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月夜殿が戻って以来、葵殿に一向に合わせて貰えない。
実際に出向いても、追い払われる始末。
王太子と、魔術師長を相手に、遠慮が無い。
でも、引き下がるしかない。
この国の、この世界の存続の為に、なくてはならない最大戦力なのだから、へそを曲げられないよう、こちらが気を遣うほかない。
父である国王でさえ、敬意とか、礼儀とか、一切、月夜殿には求めようとはしない。
「あ~、少しでいいから会って話がしたい!なのに、何だ、あの鉄壁のガード・・・。8年ぶりなのは解かるが、そろそろよくないか?会わせてくれるぐらい」
あまりもな対応に、ついついカルサイトに愚痴ってしまう。
「そんなに会いたいって、葵様とはどのような御方なのです?月夜様も、その方の事がお好きなのでしょう。自分以外は誰も、近寄らせたくない、触れさせたくないと思っているのではないですか?(差し詰め、王太子は、葵様を狙う害獣といった所でしょうか。月夜様にとって)当分、無理じゃないですか?」
だが、できる男カルサイト君は、つれない事を言いつつも、しっかり情報を掴んできてくれた。
何でも、父上の寝室の扉を守っている近衛と付き合っている侍従から、情報を聞き出したようだ。
大丈夫かそいつら、口軽くないか?
助かるけど、心配。
1~2回/年、忘れた頃にやってくる、月夜殿からの襲撃がまたあったらしい。
何しに来たかと思ったら、陛下に葵殿を紹介すると言いに来ただけだったようだ。
その時、私達は呼んで貰えるのだろうか?
宰相なら、絶対に父上に付いているだろう。
同席させて貰える様、日時が決まったら知らせてくれと頼み込むと、二つ返事で了承してくれた。
「月夜殿からの無茶振りに対抗し易いように、なるべく王子方にも同席願いたい」
まぁ、宰相が何を言っても、聞き流しそうだしな。
数を揃えておきたいのだろう。
無駄だと思うけど?
舌戦で勝った例が無いからな。
実際に出向いても、追い払われる始末。
王太子と、魔術師長を相手に、遠慮が無い。
でも、引き下がるしかない。
この国の、この世界の存続の為に、なくてはならない最大戦力なのだから、へそを曲げられないよう、こちらが気を遣うほかない。
父である国王でさえ、敬意とか、礼儀とか、一切、月夜殿には求めようとはしない。
「あ~、少しでいいから会って話がしたい!なのに、何だ、あの鉄壁のガード・・・。8年ぶりなのは解かるが、そろそろよくないか?会わせてくれるぐらい」
あまりもな対応に、ついついカルサイトに愚痴ってしまう。
「そんなに会いたいって、葵様とはどのような御方なのです?月夜様も、その方の事がお好きなのでしょう。自分以外は誰も、近寄らせたくない、触れさせたくないと思っているのではないですか?(差し詰め、王太子は、葵様を狙う害獣といった所でしょうか。月夜様にとって)当分、無理じゃないですか?」
だが、できる男カルサイト君は、つれない事を言いつつも、しっかり情報を掴んできてくれた。
何でも、父上の寝室の扉を守っている近衛と付き合っている侍従から、情報を聞き出したようだ。
大丈夫かそいつら、口軽くないか?
助かるけど、心配。
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同席させて貰える様、日時が決まったら知らせてくれと頼み込むと、二つ返事で了承してくれた。
「月夜殿からの無茶振りに対抗し易いように、なるべく王子方にも同席願いたい」
まぁ、宰相が何を言っても、聞き流しそうだしな。
数を揃えておきたいのだろう。
無駄だと思うけど?
舌戦で勝った例が無いからな。
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