛奈を見て、
「まぁ、安定ね、アンタ」
安定。つまり、いつも通り地味でダサい服ね、という事だろう。仕方ないか。気にはしない。
「早速行くよー。道は調べておいたから任せなさい」
その、今から向かうタピオカの店は、SNSでかなり話題らしい。それにしても美嘉は上機嫌だな。飲み物ごとき(と言っては失礼か)でこんなに幸せになれるのか。ましてやまだ飲んでもないのに。それを見て、愛奈は笑った。
「どうせ味どうこうより、写メとってSNSにあげることが1番の目的でしょう?」
愛奈は、隣を歩きながらも一歩リードする美嘉に言った。
「味よ、味!。勿論、写真はあげますけど・・・」
その写真はおそらく「いいね」を多く稼げるのだろう。愛奈の頭が多く稼いだからなんだという思考に移り変わったが、考えるのが面倒だったからやめた。優越感に浸れるという事だけは確かだ。そうこうしている間に、行列が見えてきた。
「もしかして、これ?」
愛奈は半ば驚愕し尋ねた。
「もちろん。そんなに簡単には飲めないものよ」
美嘉は、さぁつべこべいってないで並ぶよ、と言わんばかりの足取りで行列の最後尾へ回った。愛奈は無言でついていった。
「長いよー。もう喉が渇いたよ」
愛奈は背伸びをして、先頭を確認しながら言った。先頭で今タピオカを受け取った人がまるで点だった。
「うるさいなぁー。こーゆーお時間はお喋りを楽しむもの!」
はいはい、と愛奈もそれに応じた。こういう時、何の前菜も無しに美嘉は恋愛トークへ入る。どこどこの部活の先輩がかっこいーだとか、あの先生は今彼女いないんだーとか、いや先生は立場上ダメでしょ、とツッコミを入れたりもして。それはそれで楽しいものだった。喋っている間に先頭までもう少し、というところまで来ていた。すると、いきな。美嘉は高速に愛奈の肩を叩いた。
「ねぇ、ねぇねぇねぇ愛奈!」
何、何があったの。
「ねぇ、あの男の人!」
美嘉は行列の横を行き交う人混みを指差している。そこまで熱狂して言うのも珍しいな、とその方向を見てみることにした。
「いや、男の人なんて何人・・・いると・・・思って・・・・・」
「んん?」
美嘉はいつもと少し違った反応を見せた愛奈を2度見した。
「・・・」
何故愛奈は何も話さない?。いつもなら、「うーん、あんまりかな」の一言で美嘉が「えー」と返して……。美嘉はハッとした。
「もしかして・・・どストライク?」
愛奈は何も話さない。ただただ、通り過ぎて行くその男を見ている。男はもうあんなに遠くに離れているのに。
美嘉も愛奈に動揺する中、愛奈はこれまでに感じたことのない感情を覚えていた。
・・・何だろう。あの通りに男性なんて何人いたと思ってるの?。到底数えきれない。けど・・・私にはあの男しか見えなかった。そもそも私の見た男は美嘉の言う男と同一なのか?。いやそんな事はどうでもいい。男が通り過ぎて見えなくなっても脳について離れない。茶色がかった髪、高身長で細身、ジーンズが型どる長くスラッとした脚、そしてあの顔立ちはどの俳優やらモデルにも似つかない。忘れられない。忘れられない。忘れられない。こんなに胸が苦しい。こんなに胸が締め付けられる苦しい思いをするのなら、むしろあの男を忘れたいとさえ思った。感じたことのない感情だったが、それに見合う"感情の名前"は直ぐに知れた。しかし本当にそれで合っているのか?。分からない。分からない。それを知るのは少し怖い。この胸の騒めきは、経験したことのある中をあげて入試の合格発表とは比べものにならなかった。全身が軽く硬直して、美嘉の言ったことにも返せなかった。
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