何で僕を?

大器晩成らしい

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俺の誕生日は4月、葵ちゃんの誕生日は11月。

その間だけ、俺達の年齢は4歳差に縮まる。

でも、学年は縮まる事は無い。

5学年も離れていた。

俺が小学校1年の時、葵ちゃんは6年生。

登校する時、毎朝、手を繋いで行ってもらえ、嬉しかった。

でも、同じ学校に通えたのは、その、たったの1年間だけ。

俺が中学・高校・大学と進んでも、もう学校が重なる事はない。

まぁ、葵ちゃんが、大学受験に失敗するとか、2~3年休学するってなったら、同じになる事もあるかもだけど、はっきりいって、望み薄だ。

だって葵ちゃん、頭いいもんね。

俺がランドセルを背負って学校に言っている間に、どんどん葵ちゃんは大人になって、どんどん綺麗になっていく。

周りをうろちょろしている奴等は、そんな葵ちゃんと中学も高校も同じ所に進学し、ずっと一緒に過ごしている。

羨ましすぎる。

葵ちゃんは、ノーマルだから、男友達から恋愛感情を向けられているなんて、思ってもいない。

端から頭にない。

肩を抱かれても、手を引かれても、普通に受けいれて、笑っている。

そんな姿を見かける度、とても、いらいらするようになっていた。

嫉妬しているのだと気付くのに、そう時間はかからなかった。

いつの間にか俺も、恋愛感情で、葵ちゃんの事を見ていた事に気付いたから。

無いとは思っていても、アプローチされている姿を見れば、万が一を考えて、不安にもなった。

あいつ等と同じ土俵に、上がれてすらいないのだから。

同姓同士という事に、躊躇いはない。

目の前で、堂々と、アプローチしている奴等を見てきたからかな?

葵ちゃんに向けるこの感情が、おかしなものとは、思わなかった。



「月夜の気持ち、全然気付かなかった。でも、一緒にいた友達って、涼太とか、祐樹とか、駿の事?僕に気があったって?うそだね。それはないよ。アプローチってどんな?された覚えなんかないもん」

可哀想に、あんなにあからさまだったのに、当人には、気付いてもらえてさえいない。

やっぱり、ノーマル相手なのだから、態度からだけじゃ、解かってもらえる訳が無いんだよ。

何で、はっきりと言葉にしなかったのかな?

まぁ俺的には、ラッキーだったけど。


「大好きだよ。俺の全てを葵ちゃんにあげる。だから早く、葵ちゃんの身も心も全部、俺に頂戴。誰よりも大切にするから、一生、傍にいて欲しい」



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