何で僕を?

大器晩成らしい

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「「「ごちそうさまでした」」」

食事が終わり、そっと周りを窺う。

結界で、向こうからは見えていなくても、何となく。


お昼時で、村に1軒しかない食堂。

地元の人に、防具を付け、腰に剣をぶらさげた冒険者、街に向かう途中の商人と、かなり繁盛してるようだ。

満席で、お店に入りきらず、外に並んでる人もいるみたい。


「出辛い」

食事をしながら、チラチラとこっちを見てるのが分かる。

僕達が、結界から出てくるのを、待ち構えてるみたい。

僕が逆の立場でも、同じ様に見ちゃうかもだけど。

やっぱり、気になるよね。

どんな人が、出てくるのか。


「そろそろ行くか。葵ちゃん、ローブを着ようか。・・・(ヤバイ!最高!!。垂れたうさ耳が、メッチャ似あう。作って良かったぁ。いつも可愛いけど、さらに魅力がUP)もうちょっと、深くかぶろうか?・・うん、いいね」

そっと抱き上げられたから、首に腕を回し、月夜が言うように、顔をみられないよう、月夜にぴったりとくっついた。

月夜が、結界を解除するとすぐ、ラピスさんがお会計を済ませに、歩いて行くのが分かった。

こういう時の為に、あらかじめ、財布を預けてある。

とりあえず、3人×3日分の一般的な人の生活費とやらを入れてある。

旅の間とか、セカンドハウス滞在中に使った分は、毎日夜に確認し、補充しておこうって、皆で話し合って決めた。

「はい、おつりね。まいどあり」

月夜は、ラピスさんが、お会計を終わらせるタイミングに合うよう、ゆっくりと歩きだした。

「お待たせしました」

全然、待ってないし。

ラピスさんに扉を開けてもらい、店から出た。


外に出ると、店の前に、馬車が何台も止まっていた。

見ててくれた人にお礼を言い、自分たちの馬車に乗り込み、ラピスさんに扉を閉めてもらった。

「まだ、脱がないで」

馬車に乗ったし、もういいだろうと思って、ローブを脱ごうとしたら、月夜に止められた。

「何故?」

<結界>

「ラピスが、冒険者に話しかけられてる」

「何の用だろう?ラピスさん、大丈夫?」

「あ~、店の中にいた商人に、雇われてるみたいだ。〝ゴバルダまで行くなら、ご一緒にどうですか〟って伝えに来たようだな。結界を張れるし、3人で移動してるから、俺達が強いと判断したんじゃないか?一緒に行動して、リスクを減らそうとしてるんだよ」

「ふ~ん。一緒に行くの?」

「まさか。馬の種類が違う。あっちに合わせてたら、今日中に、街まで行くのは無理になる。ラピスも、そこら辺、ちゃんと判ってるから、断わってるんだけどねぇ」

「何か問題が?」

「しつこいみたいだ。助け舟が必要かな。葵ちゃんは見られないように、顔を伏せてて」

「んっ」

月夜に抱き寄せられ、そのまま胸に顔を埋めた。




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