何で僕を?

大器晩成らしい

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診察は、脈?の部分に指を当てるのと、ワイシャツのボタンを外して、心臓の部分に手を当てただけ。

それぞれ2~3分ずつ。

当てた部分が、やけに温かかった。

・・・以上。

えっ?

これだけ?

これで、何か判ったの?

鑑定的な何かを使ったのかな。

ラピスさんが、手早く、ボタンを留めてくれた。

いやっ、それくらい自分で出来るんだけど。

と思ったけど、そういえば、今、動けないんだった。

まさかこの為だけに、この部屋に残ったのだろうか?


それにしても、魔術師長とジェイドさんを、わざわざ部屋から追い出す程の事は、していないように思ったんだけど。

何か意味があるのかな?

首を傾げていたら、どうしたのか訊かれ、疑問に思った事を訊いてみた。

「ふむふむ、なるほどのぅ。温かく感じたのは、魔力を流し込んでいたからじゃ。魔力の流れから、不具合か所を探っておったのじゃ。最初に手首から全身に魔力を流していたのじゃが、心臓付近で抵抗を感じてのぅ。直接心臓を調べてみたのじゃ。ちなみに、二人を追い出したのは、未婚の者は、他人にやたらと肌を見せるものではないからじゃよ」

えっ、男同士でも?

「ラピスさんは?」

「世話係だから問題ないのじゃ。お風呂の世話や、着替えさせたりするのも、仕事の内じゃからのぅ。自分の手足の延長として思っていればいいのじゃ。他人の括りに入れないのじゃよ」

いえっ、お風呂と着替えは、一人で出来ます。

今直ぐは無理だけど。

その仕事はさぼって欲しい・・・切にお願い。

「それは、出来ません」

言ってみたら、バッサリ断わられた。

仕事にかなりのプライドがあるようだ。


「そろそろ隣の二人を、呼んで来てくれんかのぅ」

「はいっ」

カチャ

「診察が終わりましたので、お入り下さい」

二人が部屋の中に戻ってきた。

「どうでした?」

「そうじゃのぅ。召喚で、随分と心臓に負荷がかかったようじゃ。魔力の流れに抵抗があってのぅ、ついでに、治しておいたから、もう問題はない筈じゃ。動けないのは、元から酔い易い体質なんじゃろ。アルコールや乗り物でも酔うと思うがのぅ。初めてなのに、強力な召喚魔法の魔力に晒されたせいで、ここまで、酷くなっているのじゃな。2~3日もすれば、治るじゃろ」

そう言って、安心させる為だろうか、優しい手つきで頭を撫でてくれた。

診断を聴いて、皆も、ホッとした顔をしていた。

心配してくれたのかな?
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